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2010年3月12日 (金)

本125・・ディケンズ短編集

ディケンズ短編集・・チャールズ・ディケンズ著

51uekmipql__sl500_aa300_☆「奇妙な依頼人の話」・・負債の支払いをせずに投獄される「債務者監獄」入った、貧乏な親子と子供。妻の父親の告発で投獄された男が、義父が裕福にも拘らず妻と子供の願いを素気無く断り、極貧と病いのうち妻と子供を失い、復讐を誓い後に富を得て実行。

☆「狂人の手記」・・ある老牧師が、精神病院の医師であった友人の遺品から発見したとされる話。モノローグで綴られる狂気を自覚した主人公が、家族から金目当てで嫁がされた妻を、遺伝的な暗い素質を継ぐ子供を産むのではないかと殺すことを決意し、その恐怖で死なせる。

☆「チャールズ二世の時代に獄中で発見された告白書」・・獄中の最後の夜の話で、モノローグ形式。明朗な兄と比べて疑り深いむっつりした主人公。兄弟とも姉妹と結婚するが、こちらの心を見透かしたような目で見る兄嫁が産後の肥立ちで死に、後に兄も死の床に就き、残された男の子を妻が遺産と共に引き取る。その子供も自分を兄嫁と同じ目で見るので、妻の留守中に殺して庭に埋めてしまう。客の訪問中に犬が嗅ぎ付け事件が発覚し投獄される。

☆「ある自虐者の物語」・・高い知性と冷たいが美しい容貌の女性の、世間の誤解と偽善に苛立ち、プライドゆえに孤独である魂の手記。

☆「追いつめられて」・・実在の毒殺魔トマス・G・ウェインライトをモデル(終いには、楽しみのために殺した)にした、紳士を装い強かに保険金殺人を繰り返して行くが、被害者の恋人と保険屋によって暴かれ、その毒によって自殺する。

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