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2010年5月10日 (月)

本146・・ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人・・ギュスターヴ・フローベール著

208501田舎の平凡な結婚生活に倦んだ若い女主人公エマが、不倫と虚栄に因る借金の末に追い詰められ自殺するまでを描く。

内気な田舎の少年シャルル・ボヴァリーは、真面目で中程度の成績だが親の希望で医学校に進み、トストの開業医に。彼は両親の勧めで、持参金のある45歳の未亡人と結婚するが、彼女は嫉妬深く、自分の資産について嘘を付いたと判明、舅と姑に糾弾され、心労で喀血し急逝。シャルルは、以前骨折を直した親切な農夫の娘エマに惹かれて求婚し、田舎風の結婚式で新たな生活を。

エマは夢見勝ちな女で、物語を読みロマンティックな空想に浸るのが好きだった。実家の田舎暮らしに飽き結婚したが、この結婚生活にも、恋の情熱も湧き立つような幸福も見出せないことに幻滅、平凡な家庭や凡庸な夫が嫌になり、都会の社交生活に加われない自分を不幸だと考え出す。転地での新しい生活や出産にもエマの気は紛れず、書記のレオンに惹かれるが、互いに言い出せず進展無く、レオンは勉強でパリへ。資産家のロドルフが診療の付き添いで訪ねて来る。エマに目を付けたロドルフは、村の祭りでエマに迫る。エマはロドルフの世慣れた態度に惹かれ、誘われた乗馬に行き森の中で関係を持つ。虚栄心の強いエマは、商人ルウルーの甘言で贅沢品をツケで買い出す。エマはロドルフに溺れ駆け落ちを迫るが、自分の生活を捨てる気のないロドルフは、エマに別れの手紙を書き姿を消す。エマはヒステリックになり、夫と観劇に出掛け、レオンと3年振りに再会。2人は情熱を復活、エマは毎週レオンに会いに。

贅沢品の借金が膨らみ、エマは夫に内緒で夫の地所を売るが、裁判所から差し押さえの通知が。金策に奔走し、レオンやロドルフにまで助けを求めるが叶えられず、全てから逃げ出すように薬剤師の家に忍び込み砒素を飲む。最後の瞬間、彼女の人生を嘲るように乞食の歌う卑猥な歌が。エマは狂ったように笑い息絶える。

多額の借金を残されたシャルルは悲しみの中にいたが、ある日エマの机から不貞の証拠となる数多の手紙や写真を発見。葬式後、シャルルは庭先でエマの遺髪を握りしめ頓死、娘ベルタは遠い親戚に引き取られた後、工場へ働きに出される。

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