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2010年7月 2日 (金)

本153・・ミニ・ミステリ傑作選

ミニ・ミステリ傑作選・・エラリー・クイーン編

51azwtkv5wl__sl500_aa300_☆「探偵業の起源」ニュートン・ニューカーク著・・アダムが出現した最初の探偵で、肋骨を盗まれ(最初の窃盗事件)、イヴが現れその肋骨が私だと(最初の手がかり)、アダムが振り返るとそこに美女が(犯罪の影に女アリ、の最初の例)などと綴る。

☆「ウェディング・ドレス」ルイス・ブロムフィールド著・・1世紀近くも生きた変わり者の老嬢が、黄ばんだウェディング・ドレスを着たまま独りベッドで死んでいた・・20才で美しかった彼女には婚約者がいたが、式の2日前に諍いを。強盗に入られた経験から、いつものように用心し家に籠っていると、不審者の物音にドア越しに発砲。翌朝、ドアの前には心臓を射抜かれた婚約者の死体・・

☆「壁の中へ」ヴィクター・カニング著・・ありふれたカフェで、三人の常連が話をしている。その内の一人が、ロンドンの人間は大半が見掛けと違い幽霊も多いとし、ある男が壁の中に消えて行った話をするが二人は信じない。一人が店を出て行くのを二人で見送っていると、彼は壁の中へ。もう一人も店を出て行くが、幽霊の話をした彼は二度と二人に会えなくなる。

☆「幽霊屋敷」オリヴァー・ラ・ファージ著・・愛する人が強盗に殺され、自ら舟を転覆させ自殺を図った男が浜に打ち上げられる。辿り着いたのは、彼女が安置されている不運な幽霊屋敷と呼ばれる家。迎えた夫人が彼女の亡骸に会わせてくれるが・・実は夫人もベッドで遺体の身。途切れ途切れの遠くなる会話で、夫人は彼の心臓は未だ打ち続けており彼は浜にいるのだと、彼女を忘れてそこに戻るように言うが、彼の心臓の鼓動は今にも止まりそうなのに屋敷に留まる彼。

☆「ある老人の死」アーサー・ミラー著・・ある老人が死んで、駆けつけた警部補はその死因を案ずる。10年前、生きる理由を失った老人が自殺を図り、係わった警官が、精神病院に入れずに済むよう老人をよく諭し釈放・・老人の死因は老衰。あの時の警官との約束を守ったのだ。

☆「復讐」ギイ・ド・モーパッサン著・・細々と暮らしていた母と孝行息子と飼い犬。その息子が卑怯なやり方で殺され、犯人は逃走。老母は復讐を誓うが一人ではどうにもならず、三ヶ月間ひたすら飼い犬を調教し、犯人の喉笛を咬ませ復讐を遂げる。

☆「探偵の正体」マーガレット・ノリス著・・長い時を超えて、ある公園で犬を連れたワトスンがホームズを待つ。その向こうに、大男の警官が慈愛を込めた眼差しで遊ぶ子供達を見守っている。ワトスンは現れたホームズをモリアーティ教授だと見抜き、自分がホームズだと名乗る。怒ったモリアーティが襲おうとすると、大男の警官であるレストレイド氏が近付き逮捕。ホームズは「女に生まれ変わるなどという報いを受ける、どんな罪業を私は前世で犯したのかしら?」と、傍らの相棒である飼い犬のワトスンに呟く。

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