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2015年5月10日 (日)

本290・・雪虫

雪虫・・堂場瞬一著

41mjqw0wael_sy344_bo1204203200_刑事「鳴沢了」シリーズの第一作。
・・祖父・父・自分と三代に渡る刑事一家。祖父・父共に早くに伴侶を亡くし、了には多くを語らない父との確執もある。敬愛する「仏の鳴沢」と呼ばれた祖父、冷静で理論派の「捜一の鬼」と云われた父を持つ了は、一家の習わしで15歳から故郷(新潟)を離れ進学。自分を「刑事」として生まれて来たと信じ、厳しい倫理観を持つ。
・・新潟で採用され(父の思惑に反し)7年が経ち、老女殺害事件に当たる。老女が50年前に新興宗教「天啓会」の教祖だった事、信者が殺人事件を起こしていた事が判明。当時現役だった祖父は憶えていないと言い、父は資料も無いとし関連性を認めない。
・・教祖が出入りの業者に言い寄られ相手を刺し殺してしまい、多少障害のあった信者が身代りに逮捕され後に死亡。不明だった弟が事件の関係者を抹殺していく。了の祖父は教祖等と幼馴染みで、事件の真実隠蔽に加担していた。真相を知った了が入院中(犯人に刺され)の祖父を訪れると、祖父は既に薬物を点滴の中に。誇りとする祖父に育てられた了、後年大まかな事実に気付きながら公にしなかった父、贖罪するかの様に名刑事として生きた祖父・・了は多くの矛盾と苦みを抱え、県警を去る。
・・雪虫とは、雪国で雪が降り始めるころ舞う虫。

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