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2011年8月

2011年8月30日 (火)

絵画152・・ニコラ・ギジ

ニコラ・ギジ(1842~1901)

ギリシャ画家。アテネアートスクール後、1865年からミュンヘンアカデミーに学び、Mスクールのギリシャ芸術運動を起こす。86年以降Mアカデミー教授。90年代に宗教的テーマ。

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2011年8月28日 (日)

絵画151・・コンスタンチン・マコフスキー

コンスタンチン・マコフスキー(1839~1915)

ロシア画家。1851年モスクワアートスクールで全ての賞を獲得。58年帝国アカデミー後、クラムスコイ率いるアーティスト組合に参加。アーティスト学会等の創立メンバー。89年パリ万博金賞。馬車が路面電車に衝突し死亡。

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2011年8月23日 (火)

本203・・シルエット

シルエット・・ウィリアム・アイリッシュ著

12006★「窓の明かり」・・三年振りに送還された兵士。数週間前に帰っていたが、戦闘疲労症の全快を待っていた。ある夜、彼女のアパートの外で帰りを待つ。街灯の下に佇んでいると、アパートから一人の男が出て来る。以前近所に住んでいた知り合いで女の所からの帰りだと言う。男が去り、彼女の部屋に明かりが灯ると部屋へ行く。彼女は驚き、その様子に裏切られたと思い、ベルトで彼女の首を絞め殺してしまう。無力感と酷い疲れを覚え立ち去るが、外に出ると戦闘が蘇り・・再び療養所を出、ある日の公園のベンチ。人が置いて行った新聞を見ると、二年前の彼女殺しの犯人逮捕のニュース。そこへ以前近所に住んでいたあの男が通り掛り、当時、今は結婚した妻の下を訪れていたのだと知る。

★「秘密」・・交際間も無いケネスとフランシスは相性が良く婚約。彼は10年前の殺人(裏切られ許せなかった)を打ち明け、未解決だが二度と触れないで欲しいと。順風に3年が過ぎるが、彼の能力を認めていた上司がいなくなり、新しい上司は彼を目の敵に。とうとう首になり、良い推薦状が無いため次の仕事が見つからず、やっと見つけた仕事も邪魔される。その上司が殺され犯人が捕まるが、フランシスは夫への疑いが晴れず、無実の人を救うためと警察に密告。過去の殺人も話したため夫は逮捕・・今回の殺人は、犯人が死刑15分前に自供していた。

★「シルエット」・・ピーターズ夫妻は友人宅を訪問後、深夜のバスを待つ。向かいの家の窓に、シルエットになって殺人のような光景が。通報を渋るピーターズと正義感の強い夫人。翌日の新聞に、殺されたと思われるあの家の妻が行方不明だと。夫人は証言しに行くが、事故死のような発見だった妻の裁判で、その夫は証拠不十分で訴訟が却下。直後、殺された妻の写真を見詰めていた夫人は、その不自然な髪の色や形に気付き、刑事に再審理に向け動き出すよう告げる。

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2011年8月21日 (日)

本202・・死の第三ラウンド

死の第三ラウンド・・ウィリアム・アイリッシュ著

512atm7kejl__sl500_aa300_「黒衣の花嫁」や「裏窓」で知られる。

★「消えた花嫁」・・結婚したばかりの妻アリスを連れて車でミネアポリスに向かう。夜半、何処のホテルも一杯で、何とか妻をホテルの小さな部屋に残し、自分はYMCAへ。翌朝戻ると妻は居ず、ホテルも知らないという。警察に訴えるが、ホテルも結婚の公証人も皆が否定。証拠も無く途方に暮れ毒を呷ろうとした時、一人の刑事に助けられる。アリスのハンカチが出てきたことで、二人で元を辿って行く。アリスは女中だと言っていたが、実は身寄りの無い大金持ちの娘で、後見人に命を狙われ逃げ出したのだが捕まったのだ。二人でアリスを救い出す。

★「検視」・・最近夫を亡くし再婚した夫人。前夫が自分名義で買った馬券が大当たりしたと記者から知らされる。記者の推理で埋葬時の背広のポケットにあると判断、前夫の墓を掘り返そうとするが夫は猛反対。夫は保険会社の人間で、前夫の死亡保険金で再婚したのだが、夫が前夫を毒殺し今また妻を感電死させようと。実は毒の入った酒瓶を妻が割ってしまい、酒屋の男が残りの酒を飲んで死亡。前夫は消化不良死だったが、記者が前夫の姉の依頼を受けた刑事で、夫人を助け事件を暴く。

★「街では殺人という」・・ニューヨークに住む弁護士ピーターは、ある朝新聞で、10年前に恋心を抱いていた元女優のジャネットが殺人容疑で起訴されたことを知り、すぐさま現地に出向き弁護を買って出る。ジャネットの夫は謎が多く、田舎町の住民の目は余所余所しい。隣の男が夫の過去(ギャングの有能な一味)を知り脅迫して来るが、逃げていた夫は警察に殺され、隣人の男殺しでジャネットが逮捕されたのだ。裁判でピーターは現地での事件の再現を要求。多少の戦術は使うが、ジャネットを信じていピーターは、犬が咥えて線路に置いた弾丸をトロリー電車が弾き飛ばし隣の男を殺したことを証明。

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2011年8月20日 (土)

絵画150・・トーマス・キンケード

トーマス・キンケード(1958~2012)

アメリカ画家。グレン・ウェッセルズに学び、その後パサデナのアートカレッジに入る。光の画家と云われ、牧歌的なテーマで描く。

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2011年8月19日 (金)

映画146・・ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット(1968・イタリア)

Img_758556_35628931_0原作・ウィリアム・シェークスピア、監督・フランコ・ゼフィレッリ、出演・オリビア・ハッセー、レナード・ホワイティング・・

十五世紀中頃、ベローナの町。二大名門のモンタギュー家とキャピュレット家は、仇敵視し合う仲で血で血を洗う争いが絶えない。ある夜、モンタギュー家の一人息子ロミオ(ホワイティング)はキャピュレット家の夜会に紛れ込み、ある娘に一目で魅了される。彼女がキャピュレット家の一人娘ジュリエット(ハッセー)と知り、「この命は、もう敵からの借財になった」と嘆く。ジュリエットも、「たったひとつの愛が、憎しみから生まれるなんて!」と、この恋の誕生を悲しむ。宴の後、去りかねたロミオは月光の庭園をさ迷う。バルコニーにジュリエットが現われ、二人は恋を告白し結婚を誓う。翌日二人はロレンス神父の手で結婚式を挙げ、帰り道、キャピュレット家のティボルトとモンタギューのマキューシオが争うのに出合う。ロミオの制止も聞かず二人は剣を抜き、ティボルトはマキューシオを刺殺。ロミオは逆上しティボルトを刺す。ベローナの町に再び血が流れ、ロミオは追放の身に。発つ前に、ジュリエットの乳母や神父の計らいで二人は逢い結ばれる。キャピュレット家は、ジュリエットと遠戚のパリス伯との婚約を進め、結婚の日取りを決める。彼女はロレンス神父に相談。神父は、42時間仮死状態になる薬を飲むよう言い、墓地に運ばれたらロミオが救けに行くと。ロミオへの手紙を持つ使者とロミオが行き違い、ジュリエットが死んだと思ったロミオはジュリエットの傍で毒を飲む。目覚めたジュリエットは倒れたロミオに驚き、まだ温かい唇に接吻し彼の短剣で自らの胸を刺す。折り重なって死ぬ若い恋人達。二人の亡き骸を前に、両家は長かった争いの愚かさに気付く。


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2011年8月18日 (木)

本201・・ガラスの動物園

ガラスの動物園・・テネシー・ウィリアムズ著

6de642eddaef899f69c84fa859ce7541自伝的な戯曲。「欲望という名の電車」や「やけたトタン屋根の猫」 でも知られる。

ストーリーはトムの追憶として語られる。1930年代のセントルイス。ウィングフィールド一家が住むアパートの一室が舞台。生活に疲れ果て、昔の夢を追い、儚い幸せを夢見る母親アマンダ、脚が悪く、極度に内気な、婚期の遅れた姉ローラ、青年らしい夢と惨めな現実に追われ家出する事になる文学青年の弟トムの三人で展開する抒情的な作品。

トムとアマンダは理想と現実の間でしばしば対立。トムは現在の単調な仕事と、何事にも口喧しく指図するアマンダに対して嫌気が差し、何とか現在の環境から抜け出そうと思うが、アマンダはトムを夫(大分前に家族を捨てた)の二の舞にさせまいとしがみつく。アマンダはローラをビジネススクールに通わせるが、ローラの内気な性格のためうまく行かない。手に職を持たず結婚も出来ない女の行く末を数多く見てきたアマンダは、ガラス細工の動物たちだけに癒されるローラの現状に危機感を抱く。婚期が遅れていたローラに男性との出会いの機会を与えるため、アマンダはトムに会社の同僚を夕食に招くよう頼む。数日後、自宅にジムが来訪。ジムは、ハイスクール時代にローラが淡い恋心を抱いていた相手だった。久しぶりに交流し自分を励ましてくれるジムに、かつての様に心惹かれていくローラだが、ジムには婚約者が。それを知らなかったトムを攻め立てるアマンダ。家を飛び出すトム・・放浪しながら、姉を捨てた悔恨に悩まされ続けるトム。

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2011年8月16日 (火)

映画145・・ルームメイト

ルームメイト(1992・アメリカ)

Kim328原作・ジョン・ラッツ、監督・バーベット・シュローダー、出演・ブリジット・フォンダ、ジェニファー・ジェイソン・リー・・

ニューヨークの高級アパートで暮らす女性が、ルームメイトの一見平凡な娘の狂気に追い詰められる姿を描く。

アリー(フォンダ)は、中世の城のような古いアパートに恋人のサムと住む。ある日、サムの女性関係で喧嘩、彼をアパートから追い出したアリーは、ルームメイトを募集、ヘディ(リー)を選ぶ。犬を飼いパディと名付け、次第に友情が育つが、サムが再びアパートに出入りした直後、パディが窓から墜落死、ヘディへの疑惑が芽生える。ヘディのクローゼットにアリーの服、美容院に一緒に行くと、髪型や色までアリーと同じにという異常な言動を見せる。洗練されたアリーへのコンプレックスと、生理的な部分にまで迫る生々しい嫉妬を抱くヘディ・・ヘディの本名が違うことや、死事件で生き残った双子の片割れだと知ったアリーは、上階のグレアムに助言を求める。ヘディは、アリーの姿でグレアムを殺し、サムのホテルに侵入、暗闇の中サムとセックスしハイヒールで撲殺。ヘディはアリーに変身する衣装を焼却し、拳銃を手にアリーを縛る。テレビのリモコンでヴォリュームを上げ異常を知らせようとしたアリーをヘディは殺そうとするが、実は未だ息の有ったグレアムに救けられアリーは地下室へ逃げる。追って来たヘディと格闘、エレベーターの中でアリーはヘディを倒す。

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2011年8月15日 (月)

絵画149・・ラースロー・パタキ-

ラースロー・パタキ-(1857~1912)

リアリズム主義・ハンガリー画家。1880年ミュンヘンアカデミー、82年パリアカデミーで学ぶ。

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2011年8月14日 (日)

本200・・二人がここにいる不思議

二人がここにいる不思議・・レイ・ブラッドベリ著

30616347★「オリエント急行、北へ」・・北に向かうオリエント急行の中で、老看護婦のミネルバは不思議な男に遭遇。今にも死にそうに見えるその男の正体を一目で見抜く。男は死に絶えていく仲間の中の生き残りで、隠れ場所を探して旅を続ける幽霊。周りの幽霊を信じない人の傍では死に近づき、ミネルバの励ましで少し元気に。彼女は安全な所まで彼に付き添って行くことにするが、フェリーでイギリスに着くなりミネルバが心臓発作。かくして二人はロンドン行きの列車に乗る。

★「二人がここにいる不思議」・・がらんとしたレストランに着くと彼は考えた。頭の痛い問題が2つあって、1つは火星人のように解り得ない娘達と、死んで20年にもなる両親・・招待した両親がやって来た。早速ワインを飲み出すが、何故招んだのかと父親が訊ねる。死んだのが娘達で両親の方が生きている気がするからと答える。父親は言い難そうに言う、お前は面白くない男だったと。やがて両親は帰り、娘達との約束をキャンセル。ワインの味は満更でもなかった。

★「プロミセズ、プロミセズ」・・彼女の所に泣いて男が現れる。娘が事故で死にそうなため神に助けを求め、自分の一番大切なものを手放すと約束をしたと。それは、カトリックに改宗したばかりで約束を反故に出来ない彼女のことだ。不倫を清算するための手かと一瞬疑うが、彼女はいずれ許すしかないが二度と立ち寄るなと言う。彼女は帰る彼の背に、よくも私を差し置いて、と聞こえぬ声で呟く。叩き閉めたドアの音は、階段下の男にも聞こえ、それはまるで墓所の扉が閉じたようだった。

★「かすかな刺」・・五月の夕暮れ、新婚間もないジョナサンは通勤電車で初老の紳士と出会う。それは、別の時、別の人生から来た自分の未来・・その男は17年後の新聞を持ち、妻が殺され夫である自分が手配された記事が載っていた。信じないジョナサンに、男は泣きながら思い出を語り、変わってしまった妻を殺すしかなかったと告げる。そして、お互いの魂を救うチャンスが与えられたのだから何とか打開しようと。迎えに来た妻と三人で自宅へ。愛していると毎日妻に言うよう約束させ、小さな包みを預け男は帰って行く。包みは小さなリボルバー。玄関先に佇むジョナサンに、ドアを閉めるよう促す妻の声に微かながら刺を感じた。向きを変えた時バランスが崩れ、肩がドアを掠り、風に押されて激しく閉まった。バーン!

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2011年8月13日 (土)

映画144・・アンタッチャブル

アンタッチャブル(1987・アメリカ)

41xbfuty7ll監督・ブライアン・デ・パルマ、出演・ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、ロバート・デ・ニーロ・・

1930年代、シカゴ。アメリカ支配を企む暗黒街の男アル・カポネと、彼に立ち向かう若き財務官等4人の戦いを描く。

エリオット・ネス(コスナー)が、財務省からシカゴに特別調査官として派遣。禁酒法下のシカゴでは密造酒ともぐり酒場は10億ドル市場。ギャングの縄張り争いがエスカレート、マシンガンや手榴弾が市民の生活を脅やかす。アル・カポネ(デ・ニーロ)がシカゴのボスとして君臨。警察の上層部にも通じるカポネは簡単には落ちないと判明。仲間が必要な彼に、初老の警官マローン(コネリー)が協力。修羅場を潜って来た彼から、ネスは多くを学ぶ。警察学校から優秀なジョージ(ガルシア)をスカウト、本省からウォレス。巨大なシンジケートを抱えるカポネと、ネス等4人との対決が始まる・・最初の摘発は郵便局。4人が散弾銃を片手に摘発し、翌日の新聞で大量逮捕を大きく取り上げ、彼等は「アンタッチャブル」(手出しの出来ぬ奴ら)という異名を馳せる。カポネが怒り、殺し屋ニティがネスの身辺に現われ、安全を苦慮したネスは家族を脱出させる。ネスは、カポネに致命的なダメージを与える証拠となるシンジケートの帳簿を手に入れるが、肝心の部分が判読出来ない暗号に。執拗な捜査に怒るカポネはアンタッチャブル抹殺を指令。告訴の準備中、エレベーターでウォレスと証人が殺され、マローンが帳簿係を突き止めた直後に殺される。深夜の駅、遂に証人が現われるが激しい銃撃戦で死ぬ・・シカゴ最大の贈賄事件に発展した裁判の判決の日。賠審員全員がカポネに買収され、愕然とするネス。ジョージがネスに殺し屋のニティがマローンを殺したと告げ、その持ち物から証拠を発見。裁判所の螺旋階段の上に逃げるニティを遂に倒したネスは、裁判長に買収された賠審員達の変更を希望。受け入れない裁判長を、彼は口実を使い可能に。ネスはカポネに「勝負は最後まで判らない」と。事務所に戻ったネスは、ジョージと共に全てが終わったことを実感。

マローンの死の件りと、駅でのジョージの階段下からの銃で狙うカット(戦艦ポチョムキンから)が圧巻。


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2011年8月11日 (木)

映画143・・真夜中のカウボーイ

真夜中のカウボーイ(1969・アメリカ)

E73ed551857f9530f1cf8f5cc9bc9337監督・ジョン・シュレシンジャー、出演・ジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマン・・

大都会の孤独に流される二人の男の生き様を描くアメリカン・ニューシネマの代表作。虚飾のニューヨークの混沌から、必死に浮かび上がろうとする若者の無残さ。

ジョー(ヴォイト)はカウボーイの出で立ちでテキサスからニューヨークに来た。彼は自分の肉体と美貌を武器に、孤独なニューヨークの夫人達を慰め富と栄光を手に入れようと。商売の皮切りはキャスだが、彼女は娼婦上がりのパトロン持ちで逆に金を巻き上げられる。足の不自由なペテン師ラッツォ(ホフマン)と知り合い、彼の紹介でジョーはオダニエルと会う。売春の斡旋人を世話する約束で10ドルを渡すが彼は男色が専門。ラッツォに騙されたとジョーは彼を探すが、無一文で街の安酒場にしけ込む彼に何も言えず。逆に、ホテルを追い出されたジョーに、ラッツォは自分の部屋へと勧める。取り壊し寸前のビルの、廃屋のような一室。二人の間に奇妙な友情が。ラッツォはフロリダ行きの夢を語る。泥沼を這い上がろうと二人は力を合わせる。ラッツォがマネージャーに、ジョーは再び男娼を始めるが上手く行かない。ラッツォの体が急激に衰弱、彼のためにもジョーは金を稼がねばならない。男色の学生の相手をし商用でニューヨークに来た男のホテルに行ったりし、彼はようやく幾らかの金を手にしてラッツォのもとへ。すぐさま二人はフロリダ行きのバスに。暖かい太陽と新しい生活を求めて。ジョーは、今や屈辱と泥に汚れたカウボーイ姿と決別するが、ラッツォはあれほど憧れたマイアミの浜辺を見ることなく、唯一の友人ジョーの傍で静かに永遠に目を閉じる。

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2011年8月10日 (水)

絵画148・・イーストマン・ジョンソン

イーストマン・ジョンソン(1824~1906)

アメリカ画家。1849年デュッセルドルフアートスクールに学び、エマニュエル・ロイのスタジオに入る。ハーグに移り55年T・クチュールに師事。17世紀絵画ミレーの影響。NYメトロポリタン美術館の共同創立者。

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2011年8月 9日 (火)

本199・・おやゆび姫

おやゆび姫・・ハンス・クリスチャン・アンデルセン著

01831346★「おやゆび姫」・・親指姫は、チューリップの花から生まれた親指ほどの大きさしかない小さい少女。ある日、ヒキガエルに誘拐され、魚達の助けで何とか脱出し、その後、コガネムシに誘拐され更に置き去りに。秋になり、親指姫はノネズミのお婆さんの許に居候するが、隣の家の金持ちのモグラに結婚を強要される。しかしモグラの家にいた瀕死のツバメを介抱、結婚式の日に親指姫はツバメと共に花の国へ。そこで親指姫は花の国の王子様と結婚。

★「ヒナギク」・・田舎の別荘の花壇には色鮮やかな花たちがあるが、周りの芝生の中に一本のヒナギクがひっそりと咲いている。日差しをいっぱい浴びて風の香りに包まれヒバリの歌に耳を傾けるヒナギク。ヒバリが事もあろうに彼女にキスしたことで、花壇の花たちが嫉妬。翌日ヒバリは人間に捕まって篭に入れられ嘆くが、ヒナギクは何も出来ない。子供がヒナギクのいる芝生を篭に入れたのでヒバリの傍に行けたが、ヒバリは水が無くて死ぬ。子供は泣いて死んだヒバリを庭に埋めたが、悲しむヒナギクは間もなく道端に捨てられ思い出す人もいない。

★「年の話」・・一月の末。吹雪の中に、澄んだ目をした冬であるおじいさんが座っている。やがて春になり、コウノトリに運ばれた二人の小さな子供と入れ替わる。日差しが温かく新緑の森と花の咲く中、子供たちは育ちやがて結婚。稲妻と雨の後、きらめく太陽の下の沖合いの岩に、夏である逞しい男が座っている。森の木の葉が金色や赤に色づき、実り豊かな秋が来る。とうとう森の木の葉も散り出し冷たい風が吹き出す。年の女王はいなくなり、すっかりおじいさんになった年の王は雪と氷の世界の中、自分の一生を思い出しながら、春の子供たちの後見人になるべく去年の冬と同じにじっと南を見つめて座っている。

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2011年8月 8日 (月)

映画142・・危険な遊び

危険な遊び(1993・アメリカ)

51ou5nle6fl監督・ジョセフ・ルーベン、出演・マコーレー・カルキン、イライジャ・ウッド・・

あどけない顔の裏に秘めた、少年の魔性を描く。

母親の病死で12才のマーク(ウッド)は、メイン州の叔父ウォーレスと妻スーザンの家に。スーザンは息子ヘンリー(カルキン)の弟リチャードを水死させて以来、自責と悲しみから立ち直れない。ヘンリーはマークと同い年、2人はすぐに仲良くなる。ヘンリーは一見普通の少年だが、武器や死に魅了され、徐々に邪悪な本性を現す。彼がアーチェリーの改造機具で犬を射殺、死体の始末を手伝わされたマークは、従兄弟の心に巣食う残虐さを知る。ある日、マークはヘンリーの言うまま手を貸し、等身大の人形を陸橋からハイウェイに投げ落とし、路上で十数台の車の追突事故に。ヘンリーの妹コニーがスケート場で死に掛けるという事件が。マークはスーザンにヘンリーの殺意を告げるが、彼女はマークが母を亡くしたショックから立ち直っていないと、児童心理学者アリスの診断を。マークはヘンリーに殺されると焦るが、ウォーレスは信じず、逆に個室に閉じ込められる。スーザンはヘンリーの行為にも疑問を持ち、問い詰めようと海に面した断崖へ。ドアを叩き壊し脱出したマークは、2人の後を追う。断崖でヘンリーがスーザンを突き落とそうと。駆け付けたマークはヘンリーと闘う。2人は崖から落ち掛け、スーザンは2人に共に手を差し伸べ掴む。重さに限界が来、マークは救かり、冷静に「ママ、愛してる。助けて」と笑みを浮かべるヘンリーが転落・・


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2011年8月 7日 (日)

絵画147・・トーマス・ケニントン

トーマス・ケニントン(1856~1916)

写実主義・イギリス画家。リバプールアートスクールで金メダル、ロンドンのRアートカレッジで学び、パリのジュリアンでブグローに師事。1880年からRアカデミー出展、89年万博銅メダル。ムリーリョの影響で社会的弱者を多く描く。ニューイングリッシュアートクラブとインペリアルアートリーグ創立メンバー。

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2011年8月 6日 (土)

本198・・人魚の姫

人魚の姫・・ハンス・クリスチャン・アンデルセン著

18478856★「すずの兵隊さん」・・ 一本足のすずの兵隊さんは、片足を挙げた可愛い紙の踊り子に恋をするが、子鬼の仕業か窓から落ちて川に流される。難から逃れ偶然にも元の家で踊り子と再会した兵隊さんは、子供にストーブの中に投げ込まれる。見詰め合う二人。すると風に吹き飛ばされた踊り子がストーブの中へ。二人は一つになって熔け、あくる朝掻き出された灰の中にはハートの形のすずの塊がありました。

★「モミの木」・・町の外の森の中の小さなモミの木。そこは気持ちのよい場所で日当たりもよく清々しい空気もあったが、鳥たちから立派に帆柱やクリスマスの木になったモミの話を聞くと、小さなモミの木は自分も早く大きくなりたい一心です。何年かが過ぎ、クリスマスの木として伐られお屋敷に飾られたモミの木は晴れがましくとても幸せだったが、翌日には暗い屋根裏部屋に片付けられる。寂しくなったモミに木の前にハツカネズミが現れ、生まれた森の話をすると「なんてあなたは幸せだったのでしょう」と言われる。ある朝日差しの中に引っ張り出されたモミの木は、自分の枝が黄色く枯れてしまったことに気付く。モミの木は薪として伐られ、酒の釜の下で赤々と燃えた。モミの木は、幸せだった森の中の夏の日のことやお星様の輝く冬の夜のことを思い出しながら、とうとう燃え尽きてしまいました。

★「人魚の姫」・・人魚の王の6人の娘たちの内、15才の誕生日に末の姫が昇って行った海の上で、船の上にいる美しい人間の王子を目にする。王子に恋をした人魚姫は、嵐に遭い難破した船から溺死寸前の王子を救い出すが、偶然浜を通りがかった娘が王子を見つけて介抱したため、王子はその娘が恩人と信じる。人魚姫は海の魔女の家を訪れ、美しい声と引き換えに尻尾を人間の足に変える飲み薬を貰う。その時に「歩くたびにナイフで刺されるように痛く、もし王子が他の娘と結婚すれば姫は海の泡となって消えてしまう」と警告される。美しい目と踊りで王子と一緒に御殿で暮らせるようになった人魚姫だが、声を失った人魚姫は恋心も王子を救った出来事も話す事が出来ず、王子は人魚姫が恩人である事に気付かない。やがて王子と娘との結婚が決まり、悲嘆に暮れる人魚姫の前に現れた姫の姉たちが、髪と引き換えに海の魔女に貰った短剣を差し出し、王子の流した血で人魚の姿に戻れるという魔女の伝言を伝える。愛する王子を殺す事の出来ない人魚姫は死を選び、海に身を投げて泡に姿を変え、空気の精となって天国へ昇って行く。

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2011年8月 5日 (金)

絵画146・・S・ボッティチェリ

S・ボッティチェリ(1445~1510)

イタリア画家。フィリッポ・リッピに学び、メディチ家の保護を受け宗教や神話を題材に創作。リッピの息子フィリーノは彼の弟子。初期ルネサンスのフィレンツェ派代表的画家。

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2011年8月 4日 (木)

映画141・・アサシン

アサシン(1993・アメリカ)

41x35s6c7wl監督・ジョン・バダム、出演・ブリジット・フォンダ、ガブリエル・バーン、アン・バンクロフト、ハーヴェイ・カイテル・・

警官殺しで死刑判決のマギー(フォンダ)。彼女は政府秘密組織のボブ(バーン)から、秘密工作員になるか死ぬかという選択を。暗殺者への厳しい訓練。情緒不安定で暴力的なマギーに、情操教育係のアマンダ(バンクロフト)は微笑から教える。2年数カ月後、見事に変身したマギーは、ボブに伴われディナーに。久々の外気にマギーは浮き立つが、ボブからプレゼントされた箱の中身は装填済みの短銃。暗殺者として最後のテスト・・マギーは単身で都会生活。過去を捨て、新しい名前クローディア、コードネーム・ニーナとして。出会った写真家J・Pとの恋。ある朝、組織から初指令、メイドに扮したマギーはホテルの一角を爆破。その夜、ボブがマギーの叔父と偽り彼女とJ・Pを訪れ、ニューオーリンズ行きの飛行機の切符を贈る。カーニバルに沸き立つニューオーリンズでマギーとJ・Pは楽しい一時を過ごすが、ホテルに戻ったマギーに組織の指令。バスルームから、涙を溜め目標を狙撃するマギー。次は、アラブに核を持ち込もうと企てるバクティアルの愛人に成り済まし、彼を暗殺すること。拒否するマギーに、ボブはこの仕事を終えたら力になると約束。遂行の日、愛人に睡眠薬を打ちに行ったマギーは、仲間の不手際から予定外の殺人、組織が掃除人と呼ばれる殺し屋ヴィクター(カイテル)を派遣。ヴィクターとバクティアルの屋敷に潜入、一瞬たじろぎバクティアルを取り逃がし、危機一髪でヴィクターの車で脱出。ヴィクターにミスを犯したマギーへの抹殺指令。マギーにチャンスが与えられ、ヴィクターとの仕事を終えた2人は再度対決、彼女は彼を殺し逃亡。J・Pの処に戻り、自分は工作員だと告白。マギーが姿を消し、上層部のカウフマンが彼女を追いJ・Pを訪れるが、J・Pは彼女をもう追わないよう頼む・・マギーに同情的だったボブ、組織に彼女は死んだと。


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2011年8月 2日 (火)

映画140・・地下室のメロディー

地下室のメロディー(1963・フランス)

Img_1427245_38655801_0監督・アンリ・ヴェルヌイユ、出演・ジャン・ギャバン、アラン・ドロン・・

五年の刑を終え娑婆に出た老獪なギャングのシャルル(ギャバン)は足を洗ってくれと縋る妻ジャネットを振り捨て、最後の仕事と昔の仲間マリオを訪ねる。カンヌのカジノの賭金を頂くという大仕事。相棒が必要なため刑務所で目を付けたフランシス(ドロン)と彼の義兄ルイを仲間に。賭金の金庫への運ばれ方を確かめ、シャルルは現場の段取り。決行の夜、フランシスは空気孔を通りエレベーターの屋根に。金勘定するカジノの支配人等の前に、マシンガンを持つ覆面のフランシス。鍵を奪いシャルルを入れ札束を鞄に詰めると、二人はルイの運転するロールス・ロイスを飛ばし金を隠す。警察が乗り出した頃、シャルルとフランシスは何食わぬ顔で別のホテルに。完全犯罪の成功。朝食を摂りながら、眺めた新聞の記事と写真がシャルルの眼を奪う。無表情な顔に微かな動揺。小さなミスでフランシスの正体が露見する危険性。計画の変更は余儀無く、隠し場所から鞄を持ち出すフランシスだが、シャルルの待つプールサイドに多数の警官。不運が重なり、プールに沈めた鞄から盗んだ金が水面に広がり出す。騒ぎ出す人々の渦中で、二人は成す術も無く10億フランの札を見詰めていた。

洗練されたモノクロ映像、モダンジャズ、ドロンがギャバンとの初競演を果たした小粋な作品。



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2011年8月 1日 (月)

絵画145・・ガブリエル・マックス

ガブリエル・マックス(1840~1915)

チェコ出身のオーストリア画家。1855年からプラハアカデミーでエドゥアルト・エンゲルトに学ぶ。アルバート・ケラーの影響。ウィーンやミュンヘンアカデミーでも学び、79年からMアカデミー教授。

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