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2012年2月18日 (土)

本217・・風の影

風の影・・カルロス・R・サフォン著

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1945年、バルセロナ。古書店の息子ダニエル(10歳)は、ある夜明けに父親に連れられて行った「忘れられた本の墓場」で見つけた無名作家フリアン・カラックスの「風の影」に魅せられる。

ダニエルの物語は1945~65年、フリアンは1900年代初頭~54年。この間に横たわるスペイン内戦(36~39年)。
この「風の影」を巡りフリアンの本を抹殺する謎の人物が現れ、フリアンの過去が明らかになるに連れダニエルの周りに危険が迫り、フリアンと自分とがオーバーラップして行く。
4歳で母を亡くしたダニエルを慈しみ育てる心深き父。役人として内戦以前から無残な境遇を送って来たフェルミン。フリアン等の同学だった、刑事でありながら執念深く彼等を追う殺し屋フメロ。フリアンの友で、ペネロペとの駆け落ちを助けようとし、その後は彼の出版を援助するミケル。「忘れられた本の墓場」の管理人の娘で、フリアンの友ミケルと結婚するもフリアンの虜であるヌリア。父親から母親の不義の子として接しられ、恋人ペネロペとの仲を裂かれ、心を閉ざし独りパリで売れない小説を書くフリアン。
・・引き裂かれ幽閉され、子供を死産し共に地下に葬られるペネロペ(フリアンとは異母兄妹だった)。ペネロペと同様身ごもり隔離されるが逃げ出すダニエルの恋人ベアトリス。共に暮らしながらもヌリアの心を掴めず、病身となりフリアンの身代わりに自ら殺されるミケル。回想をダニエルに残し、フメロに殺されるヌリア。フメロに怯えながらも、恩義ある古書店の手伝いをしダニエル親子を守ろうとするフェルミン。危険を顧みずバルセロナに戻り、ペネロペを地下の墓場に見い出したフリアンは自らを滅する様に自著を放火で無き物にしていく(重度の火傷を負う)が、ダニエルの存在を知り、彼らを追って来たフメロを殺す。
・・本には魂が宿っている。書いた人の魂とそれを読んでその本と人生を共にしたり夢見た人たちの魂である・・誰かが覚えている限り、それは生き続ける。

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