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2010年11月13日 (土)

本167・・ラヴクラフト全集1

ラヴクラフト全集1・・ハワード・フィリップス・ラヴクラフト著

52301☆「インスマウスの影」・・インスマウスは架空の都市で、マサチューセッツ州エセックス郡に属する小さな港町。1643年に建設され、漁業や海運、金の精錬などの産業に拠って大いに栄えていたが、1848年の謎の伝染病で、一夜にして住民の半数以上が死亡。漁場の荒廃なども重なり1920年代までに衰退。この町の住民は蛙に似た独特の容貌を持ち、周辺の住民から忌み嫌われている。これを通称インスマウス面(づら)という。元はバプティスト教会やフリーメイソンなどの宗教があったが、地元で結成されたダゴン秘密教団という宗教団体が勢力を広げ、フリーメーソン会館を寺院として使用していた。

1927年、主人公の青年が自らの家系を調査するために、母方の故郷であるアーカムを訪ねる途中の町インスマウスで足止めになり、そこで遭遇する怪奇と恐怖が描かれる。町を歩き、地元の狂人であるとされる老人に話を訊くと、住人に起きたのは伝染病ではなく、荒廃した町で再び産業で潤うと同時に永遠の命と引き換えに、海底の住人と交配を繰り返して来たのだと聞かされる。追われた主人公が唯一のホテルから命辛々逃げ出し、辿り着いたアーカムで政府の役人に訴えたことで、極秘調査のうえ手入れをし秘密裏に多数の逮捕と処刑が行なわれた。アーカム滞在中に系図を手に入れた主人公は、いつの間にか何処かに隔離された死んだ筈の祖母や従兄弟、母の叔父がインスマウスを訪れた後に自殺していたこと等を知る。自宅に帰ると、海底の住人からもたらされた宝石が叔父の金庫にあったことにショックを受けるが、その深い繋がりを確信し、1年2年経つ内に自らの顔に変貌が現れ始めるに連れ、怖れを抱きながらも祖母のようにいずれは海底を棲家にしようと思うのだった。

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