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2012年7月 1日 (日)

本232・・異邦人

異邦人・・アルベール・カミュ著

810399503きょう、ママンが死んだ・・で始まり、人間社会に存在する不条理を描く。

アルジェに暮らす事務員ムルソーのもとに、養老院から母の死を知らせる電報が届く。葬式のため養老院を訪れたムルソーは、涙を流すどころか特に感情を示さず、母の顔さえ確認しない。葬式の翌日、偶然出会った旧知の女性と情事を持つなど普段と変わらない生活を送るが、ある日、知り合いのレエモンのトラブルに巻き込まれアラブ人(レエモンの女の兄)を射殺してしまう。ムルソーは逮捕され、裁判に掛けられる。裁判では母親の死以後の普段と変わらない行動を問題視され、人間味の欠片もない冷酷な人間であると糾弾される。裁判の最後では殺人の動機を「太陽が眩しかったから」と・・運命は受け入れるが、たとえ不利になっても自分に嘘を付かないムルソーを、悔恨よりも倦怠が包む。死刑を宣告されたムルソーは、懺悔を促す司祭を監獄から追い出し、死刑の際に人々から罵声を浴びせられることを人生最後の希望にする。

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