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2012年9月 1日 (土)

本237・・アスタの日記

アスタの日記・・バーバラ・ヴァイン著

31frnhdyjjl__sl500_別名ルース・レンデル作。

1905年から始まる、アスタの残した膨大な日記。デンマークからイギリスに移住して来た彼女が、24歳の時から数十年に渡り記したもの。

死後、日記は娘スワニーによって順次翻訳刊行されベストセラーに。スワニーも世を去り、姪のアンが全てを受け継ぐ。アンにかつての友人でTVプロデューサーのケアリーが、遠い過去の未解決事件に関連した事が日記の原本に無いかと問い合わせ。

58歳のスワニーに、お前は両親の実の子ではないという匿名の手紙が届き、アスタに問い質すが何を今更と相手にしてくれず、以来、苦悩の淵をさ迷う。アンが日記を調べ出すと、1905年のスワニー誕生の前後が五枚破り取られている。ケアリーの言う殺人事件は、同年に薬剤師ローパーが妻リジーを殺害(夫が色情狂の妻に抑える薬を飲ませるも、妻は喉を切られて死亡)したとして裁判になり、現場はアスタの家の近くだった・・

留守勝ちな夫と話し相手にならないメイドのハンシーヌ、我侭と言えるほど性格の強いアスタは日記を書き出す。但し、周りの心象に無頓着な性格上、事実は潤色され虚構に満ちる。夫を愛した訳ではないが時代的に貞節は守り、長男の戦死を知らせに来たハリーとは死が分かつまでプラトニックな関係。

殺人事件は、薬剤師の夫が証拠不十分で無罪。浮気の子とされた1歳の娘イーディスは行方不明。メイドのフローレンスは体調不良で事件を目撃せず。

アンやハンシーヌの孫ポールが調べるうち、リジーの浮気相手がイーディスを連れ去るため彼女を殺したと結論。晩年のスワニーは自分をイーディスだと思い込んだが、恋人(ハリー)のいたフローレンスが産んだ娘で、死産したアスタが娘欲しさに、フローレンスと仲の良かったハンシーヌの手引きで自分の子にしたのだと。

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