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2014年12月 7日 (日)

本283・・雪国

雪国・・川端康成著

100101トンネルを抜けると・・
雪国の湯沢に来た島村は恋愛の出来ないシニカルなディレッタント。そこで温泉芸者の駒子を知る。
雪国の暗さと荒んだ美は、冷え々とした寂しさを感じさせる。冬の夜の静寂、渓流のせせらぎ、茶沸かしにたぎる松風の向こうに女の足音。
女との関係は最初から破局が見えている。人間関係は所詮冷たく非常であり、その感情は自らをも裏切るものか。やがて消え去る閃光とその後の虚しさ。女と別れた後、再びその顔を思い出せない。
駒子を通して風変わりで強烈な印象の葉子を知るが、二人に惹かれているわけでもなく、去るべき時が来たと知る。
都会へ戻り冷たいディレッタントを演じ続けるだろう島村、葉子という重荷を背負い温泉町で身を持ち崩していくであろう駒子。
滅んでいくもののかりそめの関係と、女の想いの哀しい徒労。
・・ひたすら日本語が美しい。

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