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2014年3月

2014年3月30日 (日)

絵画292・・アントン・メングス

アントン・メングス(1728~1779)

チェコ生まれのドイツ画家。父イスマエルに師事、41年からローマに移りマスター画家。54年バチカンスクールのディレクター。スペインのカルロスⅢ世の宮廷画家。新古典主義。
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2014年3月27日 (木)

本270・・ソウルケイジ

ソウルケイジ・・誉田哲也著

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多摩川土手に放置された車から、男性の左手首が発見され、工務店経営者・高岡賢一の手首と判明、そのガレージに大量の血痕が発見され、捜査が開始。

発見者である三島耕介は高岡の工務店で働いていたが、彼の父親は9年前に建設現場で転落死。耕介と付き合っていた中川美智子の父も、2か月前に現場で事故死。2人の父親は共通して多額の借金を抱え込む、同じ木下興行の建設作業員だった。裏で暗躍するゼネコン・中林建設の存在が明らかになり、高岡の過去を探る内、幾つかの事件との関わりが浮上。地上げ等での追い込み、借金をさせ事故に見せ掛け自殺させる保険金詐欺。

事故で、妻を亡くし幼い息子は植物人間、その負債から大怪我の後自らを亡き者にし他人として生きる。同じ被害者の息子・耕介を幼い頃から育み、彼等を守るため付き纏う男を返り討ちに。類が及ばぬよう己の手首を切断して偽装、ホームレスとして死んだ高岡。

重い荷物を背負って生きて来た事件の当事者が最後まで拘ったのが「父性」。捜査する側も、事件に導かれ、子を思う父の気持ち、子として父の思いを受け止める事に向き合おうとする。

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2014年3月23日 (日)

絵画291・・ヤチェク・マルチェフスキ

ヤチェク・マルチェフスキ(1854~1929)

ポーランド画家。72年からレオン・ピカールの下で、翌年からクラクフアカデミーで、76年からパリのボザールでアンリ・レーマンに学ぶ。97年からクラクフアカデミー教授。象徴主義。
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2014年3月20日 (木)

絵画290・・ヤン・マテイコ

ヤン・マテイコ(1838~1893)

ポーランド画家。52年からクラクフアカデミー(現・マテイコアカデミー)でスタットレル等に、58年奨学金でミュンヘンアカデミーでアンシュッツに、59年からウィーンアカデミーで学ぶ。65年パリサロン、67年パリ万博金賞。政治・歴史が主題。
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2014年3月16日 (日)

絵画289・・ヘラルト・ホントホルスト

ヘラルト・ホントホルスト(1592~1656)

オランダ画家。A・ブルーマールトに学び、16年イタリアでカラヴァッジォの影響。20年帰国しH・ブルッヘンと画学校を設立、23年画家組合長。26年D・ホントホルストに見い出され、ルーベンスの訪問を受ける。37年宮廷画家。
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2014年3月13日 (木)

本269・・死都ブリュージュ

死都ブリュージュ・・G・ローデンバック著

Rodenbach_2・・沈黙と憂愁に閉ざされ、教会の鐘の音が悲しみの霧となって降り注ぐ灰色の都ブリュージュ。
美しい妻に先立たれたユーグは、死別の苦しみに耐えかねてブリュージュにやって来た。既に五年のやもめ暮らしが続く。彼がブリュージュを選び、そこに終いの住み家を見い出したのは、この町が彼の哀惜を具現し、亡き妻が死の都ブリュージュそのものだったから。ある夜、彼は亡妻と瓜二つの踊り子ジャーヌと出会う。身持ちの良くない放縦な女だったが、「類似」の悪魔に弄ばれ、最後にはこの女を絞め殺す悲劇を迎える。
・・世紀末のほの暗い夢の内に生きたベルギーの詩人が、限りない哀惜を込めて描く黄昏の世界。

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2014年3月 9日 (日)

絵画288・・ルイ=L・ボワイー

ルイ=L・ボワイー(1761~1845)

フランス画家。独学し、12歳から製作。91年サロン初出品、04年受賞。ドヌール勲章、33年学士院メンバー。
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2014年3月 6日 (木)

絵画287・・ベンジャミン・ウェスト

ベンジャミン・ウェスト(1738~1820)

アメリカ画家。独学で学び、46年から肖像画を描き、60年からイタリアで学ぶ。63年にイングランドに移り、ジョージ三世の王室画家。
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2014年3月 2日 (日)

本268・・桜の森の満開の下

桜の森の満開の下・・坂口安吾著

Img_977043_28707186_0_2ある峠の山賊と、妖しく美しい残酷な女との幻想的な怪奇話。桜の森の満開の下は怖ろしいと語られる説話形式で、花びらに掻き消えた女と、花吹雪の中の男の孤独・・女とは、肉体と魂とは、人間存在の本質に付き纏う悲哀を描く。
昔、鈴鹿峠に山賊がいた。旅人を襲い、連れの女が気に入れば自分の女房にした。山も谷も全て自分の物と思っていたが、桜の森だけは怖ろしく、満開の時に下を通れば気が狂うと信じていた。ある春の日、一人の美しい女を連れ帰る。女は、女中代りの醜い一人を除き他の女房を殺させる。山賊は我が儘な女の望みを叶え都に移り住むが、女は山賊に狩らせた生首で遊ぶ日々。嫌気の差した山賊が山に帰ると言うと、女も追いて来る。
女を背負い山に戻ると、桜の森は満開だった。冷たい風の中、桜の下を行く山賊が振り返ると、背中にしがみ付いていたのは醜い鬼婆で、山賊の首を絞めたためこれを振り落とし逆に鬼の首を締め上げる。我に返ると、女が桜の花弁に塗れ死んでいた。山賊は、桜吹雪の中で声を上げて泣き、女を揺さぶるといつの間にか花弁だけになっており、それを掻き分けようとする山賊自身の手も身体も、延した時には最早消えていた・・そこには、花びらと冷たい虚空が張り詰めているばかりだった。

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