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2014年6月

2014年6月29日 (日)

映画167・・黒衣の花嫁

黒衣の花嫁(1968・フランス)

87041588原作:コーネル・ウールリッチ、監督:フランソワ・トリュフォー、出演:ジャンヌ・モロー、セルジュ・ルソー・・
コートダジュールのあるパーティで、独身貴族のブリスの下を美しい女が訪れ、友人のコリーは鮮烈な印象を受ける。女はブリスと共にテラスに出るが、直後ブリスが墜死し、女は消える。
銀行員コラルに音楽会の切符が届けられ、桟敷には一人の女がおり、翌晩コラルのアパートを酒を持って現れるが、酒には青酸カリが仕込まれ、苦しむコラルを残し女は立ち去る。
若手政治家モランの家に、女が彼の息子の幼稚園の先生と名乗り来訪、夫人が留守の折り子守に来たと。指輪を失くしたとモランに探させ、彼を物置に閉じ込める。理由を訊くモランに女・ジュリー(モロー)は答える。愛するダヴィッド(ルソー)との結婚式で、教会を出た時ダヴィッドが何者かに銃殺され、その時から自分の心は死んだのだと。モランは、以前5人の狩猟仲間と酔った勢いでふざけて教会の風見鶏を撃とうとして、花婿を撃ってしまった事を思い出す。ジュリーは復讐を誓い、5年掛けて彼等を捜し出したのだ。モランは呼吸困難で翌日死体となる。
次にジュリーは娼婦を装いダルローの前に現れるが、彼は別件で逮捕されパトカーで連れ去られた。
ジュリーはモデルとして画家のフェルグスを訪れ、彼は彼女をモデルにダイアナを描き始めるが次第にジュリーに惹かれていく。ある日、アトリエに来た友人の中にコリーがいた。コリーがジュリーに気付いた時、既に彼女がダイアナの矢でフェルグスを殺害していた。
ジュリーは逮捕され・・監獄で、残る一人・ダヴィッドへの引き金を引いたダルローを、独房の中で刺殺する。


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2014年6月26日 (木)

絵画305・・サルヴァトール・ローザ

サルヴァトール・ローザ(1615~1673)

イタリア画家。叔父に学んだ後、デ・リベラに師事。39年からメディチ枢機卿にフィレンツェに招かれる。芸術の交流場アッカーデミア・ベルコッシを設立。73年、ローマの暴動に巻き込まれ、没。
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2014年6月22日 (日)

映画166・・アデルの恋の物語

アデルの恋の物語(1975・フランス)

O0403030211858154302監督:フランソワ・トリュフォー、出演:イザベル・アジャーニ、ブルース・ロビンソン・・
ヴィクトル・ユーゴーの次女アデルの日記を原典に映画化したもの。
1863年、カナダ・ハリファックスにアデル(アジャーニ)が上陸し、サンダース家に下宿。翌日、公証人を訪ね英国騎兵中尉アルバート・ピンソン(ロビンソン)の捜索・調査を依頼。彼こそがアデルが想って止まない、かつて一度だけ愛し合った男。英領ガーンジー島の両親の下を出奔し、一人異国の地を踏んだのも、ひたすら中尉に逢いたいがため。伝手を頼り手紙を託し続けるが素気無く無視される。父ユーゴーにも頻繁にピンソンへの追慕の念や生活費無心の手紙を出す。数日後、思いがけずピンソンが訪れる。アデルは執拗に二人の愛の確認を迫るが、既に彼女に心の無いピンソンの態度はつれない。「愛しているなら僕を自由にしてくれ」と頼み、両親の下に帰るよう幾ら諭しても、泣き叫び縋る女の心情がなおさら男の気持ちを遊離させる。孤独と焦燥に囚われたアデルは連夜の如く悪夢を見、とうとう心労で路上で倒れ、病床から両親へピンソンとの婚約を書き送り、ユーゴーから結婚承諾書が届く。新聞報道に依り上司から叱責されたピンソンは、アデルの仕組んだ嘘を知る。催眠術師を使ったり、ピンソンと某令嬢との婚約に横槍を入れたりと、何かに駆り立てられる様に常軌を逸した行動に走り、自らを狂気の淵に追いやって行くアデル。
アデルの母が死に、ピンソンの隊がバルバドス島へ派遣される。襤褸布の様な鬼気迫る姿で男を追い、ピンソン夫人と名乗り、島の通りをふらつくアデル。ピンソンが彼女と再びまみえた時、熱病に罹ったアデルは既にピンソンの見分けもつかない。
数日後、ユーゴーの知人に伴われフランスに戻るアデル。亡命後フランスに帰国したユーゴーは、アデルと再会し娘を精神病院に入れる。アデルはそこで40年を過ごし、符号化した日記を綴った。父ユーゴーは85年死亡し、フランス中が悲しみに沈んだ。娘アデルは、1915年ひっそりと死んだ。

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2014年6月19日 (木)

絵画304・・ダニエル・マクリース

ダニエル・マクリース(1806~1870)

アイルランド画家。20年からコークスクールで、28年からR・アカデミーで学び31年金メダル。ディケンズやシェークスピア文学のイラスト。ウェストミンスター宮殿やアカデミーに展示。後年鬱病に。
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2014年6月15日 (日)

映画165・・テオレマ

テオレマ(1968・イタリア)

125587959619616107459原作・監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ、出演:テレンス・スタンプ、シルバーナ・マンガーノ、マッシモ・ジイロッティ・・
ミラノ郊外に大邸宅を構える工場主パオロ(ジロッティ)の下に、発信人の無い「明日着く」との電報が届く。翌日の一家主催のパーティに一人の見知らぬ青年(スタンプ)が現れ、妻のルチア(マンガーノ)も不審に思うが、青年はそのまま邸に住み着いてしまう。それ以後、邸にはある種、奇妙なムードが生まれ、一家の者が熱病に罹った様に青年の謎めいた魅力に翻弄されていく。
・・その後、再び郵便配達夫が訪れると、青年は「明日立つ」と告げ、翌日一家の下を去る。一家に激しい動揺が起き、その虚無感と寂寥感にそれぞれが奇妙な行動を取り始める。
青年を探すかの様に邸を彷徨い硬直状態になる者、狂った様に抽象画にのめり込む者、ルチアは街で若者を漁りその虚しさに野原に立ち教会の中へ、田舎の村の広場で奇跡を起こし宙に浮かび泥地に自身を埋めた者、財産を捨て駅の雑踏の中で全裸になり・・現代を象徴するかのような荒野。砂塵が吹き荒ぶ彼方、一人の男が叫びながら彷徨して来る。救いを求めるように天を抑ぎ、無機の荒野を当て所なく歩いて行くパオロ。
・・テオレマ=定理。パゾリーニの言葉「神性を帯びた訪問者とブルジョワ一家の人々の愛は、静かだがとても美しい」。バックにモーツァルトの「レクイエム」。


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2014年6月12日 (木)

絵画303・・ウジェーヌ・ドラクロワ

ウジェーヌ・ドラクロワ(1798~1863)

フランス画家。17歳で古典派ゲランに、18歳からボザールで学ぶ。22年ジャン=グロの推しでサロン入選。ジェリコーの影響を受け「メデューズ号の筏」のモデルも務める。30年代以降は宮殿や政府関係の建築装飾。
Angel_and_jacob Medea_about_to_kill_her_children Romo_et_juliette The_massacre_of_chios La_barque_de_dante Death_of_sardanapalus

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2014年6月 8日 (日)

映画164・・アンダルシアの犬

アンダルシアの犬(1928・フランス)

Unchienandalou2監督・ルイス・ブニュエル、脚本・ブニュエル、サルバドール・ダリ、出演・ピエール・バチェフ、シモーヌ・マルイユ・・
アナーキズムに心酔していたブニュエルに依る「映画の機能を否定した映画」。シュールレアリズムの傑作とされる。
大筋で男と女の情の縺れを描くが、明快なストーリーは無い。咥え煙草の男(ブニュエル)が剃刀を研ぎ、女が剃刀で眼球を真っ二つにされるシーンに始まり、切断され路上に転がった右腕を杖で突つく青年、手の平を食い破ってうようよと出て来る蟻、ピアノの上の腐敗し掛けたロバの死骸など、脈絡の無い、だが衝撃的な謎めいたイメージ映像が断片的に描かれる。
ブニュエルとダリの出会いは美術学校時代の下宿で、この作品の内容は、二人が見た夢を映像化したもので、製作に当たり合理性や説明可能なものを排除。モノクロ、サイレント、17分。

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2014年6月 5日 (木)

絵画302・・ジュール・マシャール

ジュール・マシャール(1839~1990)

フランス画家。ボザールでA・エベール等に学び、65年ロー大賞。
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