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2011年9月 8日 (木)

本204・・ニューヨーク・ブルース

ニューヨーク・ブルース・・ウィリアム・アイリッシュ著

51a0edilzel__sl500_aa300_★「命あるかぎり」・・旅先のローマで恋に落ち、ニューヨークで結婚した二人。ハネムーン中から夫の他者への陰険・無残さが出て来、裕福だが不安な毎日を送るうち、あるパーティーで一人の青年と知り合う。握手も怖がる彼女に肉体的恐怖を見た青年は、サディズムの本を読むよう渡す。本の内容に思い当たることの多かった彼女は夫の下を去る決心をする。身の回りの物を持ち、迎えに来た青年の車で家を出発すると、夫が追って来る。デッドヒートの末事故になり、青年は死に彼女は半身不随。何とか一人で生きて行こうとする退院の日、死んだと思っていた夫が彼女を迎えに来る・・

★「借り」・・優しい妻と可愛い幼い娘のいる刑事。ある夕、家族で映画を見に行く約束で家に帰り、彼が食事をする間娘は車の中で待っていた。ふと気付くと車が無く、飛び出すと車が惰力で坂を下り、必死で追うが間に合わず車は湖に。泳げぬことも忘れ飛び込むが、通り掛かりの男に自分も娘も救われる。感謝で何か出来る事をと申し出るが、男は名前も告げず立ち去る。数年後、ある事件を追う刑事は、束の間の休息で一人家に居ると男が現れる。男はその事件の犯人で、暫く匿って借りを返してくれと。一晩は泊めるが翌朝男を逮捕し、後日男は死刑に。男からの伝言、娘の目の中にいつも自分が居ると。娘の目を覗き込む父に何かと娘が尋ねるが、心の中で「お前の命の恩人の亡霊がね」と。あの時ああしなかったらお前の目もまともに見られなかったろうと娘に告げる。

★「目覚めずして死なば」・・小さな町の小学校。刑事の父を持つ二年生の僕は、ある日クラスのミリーが大きなキャンデーを持っているのに気付き訊ねると、内緒だが男に貰ったのだと教える。ミリーが二度目にキャンデーを貰った時男を見掛けるが、三度目は森の中の家でいっぱい貰えると言っていたミリーが行方不明に・・三年後、クラスのジーニィがキャンデーを貰ったと聞くと、頼りない恐ろしさを感じるが何か思い出せない。二回目にいっぱい貰い損ねたジーニィは翌朝遅刻したため居残り。外で待っていた僕は現れた男を見て三年前を思い出し、危険をジーニィと先生に告げるが信じてもらえず、自分も居残りになり、開放されると先に帰ったジーニィの家を訪ねるが、彼女は未だ帰っていない。家に帰り話そうとしたが、ジーニィの行方不明騒ぎで両親は相手にしない。手掛かりの森の中の家を探しに一人向かう。男の隙をついてジーニィと逃げようとするが捕まり、二人で「もし目覚めずして死なば・・」と祈る。やっと父等に助け出され、家に帰ると父がパジャマにバッジを付けてくれる。

★「ハミング・バード」・・ある町で銀行強盗が発生。三人組の男の一人はずっと鼻歌「セントルイス・ブルース」を歌っていた。ある田舎屋に盲目の老婆と優しく世話するメアリーが居た。ラジオで強盗のニュースを知るが消す。夜、二年振りに息子が二人の男と現れる。一人は二階で死んだらしく裏庭に埋めたようだ。一人で階下に居た老婆は、寝静まると二人の銃を持ち出し部屋に外から鍵を掛ける。メアリーに警察を呼びに行かせ階下で銃を構えていると、死んだ男の銃を持ち部屋を出て来た二人。母を殺そうとする相手と揉み合う様子に、息子の改心を喜ぶ。一人が階下に落下して死ぬ。鼻歌を歌いながら耳元で、これからは真っ直ぐの道を行くよと囁き出て行く。警察が来て明かりが点くが、足元で死んでいるのが自分の息子だと気付かない・・

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