夏の花・・
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匂いの記憶・・高橋克彦著
友人から知り合いの小父さんが亡くなったと聞き、火葬に立ち会う事に。子供の時その小父さんに絵を習って・・。父の蒸発、小父さんの引越し、母の再婚。夢の中で、ある匂いが・・幸せな匂い、鮮やかな原色の光景(空、山、草花)、父と母と・・父の匂い?子供の時の絵が出てきて・・父の後自分も行方不明になり、三日後に小父さんの土蔵から、昔母は小父さんの家のお手伝いを、絵を見た次の日父が失踪、その絵は夢の中の懐かしい光景で(夢の中の父は小父さん)。
現実の中であの匂いが・・吐き気が・・思い出す。父が小父さんの土蔵に隠れて、母が父の傍についていろと、土蔵に鍵をされ、父から甘酸っぱい匂いが、父が天井を開け上へと、自分も一緒に・・母に引き戻され(母の僅かな親心)。事件の発覚を恐れ小父さんは引越し、母は再婚。その後、小父さんはボケ症状で隠していた事をポロポロと・・あの匂いは、亡き父の時の経過によるそれで・・恐ろしくも、大切な匂い・・
・・自分が鼻だけ効くせいか、匂いによる記憶の揺り戻しが一番強烈な気がする。どちらにしても現在は情報が豊富で迅速なだけのこと、今も昔もいろいろで・・
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熱い記憶・・高橋克彦著
夢の中で妻が喫茶店で働き、自分は文学を。自分は惰性で生きている(死んでいるも同じ)。5年毎のクラス会。夢に出てきた友人とは、その北の地で会っていた。不思議なので調べてみることに。昔の雑誌が・・応募していた・・(記憶が・・)北の地である女と暮らし・・夢の友人と自分が一緒に海で行方不明に・・誤解からの嫉妬でその友人を・・自分は戻るつもりが溺れ、記憶を失い生き延び・・女と暮らした場所へ。彼女は別の世界に・・自分にも熱い時代が・・悔いはない、彼女が待っている・・
・・記憶を全て失う、なんて傍から見ると如何にもドラマチックですが・・
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傷の記憶・・高橋克彦著
40年ぶりに法事で友人達と故郷へ(5歳以来)。前夜温泉で語り合い、それぞれの古い傷の話。自分の肩甲骨の大きな傷。今は亡き父から、釘でかぎ裂きになったと聞いていた。医者の友人は、槍のような物で刺した傷だと。その夜、魘され・・火事のサイレンの音、山の上の方が赤く・・肩の傷が痛み吐き気が。実の母の妹がまだこの地に居ると聞き、叔母から父が大の釣り好きだったと(聞いたこともなかった)。母の墓参りへ、夕焼けが・・吐き気が襲う。向こうの見覚えのある病院、夕焼けで火事のよう。母は聞かされていた結核でなく、火事で死に(自分の怪我で母が付き添って)・・昔のアルバム、釣りをしている父の写真、右手に黒い鉤を持ち(魚を刺して引き上げる物)・・。この鉤を振り上げる父の姿が、母の頭を狙って、それが母が抱いていた自分の肩に。自分まで殺そうと・・自分は助けられたが母は殺され、火事を起こし・・。 たかが不倫(妻の)、好きにさせよう、恥をかくのは少しの間。殺せば父と同じ顔に、母が私の殺意を思い留まらせたのか、肩の痛みは消え・・
・・古い傷は、時折何かの拍子に痛むような気がします。
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レジェンド・オブ・フォール(果てしなき想い)1994アメリカ
アンソニー・ホプキンス(父)、アイダン・クイン(長男)、ブラッド・ピット(次男)など。
戦争の不条理さとその苦い記憶から逃れるため退役し、牧場を営む元大佐の父。実直で真面目な長男。自由奔放な野生人の次男。若き理想化肌の三男。第一次大戦勃発。三人の息子達が戦場へ。三男死に、その婚約者は兄達の間で翻弄され(兄達を翻弄し・・では?)。「エデンの東」にも譬えられるそうで、確かにそこには兄弟の・親子の確執があり、戦争・人種差別・禁酒法の時代の、60年に渡る一家の壮大な叙事詩に。荒ぶる魂を押さえられず放浪する次男に目を掛け続ける父と、報われない長男の想い。アイダン・クイン演ずるこの長男が終盤で見せる「親子の絆」は切なく沁みる・・。そして、長男が次男に言う。「お前は人と神の定めたルールに背いた。だが、お前は皆から愛された。」
運命の残酷さ、復讐の連鎖。荒々しく厳しいモンタナのスケールの大きな大自然と、流れる時間に圧倒される映画。
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