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2012年1月

2012年1月30日 (月)

本214・・初版グリム童話

初版グリム童話・・グリム兄弟著

31033346_2∇継母ではなく実母が子捨てをし、お菓子の家の魔女に実母が投影されていて、竈で焼き殺すことによって幼年期を脱するという「ヘンゼルとグレーテル」。

∇親が甘やかしたため我が儘になった子供が、死んで埋められてもなお墓場から腕を突き出し、母親が鞭で打ちつけ鎮めるという「わがままな子ども」。

∇ひたすら耐えて幸福を掴んだ後、その邪眼で断罪し復讐するという「灰かぶり=シンデレラ」。

∇フランスの口承では、溺愛してくれた祖母を狼に唆されその肉を食べてしまったという、人狼に襲われた女の子の話とされる「赤ずきん」。

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2012年1月25日 (水)

絵画195・・ミーガン・Duncanson

ミーガン・Duncanson(1972~)

アメリカ画家。音楽のメロディーやハーモニーの対位法。パリッシュとハーグの影響。

Blue_sapphire Brilliance_in_the_sky_3 Winter_sparkle A_moment_in_time

Love_and_laughter_2 

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2012年1月23日 (月)

絵画194・・ウィリアム・オーチャードソン

ウィリアム・オーチャードソン(1832~1910)

スコットランド画家。1850年から評議アカデミーでS・ローダーに学びスコティッシュアカデミー展示。63年からRアカデミー展示、68年助教授、77年メンバー。文学・歴史を描く。

The_borgia_2 The_story_of_a_life_2 Casus_belli_2   Le_mariage_de_convenance

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2012年1月20日 (金)

絵画193・・ルイジ・ノーノ

ルイジ・ノーノ(1850~1918)

イタリア画家。1864年からヴェネツィアアカデミーで学び始め、76年からフィレンツェ、ローマに。99年同アカデミー教授。

Convalescence   First_rain_2 Abandoned2 Refugium_peccatorum_2

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2012年1月15日 (日)

映画149・・ベンジャミン・バトン

ベンジャミン・バトン(2008・アメリカ)

O0424060011433901870原作・F・S・フィッツジェラルド、監督・デヴィッド・フィンチャー、出演・ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット・・

ハリケーンが近付く病院、老女が娘に向かって語り始める。それは80才の老人として生まれ、次第に若返って行った男の数奇な物語。

ベンジャミン・バトン(ピット)は、1918年、ニューオリンズで誕生。出産と同時に母が死に、父は呪われた赤ん坊とし老人施設前に捨てる。拾ったのは、黒人介護士クイニー。彼女は赤ん坊をベンジャミンと名付け、自分の子として育てようと。12才になったベンジャミンは、施設の入居者の孫娘、デイジーと出会う。6才のデイジーは、老いた子供のベンジャミンに違和感無く親しむ。やがてベンジャミンは船で働き始め、デイジーとは手紙を絶やさない。女と酒を覚えた彼は、ボタン工場のオーナーに声を掛けられる。男はベンジャミンの父で、彼のその後をずっと気にしていた。36年、施設から独立したベンジャミンは恋を知り、第二次大戦の戦火も潜り抜ける。45年、施設に戻ったベンジャミンは、成長しバレエダンサーになったデイジー(ブランシェット)に再会。デイジーに思いを寄せるが、彼女はバレエに夢中で自分の生き方を。デイジーがパリで事故によりダンサー生命を絶たれた時、そんな姿を曝したくなくてベンジャミンの見舞いを拒絶。傷が癒えたデイジーは彼を訪ね結ばれる。二人で暮らし始め、やがてデイジーは娘を産む。父親の自信が無く、デイジーの負担にならぬよう、父から継いだボタン工場を売り、デイジーと娘に財産を残し放浪の旅へ。父と明かさず、娘の誕生日に欠かさず手紙を。旅から戻るとデイジーに夫が・・

外見は少年だが、内面は老人で認知症のベンジャミンを見守るのは、夫を亡くしたデイジー。赤ん坊の姿で、ベンジャミンはあの養護施設でデイジーに抱かれ、最後にデイジーを認め、この世を去る。長い物語を娘に語り終え、老いたデイジーも息を引き取る。外では、カトリーナ台風が。


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2012年1月14日 (土)

本213・・白い犬とワルツを

白い犬とワルツを・・テリー・ケイ著

51da2w5kol__sl500_aa300_妻を亡くした81才の老人が不思議な「白い犬」を相手に余生を生き抜き、遂に自らも癌に倒れるまでの心意気を描く。著者の父がモデル。

主人公のサムは何十年も苗木を育てる仕事をし、その道では知られた人物なのだが、本人は名声に無頓着で、妻と多くの子供たちに囲まれ、ひたすら大地から木の命を育てる事を生き甲斐に。妻の死後、何処からとも無く現れた白い犬。子供達の思い遣りには感謝しつつも白い犬と寄り添うように生きて行くサム。彼等の心配や不安を他所に、ある日内緒で、事前に準備怠り無く、おんぼろトラックで白い犬と共に、懐かしいマディソンの高校の同窓会に出掛ける。道に迷い、寒い夜を犬と共にトラックの中で凍えそうになっていたところ、明け方に教会で説教をするクックに助けられ温かい食事と一夜の寝床を与えられ、翌日彼の機転でマディソンまで案内してもらう。同窓会の時間には間に合ったが中に入らず、妻に求婚した場所を訪れ慰められる。二時間後ふと学校に行ってみると、発案者のマーサが居て二人で昔話をする。帰り道を辿り始めると、その間父の行方を捜していた子供達に情報が与えられ、末の息子ジェイムズ等が迎えに来た。その後、自分や妻の家系に興味を持ち家系図作りに没頭した数年が過ぎ、癌に侵され始めたたサムは、一番自分に似ているジェイムズに打ち明けた後、心配掛けまいと症状が出始めた頃皆に伝え、いよいよという時になって子供達に付き添ってもらうが、その日から白い犬は姿を消す。死ぬ前日、ジェイムズに白い犬は母さんだったと思うと言い、明け方墓に行けばあの犬に会えると告げる。埋葬後、行ってみると父の墓の上に犬の足跡が・・

大地を踏みしめ、頑固で、大らかで、包容力があり、妻の面影を心の支えに孤独に耐え、最後は従容として死を受け入れる。誠実な生涯であったからこそ、妻の死後も迷うことなく自分の生き方を貫くという潔さ。

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2012年1月12日 (木)

絵画192・・ガストン・ブシエール

ガストン・ブシエール(1862~1928)

フランス画家。リヨンの後パリのボザールで学び、カバネルとシャヴァンヌに師事。1884年から賞。イラストレーターとして、ワイルドやフローベールの作品を手掛ける。象徴主義。

Salome Joan_of_arc La_mort_de_rolland SalammboThe_last_night_of_judas   

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2012年1月11日 (水)

本212・・モーパッサン短編集Ⅲ

モーパッサン短編集Ⅲ・・ギ・ド・モーパッサン著

41xnt4214rl__sl500_aa300_★「狂女」・・度重なる不幸(25才の時、1ヶ月の間に父・夫・赤ん坊を亡くす)で気が変になった女が、悲しみに打ちひしがれて床に寝付く。ばあやの世話のみで15年が経つが、戦争でプロシャ軍の侵入により12人の兵士が割り当てられる。何としても彼女が起き出て来ないため、士官が命令し寝床ごと森の中へ連れ出される。春になり、ばあやも死に、占領軍は撤退。森へ行ってみると髑髏が・・狂女は布団ごと寒い荒れた森に置き去りにされ死んだのだ。

★「従卒」・・リムーザンの連隊長の夫人の埋葬。彼女は風呂で自殺した。夫の大佐が悲しみのまま墓地から戻ると、机の上に亡き妻からの手紙が・・何も知らぬうちに嫁いだ妻は後に恋に落ちてしまい、夫の従卒が二人の手紙を取り持っていたが、ある日逢引きの場所に行ってみると従卒が居り脅迫され関係を持ってしまう。恥と夫への申し訳なさで自殺に至るが、手紙は何も知らない恋人経由で夫の下に届けられたのだ。大佐は従卒を呼び、妻の恋人の名を言わせ、その途端その眉間に銃弾を打ち込む。

★「月光」・・夫婦で旅に出ていた姉が妹のもとを訪れるが、うら若い姉のこめかみの白髪を見つけた妹がその訳を訊ねる・・夫は善良で誠実だが、理性的過ぎて微妙な女心を理解せず、妻は淋しい思いをしていた。ある月光の夜にひとり散歩に出、我も知らず泣き暮れていたところ、知り合いの男性が紳士的に声を掛け共に語り合いながら散歩するうち、恋に惑わされてしまった。

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2012年1月10日 (火)

絵画191・・デニス・ノレット

デニス・ノレット(1964~)

カナダ画家。9才から描き始め、サントフォイのラバル大学アートクラスで技術を磨く。

Nocturne Silence_2 Reverside_2 Melancolie Tranquil

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2012年1月 9日 (月)

本211・・トリスタン・イズー物語

トリスタン・イズー物語・・ジョゼフ・ベディエ著

518sfwraz6l__sl500_aa300_騎士トリスタンと、主君マルク王の妃となったイズー(ドイツ読みでイゾルデ)の悲恋。元はケルトの説話で、12世紀の中世フランスで纏められドイツに伝わる。

生れ落ちてすぐ二親を亡くしたトリスタンは、やがて叔父マルク王に仕え、文武に優れ憐れみ深い騎士として広く知られる。トリスタンは、コーンウォールに朝貢を要求するアイルランドの騎士モルオルトと決闘し破るが、モルオルトの剣に塗られていた毒で倒れる。死を覚悟し、一人海に漕ぎ出たトリスタンは、偶然アイルランドに漂着し「どんな毒でも取り除ける」と有名な王妃と王女に預けられ、身分を隠し回復を待ってアイルランドを脱出。トリスタンの帰還を喜んだマルク王だが、王の寵愛深いトリスタンを気に入らない諸侯に結婚を求められ、困った王は「ツバメが運んで来た黄金の髪の女性を妻にしよう」と諸侯を煙に巻く。黄金の髪がアイルランドの王女イズーのものと気付いたトリスタンは、アイルランドに再び赴く。その頃、アイルランド王は強暴な竜の存在に悩み「竜を退治した者に王女を与える」と布告。トリスタンは竜を退治するが力尽きてその場で昏倒。イズーは侍女ブランジァンと従者ペリニスを伴ない竜の住処へ赴き、昏倒している騎士(トリスタン)を発見、城に連れ帰り介抱する内、トリスタンが叔父モルオルトを殺した騎士であると気付くが、国のために戦ってくれたトリスタンを許す。イズーを勝ち得たトリスタンは、マルク王のため、またコーンウォールとアイルランドの友好のため、イズーをマルク王の妃にとアイルランド王に求め、王はこれを了承。二人はアイルランドからコーンウォールに向かう船の中「初夜にマルク王と共に飲むように」と王妃から託された媚薬を誤って飲み、激しい情愛に囚われる・・トリスタンとマルク王、イゾルデはお互いに対する愛を保ち続けた。 トリスタンはマルク王を師また養父として尊敬し愛し、イズーは政略結婚であるにも関わらず彼女に優しいマルク王に感謝。 マルク王もトリスタンとイズーを息子、また妻として愛する。しかし悪臣四人の唆しでマルク王は終にトリスタンとイズーの仲を疑い、処罰を与えることを決意。トリスタンを火刑に処し、イズーを癩病患者の家に閉じ込めよと。トリスタンは礼拝堂から飛び降り処刑から逃れ、イズーを救出。二人は森へ隠れ、マルク王に発見されるまでの日々を過ごすが、王が二人を発見するも殺さなかったことでトリスタンはイズーをマルク王に返し、自身はコーンウォールを去るという条件で王と和解。 トリスタンはブルターニュへ赴き武勲を示し、ブルターニュ王の娘・白き手のイズーと結婚するが、その兄に過去を語り、イズーが今もトリスタンを想うのか確認し今後を定めるためコーンウォールを訪れることに。白き手のイズーのことを知りトリスタンの心を疑ったイズーは、彼をつれなく追い払う。襤褸を纏い気違いの振りをしてまでイズーに目通ったトリスタンだが、イズーは尚も彼を信じず、誓いの指輪を見てトリスタンの腕の中に失神するが、王の悪心等の目を逃れるため再び離れ離れに。ブルターニュに戻ったトリスタンは戦さで傷を負い、その毒で瀕死となり、白き手のイズーの兄がタンジェルのイズーのもとへ。イズーを乗せた船が嵐に遭っている中、白き手のイズーに介護されるルトリスタンは目も見えなくなり、戻ってきた船の帆色(白ならイズーが乗っている)が嫉妬から黒い帆だと聞かされ、力尽きて死ぬ。上陸したイズーはトリスタンの亡骸に縋り、彼を喪った悲しみで死ぬ。

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2012年1月 5日 (木)

本210・・モーパッサン短編集Ⅱ

モーパッサン短編集Ⅱ・・ギ・ド・モーパッサン著

51fso0h18kl__sl500_aa300_★「墓場の女」・・モンマルトルの墓地を散歩していると、ある墓の前で黒衣の女が跪き忍び泣き。意識を失った女を介抱するうち身の上話を聞かされ、連れ立って墓場を出て頼る彼女を家まで送る。そのまま関係を持つが、三週間もすると飽きが来て別れる。暫く後、再び墓場を訪れた時見たものは、別の男に支えられ出て行こうとしているあの黒衣の女・・

★「メヌエット」・・ある日、リュクサンブール公園の苗圃を散歩していると、前世紀の忘れられた苑のような場所で幾度か見掛けた風変わりな老人が、誰もいないと思ってか踊り出す。話し掛け訊いてみるとオペラ座のダンス教師だったと言い、後から来た彼の妻である女性は名舞踏家ラ・カストリだった。願って二人に「メヌエット」を踊ってもらい、感動し哀愁に打たれる。その後パリを離れ二年後に戻ってみると、あの苗圃は跡形も無くなっていた。あの二人は希望を失った亡命者のように、踊りながら近代的な街を彷徨っているのだろうか・・

★「マドモアゼル・ペルル」・・古くからの知り合いであるシャンタル家へ王様まつりの夕べを過ごしに行くと、自分が王様に選ばれたため、女王に台所を取り仕切るマドモアゼル・ペルルを指名。晩餐の後、シャンタル氏と煙草の時間を過ごすうち、マドモアゼル・ペルルの過去(その昔シャンタル家の前に捨て子され、養育されそのまま今に至る)を聞き、シャンタル氏自身も気付かず彼女を想っていながら従妹と結婚した事、多分控えめで聡明な彼女もそうであっただろう事を知る。それを聞かされたマドモアゼル・ペルルは失神・・今更二人が苦しみ悶えるには遅過ぎ、しみじみと昔を思い出すにはちょうど良い早さではないか。他の人間が一生掛かって摘み取る以上の幸福を、これらの恋人同士にはたった一度の身震いによって与えられる感覚なのでは・・

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2012年1月 2日 (月)

映画148・・ノエル

ノエル(2004・アメリカ)

Sora3_4527427634091_2監督・  チャズ・パルミンテリ、出演・スーザン・サランドン、ポール・ウォーカー、ロビン・ウィリアムズ、ペネロペ・クルス・・

誰もが独りでいたくないクリスマス・イヴ。見知らぬ孤独な人に優しくなれるか。偶然の出会いと優しさで、互いの過ちを赦し小さな奇跡が訪れる、群像劇。

ニューヨークの出版社で働くキャリアウーマン、ローズ(サランドン)。彼女は離婚し家と会社、母が入院する病院の三角形から出ない日々。母は認知症でローズも判らず食事もしない。母に何とか明るく話し、隣の意識のない患者の病室に天使を飾るローズは、見舞い客チャーリー(ウィリアムズ)と挨拶。ローズは当ても無く夜の街へ、見知らぬ家庭のパーティーに紛れ込んだ挙句、桟橋に佇む彼女にチャーリーが声を。彼は、信仰を失った元神父だが独りで死にたくないと。ニーナ(クルス)は結婚式を控え、婚約者の警官マイク(ウォーカー)は彼女を愛し過ぎて常識を超える嫉妬、ニーナは束縛を感じる。イヴの日にニーナの我慢が限界を超え、実家へ帰った彼女は、出逢ったローズに「真実の愛を見つけたら、闘いもせず投げ出さないで」と。カフェで働くアーティ、店に入って来たマイクに妻の生まれ変わりと。マイクが半疑で突き飛ばしアーティが発作で倒れ、病院でアーティの息子から、嫉妬で妻を死なせクリスマスになると同じ問題をと。目覚めたアーティに、マイクが妻の代わりに赦しを与えたことでアーティは救われ、マイクもニーナへの思いを反省し二人はやり直す。ローズは、チャーリーが見舞い客でなく病人その人だったと判り、自分が傍にいるからもう逝っていいと。母のもとへ行くと医師から食事を与えられ、その医師が母に娘さんをデートに誘っていいかと訊ねていた・・母がそっとローズの手を握る。

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