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2015年5月

2015年5月28日 (木)

絵画385・・コンスタンス・メイヤー

コンスタンス・メイヤー(1775~1821)

フランス画家。J・グルーズやダヴィッドに学び、04年以後P・プリュードンに公私共に師事し、鬱で剃刀自殺。2年後、プリュードン死亡。
La_famille_malheureuse La_mre_infortune The_dream_of_happiness The_sleep_of_venus

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2015年5月17日 (日)

本291・・帰郷

帰郷・・堂場瞬一著

41k6nljtbul_sy344_bo1204203200_刑事「鳴沢了」シリーズ第5弾。
鬼の捜一と呼ばれた父が胃癌で死去し、了が故郷・新潟に戻った1週間を描く。
15年前の未解決殺人事件(前日の、父の葬儀日に時効成立)被害者の息子(鷹取正明)が、犯人の名(父親の友人・羽鳥)を挙げて事件の洗い直しを了に依頼。解決率99%と云われた父の唯一未解決事件。了は、父の無念を晴らすためかその鼻を明かしたいためかと葛藤しながらも事件を追う・・父親から虐待されていた12歳の正明が父親をめった刺しで殺していた。羽鳥が正明を施設に匿い援助し続けてきた事で、正明は自らの罪にも向き合えずその後の15年も荒れた日々を送らざるを得なくなったとして羽鳥を恨んだ・・父は事件の真相に迫るもまさかの疑念が拭えず、移動も重なり未解決に。
・・前作「孤狼」では、警察内部に巣くう「十日会」の闇を追う特命捜査で、確執の続く父から、元同僚を介し「どんな手を使ってもいいから徹底的にやれ」との伝言。事件解決の時、父の感想を訊きたいと思った。
・・古い事件を辿る内に、暗い記憶(祖父の罪と、その死を見逃した)を抱え、意固地に父との関わりを避けてきた了が、その仕事に取り組んだ姿勢や自分への想い、自身の中にあった父への愛情に気付く。父亡き後、身辺整理の行き届いた家に残された日誌と了名義の車・・
・・祖父の罪を公にしなかった父は、それが明るみに出ないよう、了が刑事になるのを反対した。敬愛する祖父の罪を知った了が壊れてしまうのではないかと危惧して。息子に詰られる事は与えられた罰として、全てを抱え込み誰にも弱みを見せず孤高に生きた父。もっと父と話し、手本とすべき経験を吸収していればと悔む。

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2015年5月10日 (日)

本290・・雪虫

雪虫・・堂場瞬一著

41mjqw0wael_sy344_bo1204203200_刑事「鳴沢了」シリーズの第一作。
・・祖父・父・自分と三代に渡る刑事一家。祖父・父共に早くに伴侶を亡くし、了には多くを語らない父との確執もある。敬愛する「仏の鳴沢」と呼ばれた祖父、冷静で理論派の「捜一の鬼」と云われた父を持つ了は、一家の習わしで15歳から故郷(新潟)を離れ進学。自分を「刑事」として生まれて来たと信じ、厳しい倫理観を持つ。
・・新潟で採用され(父の思惑に反し)7年が経ち、老女殺害事件に当たる。老女が50年前に新興宗教「天啓会」の教祖だった事、信者が殺人事件を起こしていた事が判明。当時現役だった祖父は憶えていないと言い、父は資料も無いとし関連性を認めない。
・・教祖が出入りの業者に言い寄られ相手を刺し殺してしまい、多少障害のあった信者が身代りに逮捕され後に死亡。不明だった弟が事件の関係者を抹殺していく。了の祖父は教祖等と幼馴染みで、事件の真実隠蔽に加担していた。真相を知った了が入院中(犯人に刺され)の祖父を訪れると、祖父は既に薬物を点滴の中に。誇りとする祖父に育てられた了、後年大まかな事実に気付きながら公にしなかった父、贖罪するかの様に名刑事として生きた祖父・・了は多くの矛盾と苦みを抱え、県警を去る。
・・雪虫とは、雪国で雪が降り始めるころ舞う虫。

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2015年5月 3日 (日)

本289・・武士道

武士道・・新渡戸稲造著

415esfh2l_sy344_bo1204203200_武士道とは、日本の象徴である桜花に勝るとも劣らない、日本の土壌に固有の華である。
「勇」・・ものに動じない心を磨く
「仁」・・「武士の情け」の美しさ
「礼」・・礼法の目的は精神を陶冶する事
「誠」・・何故「武士に二言は無い」のか
「名誉」・・苦痛と試練に耐える
「忠義」・・人は何のために死ねるか
「克己」・・弱い心に打ち勝つ
「大和魂」・・いかにして日本人の心となったか
∇封建制度の発祥は、12世紀後半の源頼朝の鎌倉時代。
∇武士とは・・絶え間無い乱世に在って、勇猛な人々の間から選り抜かれた侍達。あらゆる困苦・逆境にも忍耐と高潔な心を持って立ち向かう。
∇神道・・神代から受け継がれし武士道精神から愛国心と忠誠心が育まれた。
∇武士の一言とは・・断言した事が真実である事の重みを表し、誠に対し高い敬意を持ち、名誉を傷付ける時は死をも辞さない。
∇名誉とは・・無暗に争わず試練に耐える事。真の名誉とは、天の命ずるところを全うする事。命より大切な根拠有れば、心静かにその場で棄てる。
∇忠義とは・・公と私の利害は不可分とし、他に代われぬ絆であるが、主君と意見が分かれる時は主君を諌めるのが忠節の道。
∇「切腹」の腹とは・・精神生理学的見解に依る、霊魂の宿る処。そこを開いて見せるのは、穢れが有りか清しか見よ! という事。
∇仇討ちとは・・個人の損失・危害にではなく、目上の人か恩義のある人のためにのみ正当。
∇刀とは・・刀には、神仏に祈り禊をして鍛冶する刀匠の気魄が籠る。武勇と心中に抱く忠誠と名誉の象徴であり、常に手元を離さない。刀を抜かずに勝利するのが理想。
∇武士道に於ける女性・・自らを守り一家の主の留守を守るべく精神を鍛え、薙刀や懐剣の訓練。子女の教育をし、心の清浄のため音曲・歌舞・読書も疎かにせず、家を治める者としての妻・母として敬愛される。
・・最も進んだ思想を持つ日本人の表皮を剥がしてみよ。そこに人はサムライを見るだろう。
・・「花は桜木、人は武士」
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