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2012年2月 4日 (土)

本215・・そして僕は家を出る

そして僕は家を出る・・テリー・ケイ著

519tft9wqml__sx230_舞台はアメリカディープサウスのジョージア州、時代は1940年代後半、人種差別撤廃を求める公民権運動が活発化する前。

家出癖のある白人少年トムと、サンジーザスという名を持つ黒人の子が家出をし、その途中で見つけた白骨(サンジーザスの父)によって物語が展開。それ以来、ペグレッグ(義足の男)という過去の亡霊が人々を脅かし、村人達の意識の違いが徐々にあぶり出される。捜査に当たる保安官は第二次大戦の英雄として、不本意ながらも祭り上げられ保安官に選ばれた男で、戦争に行ったことで意識の変革が起き、そうした彼等が意識するしないを問わず何らかの形で社会の変化に一役を買う。変わった者と変らなかった者との間に起きる大小の軋轢。それがさざ波やうねりとなって50年代の怒涛のような運動へ。

ペグレッグに殺されたと思われる死体が三体掘り出され、一方、白人雇い主等による暴行やレイプ(サンジーザスの姉たち)が捜査されるのは前代未聞の事態。ペグレッグは二人、一人目は過去に殺され(三体の内の一体)、二人目の暴行レイプ犯がショットガンで撃殺される。サンジーザスの叔父に嫌疑が掛けられるが、意識の変わった人々の力で冤罪を免れる。名乗り出たレイプ犯の父親、疑わしい妻。霊媒師によって生まれた時から指名され(同じ日に生まれたトムと共に変化を起こす子として)たサンジーザスは、家を出て霊媒師のもとを訪れ、荷物(その中にショットガン)を置いて旅に出る。

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