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2009年3月 6日 (金)

本32・・貧しき人びと

貧しき人びと・・フョードル・M ・ドストエフスキー著

Mazushiki処女作であり「カラマーゾフの兄弟」へと続く、深刻で複雑な思想を異常に醗酵させていく。1844年、「ネワ河の幻影」と名付けた心的体験から著わしたとされる。

暗い貸間、正直で心の清らかな初老の九等官と、辱しめられた不幸な乙女。その主人公達の心理的ドラマの生活環境を、正確なリズムで再現。社会的矛盾と、ペテルブルグの民衆の貧困が背景にある。世間から侮蔑の目で見られている小心で善良な小役人のマカール・ジェーブシキンと薄幸なワーレンカの生活が、心情的に描かれる。往復書簡で成り立ち、社会的に疎外された人々への人間回復のアピールとも取れる。社会の吹き溜まりに住む人々の孤独と屈辱を訴え、人間的自負と社会的卑屈さの心理的葛藤が現れている。

薄幸で不幸な彼女を金銭的に援助し続けるも、彼もまた不如意極まりなく、彼女が他の地主の元へ嫁ごうとするところで物語は終わる。

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