« 絵画58・・B・E・ムリーリョ | トップページ | 絵画59・・吉岡浩太郎 »

2010年10月23日 (土)

本164・・法王庁の抜け穴

法王庁の抜け穴・・アンドレ・ジイド著

C25f65cd51f3fbe42c3fe12d32a71b86たまたま遭遇した火事で子供を救うという無償の行為を実践しておきながら、ホンの気分で意味無き殺人を犯すラフカディオ。彼はある伯爵の私生児で、無償の行為で知り合った娘は父親の同じ兄の娘であり、殺した相手は兄嫁の妹の夫であった。殺人現場を昔馴染みのプロトスに見られ脅迫される。

坐骨神経痛で足が不自由なため杖に縋っていたアンティムが、夢現に現れた聖母の奇跡により足が治り、秘密結社員から改宗する。多大な財産を法王庁に任せていたが法王が偽者と知らされ破綻した彼は、再び足が不自由に。

地下室に幽閉されているとして、その法王を救い出すためと称し、信者から詐欺を働くプロトス。ラフカディオが去った後再びプロトスの女になっていたカロラが、プロトスの悪巧みを知り、訴えたことで彼は逮捕されラフカディオの犯した殺しの容疑者ともされる。

・・複雑多岐な事件の発展の中に、人間の行為の底に潜む、偶然と必然の関わりが描き出される風刺の効いた作品。

|

« 絵画58・・B・E・ムリーリョ | トップページ | 絵画59・・吉岡浩太郎 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 絵画58・・B・E・ムリーリョ | トップページ | 絵画59・・吉岡浩太郎 »