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2013年12月 1日 (日)

本258・・白夜行

白夜行・・東野圭吾著

20100427095750_00_40019年前、大阪で起きた質屋店主殺し。事件は決定的証拠が無く迷宮入り。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の人生を歩んで行くかに見えたが、二人の周囲に不可解な凶悪犯罪が次々と起きる。人の心を失った故の悲劇と闇を描く。

∇雪穂・・美貌の少女。小学生時代は暮らしが貧しく、質屋殺しの容疑者に母親がリストアップされた後、その母親を事故(?)で亡くす。その後目指す家の養女となり学業や作法を身に着けてゆくが、関わる人物は必ず不幸に遭う。

∇亮司・・母親の愛が薄く、幼少から暗く沈んだ瞳に感情の無い顔。人と交わることも少なく、学生時代から主婦売春の斡旋やゲームソフトの偽造・ハッカーなど裏稼業を歩む。年代物の鋏を愛用し、切り絵が得意。

∇笹垣・・大阪府の刑事。事件を担当する中、亮司と雪穂の周りで起きる謎の出来事に疑念を持ち、2人を追い続ける。最初の事件で芽を摘んでおけたらと悔いる。

∇今枝・・探偵。一成からの依頼で雪穂の調査。雪穂の生い立ちから亮司との関係に迫るが、青酸カリで殺される。

∇一成・・製薬会社の御曹司。大学時代にダンス部長。入部してきた雪穂を見た時から底知れぬ恐れを感じ、後にその動向を調査依頼。江利子に好意を持つが、ある事件で関係は途切れる。

∇江利子・・中学から、不思議な魅力を持つ雪穂に引かれ行動を共に。大学で一成と恋仲になるが、その直後に雪穂の姦計で、亮司に襲われる。

・・亮司の父は少女性愛者、生活のために娘(雪穂)を売る母。図書館で雪穂と出会っていた亮司は、父親と雪穂との場面を見たことで鋏で父を殺す。その後、雪穂の母がガス漏れ事故(少なくとも雪穂の見殺し。養女になるため)で死亡。

中学時代から、邪魔な女(再婚相手の娘まで)は亮司に襲わせ、排除又は懐柔し、男の良心と弱みに徹底的に付け入る雪穂。何故、レイプに拘るか。自身の経験から、相手の魂を奪う手っ取り早い方法だと信じるため。養母でさえ、仕事に邪魔と死期を早めさせる。最初から主導権を握り、覚悟して死んでいく亮司を、知らぬ人だと見棄てる雪穂。

冷たい闇を抱え、日の当たらない白夜の道を行く・・

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