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2013年5月12日 (日)

本247・・ダブリン市民

ダブリン市民・・ジェームズ・ジョイス著

20090512_541890_2体面を取り繕うヴィクトリア朝の道徳主義の残滓、世紀末の倦怠と停頓の余韻、イギリスの長い支配に対するアイルランド人の屈折した精神構造、古い歴史を持つローマ・カトリック教会の威光・・等々が、様々に絡み合いダブリン市民のしがない暮らしの隅々にまで浸透している。

風刺の精神で描かれた15編だが、当初は表現が不穏当、愛国的でない、市民を侮辱等と批判された。ダブリンを題材にし続けるのは「この都市が無力状態の中心だから」と。

陰鬱で閉塞的なダブリンから希望に溢れる外界への脱出を夢に描きながら、叶わず挫折していく人々の生き様を、人生の諸相に於いて捉えた短編集。

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