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2014年4月

2014年4月27日 (日)

絵画296・・ルーベンス

ルーベンス(1577~1640)

ドイツ生まれのフランドル画家。13歳で、聖ルカ・ギルドの見習い、T・フェルハーフト等に学ぶ。H・ホルバインやラファエロの影響。98年ギルド会員。00年からイタリアに渡り学ぶ。ヴァン・ダイクやJ・レノルズ等に影響。外交官や学者でもあった。
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2014年4月24日 (木)

本274・・鬼の棲む家

鬼の棲む家・・吉村達也著

51dwps0231l__sx230_結婚1年の華子は、古びた借家で夫の亮介を電動工具で殺害。弁護士に「あの家には鬼がいた」と。家族から殺人者を出した一家の崩壊する心理を描く。
華子の父は、DVをした亮介こそが加害者で娘は被害者だと訴え、華子を救おうと躍起になるが、華子は面会を拒み旧姓に戻ることも拒否。華子の姉・和葉は長身故のコンプレックスで成長し、結婚を控えていたがこの事件で破談に。
亮介の両親は共に高2で親となった現ヤンキーで、自分等の至らなさを亮介へのDVで晴らし、その死で華子一家から賠償金を得る算段のみ。
勝手口のドアに刻まれていた「・・コロシテヤル」の文字。風呂場で亮介に湯に沈められ髪を切られた華子は、押し入れに隠れ、「・・シヌ、アカチャンゴメン」の血文字と手形を発見。大家の息子のDVで自殺したその嫁。
・・息子欲しさに幼い華子を虐待した父親は、その意識から逃れるため、後に華子を溺愛。風呂場で父に髪を切られた華子を押し入れに隠したのが和葉。幼児返りで押し入れに隠れた華子は、父の虐待を思い出し錯乱。「鬼」の本は父。亮介殺しは、殺人というより、DVをする思考回路のネジを外そうと・・

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2014年4月20日 (日)

絵画295・・チャールズ・モロー=ボーティエ

チャールズ・モロー=ボーティエ(1857~1924)

フランス画家。J=L・ジェロームとP・ボードリーに学び、80年からサロン出展。コムエアーで教鞭。作家でもある。

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2014年4月17日 (木)

本273・・火のみち

火のみち・・乃南アサ著

51apf3e8nrl__sx230_育てて来た炎が踊り狂おうとし、地の底から響く釜鳴り・・
両親を亡くし、貧しさのどん底でその葬儀代の僅かな借金の形に、小学生の妹を連れ去ろうとする男を撲殺した次郎。姉弟は離散し、服役中も渦巻く憤怒を抑える術を知らない次郎(小学校もまともに出ていない)が、妹と文通するために漢字や言葉をを学び、備前焼と出会った事で心が静まって行き、10年を経て出所。
妹は女優になり、行き来も儘らないが、過去を封印し陶芸家として成し独立。弟弟子や押し掛け居着く女、不明だった知的障害の弟、年を経て行き来できる様になった妹等との狭間で煩悶する内、奇跡の様に現れ幻の様に消えた「汝窯の青磁」の神秘さに心を奪われる。時に魔となり悪霊となる野心、その再現を目指し身を削って行く壮絶さ。「火のみち」を読める者が汝窯の秘密を知る。それは窯の中だけでなく、人生の密意に繋がるものか。
半身不随となり、窯跡が見付かった汝窯を訪れ、その地から古の職人達の誇りや苦悩、怨念を聴き、仲間として共感し号泣。帰国後、過去は塗り潰され「汝窯の青に魅せられ、その天青色に殉じた男」として、55年の生涯を閉じる。
芸術の中に存在する絶体絶命の孤独・・

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2014年4月10日 (木)

本272・・夏を喪くす

夏を喪くす・・原田マハ著

32825102∇「天国の蠅」・・優しいが、遊び人でいい加減な父は、口だけ上手く借金を繰り返し、高校生の娘・範子のバイト代にまで手を出そうとし、詐欺紛いのセールスで失踪。母と苦労し、範子はバイト先の心を寄せた先輩にレイプの様に関係される。その夜、父があのバイト代と「詩」を残し、先輩を待ち伏せし必死にボコり、母の入院代を払い再び消える。父の詩・・この先行く道すらも白く煙らせて、雪よ何故そんなにも降るのだ、もう二度と飛べない蠅を、天国にすら行けない蠅を、清めてやろうと言うのならば、雪よせめて蠅ではなく花の蕾を・・
∇「ごめん」・・陽菜子と夫の純一は結婚10年。子供は居ず、仕事と恋愛を謳歌する陽菜子。ある日、夫が事故で意識障害の身に。若い恋人は去り、姑の非難の中、陽菜子は夫のある秘密を見付ける。2年前からの見知らぬ宛先への小額の振り込みと返金。訪れた高知(以前の夫の赴任先)で辿り着いた、屋台の美しいおかみ。その静謐な優しさに触れた陽菜子は、名乗り訳を尋ねる。「流れた子供の供養料」。不妊の妻への夫の気遣いに気付く陽菜子。・・ごめん・・ゆるす・・

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2014年4月 6日 (日)

絵画293・・モラッツォーネ

モラッツォーネ(1573~1626)

イタリア画家。ローマでベンチュラ・Salimbeniの影響。97年からミラノでフレスコ画や祭壇画を描き、ガウデンツィオ・フェラーリの影響。
Immacolata_concezione Perseus_and_andromeda Maddalena_scortata_in_volo_dagli_anJacob_wrestling_the_angel_2 Matyrdom_of_st_rufina_and_st_second La_mort_de_lucrce

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2014年4月 3日 (木)

本271・・しゃぼん玉

しゃぼん玉・・乃南アサ著

51rz5dkb9kl__sx230_・・自分は生涯しゃぼん玉の様にただ漂って生き、いつか何処かで弾けて消える。それだけの存在。
女性や老人を狙い通り魔や強盗傷害を繰り返し、自棄な逃避行を続けていた翔人は、宮崎の山深い村で老婆と出会う。翔人を彼女の孫と勘違いした村人達は、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にも駆り出す。
夜明前、脅迫しトラックから放り出された翔人の前に、バイク転倒で怪我をした老婆(スマ婆)が現れ、これ幸いとバイクを盗む積りが、スマ婆を連れ帰り病院まで付き添う羽目に・・ひったくりで脅すだけのナイフが女に刺さり、始まった逃避行・・何も訊かず「ぼう、ぼう」と呼び、食事をさせ泊らせるスマ婆との生活が、意外な方向にズレて行き、スマ婆が修理に出した軽トラが戻ったら、金目の物が見つかったら逃げ出そうとするが・・小遣い欲しさでシゲ爺と山仕事(努力が苦手で、泣き言を言いながらも)に出、祭りの準備で美和(通り魔に襲われ傷心を抱える)と出会い、スマ婆の不肖の息子(翔人の父親と同じ様な)に無我夢中で反抗する。自分が痛い事は人だって痛い、生きる上での逃げ癖を止めねば、相応の落とし前を付けねばやり直せぬ、とシゲ爺。自分が、どれ程の痛みを見も知らぬ他人に与えて来たのか・・スマ婆に全て(父親の暴力と母親からの疎外、流される様にその場凌ぎの犯罪を繰り返して来た)を打ち明けた翔人は、祭の早朝、シゲ爺に町の交番前まで送ってもらい自首。
三年後・・あの山深い、スマ婆の待つ村へ向かう翔人。その日はあの祭り日だった。

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