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2014年2月20日 (木)

本267・・北條民雄全集

北條民雄全集・・北條民雄著

Photo_2∇「いのちの初夜」・・20歳、癩病で療養施設(東村山の全生園)に入所した初日の出来事や感じたままを手記風に纏めた私小説。其処にいる重症患者達の姿に慄然とし、不治であることから自身の近い将来に想いを来し悲嘆。以来、死を思わぬ日は無く生涯忘れえぬ記憶であると。
・・天刑病と云われ、潜伏期が長く、盲目になり顔や手足は言うに及ばず体全体が崩れるという衝撃と絶望。時代・・単なる厭世感では無く、政治活動に失敗した者、理想に敗れた者、愛国と反戦の矛盾に引き裂かれた者、重病に侵された者、志を実現し得ない者、文学芸術で挫折した者等の自殺。人間の尊厳とは何か。愛情の飢えを知り、その虚偽を嫌った民雄は、笑うと泣き顔に見えた。「癩小説」と呼ばれ、人懐こさも気難しさとして現れ、悪意はともかく軽蔑に耐えられない。ドストエフスキーに心酔し、川端康成を師匠と仰ぐ。病と創作に苦しみ、腸結核で24年の生涯を閉じる。本名非公開。

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