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2010年7月

2010年7月30日 (金)

映画132・・理由なき反抗

理由なき反抗(1955・アメリカ)

12992802844971監督・ニコラス・レイ、出演・ジェームズ・ディーン、ナタリー・ウッド、サル・ミネオ、コーリー・アレン・・

親の愛に満たされない17才のジム(ディーン)は、つい無軌道な行動に走り、ある日泥酔し集団暴行の容疑で警察に保護。転校した高校でも早速不良グループに目を付けられ、リーダーのバズ(アレン)と断崖に向かって車を疾走させる危険なゲーム「チキン・ラン」で勝負をすることに。ジムの味方は警察で知り合った孤独な少年プレイトー(ミネオ)だけ。密かに思いを寄せている同級生ジュディ(ウッド)はバズの恋人気取り。ジュディやバズの不良仲間が見守る中、ボロ自動車を崖の端にフル・スピードで走らせ、ジムは巧く崖際で車から脱出するが、飛び出し損ねたバズは谷底へ落下。バズの死という結果に呆然としたジムは、プレイトーとジュディに助けられ帰宅、警察へ届けようとしたが事無かれ主義の両親は許可しない。強いて警察に出向いたジムはバズの仲間から追われる身に。父親に冷たくされ家を飛び出したジュディと、ジムは空き家に隠れる。バズの仲間から脅迫され、家から持ち出した拳銃を手にプレイトーがやって来、追手のバズの仲間を撃つ。附近に警備網が張られ、ジムやプレイトーの家族や少年保護係も駈け付ける。ジムはプラネタリウム館に駈け込むプレイトーを制止するが、半狂乱のプレイトーはジムに拳銃を向け、警官に射殺される。ジムの両親は、死体に取り縋り泣き叫ぶ我が子を慰め、この悲劇にも互いの理解で終止符が・・やり場の無い不安定な感情を持て余し、捨てられた猫のような目のジム。嘘や駆け引きに汚されていない心は傷付き易く、言動が逆方向に働く遣り切れなさ。

ディーンの遺作。

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2010年7月29日 (木)

絵画25・・G・フレデリック・ワッツ

G・フレデリック・ワッツ(1817-1904)

イギリス画家。甘美な抒情性と象徴性のある作風。9才で母と死別、35年Rアカデミー入学、壁画コンクールで優勝しイタリアへ。O・ワイルドが「愛と死」を絶賛。67年アカデミーメンバー。准男爵への推挙を2度も断り、87才没。

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2010年7月28日 (水)

映画131・・慕情

慕情(1955・アメリカ)

Img_984023_40618776_0原作・ハン・スーイン、監督・ヘンリー・キング、出演・ジェニファー・ジョーンズ、ウィリアム・ホールデン・・

原作者の自伝。

中国人とイギリス人の混血で女医のスーイン(ジョーンズ)は、国民政府の将軍夫人だったが、夫が共産軍との戦いで戦死してから香港病院で働く。ある日、病院の理事長宅でパーティが開かれ、アメリカの従軍記者マーク(ホールデン)と知り合う。マークにはシンガポールに妻がいるが夫婦仲は冷たい。初めはスーインもマークと深入りしないようにするが、彼の好ましさや仕事でシンガポールに出掛けた時に淋しさに襲われる。やがて海へ遊びに行き二人は恋人同士に。マークは妻と離婚しスーインとの結婚を誓うが、彼の妻は同意しない。その後、マークがマカオに出張すると、スーインは理事長の反対を押し切りマカオに。二人の楽しい週末もひと時に過ぎない。朝鮮戦争勃発で、マークは現地へ急行。スーインは理事長に逆らいマカオに行ったことで病院に勤めることが出来なくなり、友達のノラの家に寄寓。彼女は毎日マークに手紙を書き、また彼からの便りを読んで淋しさを紛らわすが、ある日マークは共産軍の爆撃で帰らぬ人に。新聞で知ったスーインは、マークと共に永遠の愛を誓った思い出の町を独り歩き嘆くが、再び病院に戻り医術に生涯を捧げる決心をする。

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2010年7月27日 (火)

絵画24・・クロード・モネ

クロード・モネ(1840~1926)

フランス画家。ブーダンの影響で戸外制作を始め、パリではルノワールやバジール等と知り合う。70年代は普仏戦争を避けイギリスに渡航、コンスタブルやターナーを研究。74年「印象=日の出」を反サロン派達の芸術展に出品。「印象派」誕生。

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2010年7月26日 (月)

映画130・・エデンの東

エデンの東(1955・アメリカ)

Middle_1240924972原作・ジョン・スタインベック、監督・エリア・カザン、出演・ジェームズ・ディーン、ジュリー・ハリス、レイモンド・マッセイ・・

1917年、カリフォルニア州のサリナス。農場を経営するアダム(マッセイ)には双児の息子が。兄のアーロンは真面目で、エーブラ(ハリス)という娘と恋仲。弟のキャル(ディーン)は、頑なで家族から孤立。父から母親は死んだと聞かされたが、キャルは郊外で酒場を経営するケートが実の母だと信じ、自分はふしだらな母の血を継いで不良なのだと。アダムは母親の生存を認めるが、住所は知らないと。アダムは、野菜を冷凍し東部へ送る計画に夢中。ある夜、キャルはケートの酒場に行き、「お母さん」と呼ぶが用心棒に叩き出される。保安官のサムから、ケートが実母でアダムを見捨てた後に父が気力を無くした経緯も聞く。キャルは父の信頼を得ようと、仕事を懸命に手伝う。アダムは財産を掛け貨車を東部へ送るが、雪崩で立ち往生し氷が解け失敗。その頃、ヨーロッパの戦火が激しくアメリカの参戦は必至。キャルは父の損失を償おうと、値上がる豆の買い占めを策し、必要資金5千ドルをケートに頼み融資してもらう。遂にアメリカが参戦。キャルは豆の値上がりに喜ぶが、平和主義者のアーロンは戦争反対を主張。エーブラは看護婦として働きアーロンとの恋は続いていたが、ある夜、遊園地でキャルとふとキスしてから彼に惹かれる。優しいが強さの足りぬアーロンに比して、キャルの行動力は頼もしい。キャルは父の誕生日に豆で儲けた金をプレゼント、アーロンはエーブラとの婚約を報告。父は婚約を喜ぶが、キャルの贈り物は受け取らず、戦争で暴利を得るとは何事かと叱咤。絶望したキャルをエーブラは慰めるが、アーロンまでが罵しりキャルは憤満を爆発。彼はアーロンをケートの酒場へ連れて行き、母親の秘密を暴露。アーロンはそのショックで酔い痴れ、そのまま軍隊に志願し列車に。停車場へ駆け付けたアダムは、息子の変わり果てた姿に卒倒し半身不随に。エーブラは病床のアダムに、キャルを許すよう哀願。アダムはそれを聞き入れキャルに看病をと。キャルは父が自分を愛していたと知り、ようやく絶望から救われる。

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2010年7月25日 (日)

本160・・夜の果てへの旅

夜の果てへの旅・・ルイ=フェルディナン・セリーヌ著

01817669著者の自伝的作品。

アナーキスト的放浪者フェルディナン・バルダミュの独白を中心に展開する叙事詩的遍歴譚の一種で、従来のフランス文学に見られなかった俗語的な破格の文体で一貫され、露骨で大胆な表現と、反社会的思想で充満した、激烈な八方破れの作品。主人公の体験を通じて戦争のおぞましさと愚劣さ、植民地に蔓延する恥知らずな卑劣な搾取、フォード自動車工場の内部を借りて暴き出される資本主義の非人間性、最後はパリの場末町に舞台を移し、そこに虫けらのように蠢く民衆の救い難い無気力さに対し、自らをも含め仮借ない批判の毒舌を浴びせる。現代社会の病根を完膚無きまでに摘出し明るみに曝け出す。

・・セーヌ県で生まれ、パリの場末で貧しい少年時代を過ごし、苦学して勉強を続け医師免状を手に入れる。第一次大戦勃発と同時に志願入隊、騎兵隊下士官に昇進し武勲を立てるが、重症を負い強い反戦思想を植え付けられる。復員後は国連事務局に就職し、衛生事情視察の目的でイギリスやアメリカ、キューバなどを遍歴。その後パリの場末町クリシーに住み着き、貧民救済のために医者を開業、作家生活と平行して終生医業を続けた。作風は文壇に大反響を巻き起こすが、晩年も故意に黙殺され、不遇と貧困の内に逝去。墓石には「ノン(否)」の一語のみ。

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2010年7月24日 (土)

映画129・・旅情

旅情(1955・イギリス)

120129ryojou監督・デヴィッド・リーン、出演・キャサリン・ヘップバーン、ロッサノ・ブラッツィ・・

アメリカのOLジェーン(ヘップバーン)は、ヨーロッパ観光の最後に水の都ヴェネチアを訪れる。全てが楽しいが新婚カップルの多さが眩しく、ホテルに戻ると孤独感が込み上げる。黄昏時、サン・マルコ広場のカフェで中年の男性レナート(ブラッツィ)に見詰められ慌てる。翌日、彼女は浮浪児マウロの案内で名所見物。通りすがりの骨董店に入ると、そこの主人は昨日広場で会った男。うろたえた彼女は18世紀の品というゴブレットを買いそうそうに店を出た。翌日、再び骨董店へ行くと青年から主人は留守と。レナートは彼女のホテルを訪れ、その夜の広場でジェインは幸福感に浸り、思い出にくちなしの花を買う。別れ間際、レナートは彼女に接吻し明夜八時の約束。翌日、彼女は装って広場へ出向くが、あの青年から彼が用事で遅くなると。青年がレナートの息子で、妻もいると知ってジェインは失望し広場を去る。追って来たレナートは、妻とは別居していて男女が愛し合うのに理屈は必要ないと。その後の数日間、二人はブラノの漁村で楽しい日を送る。ヴェニスへ戻ったジェインは、自分の気持を恐れ急に旅立つことに。発車のベルが鳴った時、駆け付けたレナートの手にくちなしの花。プラットフォームに立ち尽くすレナートに、ジェインはいつまでも手を振り続ける。

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2010年7月23日 (金)

本159・・カンタベリー物語

カンタベリー物語・・ジェフリー・チョーサー著

41a97fdnjfl__sl500_aa300_巡礼達がロンドン南部のサザークの旅籠の「陣羽織屋」を出て、カンタベリー寺院に馬に乗って参詣する道中の、三日半から四日間に順番に話される物語。ここには英国の当時の殆ど総ての階級を代表する人達が加わり、バラエティーに富んでいる。この巡礼行に於いて陣羽織屋の主人が先導役を勤め、それぞれに話を求め、道中の徒然を慰める一番面白くて為になる話をした巡礼にこの宿で最良のご馳走でもてなすとする。一行はお祭り気分でこれに賛同し、気高いロマンスや抱腹絶倒のペーソス、テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼ、モラルや運命、パロディやモック、ヒロイック、楽しみや教訓などの話を展開し、尽きることの無い人間世界の物語が繰り広げられる。

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2010年7月22日 (木)

絵画23・・フレデリック・レイトン

フレデリック・レイトン(1830~1896)

イギリス画家。24歳、フィレンツェの現アカデミア美術館に学ぶ。55年パリでアングル、E・ドラクロワ、コロー、ミレー等と出会う。60年ロンドンへ帰りラファエル前派Gと交流。64年アカデミー・オブ・アーツメンバー、78年からその死まで会長。1900年、パリ万博でイギリス展示の象徴。89年彫刻でローマ賞。

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2010年7月21日 (水)

映画128・・現金に手を出すな

現金に手を出すな(1954・フランス・イタリア)

Image95原作・アルベール・シナモン、監督・ジャック・ベッケル、出演・ジャン・ギャバン、ルネ・ダリ、ジャンヌ・モロー、リノ・ヴァンチュラ・・

初老のギャング、マックス(ギャバン)とリトン(ダリ)は、5千万フランもの金塊をオルリー空港から盗み出す。マックスはこの仕事を最後に暗黒街から足を洗う積り。ところが相棒のリトンが、入れ込むダンサーのジョジィ(モロー)に金塊のことを洩らす。ジョジィは、若手の麻薬密売組織のボス・アンジェロの情婦で、マックスとリトンはアンジェロから付け狙われる事に。アンジェロの一味から難を逃れたマックスは、自身の隠れ家にリトンを匿い、彼の甘さともう若くないという現実を諭すが、リトンは独断でアンジェロと対決し拉致される。アンジェロから、リトンと金塊の交換が提示され、罠だと悟ったマックスは、旧友・ピエロ等と、隠匿していたサブマシンガンと金塊を携え取引の場へ。リトンと引換えに金塊を受け取ったアンジェロは、その場で二人を射殺しようとし烈しい車上の射撃戦に。アンジェロの車は火を発し、金塊はマックスの手に戻るが、リトンは重傷、警官隊が迫る。マックスはリトンを連れ、金塊を捨てて逃げるが重傷のリトンは絶命。

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2010年7月20日 (火)

絵画22・・ギュスターヴ・モロー

ギュスターヴ・モロー(1826~1898)

フランス画家。44年からF・ピコに、46年からボザールで学ぶ。シャセリオーやドラクロワの影響。19世紀末の画家や文学者に多大な影響、象徴主義の先駆者。92年ボザール教授、弟子達の個性を尊重し才能を自由に伸ばすため「私は君達が渡って行くための橋だ」と。モローの下からマティスとルオーという2大巨匠が誕生。

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2010年7月19日 (月)

映画127・・裏窓

裏窓(1954・アメリカ)

Rearwindow_l_convert_20100309213134原作・コーネル・ウールリッチ、監督・アルフレッド・ヒッチコック、出演・ジェームズ・スチュワート、グレイス・ケリー、レイモンド・バー、セルマ・リッター・・

ニューヨークのダウン・タウン、グリニッチ・ヴィレッジのあるアパートの一室。新聞記者のジェフ(スチュワート)は、仕事で足を負傷し、片足をギプスで巻かれ車椅子の生活。通いの看護婦ステラ(リッター)と、モデルをしている恋人リーザ(ケリー)が毎日訪ねては来るが、一人になると退屈である。そんな彼に出来る楽しみは、カメラの望遠レンズを使って裏窓から見る隣のアパートの住人達の人間模様の観察。ある日、向かいの部屋の巨漢ソーウォルド(バー)の妻が、いつの間にか姿を消していることに気付き不審の念を抱く。ジェフは、ソーウォルドが仲の悪かった妻を殺したと推理し、ステラとリーザの助けを借り証拠を探し出そうとする。犯人をおびき出した隙に花壇を掘った後、大胆にもリーザが犯人の部屋に忍び込む。ソーウォルドは疑われていることに気付き、ジェフが警察に密告したと知り殺意を抱く。ジェフが一人で部屋にいる時、ソーウォルドが体の自由の利かぬジェフを襲い窓から突き落とそうする。その時、ジェフの友人の刑事が駈け付けソーウォルドを押さえ込むが、ジェフは落下・・事件が片付き、今度は両足にギブスをして転寝するジェフ。

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2010年7月18日 (日)

本158・・恐るべき子供たち

恐るべき子供たち・・ジャン・コクトー著

51h1wryg5wl__sl500_aa300_著者が40才の頃、阿片中毒の治療中に僅か17日間で書き上げたとされる。

自堕落な父親が死に、その後35才で中風になった母親も亡くした姉弟が、世間から孤立して自分達の世界だけで生きる様を描く。いつまでも子供っぽさが抜け切らず、互いに強い愛情を持ちながら、相手を傷付け合う。散らかり放題の部屋の中で、夢想の世界に遊ぶことを生活の身上とし、平凡な現実から逃れ出たいと願う心のあり方は、永遠に変わらぬ少年期の理想の生活であると共に、そこに時代に反逆する姿勢も見え、一歩ずつ破滅へ導かれていく彼らの数年の運命・・野放図なダルジュロスに憧れる14才のポールは、彼に胸にぶつけられた雪玉で血を吐き、学校を止める。16才の姉のエリザベートは、母と弟の看病をする。姉弟は、二人を気遣うポールの友人ジェラールと、その叔父そして家族の古い友人である医者の好意に当たり前のように甘え、二人は、その後職場で知り合ったエリザベートの友人であるアガートとジェラールを翻弄する。エリザベートは、ジェラールの叔父の知り合いである財産持ちのミカエルと結婚することにするが、式の直後ミカエルは自動車事故死。資産を受け継いだエリザベートは皆で一緒に暮らし出すが、ポールに恋するアガートに嫉妬し、自分に恋するジェラールと結婚させてしまう。悲観したポールはダルジュロスの毒物を食べ、謀略を知られたエリザベートは拳銃自殺、ポールも死んで行く。

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2010年7月15日 (木)

映画126・・ローマの休日

ローマの休日(1953・アメリカ)

Holday_2監督・ウィリアム・ワイラー、出演・オードリー・ヘップバーン、グレゴリー・ペック、エディ・アルバート・・

身分を隠して束の間の自由を手に入れた小国の王女が、再び自分の世界へ戻って行くまでの僅か2日間を描く。

ローマに滞在中の某国の王女アン(ヘップバーン)は、分刻みのスケジュールに耐え切れず、こっそり宿舎を抜け出す。偶然彼女を発見したアメリカ人記者ジョー(ペック)は、カメラマンのアーヴィング(アルバート)と謀り、ローマ観光に連れ出したところを盗み撮りし特ダネを物にしようとする。スペイン広場、アッピア街道、真実の口、サンタンジェロ城前のテヴェレ川でのダンスパーティー。スクーターを相乗りしてローマの名所を巡るうち、いつしか二人はお互いに惹かれ合う。世間知らずのお姫様口調や、王女と知っていて知らぬ振りをするジョーとのコミカルな遣り取りが楽しい。惜し気もなく髪をばっさり切ってキュートになるアン、アイスクリームをなめながら歩くアン、真実の口での泣きべそをかくアン。特ダネを諦め王女を諭すジョー。ラストの会見場で、自覚を持ちローマの素晴らしさを讃える王女の、一抹の寂しさを漂わせながらの気品と、会見が終わって独りその場を歩き回るジョー・・

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2010年7月14日 (水)

映画125・・禁じられた遊び

禁じられた遊び(1952・フランス)

20101219_1570518監督・ルネ・クレマン、出演・ブリジット・フォッセー、ジョルジュ・プージュリー・・

戦争をテーマに、南フランスの牧歌的風物を詩的に描きつつ、反戦表現に成功。

1940年、戦下のフランス。ドイツ軍の爆撃から郊外へ避難するパリ市民の行列。5歳の少女ポーレット(フォッセー)が逃げた愛犬を追い掛け、それを追った両親は機銃掃射で命を落とす。同時に死んだ愛犬を抱き、避難の列から外れて彷徨うポーレット。小川のほとりで、11歳の少年ミシェルと出会い、ポーレットはミシェルの家で暫く暮らすことに。ミシェルの家は貧しく、パリ育ちで都会っ子のポーレットをもの珍しく見るが温かく受け入れる。ミシェルはポーレットに親近感を持ち、無垢なポーレットもミシェルを頼る。ポーレットは「死」というものが未だよく解らず、神への信仰や祈り方も知らない。ミシェルから「死んだものはお墓を作るんだよ」と教えられ、人の来ない水車小屋に愛犬を埋葬し祈る。愛犬がひとりぼっちで可哀想と思ったポーレットは、ミシェルにせがんで墓地から十字架を盗み出し、毎日のように虫や小さな動物たちの墓を作る「禁じられた遊び」に熱中。そんなある日、赤十字がポーレットを戦災孤児として身請けに来る。ミシェルは父に彼女を引き取ってと懇願するが叶わない。十字架を川に流すミシェルの耳に、ポーレットが連れて行かれる車の音が・・

難民収容所に向かう駅の雑踏の中、「ミシェル」と呼ぶ女性の声を聞き、ポーレットは思わず駆け出しミシェルの名を叫びながら、雑踏の中へ・・

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2010年7月13日 (火)

絵画21・・V・ファン・ゴッホ

V・ファン・ゴッホ(1853~1890)

オランダ画家。祖父・父共に牧師。性格は激しく、家族を含め他人との交流に難。弟テオの援助有るも、不遇の生涯を送り、生前に売れた絵は「赤い葡萄畑」のみ。88年ゴーギャンとアルルで共同生活するが不和、「自画像の耳の形がおかしい」と言われ、自分の左の耳朶を切り取る。90年パリ郊外で腹部への銃撃で2日後死亡、37才。自殺とされるが、テオが精神に異常を来たし半年後、没。

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2010年7月12日 (月)

映画124・・誰がために鐘は鳴る

誰がために鐘は鳴る(1952・アメリカ)

Bmd018原作・アーネスト・ヘミングウェイ、監督・サム・ウッド、出演・ゲイリー・クーパー、イングリッド・バーグマン・・

1937年、内乱のスペイン北部。フランコのファシスト軍と戦うスペイン義勇軍に参加したアメリカ人教授ジョーダン(クーパー)は、地下運動を行う政府派ゲリラの洞窟を訪ね、渓谷に掛かる鉄橋爆破に手を貸して欲しいと頼むが、首領パブロは仲間を危険に晒したくないと拒否する。そのうえ、自分が助けたスペイン娘マリア(バーグマン)とジョーダンが親しくなるのを許せない。キスの仕方も知らない純情なマリアは敵軍に両親を殺され、暴行され髪を切られていた。彼女は一目でジョーダンに思慕を抱く。パブロの女房で男勝りのピラーは心が狭いパブロに苛立ち、自ら指揮を取り渓谷に向かい、鉄橋爆破に成功する。慌てた敵軍は戦車を先頭に攻撃し、一隊が敵の面前を駆け抜けて逃走しようとした時、一弾がジョーダンの足を打ち砕く。重傷を負いながらもジョーダンは泣き叫ぶマリアを一行と共に逃し、山道に一人踏み止まって機関銃を構えるうち、意識が薄れていく。

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2010年7月11日 (日)

絵画20・・ウジェーヌ・ブーダン

ウジェーヌ・ブーダン(1824~1898)

フランス画家。印象派の先駆的風景画家。戸外での外光表現や、大気・天候の変化、水に反射する光などを軽快な筆致で描く。多くの芸術家から称賛、ボードレールは自然観察の正確さと詩的印象を讃え、コローからは「空の王者」と。1858年、当時18才のモネがブーダンと出会い印象主義絵画開拓へ。

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2010年7月10日 (土)

映画123・・第三の男

第三の男(1952・イギリス)

20103rdman原作・グレアム・グリーン、監督・キャロル・リード、出演・オーソン・ウェルズ、ジョセフ・コットン、アリダ・ヴァリ・・

第二次大戦後、米英仏ソに分割されたウィーン。売れないアメリカ作家マーティンス(コットン)は、旧友ハリー(ウェルズ)からの仕事の依頼でウィーンに来たが、ハリーが自動車事故で死亡し埋葬に出席。そこでイギリス軍のキャロウェイ少佐からハリーがペニシリンの闇取引をする悪人と聞くが、信じられないマーティンスは友情から事件の真相究明を決意。関係者を調査する彼は、ハリーの恋人であった女優のアンナ(ヴァリ)と出会い、二人で事件の目撃者である宿の門衛に話を聞き、現場に未知の「第三の男」が居たと知る。その門衛が殺害され、マーティンスが下手人と疑われ、国籍を偽っていたアンナもパスポート偽造でソビエト連邦のMPに連行。進退に窮したマーティンスは、アンナの下宿の物蔭に死んだ筈のハリーを発見。マーティンスはMPに急報するが、逆にアンナの釈放と交換に彼の逮捕の助力をするようキャロウェイから要請。彼はハリーと観覧車の上で会い、一人の天才のために愚かな大衆が沢山死んでも構わないと嘯く凶悪振りに、親友を売るも止むを得ずとするが、釈放されたアンナはマーティンスを烈しく罵る。病院を視察しハリーの流した害毒を見たマーティンスは結局ハリー狩りに参加、囮となって彼をカフェで侍つ。現れたハリーは警戒を知るや下水道に飛込み、地下の拳銃戦が開始、追い詰められた彼は遂にマーティンスの一弾に倒れる。

改めて「第三の男」の埋葬が行われた日、マーティンスは墓地でアンナを待つが、彼女は表情を硬くしたまま彼の前を歩み去って行く。

大空高く弧を描く観覧車、冬枯れの長い並木道をマーティンスに一瞥もくれず立ち去るアンナ、チェコ亡命者のアンナの身分証や不良のペニシリンなどの社会問題、敗戦直後の荒廃したウィーンの街をツィターの調べと共にモノクロで描く。

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2010年7月 9日 (金)

絵画19・・アリ・シェフェール

アリ・シェフェール(1795~1858)

フランス画家。貧しい画家の父親早世後、母親がパリのP=N・ゲランの工房に。「冷たい古典主義」と呼ばれる独自スタイルを発展、バイロンやゲーテの作品を題材後、宗教的なテーマへ。

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2010年7月 8日 (木)

映画122・・風と共に去りぬ

風と共に去りぬ(1952・アメリカ)

Pc_chj_000358_movie原作・マーガレット・ミッチェル、監督・ヴィクター・フレミング、出演・ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル、レスリー・ハワード、オリヴィア・デ・ハヴィランド・・

1860年代、南北戦争時代。ジョージア州タラの大農場主オハラ家の長女スカーレット(リー)。彼女は激しい気性と美しさで多くの青年の憧れの的だが、自分が結婚しようと心に決めていたのはアシュレー(ハワード)。しかし彼が選んだのは、スカーレットの従妹の気立ての優しいメラニー(ハヴィランド)だった。失恋の自棄でメラニーの兄と結婚したものの、その夫も戦場で命を奪われ、アシュレーへの思いを募らせる。そんな彼女を興味深げに見守るレット・バトラー(ゲーブル)。スカーレットとメラニーは看護婦として働くが、アトランタは北軍の接近に脅え、タラの地に戻ると北軍に蹂躙された後だった。戦争は終わり、土地を守る決意を固めたスカーレットは、レットに金策を頼むも断られ、妹の許婚フランクの成功を見て欺いて結婚し、事業を手中に収め金儲けだけに生きる。フランクの死で、悪徳商人との噂もある金満家レットの求婚を受け入れる。

父や愛娘(落馬)の相次ぐ事故死という不幸にレットと諍いながらも耐え抜き、彼の豪快な生き様に惹かれ出す一方で、なお断ち切れぬアシュレーへの想い。そのためレットが去った後、初めて彼への愛に気付き胸を震わせるが、スカーレットは持ち前の気丈さで独りタラの大地に立つ・・「今日考えるのはよそう、明日考えよう」と。

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2010年7月 7日 (水)

本157・・密会

密会・・マイケル・ディブディン著

Mikkai_2ロンドンの精神病院に勤務する心理カウンセラーのエイリーンは、大学時代に知り合った神経学者の夫ダグラスと索漠とした生活を送る。ある日、17才の孤児のゲアリー(スティーヴン)が分裂病の疑いで福祉局から送られて来る。少年を見たエイリーンは、一瞬、自分の子だとのデジャヴに襲われる。エイリーンは混乱の60年代の学生時代、レイモンドという不可解な男と付き合い、別れた後に妊娠に気付くが、薬のトリップで窓から飛び降りて子供を死なせた過去を持つ。少年の行動は芝居だと判るものの、自分を殺そうとする人間がいると言い募る。ゲアリーは不良仲間とホームレスをし、無料新聞の配達で知り合った老人マシューズの使いをしながら、老人の過去の事件(仕えていた屋敷の主人の一人が行方不明、戦争を挟んだ二年後に遺体が見つかるが、自殺か他殺か。マシューズも追われ殺されそう)の話を聞き、次第に影響される。不良グループは金目当てでマシューズを殺す。捜査が進むにつれ、ゲアリーがスティーヴンだと判る。スティーヴンは刑務所で生まれ、7才頃、娼婦だった母親が薬物の過量摂取で死亡。病院を出ざるを得なくなったスティーヴンは、移動中逃亡。スティーヴンの父親がレイモンドだったことが判り、彼を見送ったエイリーンは帰宅するが、鍵を忘れて家に入れず、取りに戻る途中でスティーヴンの事故死に遭遇。マシューズと彼に付き纏っていた男が現れ、発作的に車の前に飛び出したのだ。その男は慢性の分裂病者で、薬でコントロールされている患者で近くの保護施設に住んでいただけであり、マシューズも戦争の後遺症で病んでいたのだ。スティーヴンの死などでショックを受けたエイリーンは、家に帰ることや夫のこともどうでもよくなり、田舎の両親を訪ねようとするが、次々と不都合が重なって着の身着のまま無一文になり、見知らぬ村で雨の中を道に迷い、大きな廃屋に辿り着く。暗い廃屋の屋根裏部屋で床が落ち、誰にも居所を知られず板石に落下していくエイリーン。そこは、マシューズが昔仕えていた屋敷だった。

「密会」というタイトルは如何なものか。

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2010年7月 6日 (火)

本156・・デイジー・ミラー

デイジー・ミラー・・ヘンリー・ジェイムズ著

512hxgknjdl__sl500_aa300_若く美しいアメリカ女、デイジーの俗世間に関する知識は、故郷のケネクタディーでの生活と、ニューヨークでの僅かな社交から得たものだけに過ぎない。その彼女が母親に連れられてヨーロッパに渡り、風俗習慣の異なる環境の中で、故国に居るが如くに思うがままに振舞い楽しむ。社交好きで特に男との交わりを好み、洗練さはなく無邪気ともいえる無鉄砲な日々。同国生まれでヨーロッパに長く住む青年ウィンターボーンは、彼女を思い庇いもするが、その行動を理解しきれずにいた。母親でさえ管理出来ない彼女の奔放な様子は、ヨーロッパ人だけでなくそこにに長く住む同国人の非難をも招き、とうとうローマに於いてマラリヤに罹り、あたら若い命を失う。

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2010年7月 5日 (月)

本155・・ねじの回転

ねじの回転・・ヘンリー・ジェイムズ著

9784102041024イギリスの片田舎の古い貴族屋敷、両親に死別してひっそり暮らす幼い兄妹マイルズとフローラ。二人の家庭教師として赴任してきた若い女性が、ある日見たのは、兄妹を悪の世界に引きずり込もうとする亡霊(従者のクイントと前家庭教師のジェスル)の姿。彼女に依頼して来たのはロンドンに住む二人の伯父で、彼らの後見人であるが、家庭教師の手に子供達を委ね、何の話も一切自分に持ち込むなと契約させる。亡霊は他の召し使い達の前には現れず、マイルズとフローラもそれを打ち消す。彼女の妄想ではないかと疑われるが、それなら何故、彼女の見た亡霊達の描写に女中頭のグロースはすぐに誰なのか言い当てられたのか。表向きにはクイントは事故死でジェスルは自殺であったが、どうなのか。当時、二人がどのように邪悪な言動で幼い兄妹に係わったのか。マイルズが何故学校を放校になったのか。天使のような兄妹は、本当に奸智に長けた、亡霊との接触を望む子供達だったのか。

エキセントリックになったフローラはグロースと共にロンドンの伯父のもとに発ち、マイルズは教師と残るのだが、クイントとジェスルの名前を告げ悲鳴を上げ心臓の鼓動が止まる・・「ねじの回転」とは、教師が二人を良い方向に導くためにねじを回すことだが、他のいずれの疑問にも漠然とした説明のみ。

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2010年7月 3日 (土)

本154・・レベッカ

レベッカ・・ダフネ・デュ・モーリア著

415idbvfi2l__sl500_aa300_ある夫人に仕えている身寄りのない若い女である私。モンテ・カルロに滞在中、同じホテルで知り合った中年の英国紳士マキシムに望まれ、マンダレイの邸に後妻として入る。そこには、美貌と才知に恵まれた先妻レベッカの妖気が立ち込め、レベッカに仕えていた家政頭のデンヴァース夫人は後釜の私を心好く思わない。彼女によって張り巡らされた因習と伝統は、若いために自信がなく引っ込み思案な私を翻弄。マキシムの腹心のフランクや小間使いの協力もあって三ヶ月が過ぎた頃、止むを得ず開くことになった仮装舞踏会用の衣装決めで、デンヴァース夫人の唆しに乗ってしまい、我知らずマキシム達を驚愕させる。その衣装は、レベッカが最後の舞踏会で着たものと同じ。別のドレスでその夜を何とか乗り切るが、独りで眠れぬ夜を過ごした翌朝、邸の端れの海で、ある船の座礁に因りレベッカの船が沈没しているのが発見され、その中にレベッカの死体。レベッカは船の転覆で溺れ死に、二ヵ月後に離れた浜で発見され埋葬されていた筈。ここに至って、マキシムから初めて事の真相を告げられる。上辺は天使のようでいて、裏ではマキシムを裏切り続けた魔性の女レベッカを、マキシムが撃ち殺し船ごと沈めたのだ。二人はお互いの誤解を解き、心を通わせて審問などの窮地を何とか乗り切り、レベッカは自殺とされた。レベッカと関係のあった彼女の従兄がマキシムを脅迫するが、レベッカが最後の日に訪ねていたロンドンの医師の証言で、レベッカが癌であったため自殺説が容認される。レベッカは病を隠し、勝ち誇ったようにマキシムに自分を殺させたのだ。胸騒ぎのしたマキシムは、ロンドンから急ぎ二人して帰郷するが、その頃デンヴァース夫人は逃亡し、邸は夜空に煌々と燃えていた。今は、誰知る人の無い異郷のホテルで穏やかに暮らす二人。

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2010年7月 2日 (金)

本153・・ミニ・ミステリ傑作選

ミニ・ミステリ傑作選・・エラリー・クイーン編

51azwtkv5wl__sl500_aa300_☆「探偵業の起源」ニュートン・ニューカーク著・・アダムが出現した最初の探偵で、肋骨を盗まれ(最初の窃盗事件)、イヴが現れその肋骨が私だと(最初の手がかり)、アダムが振り返るとそこに美女が(犯罪の影に女アリ、の最初の例)などと綴る。

☆「ウェディング・ドレス」ルイス・ブロムフィールド著・・1世紀近くも生きた変わり者の老嬢が、黄ばんだウェディング・ドレスを着たまま独りベッドで死んでいた・・20才で美しかった彼女には婚約者がいたが、式の2日前に諍いを。強盗に入られた経験から、いつものように用心し家に籠っていると、不審者の物音にドア越しに発砲。翌朝、ドアの前には心臓を射抜かれた婚約者の死体・・

☆「壁の中へ」ヴィクター・カニング著・・ありふれたカフェで、三人の常連が話をしている。その内の一人が、ロンドンの人間は大半が見掛けと違い幽霊も多いとし、ある男が壁の中に消えて行った話をするが二人は信じない。一人が店を出て行くのを二人で見送っていると、彼は壁の中へ。もう一人も店を出て行くが、幽霊の話をした彼は二度と二人に会えなくなる。

☆「幽霊屋敷」オリヴァー・ラ・ファージ著・・愛する人が強盗に殺され、自ら舟を転覆させ自殺を図った男が浜に打ち上げられる。辿り着いたのは、彼女が安置されている不運な幽霊屋敷と呼ばれる家。迎えた夫人が彼女の亡骸に会わせてくれるが・・実は夫人もベッドで遺体の身。途切れ途切れの遠くなる会話で、夫人は彼の心臓は未だ打ち続けており彼は浜にいるのだと、彼女を忘れてそこに戻るように言うが、彼の心臓の鼓動は今にも止まりそうなのに屋敷に留まる彼。

☆「ある老人の死」アーサー・ミラー著・・ある老人が死んで、駆けつけた警部補はその死因を案ずる。10年前、生きる理由を失った老人が自殺を図り、係わった警官が、精神病院に入れずに済むよう老人をよく諭し釈放・・老人の死因は老衰。あの時の警官との約束を守ったのだ。

☆「復讐」ギイ・ド・モーパッサン著・・細々と暮らしていた母と孝行息子と飼い犬。その息子が卑怯なやり方で殺され、犯人は逃走。老母は復讐を誓うが一人ではどうにもならず、三ヶ月間ひたすら飼い犬を調教し、犯人の喉笛を咬ませ復讐を遂げる。

☆「探偵の正体」マーガレット・ノリス著・・長い時を超えて、ある公園で犬を連れたワトスンがホームズを待つ。その向こうに、大男の警官が慈愛を込めた眼差しで遊ぶ子供達を見守っている。ワトスンは現れたホームズをモリアーティ教授だと見抜き、自分がホームズだと名乗る。怒ったモリアーティが襲おうとすると、大男の警官であるレストレイド氏が近付き逮捕。ホームズは「女に生まれ変わるなどという報いを受ける、どんな罪業を私は前世で犯したのかしら?」と、傍らの相棒である飼い犬のワトスンに呟く。

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2010年7月 1日 (木)

機織り・・その40

100130_37_0045枚で3セット(+無地1枚)その7の②

「菱」の図案化。

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