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2016年1月

2016年1月19日 (火)

本299・・緑衣の女

緑衣の女・・アーナルデュル・インドリダソン著

1001住宅建設地で発見された人骨。物語は三方向から進む。骨の主を追う警察の捜査、娘エヴァ=リンドの危機を切っ掛けに語られる捜査官エーレンデュエルの過去、ある家族のDV。骨の主は誰か、その地で見掛けた緑衣の女とは、第二次大戦時に凄まじいDVを受けた母親と三人の子供達は・・
妊娠中だったエヴァ=リンドはドラッグ常用に因る早産で意識不明。幼い頃、吹雪の中で弟の手を離し行方不明にさせたトラウマを抱えるエーレンデュエル。彼は離婚後子供達と向き合ってこなかった自分を責め、意識の無い娘に徐々に自らの過去を語り始める。
暴力を振るう父親グリムルは孤児であり、自らも育てられ先でDVを受けた過去を持つ。振るわれる母親も孤児で、子供達の命を盾にされ逃げられない。
・・終盤に明かされる緑衣の女は、当時近くに住んでいた一家の、体に障害を持つ長女(前夫の娘)ミッケリーナだった。
発掘された人骨は二体で、母親に情けを掛けたアメリカ兵との産後間もない赤ん坊とグリムルのものだった。
母親と姉弟を守って来た長男のシモンは、それ(刑務所から戻って来たグリムルを鋏で刺してしまう)以来精神的な成長が止まる。母子でひっそり暮らして来た母親は既に亡い。弟トマスは父親似で、その後自分の家族にDVを働き酒に溺れて死んだ。
エヴァ=リンドが涙をこぼし目を開ける。

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