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2012年4月 5日 (木)

本225・・夢の女・恐怖のベッド

夢の女・恐怖のベッド・・ウィルキー・コリンズ著

51t1hf4t7vl__sl500_aa300_★「グレンウィズ館の女主人」・・画家である「私」がある地主に釣りに誘われ、その上流にある侘しい館の女主人の話を聞く。彼女は世間から離れ過去に生き・・11才の時妹が生まれるが、程なく死んだ母に託され、妹の母親代わり。妹が社交界にデビューすると、ある男爵が現れ世間知らずな父と妹は賞賛するが、姉と友人の地主は何故か好めない。父が急死し、妹が男爵と結婚するに当たり妹の希望で姉も同居。男爵の様子に変化が現れ、刑事の訪れで偽男爵の悪党と判明。妹を連れ出すが出産と同時に死亡し、その夫は捕まるが脱走して死亡・・白痴である妹の娘と暮らす日々。

★「黒い小屋」・・イングランド西部の荒地に、石工の父と「黒い小屋」で暮らす娘。ある日、父が仕事で泊り掛けで出掛ける。母が乳母をしていたため、乳姉妹であったニフトン夫妻が寄り、夫婦の倹約話のついでに娘に財布を預けて行く。夜、性質の悪い石工二人が、母の形見の銀のスプーンと財布を奪いに来る。気丈に厳重に戸締りし対抗するが、いよいよ家を壊されそうになり、スプーンと財布を懐に子猫を抱き逃げ出す。闇の嵐の中、数マイル離れた最寄のムアー農園に辿り着き、そこの息子に救けを求め失神。高熱から回復後、農園の息子と親しくなり身分違いと反対されるが、ささやかな物を託され必死に守った女を嫁にする、と息子が宣言し大団円。

★「家族の秘密」・・父は医師で、その結婚に於いて、相手が情の薄い不実な女だと反対される中、唯ひとり弟のジョージ叔父(頭の働きが鈍く醜男だが、父を崇拝し医師として父を助けている)だけ味方に。自分も姉ほど愛らしくなく、虚弱だったため叔父によく遊んでもらった。8才、母方の叔母の所で転地療養中に、姉が死に叔父がいなくなる。姉の葬儀後、家に戻る途中、闇の中で涙に濡れた人に無言で抱きしめられる。姉や叔父の状況を誰も話してくれず、時を経ても真相が解らず、その後父が、ついで母が死に叔母は中風に。その後、再び転地療養した時、ある教会の墓地で無名の墓を見かけ、司祭から真相を・・無名の墓は叔父のもの。姉の首におできが出来、次第に醜くなるが誰も手術に名乗りを上げず、父が留守中に、父も了承していると母から手術を強制され失敗。何も知らない父は激怒し訴えると言い、母は知らぬ顔でそれに同意。叔父は皆の前に再び現れないと誓い、去った後も苦悩の日々を送った、と。あの闇の中、幼い自分を涙で抱きしめたのは叔父で、さよならをしに来たのだと悟る・・

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