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2010年4月 8日 (木)

本135・・チェーホフ短編集

チェーホフ短編集・・アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ著

51d7jrvqwpl__sl500_aa300_☆「芝居がはねて」・・未だ恋を知らない思春期の少女が、芝居から帰ってその影響で、“思われる”という人生最初の拙い喜びに浸る。

☆「イオーヌイチ」・・若い男女の、相手に対する至らぬ振る舞いや、人間的力量の不足、想像力の欠如から来る小さな行き違いにより、取り返しの付かない不幸に陥る。

☆「中二階のある家」・・社会の変革に根本的に取り組むべきか、身近なところから始めるべきかの、男女の葛藤ともいうべき意見の対立に絡んで、女主人公の妹と主人公が引き裂かれて悲恋に終わる。

☆「知人のところで」・・互いに惹かれ合って、やがて結婚するだろうと思われていた二人だが、時の移ろいに妨げられて行く。相手の姉妹やその連れ合いなどの、現実を見ずに享楽し没落していく姿に長年振り回されるが、時が経ちやっと解き放される。

☆「かわいいひと」・・一見、不幸な結婚生活の連続でありながら、晩年になって血の繋がらない(愛人の息子)少年に対する母性本能に目醒め、新しい愛の人生が開かれる。相手に全面的に影響されるため自分の意見を一切持たず、絶えず身近な誰かに愛を感じ無私の愛を注がずにいられない、運命が変われば以前のことはすっかり忘れ、目前の対象に打ち込む女性。

☆「犬をつれた奥さん」・・初めは軽い気持ちで関係を持った所帯持ち同士が、次第にその愛情が真剣になり、現実が解っていながら引きも出来ず、のっぴきならぬところに追い込まれようとして行く。

☆「アリアードナ」・・不相応な暮らしを望む驕慢で破廉恥な女、その彼女との困難な生活に於いて、幻滅し破綻を感じるものの振り回され続け、彼女と他の男との結婚を夢想する主人公。

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