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2008年6月16日 (月)

映画24・・時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ(1971・イギリス)

Ac094ka原作・アンソニー・パージェス、監督・スタンリー・キューブリック、出演・マルコム・マクダウェル・・

近未来のロンドン。暴力やセックスに明け暮れる不良グループの首領アレックス(マクダウェル)、ある殺人事件で仲間に裏切られ、14年の刑で投獄。

2年後、早く出所するため 、自ら望んで攻撃性を絶つ洗脳の実験台に。2週間の間、投薬され、拘束衣を着せられ、椅子に縛り付けられ、クリップで開いたままにされる瞼、残虐な映像を見せられ、尊敬するベートーヴェンの第九を聴かせられ、吐き気や嫌悪感を催させ、生理的拒絶反応を。

その後出所するが、家族から疎まれ行き場がなく、立場が逆転し、かつて加害した人々からの暴力禍。自殺未遂の果てに元の凶暴さを取り戻す。「雨に歌えば」のメロディに乗って行われるレイプ、荘厳なバロックやクラシックをカバーした電子音楽、全編にシニカルな演出、ブラックなテーマをポップに昇華,、ロシア語と英語のスラングで組み合わせた「ナッドサット言葉」。ラストは、政治に利用されるべくデモンストレーション。花と記者達と大音量の第九の中、アレックスは恍惚の表情。回復か。

原作の最終章は省かれたそうで、アレックスは、自分の犯罪は若気の至り、子供時代の避けられない道、いずれ自分の子供にも止めないだろう、と嘯(うそぶ)く。欲望の限りを尽くす荒廃した自由放任と、管理された全体主義社会とのジレンマを描き、サタイア(風刺)作品に。

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