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2009年4月16日 (木)

本35・・アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナ・・レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ著

511z5d9nsxl__sx230_「幸福な家庭は皆同じように似ているが、不幸な家庭はそれぞれに不幸の様を異にしている」

19世紀末ロシア。ペテルブルグ駅で列車事故に遭遇し、運命の悪戯のように出逢うアンナとヴロンスキー。この二人とリョーヴィン、キチイのカップルが基となる。男女の愛や情熱だけで無く、取り巻く多くの家族や社会が絡まる。

自身の領地で農事経営をするリョーヴィンは可憐なキチイに結婚を申し込むも、当時ヴロンスキー(伯爵で青年将校)に惹かれていたキチイは断る。ヴロンスキーのキチイへの思いは真剣ではなく、偶然知り合ったアンナに心を奪われる。一年後、傷心していたキチイとリョーヴィンは再会し結婚。アンナの夫カレーニンは貴族の高級官僚だが、既に彼女の心は夫に無くヴロンスキーと恋に落ちる。ヴロンスキーの子を宿したアンナは夫に告白、夫と息子を捨てヴロンスキーの下に走る。出産時、生死の境をさ迷うアンナの所にカレーニンが駆けつけ全てを許そうとする。それを知ったヴロンスキーは拳銃自殺を図る。全快したアンナとヴロンスキーはヨーロッパへ。当時の社交界では陰での不倫は認め合う風潮があったが、不貞を隠そうともしないアンナに周囲の視線は冷たい。思うように事が運ばないと自制心を失うアンナは、自らが離婚もせずヴロンスキーとの関係を続けておきながら、神経をすり減らし二人の間の子さえ愛そうとせず嫉妬に狂う。ヴロンスキーも次第に持て余し距離を置く。対照的に、夫の心を察し良く務めるキチイと、悩み(農事経営、信仰、政治、家族関係)ながらも成長していくリョーヴィンは幸せに暮らして行く。

ヴロンスキーの端正な冷淡さ、アンナの兄オブロンスキー(キチイの姉の夫でもある)の不実の陰にある良心、カレーニンの面子を貫く社会的倫理観。追い詰められたアンナは列車に飛び込み自殺。カレーニンはヴロンスキーとの子も引き取り育て、ヴロンスキーは戦地へ・・

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