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2007年7月26日 (木)

本3・・前世の記憶

前世の記憶・・高橋克彦著

20121017∇「前世の記憶」・・母の入院、慢性的な頭痛。医師から父親に因るストレスではと催眠術。過去に遡り、小学校の遠足(友人等の顔は判るが、自分の記憶ではない不安)、地名など皆存在(前世の?)。前世で三年生で死に、その悔しさが記憶を留め、生まれ変わった時に蘇える。オキシトシンという陣痛を起こすホルモン(安産だと少ない)で前世が残る・・その町へ。前世の恩師に会い、当時母・祖母と共に殺されたと。古いアルバム、父親の顔。頭痛、自分を殺そうとする父を母がすりこぎで・・電話が、母が死んだのか、もう謝れない。

∇「針の記憶」・・久し振りに友人と会い昔聞いた音の話、思い出のレコードが蘇り聴く。4才頃、事情で預けられた田舎の家、音に誘われ、ある部屋でお姉さんとお兄さんがその歌でダンスを(かくれんぼ)、何日か遊んでもらい寂しさから救われ・・家に戻り、やがて忘れた。あの二人は叔母さんとその恋人、あの頃は既に・・あの家を訪れ、昔から開かずの間のその部屋。無残に荒れ、涙する。蓄音機だけが古びず埃もせず。触るとレコード盤が回り、あの曲が(今も聞いているんだね・・)。

∇「傷の記憶」・・40年振りに法事で友人等と故郷へ。温泉で語り合い、それぞれの古い傷の話。自分の肩甲骨の大きな傷。亡き父から、釘での鉤裂きと。医者の友人は、槍のような物の刺し傷だと。その夜魘され、火事のサイレン、山の上が赤い。肩の傷が痛み吐き気。母方の叔母から父が釣り好きだったと。母の墓参り、夕焼け、吐き気。見覚えある病院、夕焼けで火事のよう。母は結核死でなく、火事で(自分の怪我で母が付き添い)。昔のアルバム、釣りをする父、右手に魚を刺す鉤。鉤を振り上げる父、母の頭を狙い、母が抱いていた自分の肩に。自分は救けられたが母は殺され、放火・・たかが妻の不倫、好きにさせよう、恥は少しの間。殺せば父と同じ、母が私の殺意を止まらせたのか、肩の痛みが消える。

∇「匂いの記憶」・・ある小父さんの死亡を聞き出向く。子供の時小父さんに絵を習った。夢の中で、ある匂いが・・幸せで鮮やかな光景、父と母と、父の匂い? 父の後自分も行方不明、三日後に小父さんの土蔵から。昔母は小父さんの家の女中、絵を見た次の日父が失踪、その絵は夢の中の光景で夢の中の父は小父さん・・あの匂い、吐き気。父が小父さんの土蔵に、母が父の傍に居ろと土蔵に鍵、父から甘酸っぱい匂い、自分は母の僅かな親心で引き戻され、事件の発覚を恐れ小父さんは引越し、母は再婚。小父さんは呆け症状で隠し事をポロポロ。あの匂い、亡き父の時の経過によるそれで、恐ろしくも大切な匂い・・

∇「知らない記憶」・・昔お気に入りのコレクションを購入、狂喜するも何も思い出せず。記憶とは何か、核の部分さえ印象が薄くなるなど悲し過ぎる。気分転換に故郷へ。友人の消息は酷い話ばかり。高校時代、一緒に下宿しそんな奴では。友人には恋人が・・数年前、私の父に生前世話になったと匿名で返金。彼の家へ。父を強請ったのか、最低だと。最低の男にしたのはお前の父(その差し金で、退学・子供を堕ろさされ・不妊に)だと。父の不倫相手が政敵の妾で、政敵は殺され、それを知った友人を邪魔に。以来状況が悪くなり、魔が差し保釈金をと手紙(復讐)。今回返した金は、店を出すための貯金。お前に会いたかった、あの当時傍にいてくれたらきっと頑張れたと。やはり一番大切な友、これからは傍に。

∇「凍った記憶」・・久し振りの故郷。小学校の頃、父の転勤で数年いた。時代に取り残された町。映画館、初恋の相手。4年で転校の筈が、3年で? 小学校が火事、好きだった女の子の家、その子の母親に嫌われて? 教室、板塀の節穴。女の子の父親は轢き逃げ死、すぐ後の集合写真に自分が。女連れの父があの子の父親を轢き逃げし小学校に放火、消防車等の轍で事故の痕跡が消え・・自分はショックで(いつ発覚?)2ヶ月入院。穴からメモ・・ユリちゃん、ごめんね(父の罪を背負おう)いつかきっと幸せにするね、と・・彼女を探して謝ろう。

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