映画

2015年11月29日 (日)

映画170・・愛を読むひと

愛を読むひと(2008・米・独)

44原作・ベルンハルト・シュリンク「朗読者」、監督・スティーブン・ダルドリー、出演・ケイト・ウィンスレット、ダフィット・クロス、レイフ・ファインズ・・
第二次大戦後のドイツ。雨の日、15歳のマイケル(クロス)は、気分が悪くなりあるアパートの入り口で蹲っているところを21歳年上のハンナ(ウィンスレット)に助けられる。病後彼はハンナのアパートに通うようになり、男女の関係へ。ハンナはよく本を読むマイケルに朗読を依頼、オデュッセイア、犬を連れた奥さん・・。路電の車掌をしていたハンナは仕事振りを評価され事務職へ昇進。それ以来ハンナはマイケルの前から姿を消す。
8年後、大学のゼミ研究でナチス戦犯裁判(未必の故意による殺人で容疑者6人)の傍聴をしたマイケルは、裁かれるハンナを見出す。ハンナが筆跡鑑定を拒み罪を認めた事で無期懲役に。マイケルは、ハンナが朗読させるのを好み、残したメモが通じなかった事等で文盲と気付くが、ハンナを慮り誰にも告げられない。
その後マイケルは弁護士となり、結婚し娘を儲けるが離婚。罪を簡単に許すことも、弁護して救う事も出来ないが、一緒に苦しみを抱えて生きる事は出来るのか・・
ハンナの下へ朗読したテープを送り始めるマイケル(ファインズ)。刑務所で読み書きを覚え出すハンナ。服役から20年後、ハンナは仮出所となるが身内がいないためマイケルが身元引受人に。出所日、迎えに行ったマイケルは、ハンナが前夜首吊り自殺をしたと告げられる・・成人した娘と共にハンナの墓を訪れ、当時の事を語り出すマイケル・・

| | コメント (0)

2014年9月11日 (木)

映画169・・最高の人生のはじめ方

最高の人生のはじめ方(2012・アメリカ)

51gzadyojl_3監督:ロブ・ライナー、出演:モーガン・フリーマン、ヴァージニア・マドセン、エマ・ファーマン・・
モンテ(フリーマン)は小説家だったが、今はアルコールに溺れ、創作への意欲も失い、孤独で自殺も考える日々。甥・ヘンリーは、小さな村で夏を過ごし、モンテの執筆への意欲を取り戻させようと働きかける。そこでモンテはシングル・マザーであるシャーロット(マドセン)と3人の娘達と交流を持つように。彼女達の直向きさに触れる内に、創造性や優しい心を取り戻し・・
頑固で偏屈なモンテが、巻き込まれる様に周りの人々と関わり合うはめになる。ある日訪れて来た、難しい年頃の姉と幼い妹を持つ冒険好きな隣の少女フィン(ファーマン)、自閉症のカール、家の持ち主の飼い犬等とのユーモラスで機知に富んだ会話。野球選手だったが事故で車椅子生活になり、最愛の妻も6年前に喪ったモンテ・・有名人だろうが子供だろうが問題を抱えていようが、関係無く誰に対しても、偏見でも遠慮でも過保護でもなく、人対人の対応が出来るか。夏が終わる頃、少女達も少し成長し、モンテは去って行く・・数ヵ月後、少女達に打ち方を教わったメールがシャーロットに届く。自分の理想を描いた大切な小説の映画化権を売り、懐かしい隣の家を買い、モンテが越して来た。

| | コメント (2)

2014年7月 7日 (月)

映画168・・イレイザーヘッド

イレイザーヘッド(1977・アメリカ)

Img_0監督:デヴィッド・リンチ、出演:ジャック・ナンス、シャーロット・スチュアート・・
シュール、難解で理解不能とされるモノクロ作品。
フィラデルフィアの工業地帯。モジャモジャ(消しゴム)頭の印刷工・ヘンリー(ナンス)は、着古したスーツを着た異様な歩き方をする青年。ある日、付き合っているメアリー(スチュアート)から奇妙な赤ん坊を産んだと告げられ、やむなく彼女と結婚。
赤ん坊は異様に小さく奇形(手足も無く、全身の皮が剥がれた)であったが、ヘンリーは驚く様子もない。三人の生活が始まるが、赤ん坊は絶えず甲高くピーピーと泣き、その異様な声に悩まされたメアリーは家出。
残されたヘンリーは次第に精神に破綻を来し、部屋のラジエターの中から現れる少女の幻影を見る。少女の歌(天国では全てが上手く行く・・)に導かれる様に倒錯した世界を漂うヘンリーは、赤ん坊をハサミで(体を覆う包帯を切ると内臓剥き出し)殺し、自身も天国への憧れを抱き始める。
・・リンチに同じ様な経験(苦しい時代に子供が生まれ、妻に去られ子育てした)があり、その頃の悪夢のイメージ。

| | コメント (0)

2014年6月29日 (日)

映画167・・黒衣の花嫁

黒衣の花嫁(1968・フランス)

87041588原作:コーネル・ウールリッチ、監督:フランソワ・トリュフォー、出演:ジャンヌ・モロー、セルジュ・ルソー・・
コートダジュールのあるパーティで、独身貴族のブリスの下を美しい女が訪れ、友人のコリーは鮮烈な印象を受ける。女はブリスと共にテラスに出るが、直後ブリスが墜死し、女は消える。
銀行員コラルに音楽会の切符が届けられ、桟敷には一人の女がおり、翌晩コラルのアパートを酒を持って現れるが、酒には青酸カリが仕込まれ、苦しむコラルを残し女は立ち去る。
若手政治家モランの家に、女が彼の息子の幼稚園の先生と名乗り来訪、夫人が留守の折り子守に来たと。指輪を失くしたとモランに探させ、彼を物置に閉じ込める。理由を訊くモランに女・ジュリー(モロー)は答える。愛するダヴィッド(ルソー)との結婚式で、教会を出た時ダヴィッドが何者かに銃殺され、その時から自分の心は死んだのだと。モランは、以前5人の狩猟仲間と酔った勢いでふざけて教会の風見鶏を撃とうとして、花婿を撃ってしまった事を思い出す。ジュリーは復讐を誓い、5年掛けて彼等を捜し出したのだ。モランは呼吸困難で翌日死体となる。
次にジュリーは娼婦を装いダルローの前に現れるが、彼は別件で逮捕されパトカーで連れ去られた。
ジュリーはモデルとして画家のフェルグスを訪れ、彼は彼女をモデルにダイアナを描き始めるが次第にジュリーに惹かれていく。ある日、アトリエに来た友人の中にコリーがいた。コリーがジュリーに気付いた時、既に彼女がダイアナの矢でフェルグスを殺害していた。
ジュリーは逮捕され・・監獄で、残る一人・ダヴィッドへの引き金を引いたダルローを、独房の中で刺殺する。


| | コメント (0)

2014年6月22日 (日)

映画166・・アデルの恋の物語

アデルの恋の物語(1975・フランス)

O0403030211858154302監督:フランソワ・トリュフォー、出演:イザベル・アジャーニ、ブルース・ロビンソン・・
ヴィクトル・ユーゴーの次女アデルの日記を原典に映画化したもの。
1863年、カナダ・ハリファックスにアデル(アジャーニ)が上陸し、サンダース家に下宿。翌日、公証人を訪ね英国騎兵中尉アルバート・ピンソン(ロビンソン)の捜索・調査を依頼。彼こそがアデルが想って止まない、かつて一度だけ愛し合った男。英領ガーンジー島の両親の下を出奔し、一人異国の地を踏んだのも、ひたすら中尉に逢いたいがため。伝手を頼り手紙を託し続けるが素気無く無視される。父ユーゴーにも頻繁にピンソンへの追慕の念や生活費無心の手紙を出す。数日後、思いがけずピンソンが訪れる。アデルは執拗に二人の愛の確認を迫るが、既に彼女に心の無いピンソンの態度はつれない。「愛しているなら僕を自由にしてくれ」と頼み、両親の下に帰るよう幾ら諭しても、泣き叫び縋る女の心情がなおさら男の気持ちを遊離させる。孤独と焦燥に囚われたアデルは連夜の如く悪夢を見、とうとう心労で路上で倒れ、病床から両親へピンソンとの婚約を書き送り、ユーゴーから結婚承諾書が届く。新聞報道に依り上司から叱責されたピンソンは、アデルの仕組んだ嘘を知る。催眠術師を使ったり、ピンソンと某令嬢との婚約に横槍を入れたりと、何かに駆り立てられる様に常軌を逸した行動に走り、自らを狂気の淵に追いやって行くアデル。
アデルの母が死に、ピンソンの隊がバルバドス島へ派遣される。襤褸布の様な鬼気迫る姿で男を追い、ピンソン夫人と名乗り、島の通りをふらつくアデル。ピンソンが彼女と再びまみえた時、熱病に罹ったアデルは既にピンソンの見分けもつかない。
数日後、ユーゴーの知人に伴われフランスに戻るアデル。亡命後フランスに帰国したユーゴーは、アデルと再会し娘を精神病院に入れる。アデルはそこで40年を過ごし、符号化した日記を綴った。父ユーゴーは85年死亡し、フランス中が悲しみに沈んだ。娘アデルは、1915年ひっそりと死んだ。

| | コメント (0)

2014年6月15日 (日)

映画165・・テオレマ

テオレマ(1968・イタリア)

125587959619616107459原作・監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ、出演:テレンス・スタンプ、シルバーナ・マンガーノ、マッシモ・ジイロッティ・・
ミラノ郊外に大邸宅を構える工場主パオロ(ジロッティ)の下に、発信人の無い「明日着く」との電報が届く。翌日の一家主催のパーティに一人の見知らぬ青年(スタンプ)が現れ、妻のルチア(マンガーノ)も不審に思うが、青年はそのまま邸に住み着いてしまう。それ以後、邸にはある種、奇妙なムードが生まれ、一家の者が熱病に罹った様に青年の謎めいた魅力に翻弄されていく。
・・その後、再び郵便配達夫が訪れると、青年は「明日立つ」と告げ、翌日一家の下を去る。一家に激しい動揺が起き、その虚無感と寂寥感にそれぞれが奇妙な行動を取り始める。
青年を探すかの様に邸を彷徨い硬直状態になる者、狂った様に抽象画にのめり込む者、ルチアは街で若者を漁りその虚しさに野原に立ち教会の中へ、田舎の村の広場で奇跡を起こし宙に浮かび泥地に自身を埋めた者、財産を捨て駅の雑踏の中で全裸になり・・現代を象徴するかのような荒野。砂塵が吹き荒ぶ彼方、一人の男が叫びながら彷徨して来る。救いを求めるように天を抑ぎ、無機の荒野を当て所なく歩いて行くパオロ。
・・テオレマ=定理。パゾリーニの言葉「神性を帯びた訪問者とブルジョワ一家の人々の愛は、静かだがとても美しい」。バックにモーツァルトの「レクイエム」。


| | コメント (0)

2014年6月 8日 (日)

映画164・・アンダルシアの犬

アンダルシアの犬(1928・フランス)

Unchienandalou2監督・ルイス・ブニュエル、脚本・ブニュエル、サルバドール・ダリ、出演・ピエール・バチェフ、シモーヌ・マルイユ・・
アナーキズムに心酔していたブニュエルに依る「映画の機能を否定した映画」。シュールレアリズムの傑作とされる。
大筋で男と女の情の縺れを描くが、明快なストーリーは無い。咥え煙草の男(ブニュエル)が剃刀を研ぎ、女が剃刀で眼球を真っ二つにされるシーンに始まり、切断され路上に転がった右腕を杖で突つく青年、手の平を食い破ってうようよと出て来る蟻、ピアノの上の腐敗し掛けたロバの死骸など、脈絡の無い、だが衝撃的な謎めいたイメージ映像が断片的に描かれる。
ブニュエルとダリの出会いは美術学校時代の下宿で、この作品の内容は、二人が見た夢を映像化したもので、製作に当たり合理性や説明可能なものを排除。モノクロ、サイレント、17分。

| | コメント (0)

2012年8月25日 (土)

映画163・・黙秘

黙秘(1995・アメリカ)

20100412235447原作・スティーヴン・キング、監督・テイラー・ハックフォード、出演・キャシー・ベイツ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジュディ・パーフィット・・

20年の歳月を経て結ばれた2つの事件の真相の鍵を握る、母と娘の心理的葛藤を描く。

メイン州の小島、リトル・トール・アイランド。メイドのドロレス・クレイボーン(ベイツ)は、富豪未亡人ヴェラ・ドノヴァン(パーフィット)殺しの容疑で拘留される。ニューヨークでジャーナリストをする娘セリーナ(ジェイソン・リー)は、彼女宛てに送られてきた匿名のFAXで事件を知り、久し振りに故郷に帰る。セリーナは久々に母に会うが、ドロレスは無実を主張するが詳細については一切黙秘。20年前にもドロレスを夫ジョー・セントジョージ殺しの容疑で検挙した業腹なマッケイ警部と知己の保安官補フランクの監視の下、保釈された母と家に帰ったセリーナだが、母娘の間には溝があった。

やがて、セリーナは過去と現在の2つの事件の「真相」を母の口から聞く・・20年前。セリーナの父ジョーは酒飲みの横暴な男で、事ある毎にドロレスを罵り殴打。ドロレスは娘の幸せだけを生き甲斐に、厳格な富豪婦人ヴェラのメイドとして苦しい毎日を送りながら、セリーナの学資を貯金。だがセリーナの成績は下がる一方。不審を抱いた彼女は、夫ジョーが学資貯金を使い込んだ上、自分の娘に性的悪戯を続けていたことを知る。悲嘆に暮れるドロレスに声を掛け、全てを聞いたヴェラは「所詮この世は男の社会。でも女も、時には悪女になる必要がある」と。愛人と浮気していたヴェラの夫は、彼女が仕組み交通事故死。ヴェラの励ましを支えに、ドロレスは、それから間も無く訪れた日食の日、ジョーを予ての手筈通り、古井戸に落とす。以来、彼女は町の人々から夫殺しと罵られながら、20年間、気心通じ合う仲となったヴェラに仕えた。ヴェラが半身不随となってからも、ドロレスは彼女の世話を続けたが、ヴェラは老醜を曝し続けることに耐えられず自殺を図り、死に切れなかったため、ドロレスに手助けを頼んだ。そしてヴェラはドロレスに知らせず、遺産160万ドルを彼女へと遺言していた。全てを聞き、自らのトラウマの正体をも知ったセリーナは、拘置された母のもとへ赴き、執拗に彼女を罪人扱いするマッケイ警部の前で、母の無罪を立証。釈放されたドロレスはセリーナを港まで送り、和解の抱擁の後、娘に信じてもらうことだけが自分の唯一の望みだと語り、2人は別れる。

| | コメント (0)

2012年8月21日 (火)

映画162・・ハンバーガー・ヒル

ハンバーガー・ヒル(1987・アメリカ)

1c42e64373監督・ジョン・アーヴィン、出演・ディラン・マクダーモット、ティム・クイル、ドン・チードル・・

ヴェトナムで凄惨な戦闘を強いられた兵士達の姿を描く。

1969年、ヴェトナム。テリー・フランツ(マクダーモット)が指揮する、第101空挺師団187連隊B中隊の第3分隊。彼は銃弾が飛び交う中で負傷兵を徹退させようとしていた。幸福な者だけが生還出来る地獄の戦場。分隊に新しい兵隊が配属されて来た。ベレッキー(クイル)、ウォッシュバーン(チードル)、ラングィリー、ガルバン、ビーンストックの5人。20歳そこそこの若者達。フランツが彼等に教えたことは、敵に対して畏怖を植え付けること。敵は高度な訓練と装備で身を固め、動機を持った筋金入りの北ヴェトナム正規軍。気を抜いたら殺される。フランツの分隊はマン・ロー橋の近くにキャンプを設営。一時の平穏。突然、敵の一斉射撃が始まった。ガルバンが頭を吹き飛ばされる。更にアシャウ・バレーでも集中豪雨のような銃撃戦が展開。今や兵士達の神経はズタズタだった。

そんな時、北ヴェトナム軍が要塞を敷く「937高地」を掃討せよとの命令が下る。凄惨な戦いが開始。敵は台地の上から、アメリカ軍を見下ろし銃撃。剥き出しの台地には木が殆ど無く、隠れる場所も無い。前進出来ず、次々に仲間が死傷していく。少し登っても、撃たれてずり落ち、胸まで泥濘に浸かる。ジャングルと泥、そして銃撃と味方の誤爆。誰かが叫ぶ「この高地は俺達をミンチにしようとしている!」。統制の取れない指揮、北ベトナム軍の戦力を読み誤り、無謀とも言える戦いを強いた司令部。当初、937高地の威力偵察程度に考えた司令部には具体的な作戦など無いも同然だった。

10日に及ぶ熾烈を極めた戦闘は終わった。高地の頂上に北ヴェトナム正規軍の姿は無かった。フランツ、ベレッキー、ウォッシュバーン・・14名中3名、生き残ったことが奇跡。ハンバーガー・ヒルに軍事戦略的価値があったのか、払った犠牲に比しても攻略すべき場所だったのか。僅かに焼け残った1本の木に、誰が貼り付けたのか札が揺れていた「ウェル・カム・ツゥ・ハンバーガー・ヒル」。そして、その下に小さな文字で「こんなにまでする価値があるのかよ!」と。

| | コメント (0)

2012年8月11日 (土)

映画161・・ジェイコブズ・ラダー

ジェイコブズ・ラダー(1990・アメリカ)

Efd21324de監督・エイドリアン・ライン、出演・ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、ダニー・アイエロ・・

夢と現実との区別が付かなくなり悪夢の中を彷徨う男の恐怖の体験を描く。

ある日、突然地下鉄の車内でかつてのベトナムでの体験が蘇り、何者かに刺される夢を見た時から、ジェイコブ・シンガー(ロビンス)の日常には奇妙な幻覚が交錯。見慣れた風景にも違和感を覚え、現実感覚が失われたと訴えるジェイコブに同棲相手のジェジー(ペーニャ)は「ニューヨークだから当たり前」とそっけない。だが、化物の乗った車に轢き殺されそうになり、パーティーで黒人女性に手相では既に死んでいる筈と言われ、遂に高熱を出し意識を喪う。目覚めると別れた筈の妻や子供の姿・・それも夢だったのか、再び気が付くとジェジーの部屋に。自分の精神状態を危ぶんだジェイコブは掛かり付けの医師に相談に向かうが、医師は既に死亡しジェイコプのカルテも失われていた。今やジェイコブの心の支えはベトナムで痛めた背中を診てもらっている整体治療師のルイ(アイエロ)だけ。ある時、かつての戦友ポールに会い、彼も同じ幻覚に悩まされていると知り驚くが、その直後にポールの乗った車は爆発し炎上。ポールの葬式に集まったジェイコブと同じ隊だった戦友達は全員悪夢を体験していると語り、原因が戦争にあると悟ったジェイコブは政府を相手に立ち上がろうとするが、彼の前にマイケルと名乗る医者が現われ、全ては政府が開発したラダー(階段)という幻覚剤に因るもので、ジェイコブの隊はその実験台にされたと告げる。ジェイコブは、彼を無きものにしようとする医師達からルイによって救い出され、連れられた先は交通事故死した息子ゲイブの待つ階段。ゲイブに連れられ安らかな表情で階段を登るジェイコブ・・その時ベトナムの野戦病院のベッドに横たわるジェイコブに、医師が死亡を告げる。全てはラダーが齎した死の直前の幻覚。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

ひとり言 | 映画 | | 機織り | 絵画 | 調理 | 音楽