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2013年11月10日 (日)

本255・・Nのために

Nのために・・湊かなえ著

61wajeoplal_4大学1年の秋、台風の床上浸水で、杉下は同じアパートの安藤西崎と親しくなる。それぞれに屈折とトラウマ、3人はやがてある計画に手を染めた。全ては「N」のために・・イニシャルNの7人。

★杉下希美(22歳、K大4年。清掃会社でアルバイト。愛媛県の小さな島出身。スキューバダイビングのツアーで野口夫妻と親しくなる。趣味は将棋で、安藤とはよく対局。誰かのための苦労は厭わない優しさを持つ反面、冷静に人を分析。故郷で成瀬と再会し思いついた計画が・・)

★成瀬慎司(22歳、T大学4年。有名フレンチ「シャルティエ広田」でアルバイト。杉下とは高校の同級生。実家は伝統ある料亭だったが、高3の時に倒産。杉下にディナーの出張サービスを教えたことから事件が動き出す・・)

★安藤望(23歳、大手商社の営業。上司野口貴弘を尊敬するも逆の思いも。学生時代「野バラ荘」に住み、杉下・西崎とは当時からの付き合い。向上心が強く、目標に向かって最短距離を探る。ある行動が事態を大きく狂わし・・)

★西崎真人(24歳、大学4年留年中。自称作家。文学賞に応募するも落選続き。自作を理解出来るかで人を判断。俳優の様な美しい顔を持つが、その言動の裏にどの様な思いが・・)

★野原(80歳、築70年の「野バラ荘」大家。住人の杉下・西崎を見る目は暖かい)

★野口貴弘(42歳、大手商社の営業課長。安藤の直属上司。実家は資産家で、妻の奈央子と優雅に暮らす。杉下・安藤を食事に招き親しく付き合う。優秀で人望も厚いと云われるが、部下の功労を・・)

★野口奈央子(29歳、貴弘の妻。夫が勤める商社の重役の娘で、受付係をしていた頃に知り合う。お嬢様育ちだが尽くす面も。杉下を一方的に可愛がる。その華やかな生活に浮気の噂が・・)

事件・・杉下・安藤が出張ディナーに招待された野口宅。燭台で殴り殺された貴弘、腹に包丁が刺さったまま死んだ奈央子。傍には、杉下と西崎。ドア外チェーンが掛けられ誰も出られず。西崎は、貴弘が奈央子を刺し自分が貴弘を殴り殺したと自首(自身のトラウマとも決別するため)・・事実は、奈央子が貴弘を殴り殺し包丁で自殺。

杉下・・父に捨てられた母と弟との3人で暮らしたがトラウマで大量の食事作り。料亭火災消失で成瀬の放火と信じ込む。西崎・・幼少時母親からの虐待でトラウマを持ち、貴弘にDVされる奈央子に一方的にシンパシー。安藤・・自分だけ阻害された感情で野口家のドア外に施錠(貴弘が奈央子監禁目的で外にドアチェーン)。

それぞれの10年後・・みんな一番大切な人のことを考え、その人が一番傷つかない方法を考え偽証した筈が、そこには思い込みと誤解があり、誰も真実を詮索せず・・

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