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2008年6月

2008年6月30日 (月)

今日は映画の話 その36

ブロウ(2001・アメリカ)

21jmzg2zt8l 監督・テッド・デミ、出演・ジョニー・デップ、フランカ・ポテンテ、ペネロペ・クルス・・

ブロウとは、コカインやそれを吸入する事を指す。麻薬王ジョージ・ユングの実話。子供の頃、父の会社が倒産。母親の不満。ジョージは、勤勉な父親から「金は幻だ」と教わるが、貧乏からのし上がりたいと・・幼なじみとカリフォルニアに出る。CAのガールフレンドから紹介され、ビーチでマリファナを売り始め、その後ルートを見つけコカインのディーラーとなる。70年代後半、アメリカはバブル期の真っ最中であった。ハリウッドでは、コカインがパーティ・ライフの必需品であり、この頃出回ったコカインの80%がジョージのルートからであったといわれる。その間、最愛の恋人バーバラ(ポテンテ)がガンで死亡し、失意の存底に・・脱走したジョージを、母親が世間体を気にしたため通報し再逮捕・・その後、マーサ(クルス)と出会い結婚し、娘(クリスティーナ)が出来る・・気性の激しい妻もコカイン中毒になり、喧嘩の末警察に訴えられ再逮捕。借り出所の後、娘可愛さに娘の学校の送り迎えを・・娘と暮らすため、クリスティーナと迎えに行く約束するが、当日仲間に裏切られ再逮捕され実現できない・・父親(レイ・リオッタ)は、ジョージがどう変わろうとも突き放さず愛し、息子の生き方を理解しようとする・・服役中、父親の命が長くない事を知らされ、父親への思いをテープに吹き込み送る・・昔、父親に言われた「金は幻だ」という真実にやっと気付くジョージ・・父親は、ガレージの片隅で何度も何度も息子の声を聴く・・レイ・リオッタの父親役が秀逸である。ある日、大人になった娘が初めて面会に来る・・幻・・ジョージの娘への想いに胸を突かれる。70年代に台頭し、何もかも手に入れ全てを失った半生・・ジョージは今も服役中である・・娘は一度も訪れていない・・

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2008年6月26日 (木)

今夜は本の話 その22

殺人図像学(マルコス・M・ビジャトーロ著)

31934123_2 「褐色の街角」の続編。テネシー州・州都のナッシュビル署殺人課刑事ロミリアは、28歳のシングルマザーで息子セルヒオ(3歳)がいる。白人優位の中でラティーナであり「レディ・イン・レッド」(セクシーな美女を指すが、セクハラにもなる)と呼ばれもする。前作で活躍するが頸部に重傷を負い、療養中に否応無くパソコンをあてがわれ、シリアル・キラーについて調べ始める・・7年前姉がウィスパラー(ささやき魔)に殺され、殺人課刑事になったのである。その頃3件の事件が・・6年後、メンフィスで新事件が・・共通点が無い様に思われたがFBIは同一犯と・・情報を非公開にしている為アクセス出来ず・・テクン・ウマン(グアテマラ出身の麻薬ディーラーで、前作で辛くもロミリアに命を救われ・・)が事件資料をハッキング・コピーした物を彼女の元に・・ロミリアには物証に封じ込められた情報を見抜く観察眼があり、ウィスパラーの犯行メッセージを古典文学趣味を生かし解き出す・・ウィスパラーも「文学的殺人者」であった・・FBIと共にウィスパラーを追い詰めていくが、彼のとっさの策略で彼女が襲われ・・テクン・ウマンが現れて彼女の助太刀を・・テクン・ウマン の人物造形が丁寧に描かれ(ナッシュビル進出の野望をロミリアに阻まれ、逃亡中の身でありながら彼女の便宜を図ろうとし・・プロの犯罪者として孤独な境遇に生きる事を好むが、危険を冒して母親に会おうとし・・敵や裏切り者には自ら手を下して報復をし・・)、ウィスパラーは(父親が姉に乱暴を→姉は自殺)、「ダンテの地獄篇」をカンバス上に現代風に解釈した物を元に、罪ある者を地獄へ導く「ミノス」としての使命(犯行現場と犠牲者に奇妙な装飾を施し)を果たし行く・・

街の描写、ミステリー性、ロミリアの復讐の炎・・一気に読み終えた。

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2008年6月23日 (月)

ある日は絵画の話 その2

佐々木栄松

Ebooks00 湿原画家といわれ、釧路市に住み、釧路湿原を描き続ける画家である。

四季折々に変化する雄大な湿原の表情を捉えて、そこにえもいわれぬ静謐の幻想的な世界が広がっている。

特に、青と赤の色使いは目を見張るほど美しく優雅で、キャンバスの中に引き込まれてしまいそうである。

JRの釧路駅二階にある「ステーション画廊」には、大小100点くらいの作品が時折入れ替えられて飾られている。そこには、静かでホッとするひと時を過ごせる貴重な空間がある。

久しく行っていないが・・かつて道東を訪れた際に、街の散歩に疲れると立ち寄っては、お気に入りの絵の前でベンチに腰掛けて、ぼんやりと時間を忘れて飽かず眺めていたものである。懐かしい・・

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2008年6月19日 (木)

今日は映画の話 その35

エクステ(2007・日本)

51kyrr96uxl 監督・園 子温、出演・栗山千明、大杉 漣・・

何者かの怨念を宿したエクステ(つけ毛)が恐怖を呼ぶホラー。ある日、横浜港に入荷したコンテナから大量の髪の毛・・その中に少女の遺体が・・警察の死体安置所の管理人をする山崎(大杉)は、美しい髪の毛に異常に執着する奇怪な中年男・・その死体の少女の髪が美しい事から、家へ連れて帰り・・何故か伸びる髪でエクステを作り、優子(栗山)の勤める美容院に持ち込む。優子の姉は娘のマミを虐待し、優子はマミを引き取る。エクステをつけた人が次々と怪死・・優子の姉も・・警察が山崎の家を突き止め向かうが、髪に襲われ・・優子の家で髪に襲われた優子とマミを、山崎が自分の所へと・・刑事二人を殺した山崎が、逃げようとする優子とマミを追おうとするが髪が引きとめ山崎は死ぬ・・山崎の家の大量の髪の毛が消え、少女は安らかな顔に・・。優子とマミは二人で暮らしていく事にする・・ホラーコメディ?

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2008年6月16日 (月)

今日は映画の話 その34

時計じかけのオレンジ(1971・イギリス)

21efknruufl_2 原作・アンソニー・パージェス、監督・スタンリー・キューブリック、出演・マルコム・マクダウェル・・

近未来のロンドン・・暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックス(マクダウェル)、ある殺人事件で仲間に裏切られ、14年の刑で投獄される・・

2年後、早く出所する為に 、自ら望んで攻撃性を絶つ洗脳の実験台に・・2週間の間、投薬され・拘束衣を着せられ・椅子に縛り付けられ・クリップで開いたままにされる瞼・残虐な映像を見せられ・尊敬するベートーヴェンの第九を聴かせられ、吐き気や嫌悪感を催させ、生理的拒絶反応を・・

その後出所するが、家族から疎まれ行き場がなく・・立場が逆転して、かつて加害した人々からの暴力禍・・自殺未遂の果てに元の凶暴さを取り戻し・・

「雨に歌えば」のメロディに乗って行われるレイプ、荘厳なバロックやクラシックをカバーした電子音楽、全編にシニカルな演出、ブラックなテーマをポップに昇華,、ロシア語と英語のスラングで組み合わせた「ナッドサット言葉」・・。ラストは・・政治に利用されるべく、その為のデモンストレーションを・・花と記者達と大音量の第九の中、アレックスは恍惚の表情を・・回復・・?

原作の最終章は省かれたそうで、アレックスは・・自分の犯罪は若気の至りで、子供時代の避けられない道であり、いずれ自分の子供にも止めるわけにはいかないだろう・・と嘯(うそぶ)く。欲望の限りを尽くす荒廃した自由放任と、管理された全体主義社会とのジレンマを描き、サタイア(風刺)作品になっている。

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2008年6月12日 (木)

今日は映画の話 その33

世界で一番パパが好き(2004・アメリカ)

5131bg96n9l_2 監督・ケヴィン・スミス、出演・ベン・アフレック、リブ・タイラー、ジェニファー・ロペス・・

突然妻を失い職も失った男が 、一人娘の世話に奮闘しながら、再び人生を取り戻していく話である。

NYの華やかな音楽業界でヤリ手宣伝マンとして働くオリー(アフレック)。最愛の妻(ロペス)が出産時に急死。悲しみから逃れる為に娘の世話も父親任せにし、一層仕事にのめりこんでゆくが、大事な仕事での失言で失職する。やむをえずニュージャージーの実家で、父親と娘との3人暮らしを始める。父親にも諭され心機一転、良き父親になろうと決意。7年後、ブルーカラーとして真面目に働き、娘ガーティも素直で愛らしく育ち、レンタルビデオ屋の店員マヤ(タイラー)と知り合い・・ある日、昔の仕事を諦めきれないオリーにNYでの再就職の兆しが・・面接の日が娘の学芸会とぶつかり・・面接場所で業界の男(ウィル・スミス)と話し、その「賢い父親なら仕事にのめり込んだりせず、子供と泥んこ遊びを・・」に触発され、一転故郷へ舞い戻り・・

自分が愛し、自分を愛してくれる者達と暮らして行くことを選んだ男の、ハートウォーミング・コメディである。

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2008年6月 9日 (月)

今日は映画の話 その32

ヴィレッジ(2004・アメリカ)

41wfcs03m7l 監督・M・ナイト・シャマラン、出演・ブライス・ダラス・ハワード、ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ・・

1897年、ペンシルヴェニア州・・深い森に囲まれ、周囲から隔絶された小さな森のミステリー・・村は常に霧に閉ざされ、子供たちは赤い花を見て泣き叫び、黄色に塗られた木々と松明が村を囲い・・年長者たちは皆大切な誰かを失い、この楽園のような共同体を作ったが、その奇妙な掟が破られた時・・盲目の少女アイヴィー(ハワード)と恋人ルシアス(フェニックス)が婚約した次の日、ルシアスはノア(ブロディ)に刺され重態に・・アイヴィーは薬を手に入れるために村を出る・・森に棲む怪物は村の長老たちの仕業であり・・アイヴィーの後を追った怪物は、彼女には見えないがノアであった・・怪物をかわし洞穴に落とす・・薬を手に入れ、戻るアイヴィー・・ノアは森の怪物に殺されたと・・

シャマラン監督は「シックス・センス」や「サイン」も手がけていて、森の外の監視小屋の上司を演じていた。アイヴィー役のハワードはロン・ハワード監督の娘である。

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2008年6月 5日 (木)

ある日は絵画の話 その1

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(1828~1882)ラファエル前派

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Puroseripina 19世紀イギリスの画家・詩人。詩人クリスティーナ・ロセッティの兄。イタリア移民の子として生まれ、父は学者・詩人であった。ハントやミレーと「ラファエル前派」を結成(ラファエルはイタリア・ルネサンスの巨匠)。色鮮やかなグリーンを使い、ロセッティ・グリーンと呼ばれた。主に二人の女性と深く関わったとされる。1人はエリザベス・ジダルといい、妻となって2年目にアヘン中毒で自殺。彼女の死を悼み描いたのが「ベアタ・ベアトリクス」である。もう1人はジェーン・バーデンといい、ロセッティの弟子でもあった装飾芸術家のウィリアム・モリスの妻になり、ロセッティが終生追い求めたファム・ファタールといわれ「プロセルピナ」のモデルである。

 

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2008年6月 2日 (月)

機織りをやっていて その16

2 二つの流れを交差させて・・一つは観世水、一方は露芝。

淡いベージュ地に、藤色系とグリーン系の色糸、金糸と銀糸。

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