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2010年7月18日 (日)

本158・・恐るべき子供たち

恐るべき子供たち・・ジャン・コクトー著

51h1wryg5wl__sl500_aa300_著者が40才の頃、阿片中毒の治療中に僅か17日間で書き上げたとされる。

自堕落な父親が死に、その後35才で中風になった母親も亡くした姉弟が、世間から孤立して自分達の世界だけで生きる様を描く。いつまでも子供っぽさが抜け切らず、互いに強い愛情を持ちながら、相手を傷付け合う。散らかり放題の部屋の中で、夢想の世界に遊ぶことを生活の身上とし、平凡な現実から逃れ出たいと願う心のあり方は、永遠に変わらぬ少年期の理想の生活であると共に、そこに時代に反逆する姿勢も見え、一歩ずつ破滅へ導かれていく彼らの数年の運命・・野放図なダルジュロスに憧れる14才のポールは、彼に胸にぶつけられた雪玉で血を吐き、学校を止める。16才の姉のエリザベートは、母と弟の看病をする。姉弟は、二人を気遣うポールの友人ジェラールと、その叔父そして家族の古い友人である医者の好意に当たり前のように甘え、二人は、その後職場で知り合ったエリザベートの友人であるアガートとジェラールを翻弄する。エリザベートは、ジェラールの叔父の知り合いである財産持ちのミカエルと結婚することにするが、式の直後ミカエルは自動車事故死。資産を受け継いだエリザベートは皆で一緒に暮らし出すが、ポールに恋するアガートに嫉妬し、自分に恋するジェラールと結婚させてしまう。悲観したポールはダルジュロスの毒物を食べ、謀略を知られたエリザベートは拳銃自殺、ポールも死んで行く。

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