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2015年12月

2015年12月28日 (月)

本298・・われらが父たちの掟

われらが父たちの掟・・スコット・トゥロー著

51t96mv6shl_sx230_州上院議員エドガーの前妻ジューンが早朝のスラム街で銃殺される。容疑者は彼等の息子で保護観察官のナイル。家族と旧知の、ソニーが判事、弁護人ホビー、25年前に行方不明になったマイケルの名でコラムを書くセス(徴兵忌避)・・ベトナム戦争の60年代と現在の90年代が交錯する。ソニーの母親は労働運動の先鋭的な闘士、エドガーの父親は南部の大農園主、セスの両親はホロコーストの生き残りだった。親の圧倒的な影響を受け、その反動から彼等はエドガーを筆頭に反体制運動にのめり込んだ。紆余曲折する裁判の進行と、結果としての審理無効。マイケルと、裁判途中に逃亡したナイルは何処か。明かされていくそれぞれの親子関係、25年間が綾なす苦難の生活、子供世代のアイデンティティーは確立されるのか。それは彼等の父たちを律していた掟に反抗する事だった。旧約聖書の物語から採ったと思われる、表題ともなっているこの言葉は、事件の解明にも関わってくる。

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