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2011年6月29日 (水)

本195・・詩人と狂人たち

詩人と狂人たち・・G・K・チェスタトン著

619f3hjazdl__sl500_aa300_「おかしな二人連れ」から始まる、8編から成る風変わりな詩人画家ゲイルの幻想的な探偵譚。それぞれの犯罪は狂人(または境目にいる)達の所業なのだが、その探偵法は常道を踏んでいず常識や科学に頼らない。詩人としては三文(自称)だが、秀でた画家と云われ、肖像画にその人物の内面を描き出すが実は風景画家。ゲイル曰く、自身がある程度狂人の視点から物事を眺められるため、狂人の考えに追いて途中まで一緒に行け、出来れば最後まで追いて行くことが解決法なのだと。ゲイル本人はひとかどの人物でありながら、どこか健全さを欠いたいわゆる狂人達の言動の巻き起こす複雑な謎を、直感的とでも言うべき独自の思考を働かせて解いてゆく。ラストの「危険な収容所」の後、初めて「おかしな二人連れ」の“二人”の成り立ちや、その後そこで出会ったダイアナとの4年越しの静かなる恋が語られる。

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