« 映画89・・フォーエバー・フレンズ | トップページ | 本97・・フラニーとゾーイー »

2009年12月 6日 (日)

本96・・愛の妖精

愛の妖精・・ジョルジュ・サンド著

514b86m1d0l__sl500_aa240_原題は「小さなファデット」の意。 ファデーは悪戯好きの妖精の名。フランスの田園地方を舞台に、双子の兄弟と野性的な少女ファデットの成長と恋愛を繊細な筆致で描く。

コッス村の農家に、男の一卵性双生児が生まれる。父親は「双子は互いの愛情が強過ぎて、離ればなれだと生きられない」と聞き心配だったが、双子はすくすく成長し性格の違いも出る。弟ランドリーは陽気で快活、兄のシルヴィネは内気だが、仲は良くいつも一緒。子沢山で生活が苦しく、双子の一人を奉公に出すことになり、ランドリーが志願。シルヴィネは奉公に耐えられないだろうと。事実、離ればなれになったシルヴィネは見るも哀れに落胆。

村の子供達に魔法使いと呼ばれるファデー婆さんには、二人の孫。姉ファデットは小柄で痩せ、色は黒くおしゃべりで、からかい好きで、子供達に敬遠される。双子も苦手にした。

シルヴィネは、ランドリーが奉公先の娘や新しい友達と遊んでいると思い、疎外感を持つ。シルヴィネが行方不明になり、ランドリーは兄の自殺を案じ探すが見付からず、絶望し掛けた時、ファデットがシルヴィネの居場所を教えてくれ無事発見。以来、ランドリーはファデットと話す機会も増え、彼女が物知りで踊りが上手と知り、ファデットの魅力に気付く。ファデットも、お洒落に目覚め見違えるように綺麗に。二人の交際を知りシルヴィネが嫉妬、父親も世間体を気にし反対。ランドリーは懸命に理解を求めるが、ランドリーの苦境を見兼ねたファデットは自分が村を出ることにし、自分への情が無いと言うランドリーに、本心を告げ必ず帰ると去って行く。

家族を思い、寂しさを我慢し仕事に精を出すランドリー。一年後、ファデットのお祖母さんの危篤で彼女が戻り、葬儀後ランドリーが訪ねて来、想いを確かめ合い、ファデットはランドリーの頼みでシルヴィネの病気を治すと約束。ランドリーの父親の許を訪ね、お祖母さんの残した多額の現金をどう扱ったら良いのか相談。父親はファデットの身辺を調査、ランドリーの言うように身持ちも気立ても良く賢い娘と知り、二人の縁談に乗り気になるが、シルヴィネがいい顔をせず、いつものように高熱を出す。ファデットがシルヴィネを見舞い、祈りで熱を下げてしまう。拗ねたままのシルヴィネだったが、甘やかされた自分の振る舞いで、自分も周りも不幸にしたことをファデットに諭され反省し、自ら歓んでランドリーを迎えに。ファデットへの想いの執着に気付いたシルヴィネは、軍に志願し独り立ちする。

|

« 映画89・・フォーエバー・フレンズ | トップページ | 本97・・フラニーとゾーイー »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 映画89・・フォーエバー・フレンズ | トップページ | 本97・・フラニーとゾーイー »