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2014年3月27日 (木)

本270・・ソウルケイジ

ソウルケイジ・・誉田哲也著

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多摩川土手に放置された車から、男性の左手首が発見され、工務店経営者・高岡賢一の手首と判明、そのガレージに大量の血痕が発見され、捜査が開始。

発見者である三島耕介は高岡の工務店で働いていたが、彼の父親は9年前に建設現場で転落死。耕介と付き合っていた中川美智子の父も、2か月前に現場で事故死。2人の父親は共通して多額の借金を抱え込む、同じ木下興行の建設作業員だった。裏で暗躍するゼネコン・中林建設の存在が明らかになり、高岡の過去を探る内、幾つかの事件との関わりが浮上。地上げ等での追い込み、借金をさせ事故に見せ掛け自殺させる保険金詐欺。

事故で、妻を亡くし幼い息子は植物人間、その負債から大怪我の後自らを亡き者にし他人として生きる。同じ被害者の息子・耕介を幼い頃から育み、彼等を守るため付き纏う男を返り討ちに。類が及ばぬよう己の手首を切断して偽装、ホームレスとして死んだ高岡。

重い荷物を背負って生きて来た事件の当事者が最後まで拘ったのが「父性」。捜査する側も、事件に導かれ、子を思う父の気持ち、子として父の思いを受け止める事に向き合おうとする。

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