映画

2008年7月 3日 (木)

今日は映画の話 その37

記憶の棘(2004・アメリカ)

51w0ut2wrhl 監督・ジョナサン・ブレイザー、出演・ニコール・キッドマン、キャメロン・ブライト、ローレン・バコール・・

愛する夫が、ある日ジョギング中に心臓発作で他界。10年の歳月が流れ、アナ(キッドマン)は辛抱強く待っていてくれたジョセフと結婚しようとしていた。そんなある日、母エレノア(バコール)のバースディー・パーティーに一人の少年(ブライト)が現れる。少年はアナの亡き夫(ショーン)の生まれ変わりだと名乗る。信じられないアナは少年ショーンを帰すが、翌日結婚しないで欲しいという手紙が届けられる。そうこうしている内に、ジョセフとの婚約パーティーを開く。ショーンの親友クリフォードとその妻クララも訪れるが、クララは夫を先に行かせ林の中へ。林の中で、穴を掘り持参したプレゼントを埋めるクララ。その様子を少年が見ている。再び少年がアナを訪れ、亡きショーンしか知りえないエピソードのあれこれを語る。再び少年を拒絶したアナだが、追い出された少年が気絶する。その様子に、亡き夫の最後のイメージが重なるアナ。アナは周囲の反対にも拘らず、少しずつ少年を信じ始め、ジョセフとも気まずい仲に。疑いを持っていたクリフォードの妻クララは、少年を問い詰める。自分は亡きショーンの愛人で、生まれ変わりのショーンが現れるのなら、自分のところへの筈だと。ある日、アナは少年に、一緒に何処かに逃げ10年後に結婚しようと告げる。少年は、今までの事は嘘だったと告白する。少年は、クララが林の中に埋めたショーンからの多くの手紙を手に入れていたのだった。アナはジョセフに謝り、結婚する。その日彼女の手紙への返事が、少年から届けられる。再び学校に戻り、自分は空想が過ぎると、今カウンセリングを受けていると・・

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2008年6月30日 (月)

今日は映画の話 その36

ブロウ(2001・アメリカ)

21jmzg2zt8l 監督・テッド・デミ、出演・ジョニー・デップ、フランカ・ポテンテ、ペネロペ・クルス・・

ブロウとは、コカインやそれを吸入する事を指す。麻薬王ジョージ・ユングの実話。子供の頃、父の会社が倒産。母親の不満。ジョージは、勤勉な父親から「金は幻だ」と教わるが、貧乏からのし上がりたいと・・幼なじみとカリフォルニアに出る。CAのガールフレンドから紹介され、ビーチでマリファナを売り始め、その後ルートを見つけコカインのディーラーとなる。70年代後半、アメリカはバブル期の真っ最中であった。ハリウッドでは、コカインがパーティ・ライフの必需品であり、この頃出回ったコカインの80%がジョージのルートからであったといわれる。その間、最愛の恋人バーバラ(ポテンテ)がガンで死亡し、失意の存底に・・脱走したジョージを、母親が世間体を気にしたため通報し再逮捕・・その後、マーサ(クルス)と出会い結婚し、娘(クリスティーナ)が出来る・・気性の激しい妻もコカイン中毒になり、喧嘩の末警察に訴えられ再逮捕。借り出所の後、娘可愛さに娘の学校の送り迎えを・・娘と暮らすため、クリスティーナと迎えに行く約束するが、当日仲間に裏切られ再逮捕され実現できない・・父親(レイ・リオッタ)は、ジョージがどう変わろうとも突き放さず愛し、息子の生き方を理解しようとする・・服役中、父親の命が長くない事を知らされ、父親への思いをテープに吹き込み送る・・昔、父親に言われた「金は幻だ」という真実にやっと気付くジョージ・・父親は、ガレージの片隅で何度も何度も息子の声を聴く・・レイ・リオッタの父親役が秀逸である。ある日、大人になった娘が初めて面会に来る・・幻・・ジョージの娘への想いに胸を突かれる。70年代に台頭し、何もかも手に入れ全てを失った半生・・ジョージは今も服役中である・・娘は一度も訪れていない・・

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2008年6月19日 (木)

今日は映画の話 その35

エクステ(2007・日本)

51kyrr96uxl 監督・園 子温、出演・栗山千明、大杉 漣・・

何者かの怨念を宿したエクステ(つけ毛)が恐怖を呼ぶホラー。ある日、横浜港に入荷したコンテナから大量の髪の毛・・その中に少女の遺体が・・警察の死体安置所の管理人をする山崎(大杉)は、美しい髪の毛に異常に執着する奇怪な中年男・・その死体の少女の髪が美しい事から、家へ連れて帰り・・何故か伸びる髪でエクステを作り、優子(栗山)の勤める美容院に持ち込む。優子の姉は娘のマミを虐待し、優子はマミを引き取る。エクステをつけた人が次々と怪死・・優子の姉も・・警察が山崎の家を突き止め向かうが、髪に襲われ・・優子の家で髪に襲われた優子とマミを、山崎が自分の所へと・・刑事二人を殺した山崎が、逃げようとする優子とマミを追おうとするが髪が引きとめ山崎は死ぬ・・山崎の家の大量の髪の毛が消え、少女は安らかな顔に・・。優子とマミは二人で暮らしていく事にする・・ホラーコメディ?

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2008年6月16日 (月)

今日は映画の話 その34

時計じかけのオレンジ(1971・イギリス)

21efknruufl_2 原作・アンソニー・パージェス、監督・スタンリー・キューブリック、出演・マルコム・マクダウェル・・

近未来のロンドン・・暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックス(マクダウェル)、ある殺人事件で仲間に裏切られ、14年の刑で投獄される・・

2年後、早く出所する為に 、自ら望んで攻撃性を絶つ洗脳の実験台に・・2週間の間、投薬され・拘束衣を着せられ・椅子に縛り付けられ・クリップで開いたままにされる瞼・残虐な映像を見せられ・尊敬するベートーヴェンの第九を聴かせられ、吐き気や嫌悪感を催させ、生理的拒絶反応を・・

その後出所するが、家族から疎まれ行き場がなく・・立場が逆転して、かつて加害した人々からの暴力禍・・自殺未遂の果てに元の凶暴さを取り戻し・・

「雨に歌えば」のメロディに乗って行われるレイプ、荘厳なバロックやクラシックをカバーした電子音楽、全編にシニカルな演出、ブラックなテーマをポップに昇華,、ロシア語と英語のスラングで組み合わせた「ナッドサット言葉」・・。ラストは・・政治に利用されるべく、その為のデモンストレーションを・・花と記者達と大音量の第九の中、アレックスは恍惚の表情を・・回復・・?

原作の最終章は省かれたそうで、アレックスは・・自分の犯罪は若気の至りで、子供時代の避けられない道であり、いずれ自分の子供にも止めるわけにはいかないだろう・・と嘯(うそぶ)く。欲望の限りを尽くす荒廃した自由放任と、管理された全体主義社会とのジレンマを描き、サタイア(風刺)作品になっている。

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2008年6月12日 (木)

今日は映画の話 その33

世界で一番パパが好き(2004・アメリカ)

5131bg96n9l_2 監督・ケヴィン・スミス、出演・ベン・アフレック、リブ・タイラー、ジェニファー・ロペス・・

突然妻を失い職も失った男が 、一人娘の世話に奮闘しながら、再び人生を取り戻していく話である。

NYの華やかな音楽業界でヤリ手宣伝マンとして働くオリー(アフレック)。最愛の妻(ロペス)が出産時に急死。悲しみから逃れる為に娘の世話も父親任せにし、一層仕事にのめりこんでゆくが、大事な仕事での失言で失職する。やむをえずニュージャージーの実家で、父親と娘との3人暮らしを始める。父親にも諭され心機一転、良き父親になろうと決意。7年後、ブルーカラーとして真面目に働き、娘ガーティも素直で愛らしく育ち、レンタルビデオ屋の店員マヤ(タイラー)と知り合い・・ある日、昔の仕事を諦めきれないオリーにNYでの再就職の兆しが・・面接の日が娘の学芸会とぶつかり・・面接場所で業界の男(ウィル・スミス)と話し、その「賢い父親なら仕事にのめり込んだりせず、子供と泥んこ遊びを・・」に触発され、一転故郷へ舞い戻り・・

自分が愛し、自分を愛してくれる者達と暮らして行くことを選んだ男の、ハートウォーミング・コメディである。

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2008年6月 9日 (月)

今日は映画の話 その32

ヴィレッジ(2004・アメリカ)

41wfcs03m7l 監督・M・ナイト・シャマラン、出演・ブライス・ダラス・ハワード、ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ・・

1897年、ペンシルヴェニア州・・深い森に囲まれ、周囲から隔絶された小さな森のミステリー・・村は常に霧に閉ざされ、子供たちは赤い花を見て泣き叫び、黄色に塗られた木々と松明が村を囲い・・年長者たちは皆大切な誰かを失い、この楽園のような共同体を作ったが、その奇妙な掟が破られた時・・盲目の少女アイヴィー(ハワード)と恋人ルシアス(フェニックス)が婚約した次の日、ルシアスはノア(ブロディ)に刺され重態に・・アイヴィーは薬を手に入れるために村を出る・・森に棲む怪物は村の長老たちの仕業であり・・アイヴィーの後を追った怪物は、彼女には見えないがノアであった・・怪物をかわし洞穴に落とす・・薬を手に入れ、戻るアイヴィー・・ノアは森の怪物に殺されたと・・

シャマラン監督は「シックス・センス」や「サイン」も手がけていて、森の外の監視小屋の上司を演じていた。アイヴィー役のハワードはロン・ハワード監督の娘である。

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2008年5月29日 (木)

今日は映画の話 その31

最後の恋のはじめ方(2005・アメリカ)

Photo_3  監督・アンディ・テナント、出演・ウィル・スミス、エヴァ・メンデス、ケヴィン・ジェームズ・・

恋愛コンサルタントのヒッチ(スミス)は、シャイで恋愛下手な男性でも憧れの女性の心を掴む事ができるはずと日夜奮闘している。出会いの演出から、エチケット、ファッション、デート中の会話までをサポートするのである。独自の恋愛理論と徹底した身辺調査を行い、3回のデートで相手の心を掴み決めさせるというものだ。

学生時代に失恋して心の傷が癒えないまま、二度と恋をしないはずのヒッチの前にゴシップ記者のサラ(メンデス)が現れ・・完璧な恋愛スタイルを持つ男がじょじょに恋の罠に嵌っていく。デートを取り持っている事がサラに知れ、その怒りからスクープされたりと、いつしか二人の間に溝が生まれ・・意を決したヒッチは、日頃のスマートさを捨てサラに心情をぶつける・・スミスにとっては初めてのラブ・コメディで、ハートフルなラブ・ストーリーになっている。

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2008年5月26日 (月)

今日は映画の話 その30

ダ・ヴィンチ・コード(2006・アメリカ)

Photo 原作・ダン・ブラウン、監督・ロン・ハワード、出演・トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン・・

ストーリーは、ダ・ヴィンチの名画に秘められた謎を解き明ていくもの。ルーヴル美術館の館長が殺され、不可解な暗号が残される。その中にはハーヴァード大学のラングドン(ハンクス)教授の名も・・そのため、追われながらの真相追求となる。カトリックが2000年の間隠蔽してきた、聖杯伝説の真相は・・聖杯とシオン修道会の秘密とは・・バチカンの陰謀とは・・

聖杯はカップではなく、女性の形(V)を現し子宮を意味し・・「最後の晩餐」に描かれる唯一の女性、マグダラのマリアはキリストの妻であり、隠れ逃れた時に妊娠しており・・その亡骸の在り処は・・その血脈の末裔は・・

人は何を守るかによって、どんな人かが決まる・・とか。

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2008年5月19日 (月)

今日は映画の話 その29

愛と青春の旅立ち(1982・アメリカ)

Ppf112967_l_2 監督・テイラー・ハックッフォード、出演・リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、ルイス・ゴセット・Jr・・

父の不実で自殺した母親。元兵士の、今は不甲斐ない父親。青年ザック(ギア)は、やり場の無い生活から抜け出しパイロットになるため、父の反対を押し切って海軍士官養成学校へ。鬼軍曹フォーリー(ゴセット・Jr)の厳しい指導のもと、仲間達と過酷な訓練を受け始める。数週間後の初公休日、羽を伸ばそうと仲間達と共に地元の盛り場に繰り出した。そこで、町工場で働く娘ポーラ(ウィンガー)と出会う。士官候補生をものにして、玉の輿に乗ろうと躍起になる娘たち。ある日、個人的な悩みと訓練についていけなくなったザックの親友が自殺。その後、苦しみ翻弄されながらも、やっと仲間達と共に訓練が明け卒業する日が来た。寂しく諦めかけていたポーラの作業場に・・

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2008年5月12日 (月)

今日は映画の話 その28

隣のヒットマン(2000・アメリカ)

Photo_2 監督・ジョナサン・リン、出演・ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー、ナターシャ・ヘンストリッジ・・

カナダのモントリオール、閑静な住宅街に一人の殺し屋がやってきた。歯科医のオズ(ペリー)は隣に越してきたジミー(ウィリス)と知り合い・・ジミーは、シカゴを牛耳るマフィアのボスを裏切り死刑に追いやって、刑を済ませて出所してきたばかり・・オズとジミーは何故か通じるものを感じ始めるが、オズは悪妻に唆されて騒動に巻き込まれてゆく・・ジミーの妻シンシア(ヘンストリッジ)に出会ったオズは一目ぼれ・・悪妻が自分を殺そうと殺し屋に頼んでいる事を知り・・1000万ドルの金を巡って二転三転の殺人ゲームが・・

人のいいオズとただの殺し屋ではないジミー、ストーリー展開は殺し合いなのに実に軽妙でからりとした辛口コメディになっている。マフィアの連中の裏を掻き・・ジミーも殺された事にし・・ラストは粋なハッピー・エンド!

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2008年5月 9日 (金)

今日は映画の話 その27

プライベート・ライアン(1998・アメリカ)

Photo_3監督・スティーヴン・スピルバーグ、出演・トム・ハンクス、マット・ディモン、バリー・ペッパー・

ノルマンディ上陸作戦の中、たった一人の兵士を救うために展開された作戦があった。実話にインスパイア(霊感を与える)された秘話で、圧倒的な戦闘描写である。

1944年、上陸作戦がほぼ成功後、ミラー大尉(ハンクス)に命令が下された。ライアン二等兵には3人の兄がいるがこの一週間で3人とも戦死している・・兄弟全部を戦死させるわけには行かないので、4人目のライアンを是が非でも故国へ、と。ミラーは中隊から7人を選び出し再び戦場へと・・たった1人の兵士を救うため多くの人命が危険に晒される事は無視される軍部の矛盾と皮肉。神を信じる敏腕スナイパーのバリー・ペッパーがいい。

死ぬ事と死なない事の重みがプロローグとエピローグに凝縮されている。

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2008年5月 5日 (月)

今日は映画の話 その26

ジョー・ブラックをよろしく(1998・アメリカ)

84617view014 監督・マーティン・ブレスト、出演・ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォラーニ・・

ある日、胸の痛みを覚えた大富豪パリッシュ(ホプキンス)のもとに突如見知らぬ客(ピット)が・・

彼はパリッシュを迎えに来た死神で・・ついでにパリッシュを案内人として人間世界を見ようとしに来たのである・・

夕食の席で娘のスーザンは驚いた。その朝、コーヒーショップで一84617view003_2 人の魅力ある男と知り合うも、二人とも心を残したまま別れたのだが・・(その直後男は交通事故に遭い・・)

父に「稲妻に打たれる様な恋を・・」と言われ、その男にも同じ事を言われたのだった。

パリッシュの心配を他所に、人間の恋愛を知ったジョーは彼女をあの世に連れて行きたいと葛藤する・・パリッシュの人となりに打たれていたジョーは、スーザンを諦め、体を借りていた男を彼女の元に返し・・パリッシュと二人で旅立っていく・・

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2008年5月 1日 (木)

今日は映画の話 その25

愛と哀しみのボレロ(1981・フランス)

51va9vhe8hl__ss500__2  監督・クロード・ルルーシュ、出演・ジョルジュ・ドン、ダニエル・オルブリフスキ、ジェラルディン・チャップリン・・

1981年、パリ。トロカデロ広場でのユニセフ・チャリティ・コンサートには多くの観客が詰めかけ・・TVの進行役にはエディット、踊り手はセルゲイ、歌い手がサラとダヴィッドの息子のパトリック・・運命の糸に操られる芸術家たちが今一堂に会して、一つの曲モーリス・ラヴェルの「ボレロ」の元に結集された・・

1930年代からの戦争を潜り抜けてきた、モスクワ・パリ・ベルリン・ニューヨークの4都市・4家族の戦中戦後史を音楽とバレエで描く、ルルーシュの大作ドラマである。ヌレエフ、ピアフ、カラヤン、グレン・ミラーらをモデルにしている。振り付けはモーリス・ベジャールである。ラスト17分のジョルジュ・ドンのボレロは圧巻である。

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2008年4月28日 (月)

今日は映画の話 その24

愛と喝采の日々(1977・アメリカ)

514jy9hk9jl__sl160_ 監督・ハーバート・ロス、出演・シャーリー・マクレーン、アン・バンクロフト、ミハイル・バリシニコフ・・

オクラホマ・シティ・・バレーダンサーのディーディー(マクレーン)は同ダンサーとの恋愛中に妊娠、そして結婚し二人の子の母となった。バレー団の一人エマ(バンクロフト)はディーディーの親友であった。そのバレー団が公演でシティにやってくる・・その昔、ディーディーがバレー団を辞めたのは、エマに勧められて娘(エミリア)を産んだ為である。エマはディーディーの代わりに「アンナ・カレーニナ」を演じ、プリマとなった。

Barishi_2 一家はこの公演を見に行くのだが、ディーディーはエマの舞台姿に感銘を受けつつも複雑な心境であった。その後エミリアがエマに勧められてそのバレー団に入る。エミリアの恋愛相談を受けているうちにエマがエミリアとの絆を深めていき・・それにつれてディーディーとエマの仲が微妙になっていく。その後の公演でエマもエミリアもそれぞれが喝采を浴び・・公演の後、ディーディーとエマのライバル意識が爆発する。20年前からのわだかまりが一気に・・やがて、お互いに笑いへと変わり、それぞれが自分自身を大切に生きてきた事を認め合う。

監督のロスは振付師出身である。世界最高のクラシック・ダンサーと謳われた、ミハイル・バリシニコフが出ている。

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2008年4月24日 (木)

今日は映画の話 その23

愛の嵐(1973・イタリア)

F_ainoarashi200 監督・リリアーナ・カヴァーニ、出演・ダーク・ボガード、シャーロット・ランプリング、フィリップ・ルロワ・・

1957年冬のウィーン、マックス(ボガード)は二流ホテルのフロントとして目立たぬように暮らしていた。彼は20年前ゲットーの責任者として権力を振るう衛隊員だった。ある日、若手指揮者夫人のルチア(ランプリング)が現れる。ユダヤ人の美少女だった彼女はゲットーで彼に目をつけられ、彼の倒錯した性の愛玩物であった。ルチアは夫と共にウィーンを去ろうとするが夫は一人フランクフルトへ。何故ここへきたのかと詰め寄るマックスはルチアを殴り、悲鳴を上げて逃げ回る彼女・・ いつしか20年前の快楽の淵で・・元ナチス隊員たちは自分たちを守る為その悪行を知る人間を消し去り生き延びてきたのだが、今回はルチアを消す為の会議を・・マックスは彼女をアパートに匿い仕事も辞め・・そこは出口の無い牢獄と同じだった。追い詰められた二人は歪んだ愛と憎悪・哀れみをぶつけ合い、やがて当時の服装に身を包み車で逃げ出す・・尾行車が・・ドナウの橋で車を捨て歩き出す二人・・銃声が二発・・崩れるように倒れる二人・・

この映画はバチカンを激怒させ、ルキノ・ヴィスコンティに「悲痛で残酷で、恐ろしいほどの傑作だ」と言わしめた。

・・デカダンスとマゾヒズム、エロスとタナトスの物語。

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2008年4月21日 (月)

今日は映画の話 その22

愛人関係(1973・フランス)

Mafrvxhxs_2 原作・リチャード・マシスン、監督・ジョルジュ・ロートネル、出演・アラン・ドロン、ミレーユ・ダルク・・

ペギー(ダルク)は、夫殺しの弁護で彼女を救ったマルク(ドロン)に保護され、南仏ニースに一緒に住んでいた。そんな時、脚本家フランソワが現れ・・彼女の周辺で連続殺人が起き・・フランソワも負傷する。警察からペギーの逮捕を告げられるマルク・・ペギーとフランソワは二人で暮らそうと新しい生活を始める。ある日、カミソリを手にフランソワに襲い掛かるペギー・・駆けつけたマルクは・・病んでいる彼女を・・殺し・・

サイコスリラー的なロマンス映画。ドロンとダルクは当時愛人関係で・・ダルクの売り出しに一役買った作品(監督がかつての愛人)。原作者のリチャード・マシスンは「トワイライトゾーン」のライター出身で、「激突」の作者でもある。

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2008年4月17日 (木)

今日は映画の話 その21

愛情物語(1955・アメリカ)

51oop3e1n0l__sl500__4 監督・ジョージ・シドニー、出演・タイロン・パワー、キム・ノヴァク・・

ピアニストのエディは身を立てるべくニューヨークに。そこで資産家令嬢のマージョリーと知り合い、デビュー を飾り彼女と結婚。長男を産んだ彼女が急死する。悲しみから逃れるように海軍に入隊。復員した時、息子は10歳に。世話係のチキータと再婚。再び幸福に包まれた彼だが、すでに不治の病に・・。30~40年代に知られたピアニスト、エディ・デューチンの伝記映画である。実際の演奏はカーメン・キャバレロ「トゥ・ラブ・アゲイン」が大ヒット。

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2008年3月26日 (水)

今日は映画の話 その20

リップスティック(1976・アメリカ)

Photo_3 Photo_4 監督・ラモント・ジョンソン、出演・マーゴ・ヘミングウェイ、アン・バンクロフト・・、音楽・ミシェル・ポルナレフ

モデルのクリスは両親亡き後妹を養育しながら自活していたが、ある日、妹の音楽教師にレイプされ告訴するが無罪に・・深く傷ついた彼女は、自分を取り戻すため妹と狩猟の旅へと最後の仕事に・・そこで妹がレイプされるに及んで許せないクリスは・・男を追いかけライフルで射殺・・弾倉ガ空になっても撃ち続け・・彼女のために検事と弁護を引き受けるアン・バンクロフトがイイ。因みにマーゴはヘミングウェイの孫娘で妹役は実の妹である。

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2008年3月24日 (月)

今日は映画の話 その19

リコシェ(1991・アメリカ)

Photo_2 監督・ラッセル・マルケイ、出演・デンゼル・ワシントン、ジョン・リスゴー・・

自分の不注意で新米刑事に逮捕された凶悪犯。新米刑事はそれ以来出世していく。復讐のみを考え続け巧みに脱獄し(身代わりを作り自分が死んだように見せかけ)、時間をかけて 地方検事補にまでなった元刑事に罠を仕掛け・・復讐に燃えるジョン・リスゴーがひたすら怖い。

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2008年3月17日 (月)

今日は映画の話 その18

離愁(1973・仏・伊)

D111239392 原作・ジョルジュ・シムノン 監督・ピエール・グラニエ=ドフェール 出演・ロミー・シュナイダー、ジャン=ルイ・トランティニャン・・

1940年、ドイツがノルウェー・デンマークについでフランスに侵攻。事態の切迫につれ、男(ジュリアン)は列車で避難する事に。ある駅でユダヤ人の女(アンナ)が乗り込むのを手助けし、心通わせるが終着駅で離れ離れに。その間、車窓からは美しく穏やかな田園風景が・・。3年後、彼は家族と共に平凡な生活に戻っていたが、ナチの秘密警察(ゲシュタポ)から呼び出され、レジスタンスの一員として捕らえられている女と再会。彼女との関係(彼女を知っているか)を追求され、シラを切れば身の保全が・・敢えて彼は彼女に近づき、静かに手を伸べそっと彼女の頬に触れる・・彼にとっての「ファム・ファタール」であった・・

追われ続けた辛い過去を持ち、哀しみの全てを見てしまったかのような眼差しとその立ち姿・・無造作に後ろに束ねた髪・・ラストのストップモーションで見(魅)せるロミーの横顔の美しさは、天下一品。私生活の度重なる不幸故か、過量薬物摂取で没、享年42歳。

・・寡黙で繊細な映画です・・

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2008年3月 3日 (月)

今日は映画の話 その17

デスノート(2006・日本)

Vpbt12686_l 原作・大島つぐみ、監督・金子修介、出演・藤原竜也、松山ケンイチ、鹿賀丈史・・

死神が落としたデスノートを偶然拾った(ライト)が、司法の限界から個人で粛清を始める。始めは罪人だけだったが、だんだん邪魔をする人間たちをも次々と・・自分を神だと言うまでに。 探偵Lが登場し・・

デスノートに触ったものは死神を見、所有権を放棄すると記憶が消え、また触ると蘇えり、半分の寿命と引き換えに新たな力を、第2第3のキラが現れ・・再び・・

日本映画は殆ど見ないのだが、たまたまテレビで・・しかし長い。

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2008年2月28日 (木)

今日は映画の話 その16

Mr.グッドバーを探して(1977・アメリカ)

Goodbar2 監督・リチャード・ブルックス、出演・ダイアン・キートン、トム・べレンジャー

平凡な聾唖学校の女教師が夜な夜なバーに出没し・・寂しい毎日を埋めるように男たちと・・昼と夜の別な時間を過ごすうち、一人の魅力的な男と出会い・・フェードアウトしていくエンディングは凄まじく、惨いほど。

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2008年2月18日 (月)

今日は映画の話 その15

西部戦線異状なし(1930・アメリカ)

4207051159 原作・エーリッヒ・マリア・レマルク、監督・ルイス・マイルストン、出演・リュー・エアーズ、ルイ・ウォルハイム、アーノルド・ルーシー・・

第一次大戦勃発直後のドイツのある町。老教師が生徒たちに愛国心を説いていた。ヒロイズムに駆り立てられた若者たちは出征志願する。同じ部隊に配属され、過酷な教練の後出陣し、戦場の戦慄を知る。激戦で友が死に、初めて敵兵を殺すが、そのポケットの妻子の写真に思い悩む。休暇で故郷へ帰ったが、相変わらず愛国心を吹き込んでいる教師に怒りを覚える。再び戦場に戻るが、世話になった古参兵も敵弾に倒れ・・塹壕の中、ふわりと舞っている蝶に一瞬心奪われ、手を伸ばし・・戦場で数多の死傷者が出ているにも関わらず、本部には「異常なし」の報告が・・冷静な描写と、凄まじい戦闘シーンで貫かれた反戦映画である。

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2008年1月27日 (日)

今日は映画の話 その14

カッコーの巣の上で(1975・アメリカ)

Photo 原作・ケン・ケーシー、監督・ミロシュ・フォアマン、出演・ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー、ウィリアム・レッドフィリルズ・・

1963年9月、一人の男(ランドル)がオレゴン州立精神病院に入って来る。刑務所の強制労働を逃れる為、狂人を装い。そこには絶対強権を持つ婦長が・・患者たちは一様に生気が無く・・ランドルは皆に活気を起こさせようと、ワールドシリーズをテレビで見させてくれるように頼むが、却下される。ある日、レクリエーション用のバスを奪い彼らと港に海を見に行く・・皆、生き生きと・・ランドルは体制に反抗的だという事で、電気ショック療法を受けさせられる。聾唖だと思われていたインディアンの男(チーフ)がランドルに心を開き始め、二人で脱出計画を。決行前日、内々にお別れパーティを開くが・・翌朝婦長の知れるところとなり、その一言で自殺者が出る。ランドルは冷酷な婦長に激しく反抗・・帰りを待っていたチーフのもとに、額にロボトミー手術の跡を付けたランドルが・・その姿を忍びなく思ったチーフは友情の証として、寝かされたランドルの顔に枕を・・逆光の朝日の中、窓を叩き割り森の中へと走り去るチーフの姿が・・

・・人としての自由と尊厳・・確かこの映画化権を、マイケル・ダグラスはずっと暖めていたとか。

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2008年1月20日 (日)

今日は映画の話 その13

ユージュアル・サスペクツ(1995・アメリカ)

Photo 監督・ブライアン・シンガー、出演・スティーブ・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ、ケヴィン・ポラック・・

港で船が炎上。27名死亡。生き残った左半身不自由な男。銃器強奪事件の容疑者5人が、釈放後宝石強奪・・故買屋と接触、新たな依頼(宝石→麻薬)、トラブル・・カイザー・ソゼの右腕と名乗る弁護士が現れ・・

家宅侵入のプロ、元汚職警官、計画立案の天才、クレイジーな犯罪者、ハードウェアと爆破のプロ・・FBIにも追われる伝説的なギャング、カイザー・ソゼとは・・数々の伏線、思わせぶりな会話、ある容疑者の独白、立ち去る犯人の動きが・・

ガブリエル・バーン・・アサシンでの彼は良かった。お気に入りの女優、エレン・バーキンの元夫でもある。

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2008年1月11日 (金)

今日は映画の話 その12

日の名残り・・(1993)

D112183192 原作・石黒一雄、監督・ジェームズ・アイヴォリー、出演・アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、ジェームス・フォックス・・

英国の名門貴族に生涯仕えた執事の回想。

1958年オックスフォードのダーリントン・ホールは、名門ダーリントン卿からアメリカ人富豪の手に。以前屋敷で共に仕えていたミス・ケントンから手紙(離婚しようか・・との)が。かつての有能なスタッフとして迎え入れよう(ある想いも伝えたい・・)と、彼女を訪ずれるところから回想が始まる。38年、勝気で率直だったケントンは女中頭で、父親がベテラン執事としていた。ダーリントン卿は第二次大戦後ドイツ復興の援助をし、36年反ユダヤ主義に傾きユダヤ人の女中たちを解雇する。スティーヴンスは意に染まぬが忠誠心でこれに従うが、ケントンは猛抗議。2年後ダーリントン卿後悔し、スティーヴンスはケントンに伝える。彼女は彼を見直し思いを寄せるが、彼は気付かぬふりで職務をこなす。彼女は他からプロポーズされ・・。20年ぶりに再会。仕事を依頼するが、孫の誕生のため手伝えないと。彼女と堅い握手をかわし・・ホールに戻る。

005 アンソニー・ホプキンス、抑えた演技は右に出る者のいない名役者です。同じ監督の「眺めのいい部屋」「ハワーズ・エンド」気になっているのだが、未だ未見・・

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2007年12月27日 (木)

今日は映画の話 その11

テルマ&ルイーズ(1991・アメリカ)

Photo この笑顔ですッ!!

監督・リドリー・スコット、出演・スーザン・サランドン、ジーナ・ディビス、ハーヴェイ・カイテル、ブラッド・ピット・・

ウェイトレスで独身のルイーズと抑圧的な夫を持つテルマ、この二人が車で週末の気晴らし旅行に出る。立ち寄った酒場の駐車場でテルマがレイプされそうになり、とっさにルイーズが銃で男を撃ち・・が発端になって、金銭を騙し取られたりなど不運が重なり、二人が思ってもいなかったのっぴきならない方向と。DV・セクハラ・男女差別がまかり通る中で、唯一の男性の良心として描かれるハーヴェイ・カイテル。ままならぬ二人の逃避行が、少しずつ自由と閉塞感の解放に繋がり、着るものや表情まで変わっていく。「明日に向かって撃て」や「俺たちに明日はない」の女二人版ロードムービー。ハーヴェイ・カイテル、よいです。どうしようもないプッツン役のうまいブラピが今回もハマってる。ラスト・砂漠からグランド・キャニオンの絶壁に突っ込む二人の笑顔(写真)!!カナリ、爽快ッ!!!

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2007年12月 6日 (木)

今日は映画の話 その10

普通の人々(1980・アメリカ)

Pda193_l 原作・ジュディス・ゲスト、監督・ロバート・レッドフォード、出演・ロナルド・サザーランド、ティモシー・ハットン、メアリー・タイラー・ムーア・・

スポーツ万能で人気者の長男、真面目な優等生の次男。平穏で幸福な日常を過ごしていた一家が、長男のヨットでの事故死、次男の自殺未遂等により少しずつ崩壊してゆく様を描いている。

三人それぞれが心を激しく揺すぶられ、見えない緊張感漂う家庭に変わっていく。父・母・息子それぞれの苦悩、互いの関係での薄れていく信頼感、擦れ違う思い。腫れ物に触るようでは有るが次男を理解しようと心を尽くす父、長男を溺愛していたため心を閉ざし頑なで譲れない母、事故で自分だけ助かり自責の念に駆られ母の愛を信じられずにいる息子。彼は精神科医に助けられ、少しずつ自分を許し前向きになっていくが。愛し合っていたはずの夫婦は・・雪の積もった凍える朝の庭で、父と息子がそれぞれを気遣い、想いを言葉にして伝え合うラストが・・ジーンと沁みてくる。

ロバート・レッドフォード、監督の方が向いているのかも。ロナルド・サザーランドは良くも悪くも演じ分けられる、相変わらず存在感の有るい~ィ役者です。

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2007年11月30日 (金)

今日は映画の話 その9

エンジェル・アイズ(2001・アメリカ)

Dz86_2 監督・ルイス・マンドーキ、出演・ジェニファー・ロペス、ジム・カヴィーゼル・・

主人公は女性警官。過去のトラウマ(父親の家庭内暴力と、それによって父親を逮捕した事がある)に悩まされながらも、ひたむきに仕事をこなしている。1年半前、ハイウェイでの自動車事故の現場で瀕死の重傷者をひたすら励まし・・。そして現在・・勤務中ストリートギャングに遭遇し、謎の男(キャッチ)に助けられる。男は毎日街を彷徨い、記憶を閉ざし、何も語らず、ただナイーブで深い眼差しを持っていた。お互いになかなか打ち解けられずにいるが、紆余曲折の果て、やがて少しずつ相手を認め、自分をも認められるようになっていく。男は直視出来ずにいた過去(事故で愛する家族を喪い、自責し続け)と向き合い、女はいまだ家族から距離を置かれながらも、現