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2016年6月18日 (土)

本307・・長い日曜日

長い日曜日・・セバスチアン・ジャプリゾ著

21drht1m2zl_bo1204203200__3第一次世界大戦中の1917年。ドイツ軍と対峙するフランス北部の塹壕地帯。銃で自分の手を撃ち、その障害で除隊を図った28名中の5名の死亡(敵軍に撃たせる処刑)が伝わる。最年少のマネクは19歳で、マチルドの婚約者。
二人の出会いは10歳と13歳。マチルドは3歳の時脚立から転落して以来車椅子生活。マネクの最初の言葉「歩けないの?」
生存者の噂もあり、マチルドが1月7日の日曜日に起った事の全てを知るために調査を始めたのが19年。裕福で周囲の助けもあり、冷静に着実に真実を追うマチルド。戦争の狂気と渦巻く嘘としがらみ、絡み合う様々な人間模様。
漁師の息子マネクはマチルドの友達となり、背中に乗せ泳ぎを教え、2人は時間を掛けて少しずつ親しくなる。マネクはマチルドの周囲の者等にも愛される。ミモザの咲く岸辺、「MMM」(マネクはマチルドを愛する、マチルドはマネクを愛する)と彫られたポプラの木。マネクが17歳で招集され、辛抱し戦後に結婚しようと誓い合う。
・・調査が最終局面を迎え「長い日曜日」が終わる。24年、マチルドは記憶を失い別名で生きていたマネクと再会。相変わらずハンサムで、細身で背が高く、カールした黒い髪、灰色に近いブルーの瞳。優しい笑顔の中で、その瞳は打ち砕かれた魂の様なものが見えた。溢れる涙の向こうで「歩けないの?」とマネク。

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