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2010年4月 3日 (土)

本134・・決闘・妻

決闘・妻・・アントン・パヴロヴィチ・チェーホフ著

400326231x「決闘」・・夏の黒海を舞台に、異なるタイプのインテリの対立とその収束を描く。

意志の薄弱な無為の夢想家である役人のライェフスキイと、強固な信念の持ち主であり実行家の動物学者フォン・コーレン。フォン・コーレン曰く、「ライェフスキイは、この2年来この町に遊びと酒を教え、公然と人の女房と暮らし、役所でまともな仕事もせず不相応な暮らしで借金を重ね、嘘と愚痴を言い続け、それ等の原因を自分以外に押し付け、嫌気が差すと逃げ出す」。ライェフスキイ曰く、「フォン・コーレンは、頑固で強烈な専制的な幻想家で、皆に監視の目を光らせ一々干渉する。自分を憎むのはそれに従わないからだ」。

一方、町の女性と違って見かけも知性も上だと信じ、ひたすら無為に暮らすナヂェージダは、欲望に負けて警察署長のキリーリンと関係を結ぶ。自分の思惑とは違い、良くしてくれた唯一の女性から「慎みが無く、立場を世間に恬として恥じず、身なりも商売風で料理も掃除もせず、男の身なりも構ってやらず、悪い人間ではないが無分別過ぎる」と諭される。彼女は、ライェフスキイに内緒で店屋に借金をし、そこの息子やキリーリンに付き纏われ、やがてキリーリンとの密会を暴かれる。

やがて、借金話で感情の行き違ったライェフスキイとフォン・コーレンは決闘することになるが、ライェフスキイは狙えず、フォン・コーレンは邪魔が入って外す。3ヶ月後、ライェフスキイはナヂェージダから逃げ出せず、結婚し窮乏しながらも真面目に仕事をし出し、二人の友人でもあったサモイレンコに促されたフォン・コーレンは、ライェフスキイに別れの挨拶をし予定通り冒険の旅に出発。

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