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2010年7月 7日 (水)

本157・・密会

密会・・マイケル・ディブディン著

Mikkai_2ロンドンの精神病院に勤務する心理カウンセラーのエイリーンは、大学時代に知り合った神経学者の夫ダグラスと索漠とした生活を送る。ある日、17才の孤児のゲアリー(スティーヴン)が分裂病の疑いで福祉局から送られて来る。少年を見たエイリーンは、一瞬、自分の子だとのデジャヴに襲われる。エイリーンは混乱の60年代の学生時代、レイモンドという不可解な男と付き合い、別れた後に妊娠に気付くが、薬のトリップで窓から飛び降りて子供を死なせた過去を持つ。少年の行動は芝居だと判るものの、自分を殺そうとする人間がいると言い募る。ゲアリーは不良仲間とホームレスをし、無料新聞の配達で知り合った老人マシューズの使いをしながら、老人の過去の事件(仕えていた屋敷の主人の一人が行方不明、戦争を挟んだ二年後に遺体が見つかるが、自殺か他殺か。マシューズも追われ殺されそう)の話を聞き、次第に影響される。不良グループは金目当てでマシューズを殺す。捜査が進むにつれ、ゲアリーがスティーヴンだと判る。スティーヴンは刑務所で生まれ、7才頃、娼婦だった母親が薬物の過量摂取で死亡。病院を出ざるを得なくなったスティーヴンは、移動中逃亡。スティーヴンの父親がレイモンドだったことが判り、彼を見送ったエイリーンは帰宅するが、鍵を忘れて家に入れず、取りに戻る途中でスティーヴンの事故死に遭遇。マシューズと彼に付き纏っていた男が現れ、発作的に車の前に飛び出したのだ。その男は慢性の分裂病者で、薬でコントロールされている患者で近くの保護施設に住んでいただけであり、マシューズも戦争の後遺症で病んでいたのだ。スティーヴンの死などでショックを受けたエイリーンは、家に帰ることや夫のこともどうでもよくなり、田舎の両親を訪ねようとするが、次々と不都合が重なって着の身着のまま無一文になり、見知らぬ村で雨の中を道に迷い、大きな廃屋に辿り着く。暗い廃屋の屋根裏部屋で床が落ち、誰にも居所を知られず板石に落下していくエイリーン。そこは、マシューズが昔仕えていた屋敷だった。

「密会」というタイトルは如何なものか。

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