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2009年8月18日 (火)

本52・・くたばれ! ハリウッド

くたばれ! ハリウッド・・ロバート・エヴァンズ著

1101452379「ローズマリーの赤ちゃん」「ゴッドファーザー」「ある愛の詩」等を送り出した半生の自伝。

1956年、ビヴァリー・ヒルズ。兄と経営していたアパレル会社の成功で、若くして巨万の富を築いたエヴァンズは、かつての大女優ノーマ・シアラーに見い出され映画「千の顔を持つ男」に起用される。だが目指すのは俳優ではなく、映画の全てを掌握出来るプロデューサー。34歳、ニューヨーク・ポスト掲載の記事をきっかけに、パラマウント映画の幹部に抜擢される。時代は古き良きハリウッドが終焉を迎え、新時代の混乱期。役者上がりの若造で実績もないエヴァンズの抜擢は猛烈なバッシングを招くが、パラマウントを買収した大企業家チャーリー・ブルードーン、アル・カポネの弁護士経歴を持つ法曹家シドニー・コーシャック等を後ろ盾に、自らの勘と才能を頼りにリスキーな映画製作へ。

1967年、アイラ・レヴィンのベストセラー「ローズマリーの赤ちゃん」映画化で、ポーランド出身のロマン・ポランスキーを監督に起用。幼時ユダヤ人としてナチス迫害を受け、今また祖国の共産主義政権の圧迫を受けていたポランスキーとはウマが合った。作品は大成功するが、翌年ポランスキーの留守邸をヒッピー集団が襲撃、妻シャロン・テイトを始め居合わせた全員が無惨に虐殺される。エヴァンズ自身も邸に招かれていたが、編集作業が長引き九死に一生を得た。「さよならコロンバス」にアリ・マッグローを抜擢、続く「ある愛の詩」でも共に仕事をし恋に落ち1969年に結婚。1971年、長男ジョシュア誕生。この頃「ゴッドファーザー」に全力投球し、出産直後の妻と殆ど顔を合わせられず、監督フランシス・コッポラと戦い続ける日々。やがてアリは「ゲッタウェイ」共演のスティーヴ・マックィーンの下へ。多大な犠牲を払い完成した「ゴッドファーザー」はアカデミー賞受賞。以後も「チャイナタウン」「マラソンマン」「ブラック・サンデー」と話題作を作る。

公私共に忙しい日々はエヴァンズを疲労させ、遂に彼はドラッグに手を出し、1980年、兄チャールズがコカイン購入罪で逮捕され、自身もコカイン所持で有罪。後ろ盾となってきたブルードーン、コーシャック、政治家ヘンリー・キッシンジャー等との関係も危うくなるが、その最中にも「コットンクラブ」製作を発表。監督はエヴァンズ自身で「ゴッドファーザー」以来のコッポラが脚本に協力となるが、主演リチャード・ギアの希望でコッポラが監督。脚本が仕上がる気配は無く、多くの火種を抱えながら何とかスタートラインに漕ぎ着け・・その後も、トラブルは続く(執筆中、現役なため)。

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