映画

2009年11月 3日 (火)

映画137・・シャーロット・グレイ

シャーロット・グレイ(2001・アメリカ)

D112676931 原作・セバスチャン・フォークス、監督・ジリアン・アームストロング、出演・ケイト・ブランシェット 、ビリー・クラダップ、マイケル・ガンボン、ルパート・ペンリー・ジョーンズ・・

第二次世界大戦中、占領下のフランスのレジスタンス運動に身を投じた女性の情熱的な魂の旅を描いたストーリー。

看護婦のシャーロット・グレイ(ブランシェット)は、汽車で出会ったリチャード(ジェームズ・フリート)に誘われたパーティーでパイロットのピーター(ジョーンズ)と出会い、恋に落ちる。その折、リチャードからはフランスのレジスタンス運動に誘われる。その数週間後、ピーターは行方を失い、彼女はフランスへと向かう。そこで地元レジスタンスのリーダー・ジュリアン(クラダップ)は、ユダヤ人の幼い兄弟を匿う父ラヴァド(ガンボン)の元へ彼女を送る。指令をこなす中で多くの仲間を失い、ジュリアンもシャーロットも、誰も信じられなくなっていく。そしてある時、彼女の体を狙っていたルネック(アントン・レッサー)と役人が、ユダヤ系のラヴァドか子供達を引渡すように迫る。ジュリアンは父を引き渡すが、その後、兄弟も連行されてしまう。ジュリアンは密告者であるルネックを殺し、シャーロットにここから逃げようと誘うが、彼女はまだ出来ることがあるはずと残る。彼女は、収容所へ向かう列車に乗り込んだラヴァドに、「幼い兄弟の親から」として自ら書いた手紙を託す。その後ロンドンに戻り、死んだと思っていたピーターに再会するが、時は戻らないと彼に別れを告げ、平和の戻ったフランスへと。そこで再会したジュリアンに初めて自分の名を明かし、ふたりはきつく抱き締めあう。

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2009年11月 1日 (日)

映画136・・マイケル・コリンズ

マイケル・コリンズ(1996・アメリカ)

D112256749 監督・ニール・ジョーダン、出演・リーアム・ニーソン、アイダン・クイン、アラン・リックマン、ジュリア・ロバーツ・・

アイルランド独立運動の英雄マイケル・コリンズ(1890~1922)の半生を描いた歴史ドラマ。

1916年。12世紀以来700年、英国に支配されてきたアイルランド。独立を求めてマイケル・コリンズ(ニーソン)は、イーモン・デ・ヴァレラ(リックマン)ら指導者のもと、「イースター蜂起」と呼ばれる武装蜂起を決行するが失敗した。釈放されたコリンズは同志で親友のハリー・ボーランド(クイン)、配下のジョー・オライリー(イアン・ハート)らと語らい、「アイルランド義勇軍」なる親衛部隊を率いて、新たな独立運動を展開。処刑をまぬがれたヴァレラを獄中から救出し、協力者となったネッド・ブロイ警部(スティーヴン・レイ)の手引きで英国警察の諜報網を掴んだコリンズは、命知らずの青年たちに命じて英国の官憲たちを暗殺していくなど、大胆な戦略で敵を翻弄、独立運動を支えた。そんな彼の安らぎは、彼とハリーを見守る女性キティ・カーナン(ロバーツ)の存在だった。英国は切れ者のソームズ(チャールズ・ダンス)率いる冷酷無比な予備隊「ブラック&タンズ」を送り込み、暗黒政治を敢行。コリンズは予備隊の幹部らを暗殺して反撃するが、ブロイは拷問されたあげく殺された。21年、ついに英国が休戦を布告。デ・ヴァレラの命令でコリンズは交渉役として英国に赴くが、アイルランド自由国の独立は認めるが国の分断と英王室への忠誠を求めるという条約をめぐり、賛成派と反対派が決裂、国内は二分。デ・ヴァレラは反対派の領袖となり、ここに内戦がはじまった。反対派についたハリーは暗闘の中死んだ。キティと結婚の約束をしたコリンズは、周囲の反対を振り切り、内戦の停戦条約のため反条約派の総本山ウェスト・コークへ。デ・ヴァレラとの会談が目的だったが、コリンズは血気にはやった青年たちから成る謀反者の待ち伏せにあい、頭を撃ち抜かれて死亡した。22年8月22日。享年31歳。葬儀には多くのアイルランド国民が参列し、大統領ヴァレラは、「彼の名は歴史に残る。私の愚かさと共に」と。

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2009年10月31日 (土)

映画135・・ロスト・ハイウェイ

ロスト・ハイウェイ(1997・アメリカ)

D110481795 監督・デヴィッド・リンチ、出演・ビル・プルマン、パトリシア・アークエット、バルサザール・ゲティ・・

謎のビデオテープを発端に、妻殺しの容疑者の男をめぐる悪夢を描いた一遍。

夜のハイウェイに流れる「ディック・ロラントは死んだ」。早朝、サックス奏者のフレッド(プルマン)は玄関のインターフォンでその声を聞く。翌朝、妻のレネエ(アークェット、ブルーネットの髪)が玄関にあった封筒を見つけ、その中には1本のビデオが。夫妻の家の玄関前が映っていた。次の日の朝もビデオがあり、今度は夫妻の寝室と、眠る二人の姿が。警察を呼んだが、打つ手はない。その夜、レネエの友人アンディのパーティにて。白塗りのミステリー・マン(ロバート・ブレイク)がフレッドの前に。「私はあなたの家にいる」フレッドが彼の言うまま、自宅に電話してみると、目の前の男の声が自宅から響く。アンディに聞くと、彼はディック・ロラントの友人という。混乱したまま帰宅したフレッドに、またあのビデオが出現。映っていたのは何とレネエのバラバラ死体。意識が寸断したまま、フレッドはいつしか警察にいた。妻殺しの容疑で彼は死刑を宣告される。ところが、独房にいたはずのフレッドは、いつしか別人の修理工の青年ピート(ゲティ)に変わっていた。ある晩、ピートの自宅の前で何かが起こったのだというが、両親も恋人も何も話してくれない。釈放されたピートは職場に戻るが、そこに現れたのが知り合いで町の顔役ミスター・エディ(ロバート・ロッジア)。ある日、エディはアリス(アークェット)という愛人のブロンド美女を連れて現れた。見つめあうピートとアリス。二人はやがて深い仲になって密会を続ける。アリスはピートに、エディにはポルノ映画の女優として買われたと打ち明け、大金を知人の家から盗む算段をつけるから、一緒に逃げようと誘う。計画実行の晩、ピートはアリスの知人のアンディの邸宅へ。手筈通りピートはアンディを殴り倒すが、息を吹き返した彼はテーブルの角に額をめり込ませて惨死。二人は逃げるが、アリスの様子が怪しい。砂漠にぽつんと建つ小屋。砂の上でからみあう二人。やがてアリスは裸のまま立ち去った。残されたピートは立ち上がったが、何と彼はフレッドの姿に変わっている。小屋の中にはミステリー・マンが。「アリスなんて女はいない。彼女はレネエだ」フレッドは密会に使っていたモーテルに戻る。ベッドでもつれあうエディとレネエ。フレッドはエディをトランクに叩き込んで砂漠に拉致した。トランクを開けた途端、エディはフレッドに飛びかかるが、フレッドはミステリー・マンが渡したナイフでエディの喉を切り裂く。銃で止めを刺したのはミステリー・マンだった。早朝、自宅に戻ったフレッドはインターフォンに囁く。「ディック・ロラントは死んだ」と。そこへパトカーが追撃してきた。ハイウェイを車で逃走するフレッド。いつしか夜に。錯乱するフレッドは運転席で喚き、顔をふり乱す。闇の中、白いセンターラインがヘッドライトに照らしだされては消えていく・・

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2009年10月25日 (日)

映画134・・バーバー

バーバー(2001・アメリカ)

D112038770 監督・ジョエル・コーエン、出演・ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド、ジェームズ・ガンドルフィーニ、スカーレット・ヨハンソン・・

冴えない床屋の数奇な運命をスタイリッシュな映像で描いた作品で、古い映画の様な作り。

1949年夏、北カリフォルニアのサンタ・ローザ。エド・クレイン(ソーントン)は、義兄フランク(マイケル・バダルコ)の経営する小さな理髪店で働く床屋。妻ドリス(マクドーマンド)はデパートの帳簿係で、店のオーナーであるデイヴ(ガンドルフィーニ)と深い関係にあった。ある日、理髪店にセールスマン、トリヴァー(ジョン・ポリト)がやってくる。彼はベンチャー・ビジネスの話をエドにした。エドはドリスとの不倫をネタにデイヴへ脅迫状を送り、1万ドルを手にしてトリヴァーと契約する。しかし脅迫状の送り主だということがデイヴにバレたエドは、襲いかかられて思わずデイヴを刺殺。が、デイヴの殺人容疑で逮捕されたのはドリスだった。エドは腕利きの弁護士リーデンシュナイダー(トニー・シャルーブ)を雇うが、ドリスは自殺(妊娠していた)。トリヴァーとも連絡がつかないエドは、客である弁護士の娘バーディ(ヨハンスン)に心の安らぎを求め、ピアノが好きな彼女をサンフランシスコの音楽教師のもとへ連れていく。だが彼女の演奏は認められず、帰りの車中、今回の結果を詫びるエドにバーディは女として迫り、そのまま交通事故。バーディは軽傷だったが、病院で目を覚ましたエドは、トリヴァー殺害容疑(デイヴに因る殴殺)により逮捕され、死刑を宣告されてしまう。死刑室に向かうエド。だが彼の心は安らかで、何一つ後悔していないと自分の人生を振り返るのだった。

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2009年10月23日 (金)

映画133・・ミート・ザ・ペアレンツ

ミート・ザ・ペアレンツ(2000・アメリカ)

D112762199 監督・ジェイ・ローチ、出演・ロバート・デ・ニーロ、ベン・スティラー、テリー・ポロ、ブライス・ダナー、 ジェームズ・レブホーン、ジョン・エイブラハムズ・・

シカゴの病院で働く看護士グレッグ(スティラー)は、小学校の教師をしているパム(ポロ)との結婚を許してもらうため、彼女の両親、父ジャック(デ・ニーロ)と母ディーナ(ダナー)が住むロング・アイランドの高級住宅地へと向かう。なんとかジャックに気に入られようと努力するグレッグだったが、猫好きのジャックは彼が猫嫌いなのも、また姓がファッカーに似たフォッカーなのも気に入らず、全ては仇となるばかり。そして、ジャックは嘘発見器なるものを持ち込み、グレッグを質問責めにする。実はジャックは元CIAで、心理尋問のプロだったのだ。しかも翌日、貸し衣裳屋で、ジャックはグレッグが脱いだ上着のポケットにマリファナパイプを見つけて、彼の麻薬疑惑を深めてしまう。さらにパムの前の婚約者だったケヴィン(オーウェン・ウィルソン)の豪邸で、ジャックは空港から届いたスーツケースの中にあったSM道具をグレッグのものだと勘違いして、身元調査まで始めてしまった。やがてさんざんな目に遭い、家を追い出されてしまったグレッグは、一人寂しく空港に向かう。しかし娘が本当に彼を愛していると気づいたジャックは、空港まで車を走らせグレッグを引き止めに行った。かくしてグレッグとパムの結婚は許されたのだが、先の滞在中に隠しカメラで撮られた、グレッグがジャックに悪態をつく姿の映像を、ジャックが一人見つめるというオチがつく。

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2009年10月18日 (日)

映画132・・理由

理由(1995・アメリカ)

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原作・ジョン・カッツェンバック、監督・アーネ・グリムシャー、出演・ショーン・コネリー、エド・ハリス、ローレンス・フィッシュバーン、ブレア・アンダーウッド、ケイト・キャプショー・・

死刑反対論者であるハーバート大学の法学部教授ポール・アームストロング(コネリー)の許に、エヴァン・ジェリン(ルビー・ディー)という老婦人がやってきた。少女誘拐殺人の濡れ衣を着せられ、死刑監房に入れられている孫の命を助けて欲しいという彼女の申し出を一度は断ったポールであったが、もと弁護士の妻ローリー(キャプショー)の説得で、事件の解明に乗りだすことに。フロリダに飛んだポールは刑務所のボビー・アール(アンダーウッド)と面会、彼は警官タニー・ブラウン(フィッシュバーン)らの苛酷な取調べに屈し、自分が犯人であると告げたと語る。ポールは事件の起きた町オチョビーに赴き、閉鎖的な町の実体を垣間見る。そして黒人というだけで煙たがられていたボビーの身の上と、彼を犯人に仕立てるべくおざなりな捜査が行なわれていたことを確信する。再度刑務所に行ったポールはボビーの口から、同じ死刑囚にして連続殺人鬼のブレア・サリバン(ハリス)こそ真犯人であると知らされ、そのブレアも誇らしげに自分がやったと語った。ボビーを無罪にする交換条件に、自分の両親を殺させたのだ。ボビーの無実を立証できる証拠(サリバンの言った所から凶器のナイフを発見)を手にしたポールは再審を要求、ボビーは勝訴し釈放された。ところが、ポールの妻ローリーと娘がボビーに誘拐される。ボビーの本当の目的はローリーを殺すことだった。ボビーは少女殺人事件の前にも犯罪を犯して逮捕されており、その時警官たちの虐待に遭って去勢されてしまった。その事件の担当弁護士がローリーだった。彼女を逆恨みしたボビーは復讐を決意するが、数年後に犯した少女殺しのため刑務所に入れられてしまった。目的を達成するためには無実を勝ち取って出所するしかない。そこで敏腕な法律学者であり、ローリーの夫でもあるポールに白羽の矢を立てたのだ。ポールは、ボビーが真犯人であると見抜いていたタニーと協力し家族を救い、ボビーはポールに刺され鰐の餌食に。

ローレンス・フィッシュバーンが良い。

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2009年10月12日 (月)

映画131・・姉のいた夏、いない夏

姉のいた夏、いない夏(2000・アメリカ)

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原作・ジェニファー・イーガン「インヴィジブル・サーカス」、監督・アダム・ブルックス、出演・キャメロン・ディアス、ジューダナ・ブリュースター 、クリストファー・エクルストン、ブライス・ダナー 、パトリック・バーギン・・

1976年。高校を卒業したばかりのフィービー(ブリュースター)は、サンフランシスコで母親ゲイル(ダナー)と二人暮らし。彼女には、世界を変えたいとヒッピー・ムーヴメントにのめり込んでいたフェイス(ディアス)という姉がいたが、7年前、恋人ウルフ(エクルストン)とヨーロッパに行ったきり、その地で自殺して帰らぬ人となる。以来、姉の死はフィービーにとって謎のまま。そこで彼女は、母の反対を押し切り、姉の足跡を辿るべくヨーロッパへと旅立つ。パリに着いたフィービーはウルフを訪ねる。今はフランス人女性クレール(パスコ)と平穏な暮らしをしている彼は、フェイスの死に触れることを語ろうとしなかったが、やがて彼女に口止めされていたというベルリンでの出来事を語りだす。その話にショックを受けたフィービーは、ウルフと共に、姉が死を選んだポルトガルのエスピシェル岬へ向かった。姉は、もっと自分が出来るはずと行動を起こした結果、罪の無い人を死なせてしまい後悔を拭えず償いとして、ウルフの止めも遺された家族への思いも振り切り、飛び降り自殺したのだった。

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2009年9月30日 (水)

映画130・・おくりびと

おくりびと(2008・日本)

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監督・滝田洋二郎、出演・本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子・・

本木雅弘が遺体を清め棺に納める“納棺師”を真摯かつ繊細に演じるドラマ。ひょんなことから納棺師となった主人公が、特殊な仕事に戸惑いながらも次第にその儀式に大きな意義を見出していく姿と、故人を見送る際に繰り広げられる様々な人間ドラマをユーモアを織り交ぜ描き出している。チェロ奏者の大悟は、所属していた楽団の突然の解散を機にチェロで食べていく道を諦め、妻(広末涼子)を伴い、故郷の山形へ帰ることに。さっそく職探しを始めた大悟は、“旅のお手伝い”という求人広告を見て面接へと向かう。しかし旅行代理店だと思ったその会社の仕事は、“旅立ち”をお手伝いする“納棺師”というものだった。社長の佐々木(山崎努)に半ば強引に採用されてしまった大悟。世間の目も気になり、妻にも言い出せないまま、納棺師の見習いとして働き始める。ラスト・・幼い頃父親に捨てられ母親に苦労して育てられた主人公は、父親の死の知らせに戸惑うが、妊娠中の妻と共に父親の最後の顔を見に行き、納棺士として務めるが、そこで父の手の中に父親との僅かな思い出の「石文(いしぶみ)」を見出す。初めは納棺師という職業に理解を持てないが、夫の仕事ぶりを見てから寄り添っていく広末涼子・・最近いい!?

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2009年9月24日 (木)

映画129・・ドクトル・ジバゴ

ドクトル・ジバゴ(1965・アメリカ)

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原作・ボリス・パステルナーク、監督・デヴィッド・リーン、出演・オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ、ジェラルディン・チャップリン、トム・コートネイ、アレック・ギネス・・

ロシア革命を背景に1人の男の生涯を描いた文芸作品で、4時間近くの大作。

19世紀末のロシア。ユーリー・ジバゴ(シャリフ)は、医学の勉強を続けるかたわら詩人としても知られるようになった。幼い頃両親を失い、科学者グロメーコにひきとられた彼は、その家の娘トーニャ(チャップリン)を愛していた。2人の婚約発表のパーティーの日、近所の仕立屋の娘ラーラ(クリスティー)は、母親の愛人である弁護士のコマロフスキーから関係を強要され、彼から逃れるため彼に発砲するという事件を起こした。彼女は帝政打倒の革命に情熱をもやす学生パーシャ(コートネイ)を愛していた。1914年、ロシアは第1次大戦に突入し、ジバゴは医師として従軍した。戦場で看護婦として働らくラーラに再会した彼は、彼女がすでにパーシャと結婚したのを知り、自分もまた家庭を持っていたが、ラーラへの愛をどうすることもできなかった。それにパーシャは戦死したとの報告も入っていた。その頃ロシアは内戦が激しくなり、ジバゴはモスクワの家族のもとへ帰るが、革命軍の手に帰したモスクワは飢えと物資の不足にあえいでいた。ジバゴが革命軍のリーダーである義兄のエフグラフ(ギネス)に初めて会ったのはその頃だった。義兄の勧めもあって、家族と田舎で暮らすことにした彼は、旅の途中で白軍のスパイと間違えられ、赤軍の将校に尋問された。この将校は、戦死と報じられていたパーシャだった。彼は変わりはて、今や革命への狂信以外、何もない男になっていた。ラーラとの愛も再燃した田舎での生活、ジバゴにとっては幸せの日が続いたが、ある日突然、彼はパルチザンの1隊にとらえられた。妻に2人目の子供が生まれると知り、ラーラと別れる決心をした直後のことだ。しかし彼は脱走し、ラーラのもとに帰ったが、2人の関係を知った妻が、子供をつれてパリに亡命したと告げられた。今や亡命者の夫となったジバゴと、すでに追放の身となっていたパーシャの妻ラーラの前に、コマロフスキーが現れた。彼は2人に危険がせまっていると再三話し、ついに身重のラーラをつれて極東に去った。8年後、ジバゴはモスクワの市街電車の中で、ラーラを見かけ、必死に追ったが心臓病もあって即死してしまう。エフグラフはジバゴの葬式に現れたラーラにジバゴとの間の娘の捜索を頼まれるが、その後姿を消した彼女は強制収容所で死んだとの風の便りが。時が過ぎ、エフグラフはダムの建築現場で働く若い娘(リタ・トゥシンハム)に出会った。彼女は、ジバゴとラーラの間にできた私生児だ。彼は両親のことを話してきかせ、ジバゴの詩集を贈り言った。「彼の仕事は党には容れられなかったが、詩を愛する人は彼を忘れない。彼ほど詩を愛した者はいなかった」と。

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2009年9月13日 (日)

映画128・・ジャンヌ・ダルク

ジャンヌ・ダルク(1999・アメリカ)

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監督・リュック・ベッソン、出演・ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・マルコヴィッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン・・

15世紀、英仏百年戦争下のフランス。小さな農村に生まれた信仰深い少女ジャンヌ(ジョヴォヴィッチ)は英国軍に両親と姉を殺され、親戚のもとに引き取られた。17才のある日、教会で神の声を聞いた彼女は、自分が神の使者であると確信する。シノンの城で王太子シャルル(マルコヴィッチ)に謁見。自分は神の使者だと語るジャンヌに国母ヨランド・ダラゴン(ダナウェイ)と重臣らは不安を抱きつつも、彼女に軍を率いることを許す。白い甲冑に身を固めたジャンヌはデュノア伯ジャン(チェッキー・カリョ)らが待つ前線に向かい兵士を鼓舞、みごとに勝利した。英国軍との激戦のさなか、ジャンヌは矢に胸を貫かれながらも命をとりとめ、英国軍を退却させた。この勝利で王太子はシャルル7世として即位。その間もジャンヌは進撃を続けたが、ヨランドらはジャンヌの人気を危惧し、彼女を裏切って敵に売ろうとしていたため、軍は疲弊。気づくと、ジャンヌは国内の敵たるブルゴ-ニュ派の黒頭巾の謎の男(ホフマン)の手中に落ちて、囚われの身となっていた。異端審問にかけられ、一度は改悛の宣誓書を書かされたジャンヌだが、やがて良心が打ち勝ち、彼女は宣誓を拒否。かくして1431年ルーアンでジャンヌは火刑台に上り、19歳の生涯を閉じるのだった。ここでは、黒頭巾の男がジャンヌの良心を現している。

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2009年9月11日 (金)

映画127・・フランス軍中尉の女

フランス軍中尉の女(1981・アメリカ)

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監督・ カレル・ライス、出演・メリル・ストリープ、 ジェレミー・アイアンズ、リンジー・バクスター、デビッド・ワーナー、 レオ・マッカーン、シャーロット・ミッチェル・・

英国ビクトリア朝時代に“フランス軍中尉の女"とさげすまれた一人の女性の愛の物語を現代の俳優が演じるという二重構造のラブ・ストーリー。

考古学研究のために、イングランド南西部の小さな漁村ライム・レジスに滞在中の考古学者チャールズ(アイアンズ)は、地元の権力者の娘アーネスティナ(バクスター)と婚約し、早速彼と共に海岸線へと散歩に出た。荒波が吹きよせる埠頭の先端に人影を見るチャールズ。「あれがサラ・ウッドラフ(ストリープ)、フランス軍中尉の女よ」。アーネスティナが冷やかに言った。黒マントの女サラは、蒼白で悲しみに沈んだ表情をしていた。その日から、チャールズの胸裏にサラのことが焼きついていった。一方、雇い主に死なれたサラは、厳格で知られるポートニー夫人のもとで働くことになった。化石の宝庫であるアンダークリフと呼ばれる場所でチャールズは再びサラを見かけた。そこは、サラにとって唯一の安らぎの場所だったのだ。初めて言葉を交わす2人。アンダークリフに来たことを内緒にして欲しいと告げて去るサラ。そして数日後、ポートニー夫人と共にアーネスティナを祝福するパーティーにやって来たサラは、チャールズに手紙を手渡し、その夜彼を墓地に誘い出した。そこで数日後にアンダークリフで会うことを約束したチャールズは彼女の行動を理解できないまま、医師グローガン(マッカーン)を訪問し、相談した。グローガンは、単に孤独を楽しんでいるサラの愛の犠牲者にならぬようにと忠告した。翌日、アンダークリフで、フランス軍中尉との悲恋を告白したサラに、チャールズは愛しさを感じた。自分を抑えてサラには会わないと決意する彼だったが、サラがポートニー夫人に追い出され失踪したという知らせを聞いて動揺した。納屋にいる彼女を見つけ、ロンドンヘと逃がし、彼は彼女を追ってロンドンへ発った。町の宿で初めて結ばれる2人。そこでチャールズはサラが処女であったことを知り茫然とした。彼はライムに戻り婚約を破棄するとサラの元へと急いだ。しかし、すでに彼女はいなかった。このドラマを演じているマイク(アイアンズ)は、実際アンナ(ストリープ)を愛しはじめており、時おり2人はベッドを共にしていた。しかし、2人は互いに結婚しており、現実に結ばれることは不可能だ。撮影がクライマックスに近づくにつれて、劇同様に心を傷めるマイク。そして、ハッピーエンドの結末で撮影が終わった日の夜、打ち上げパーティの最中、アンナは、マイクを1人残してその場を去るのだった。3年後に連絡をしてきたサラを問い詰めるも、許して湖にボートで出る二人。

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2009年9月 9日 (水)

映画126・・モンティ・パイソン/人生狂騒曲

モンティ・パイソン/人生狂騒曲(1983・イギリス)

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監督・テリー・ジョーンズ、テリー・ギリアム

出演・グレアム・チャップマン、テリー・ジョーンズ、テリー・ギリアム・・

モンティ・パイソンの劇場用映画。4作目にして最後のもの。生きることの意味(?)について、真面目に(?)考えようという共通のテーマで全7編のオムニバスになっている。

①宗教と性を扱った「出産の奇跡」 ②「成長と学習」 ③「お互いに戦うこと」 ④「中年」 ⑤肝臓提供者募集に応じたため、生きながら腹を切り開かれてしまう「臓器移植」 ⑥食べることを追求するあまり、終に限界を超え体が破裂してしまう食通男の出てくる「晩年」 ⑦性差別発言で死刑を宣告されたTV関係者が、裸の女性達に追われて崖から落ちて死ぬパターンと、死神が訪れたある家での騒動を描く「死」

そのスピード感と直接的な表現によるくだらなさが、他の追随を許さないブラックな魅力となって弾けている感じが楽しい快(怪)作に。プロローグとして出て来る短編映画「クリムゾン(老人は荒野を目指す)」は、そのイメージ等ほぼギリアム映画と呼べる内容になっている。

モンティ・パイソンはイギリスの代表的コメディ・ユニットで、1969年からのBBCでの「空飛ぶモンティ・パイソン」で人気を博し、「サタディ・ナイト・ライブ」等に影響を与え、キャッチ・フレーズは・・「神は6日間をかけて天地を創造したが、モンティ・パイソンはそれを90分で台無しにした」であった。映画の狂言回しは、パイソンズの顔をした水槽の魚が務める。

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2009年9月 7日 (月)

映画125・・ミヨリの森

ミヨリの森(2007・日本)

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原作・小田ひで次、監督・山本二三

11歳の少女の心の成長と森の生命力を描いた漫画「ミヨリの森」をアニメ化したもの。ミヨリは、母親が家を出て行ったことをきっかけに田舎の祖母の家に預けられることに。冷たい家庭環境の中で育ち、心を閉ざしがちになってしまったミヨリが、森の持つ不思議な生命力によって徐々に癒やされていく。近くの森に散歩に出かけたミヨリは、数々の不思議な出来事に遭遇する。この森には精霊たちが住んでいたのだ。彼らと出会ったことで、彼女の生活に変化が現れはじめる。精霊たちとの交流や、新しい学校での生活により、徐々に心を開きはじめるミヨリ。そんななか、ダム建設計画によって森がダムの底に沈められることを知り、「森の守り神」として、皆と助け合いながら森を守るために奮闘努力する。

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2009年8月31日 (月)

映画124・・マーニー

マーニー(1964・アメリカ)

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監督・アルフレッド・ヒッチコック、出演・ショーン・コネリー、ティッピ・ヘドレン・・

マーク(コネリー)の会社に、マーニー(ヘドレン)が応募してきた。彼女が金庫泥棒であることを知りながら、惹かれるままに雇うマーク。彼女は、異様なほど嵐と赤色に怖れを抱いていた。ある日、彼女は金庫から金を奪い、いつものように田舎の農場に逃げる。マークは彼女の盗癖に隠された原因があると思い、彼女の保護者になろうと結婚する。彼女は異常に彼との接触を避け、彼の愛を受け入れようとしない。旅行から帰った二人は、外見上は夫婦として暮らしたが別々の寝室で過ごす。再び金庫を破った時、問い詰められたマーニーは計5回の金庫破りを告白。探偵を使い母親の住所を割り出したマークは、彼女を連れて突然訪れる。次第にマーニーの常軌を逸した行動の謎が明かされていく。母親のバーニスは、15才でセーター一枚と引き換えにその男に抱かれ、マーニーを妊娠し捨てられていた。その後娼婦となり、マーニーが5才の時、嵐の夜、母の所に来ていた男に悪戯されそうになり、防ごうとした母親に暴力を振るう男を、母親から助けを求められるまま火かき棒で打ち殺してしまう。マーニーは記憶をなくし、母親は罪を逃れた。母親は男に対し厳しく育て、マーニーにも素っ気無く接し、そのためマーニーは愛情を信じられず盗癖を繰り返していたのだ。記憶を取り戻したマーニーは、自分の行動を支配していた無意識の動機を悟り、解放され、マークと再出発する事に。

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2009年8月30日 (日)

映画123・・エンゼル・ハート

エンゼル・ハート(1987・アメリカ)

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監督・アラン・パーカー、出演・ミッキー・ローク、ロバート・デ・ニーロ、リサ・ボネー、シャーロット・ランプリング、ストッカー・フォントリュー・・

1955年。しがない私立探偵ハリー・エンゼル(ローク)は、黒人ばかりの教会で、爪を長くのばしたルイ・サイファー(デ・ニーロ)から仕事を依頼された。戦前の人気歌手ジョニー・フェイヴァリットを探してほしいというのだ。彼は戦争の後遺症で精神病院へ収容されているはずだが、病院の記録を見ると彼は退院したことになっている。しかし、当時はまだなかったはずのボールペンで書かれているので、あやしんだハリーは主治医ファウラー(マイケル・ヒギンズ)を訪ねた。彼は、モルヒネ中毒でジョニーが男女2人に連れられて退院したことを話す。一度外出してもどってくると、ファウラーは惨殺されていた。ジョニーが占い師とつきあっていたことをつきとめ、彼女の行方を追ってニューオリンズへ。安ホテルにとまり、占い師のマーガレット(ランプリング)に会い、ジョニーのことを聞き出そうとするが失敗する。ジャズクラブでかつてのジョニーの同僚ツーツ・スイート(ブラウニー・マッギー)に話をきこうとして叩き出されたり、ジョニーの愛人だった黒人女性宅を訪ね、母は死んだと娘のエピファニー(ボネー)に聞かされた。マーガレットが殺される。ヴードゥ教の巫女であるエピファニーと情を通じ、絶頂時に彼女の首をしめかけるハリー。マーガレットの父イーサン(フォントリュー)も殺される。ハリーはジョニーがニューヨークのタイムズ・スクエアである人と会ったことをつきとめた。ニューオリンズでルイ・サイファーに会い、彼が実はルシファー、つまり悪魔であることが判明。ジョニーは売れるため悪魔と契約したが、その後悪魔を裏切りハリーになり逃げていた。エピファニーの死体を前に、ジョニーは「俺の娘だ」という。これまでの殺人はすべて彼が犯していたのだ・・

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2009年8月26日 (水)

映画122・・硫黄島からの手紙

硫黄島からの手紙(2006・アメリカ)

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監督・クリント・イーストウッド、出演・渡辺謙 、二宮和也 、伊原剛志 、加瀬亮 、中村獅童 ・・

戦況が悪化の一途をたどる1944年6月。アメリカ留学の経験を持ち、米軍との戦いの厳しさを誰よりも覚悟していた陸軍中将・栗林(渡辺)が硫黄島に降り立った。着任早々、栗林は本土防衛の最期の砦である硫黄島を死守すべく、島中にトンネルを張り巡らせ、地下要塞を築き上げる。そんな栗林の登場に、硫黄島での日々に絶望していた西郷(二宮)ら兵士たちは希望を見出す。だが、一方で古参の将校たちの間で反発が高まり…。

イーストウッド監督、スピルバーグ製作の『父親たちの星条旗』に続く、硫黄島2部作の第2弾。日本の最南端にほど近い太平洋に浮かぶ、東京都小笠原村硫黄島。山手線一周ほどもないこの小さな島は、米軍の本土攻撃を食い止める最期の砦として重要な拠点だった。米軍は当初、圧倒的な戦力の違いから5日で陥落できると踏んでいたが、予想以上の日本軍の抵抗によって激戦は36日間に及んだ。この硫黄島の戦いを率いた日本軍の栗林中将、若き兵士・西郷ら何人かの人物に焦点を当て、硫黄島での戦いを明らかにしていく。栗林もそうだが、西中佐(伊原)の人道的なのがいい。戦後61年が経ち、地中から発見された数百通の手紙。届かぬとわかっていてしたためられた家族への思いが、余りにも悲痛で胸を打つ。

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2009年8月23日 (日)

映画121・・眺めのいい部屋

眺めのいい部屋(1985・イギリス)

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原作・E・M・フォースター、監督・ジェームズ・アイヴォリー、出演・ヘレナ・ボナム=カーター 、ジュリアン・サンズ、マギー・スミス、デンホルム・エリオット、ダニエル・デイ・ルイス・・

1907年、イギリスの良家の令嬢ルーシー・ハニーチャーチ(カーター)は、年上の従姉シャーロット(スミス)に付き添われ、イタリアのフィレンツェを訪れる。イギリス人観光客がよく利用するペンションについた二人は、部屋が美しいアルノ河に面した側でないことにがっかりする。夕食の席で、シャーロットが苦情を言いたてるのを聞いたエマソン(エリオット)は息子のジョージ(サンズ)と共に泊っていた眺めのいい部屋と交換してもいいと申し出てくれるのだった。イギリスの階級意識に束縛されない自由な考えの持ち主であるこの親子に奇異な眼を向けるイギリス人観光客たち。一度はためらったシャーロットであったが、偶然に同宿していたハニーチャーチ家の教区のビーブ牧師(サイモン・カラウ)に説得され、申し出を受ける決心をする。翌朝一人で町を見物していたルーシーは、サンタ・クローチェ寺院でエマソンとばったり出会い、一緒に礼拝堂の壁画を見て回った。シニョーリ広場を通りかかったルーシーは喧嘩で胸を刺された男が血だらけになっている場面を目撃しその場で失神した。そんな彼女を介抱したのは、通り合わせたジョージであった。二人の心に、この時から特別な感情が芽生えはじめた。ある日ピクニックに出かけたルーシーは、同行したジョージに、青い麦畑の中で情熱的なキスをされる。二人の仲に気づいたシャーロットは、急遽、ルーシーをイギリスに連れ帰ってしまう。数ヵ月後、ルーシーは、高い教養の持ち主であるシシル・ヴァイス(ルイス)と婚約する。そんな矢先、偶然にもロンドンの美術館でエマソン父子と会ったシシルは、ルーシーの家に近い貸家の世話をする。やがてルーシーはジョージと再会。ルーシー家の人々とテニスに興じるジョージ。傍でラヴィッシュ女史(ジュディ・デンチ)の書いた小説を読み上げるシシル。再びジョージから熱いキスを受けたルーシーは、シシルとの婚約解消を決意する。秋、フィレンツェ。あのペンションの眺めのいい部屋に、ルーシーとジョージは再びやって来た。窓をあけると、美しい風景が広がるのだった(画像)。

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2009年8月22日 (土)

映画120・・父親たちの星条旗

父親たちの星条旗(2006・アメリカ)

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監督・クリント・イーストウッド、出演・ライアン・フィリップ、 ジェシー・ブラッドフォード 、アダム・ビーチ、 ジェイミー・ベル、 バリー・ペッパー ・・

アメリカ、ウィスコンシン州で葬儀社を営むひとりの老人。今、彼には最期の時が迫っていた。彼の名は、ジョン・“ドク”・ブラッドリー。彼は1945年、太平洋戦争の激戦地として名高い硫黄島に、海軍の衛生兵として出兵していた。しかも、その時撮られた1枚の写真によって、米国中から“英雄”と讃えられた輝かしい過去があった。しかし彼は、その事について決して語ろうとはしなかった。硫黄島で何を見たのか。父は何故沈黙を貫こうとするのか。父の最期を見守る彼の息子が、硫黄島の真実を辿り始める。

原作である「FLAGS OF OUR FATHERS」は、ジョン・“ドク”・ブラッドリーの息子ジェイムズ・ブラッドリーによって書かれた。彼は、父の沈黙に秘められた真実を知るため、何年もの歳月を費やし、父が見た硫黄島の真実に辿り着く。この本に感銘を受けたのは、メガホンを取ったクリント・イーストウッドだけではない。既に戦争映画『プライベート・ライアン』で2度のアカデミー賞(監督賞)を受賞したスティーブン・スピルバーグも、本作の映画化権獲得に尽力し、製作に情熱を注いだのだ。このアメリカを代表する二人の映画人が、戦争に対峙するアメリカ人と彼らの喪失を真正面から捉え、あますことなく描いている。この映画は、日本人が知らなかったアメリカの苦悩と喪失を教えてくれる。

「プライベート・ライアン」にも演ていたバリー・ペッパー(マイク役)がいい。

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2009年8月12日 (水)

映画119・・800万の死にざま

800万の死にざま(1986・アメリカ)

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監督・ハル・アシュビー、出演・ジェフ・ブリッジス、ロザンナ・アークェット、アレクサンドラ・ポール、ランディ・ブルックス、アンディ・ガルシア・・

マシュー・スカダー(ブリッジス)は、ロス市警の優秀な麻薬捜査官だった。在職中に暴れる丸腰の売人を撃ち、正当防衛か過剰防衛かで本署より執拗な追求をうけ、酒に溺れ、休職、離婚。アル中で廃人手前までの彼は禁酒会での苦闘の6ヵ月の後に、なんとか社会復帰。まず禁酒会の女より、会わせたい女がいるとのことで、彼は山の手の豪邸のパーティに出席。そこで目的の女、サニー(ポール)と会い、所を場末バーにかえて、彼女は彼に助けてくれと申し込む。あのパーティは、黒人マフィアのチャンス(ブルックス)経営の秘密高級売春クラブだったのだ。翌日、マシューはチャンスに、サニーをクラブから抜け出せるようたのむが、埒があかず、高飛びしようとしたサニーは何者かに殺された。侮悟の念にさいなまれたマシュー。再び酒に溺れ、アル中保護センターで正気を戻すのに2日がたっていた。マシューは、サニー殺しの捜査を開始する。まずチャンスをしめ上げるが、手がかりはなく、クラブのサニーの友人サラ(アークェット)に近づく。そして、クラブの常連のエンジェル(ガルシア)の指に、サニーのブレスレットから脱落した飾りのリングを見る。奴が犯人だ。サラとマシューはいつしか心ひかれていた。一方、エンジェルもサラにぞっこんだ。マシューはサラを囮にエンジェルをつかまえようとするが、サラはエンジェルの手に渡ってしまう。だが、マシューはチャンスと共にエンジェルが売人をやっていた麻薬密売ルートと麻薬を発見。これをエサに、エンジェル一味をおびき出し、サラとの交換を迫る。激しい銃撃戦。その場からエンジェルは逃げる。チャンスの豪邸でマシューとエンジェルは対決し終にエンジェルは倒れ、マシューはアル中から脱出。

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2009年8月11日 (火)

映画118・・ハチ公物語

ハチ公物語(1987・日本)

D112848164_2監督・神山征二郎、出演・仲代達也、八千草薫、山城新吾、加藤登紀子・・

秋田県大館の近藤家の紙屋では、牝犬アカが4匹の仔犬を出産した。数少ない純粋な秋田犬誕生の報告が、県庁の土木課長・間瀬の元に届けられ、間瀬はそのうちの一匹をプレゼントすると東京の大学教授、上野秀次郎宅へ知らせた。電話を受けた一人娘の千鶴子は大喜び。彼女はさっそく温泉に行っている両親に電話をするが、二人共難色を示した。昔飼っていた犬の死以来、生き物を飼うことに反対だったのだ。だが、飼いたいという千鶴子に押し切られてしまう。秋田犬の到着する日、千鶴子は外務省勤務の婚約者・森山とデートに出かけ、やむなく犬嫌いの書生・才吉が江戸っ子の植木屋・菊さんに頼んで一縮に渋谷駅へ出迎えた。到着した仔犬は死んだようにグッたりとしていたが、上野家に連れ帰り、教授が女中のおよしにミルクを持ってこさせ鼻先に置くと、元気よく起きあがった。仔犬の面倒は自分で見ると約束していた千鶴子は、いつの間にか妊娠し、あわただしく結婚式を挙げると上野家を出ていった。結局、仔犬の世話は教授が見る羽目になり、彼はハチと名を付けた。三ヵ月が過ぎ、ハチはイタズラ盛り。人には人格が、犬には犬格があると言う教授は、ハチに自由奔放な生き方をさせた。いつからか教授を渋谷の駅まで送り迎えするのがハチの日課となっていた。雨の日も雪の日も送り迎えするハチの姿を、交番の町田巡査や屋台の焼き鳥屋の留さん、たみ子夫婦、古川駅長たちが暖い眼でみていた。そんなハチの健気さが教授には可愛くてたまらない。千鶴子と森山が孫を連れて来ても、ハチのノミ取りに精出す始末。ある朝、教授を駅まで送って戻ったハチは急に悲しげな声で吠え始めた。その同時刻、教授は脳溢血で倒れ帰らぬ人となっていた。上野家は売りに出され、静子は千鶴子の家へ身を寄せることになった。ハチは浅草の土建業者・橋本に引き取られるが、何度となく抜け出し渋谷の元の家を訪れるのだった。野良犬と化したハチを見て、菊さんが自分の家に連れ帰る。まもなく、森山はロンドンに転勤となり、静子は和歌山の実家に帰った。突然、菊さんが亡くなり、ハチには寝ぐらも身寄りもなくなってしまった。毎日、午後5時半になると渋谷駅で教授の帰りを待つハチ。そんなハチのことが新聞に載った。それを見た静子がハチを訪ねてくるが、ハチは彼女の前から姿を消す。昭和10年3月8日、雪の中でハチは教授を待ちながら13年の生涯を閉じた。

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2009年8月 5日 (水)

映画117・・魔女の宅急便

魔女の宅急便(1989・日本)

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原作・角野栄子、監督・宮崎駿

魔女の娘は13歳になると修行のため独立するという古くからの掟があった。キキもそんな女の子の一人で今晩がその旅立ちの日なのだ。翌朝、黒猫ジジと共に港町コリコに着いたキキは大都会に夢中。しかし、誰も相手にしてくれず、早々落ち込んでしまうキキだが、偶然お客の忘れ物を届けたことから、パン屋の女主人おソノに気に入られ、その好意で店先を借りて宅急便を開業することになった。張り切るキキだが、不注意で配達中のぬいぐるみを森の中に落としてしまう。そしてそれを拾ってくれたのは絵描きの少女ウルスラだった。こうして何とか初仕事も無事終り、少しずつ町の生活にも慣れていくキキに、気のいい少年トンボが飛行クラブのパーティーに招待した。急いで仕事を終わらせ、パーティーに行こうと思うキキだったがそんな時、孫娘に手作りのパイを贈りたいという老婦人の手助けをしたため、パーティーに行けなくなってしまい、その上パイの届け先の娘から冷たい態度を受ける。雨にぬれて風邪をひいてしまったキキを見かねたおソノのはからいで、キキはトンボとデートすることになった。人力飛行機で空を飛ぼうと夢みるトンボの姿にキキの心もほぐれてゆくが、彼の仲間に例のパイの少女を見たキキは、前より増して落ち込んでしまい、さらに自分の魔法が弱まっているのに気付く。そんな時ウルスラが訪ねて来た。キキの落ち込みようを見た彼女は、キキを自分の家へ誘った。そこでウルスラと語り合い落ち着きを取り戻したキキは、翌朝あの老夫人から連絡があったことを聞きつけ屋敷を訪ねた。老婦人はこの間のお礼にケーキを焼いてくれたのだった。その時、テレビのニュースで飛行船のロープにトンボがぶら下がったまま飛び立ってしまったことを知ったキキは屋敷を飛び出し、掃除夫から借りたデッキブラシに乗って現場へ飛び立った。そして、間一髪でトンボを助けたキキは、人々の歓声の中に降りていった。

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2009年8月 1日 (土)

映画116・・テイキング・ライブス

テイキング・ライブス(2004・アメリカ、カナダ)

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監督・D・J・カルーソー 、出演・アンジェリーナ・ジョリー 、イーサン・ホーク、キーファー・サザーランド、ジーナ・ローランズ・・

FBI特別捜査官の女性が、次々と被害者自身に成りすましながら生きていく連続殺人犯を追うサスペンス。

1983年、カナダ。マーティン・アッシャーという名の少年が、交通事故で死んだというニュースが流れる。そして19年後の現在。ある工事現場で白骨化の進んだ死体が発見され、猟奇殺人の匂いを感じたモントリオール警察は、FBIに捜査協力を要請。単身で乗り込んできた特別捜査官の女性イリアナ・スコット(ジョリー)は、殺人犯像を分析するプロファイルの天才。パーケット(オリヴィエ・マルティネス)、デュヴァル(ジャン=ユーグ・アングラード)という2人の刑事と行動を共にしつつ、誰も気づかなかった点から犯人像を浮かび上がらせていく。そんな矢先、次の殺人事件が起こる。目撃者の男コスタ(ホーク)に、イリアナは尋問。一方、死んだはずの息子を目撃したと、老婦人アッシャー夫人(ローランズ)が警察に届け出る。イリアナの推理と捜査によって、マーティンが生きていることが確実となる。彼は自分の死を偽装するため、最初の被害者に成りすまし、以降それを繰り返しているのだ。そしてその人生に飽きたら、次の獲物を探す。イリアナの直感は彼が近くにいると告げていたが、一方、彼女はコスタに惹かれ始めており、2人は肉体関係を持ってしまう。だがそのあと、コスタがアッシャー夫人を殺害したことから、彼がマーティンだと判明。殺人犯と私的関係を持ったイリアナは責められ、FBIを解雇となる。7カ月後。コスタとの子供を妊娠したイリアナは田舎で一人暮らししていたが、そこにコスタが現われ、襲いかかる。しかしイリアナの妊娠は、彼を逮捕するためにFBIが仕組んだ狂言だった。そしてコスタはイリアナに胸をハサミで刺されて息絶える。

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2009年7月30日 (木)

映画115・・すみれは、ブルー

すみれは、ブルー(1986・アメリカ)

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監督・ジャック・フィスク、出演・シシー・スペイセク、ケヴィン・クライン、ボニー・ベデリア・・

休暇のため故郷のオーシャン・シティに帰ってきた、フォトジャーナリストのグッシー・ソーヤー(スペイセク)は、かつての恋人で町の新聞社を経営しているヘンリー・スクワイヤーズ(クライン)と再会する。彼には妻ルース(ベデリア)も息子もいるのだが、彼の家に招かれた夜、帰途雨の中で再び結ばれる。夏の海、2人は逢瀬を楽しむが、既にルースはそれを知っている。ある日ヨットで島へ渡った2人は宅地開発業者が野生のポニーを捕えている現場に出くわす。2人はこの自然破壊の告発記事をヘンリーの新聞のスクープとした。しかし、この一件は2人の愛の再燃を公表する形となり、ヘンリーの家庭は崩壊の危機を迎える。ルースは言う・・当時、ヘンリーの父親が亡くなったり自分が妊娠していなかったら、ヘンリーは旅立ったはずだと。ヘンリーの愛を信じるグッシーは、父親の心配も知りながら行動を起こそうとし、ニューヨークの一流雑誌から依頼があったことを機会にヘンリーと組んで仕事をするよう話をつける。グッシーの休暇も終わりが近づく。ついに家庭を去ることを決意したヘンリーを、空港で待つグッシー。彼は出発直前になってやって来るが、やはり妻の元に残ることに。グッシーはひとり飛行機に乗って故郷の町を後にする。ラストに機中から撮る、野生馬の写真が美しい。

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2009年7月20日 (月)

映画114・・トゥルー・ナイト

トゥルー・ナイト(1995・アメリカ)

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監督・ジェリー・ザッカー、出演・ショーン・コネリー、リチャード・ギア、ジュリア・オーモンド・・

アーサー王伝説に基づく、愛と冒険の歴史スペクタクル・ロマン。

アーサー王(コネリー)と円卓の騎士たちによって治められているイングランドの理想郷キャメロット。しかし、仇敵マラガント(ベン・クロス)が、王の命と王国を狙っていた。レオネス公国の若く美しい王妃グィネヴィア(オーモンド)は、王の妃となるために老臣オズワルド(ジョン・ギールグッド)を伴ってキャメロットへ向かう途中、マラガント一派に襲われる。危機一髪の彼女を救ったのは、自由と冒険を求めて山河をさすらう若き剣士ランスロット(ギア)だった。やがて、キャメロットを訪れた彼の勇気と実力を見抜いた王はこの地に留まるよう要請したが、ランスロットは固辞する。だが、マラガントの要塞にさらわれた王妃グィネヴィアを救出した彼の働きにいたく感動したアーサー王は彼を円卓の騎士に迎え、ランスロットも王へ忠誠を誓い、最も信頼の厚い“第一の騎士"の座を与えられる。だが、彼の心の中では王妃への熱い思慕が燃え上がり、彼女もまた許されぬ愛に身を焦がしていた。やがて、レオネス公国を攻撃したマラガント軍との戦闘が始まり、王の巧みな戦術とランスロットの獅子奮迅の活躍で敵は退却する。激しい戦いを終えたランスロットはグィネヴィアに別れを告げ、2人は唇を重ねた。それを知った王は激怒し、彼らを公開裁判にかける。だが、そこを奇襲したマラガントの軍勢が城を包囲した。ランスロットたち活躍で敵は撃退されたが、王も倒れる。臨終のアーサー王はランスロットに王国と王妃を委ね、世を去る。ランスロットとグィネヴィアは船葬により、王を弔った。

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2009年7月19日 (日)

映画113・・ショー・ガール

ショー・ガール(1995・アメリカ)

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監督・ポール・バーホーベン、出演・エリザベス・バークレー、ジーナ・ガーション、ジーナ・ラヴェラ、カイル・マクラクラン、グレン・プラマー・・

弱肉強食のショー・ビジネスの世界で、トップ・ダンサーを夢見るヒロインの奔放で逞しい生きざまを描いたドラマ。

トップダンサーを目指すノエミ(バークリー)はヒッチハイクでラスベガスにやって来た。超高級ホテル「スターダスト」で開催中のショー〈女神〉の衣装係、モリー(ラヴェラ)と親友になったノエミは〈女神〉のトップスター、クリスタル(ガーション)を紹介してもらうが、彼女に冷たくあしらわれる。その夜、ノエミがヌードダンサーとして踊っている三流のクラブ「チーター」に、恋人であり〈女神〉の興行主でもあるザック(マラクラン)を連れたクリスタルが訪れた。クリスタルはノエミに、ザックを大胆に挑発するプライベート・ダンスを踊るように命じる。屈辱的なダンスは、いつしか男女3人のラヴ・ゲームに変わり、ザックはノエミに圧倒され、クリスタルもまた彼女に魅了される。翌日、ノエミは〈女神〉の関係者にスカウトされ、オーディションに合格した。実はクリスタルが裏で手を回しており、彼女はノエミにかつての自分を見ていた。ある日、クリスタルの控えの代役が仲間の策謀でケガをする。その夜、ザックと寝たノエミは代役を決めるオーディションがあることをベッドで聞いた。選考会でザックはノエミを選ぶが、クリスタルは彼女の実力を認めながらも、代役は許さなかった。クリスタルは楽屋でもステージでもノエミを執拗に挑発し、追い詰めていく。ある時、舞台終了直後、ノエミは階段でクリスタルの背中を押して重傷を負わせた。主役にはノエミが大抜擢され、彼女はベガスの新しいスターとなる。華やかなパーティーの席でノエミはモリーに、彼女が大ファンの人気歌手アンドリューを紹介するが、モリーは彼にレイプされた。騒ぐノエミにザックは「金でカタをつけろ」と言い、それでも引き下がらないノエミに彼女が隠してきた過去の悲惨な家族関係、麻薬や売春の逮捕歴を暴く。「俺がスターにしてやる」と言う彼に唾を吐いて去るノエミ。アンドリューの部屋を訪れたノエミは、誘惑に乗ったと見せかけ、彼にナイフを突きつけ、ハイヒールで何度も激しく蹴り上げるシーンは圧巻! 入院中のモリーを見舞い仕返しをしたことを告げ、次いでクリスタルを見舞ったノエミは、引退の時期を図っていた彼女の真意を知る。そして彼女はベガスを後にし、新しい街を目指して去っていく。

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2009年7月17日 (金)

映画112・・エリザベス

エリザベス(1998・イギリス)

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監督・シェカール・カプール、出演・ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、ジョセフ・ファインズ・・

16世紀のイングランド。国内では旧教・カトリックと新教・プロテスタントが争っていた。ときの女王メアリー(キャシー・バーク)はプロテスタントを弾圧、新教派のエリザベス(ブランジェット)もロンドン塔に投獄されてしまう。しかし、ほどなくメアリー女王は他界。1558年、エリザベスに王位が継承される。新しい女王に、フランスのアンジュー公(ヴァンサン・カッセル)、スペイン王との結婚話が持ち上がるが、エリザベスは恋人のロバート(ファインズ)と逢い引きを重ねていた。国内の財政は苦しく、スコットランドとの戦争にも敗れたイングランド。エリザベスは新教派のウォルシンガム(ラッシュ)を味方につけ、国を新教に統一することを決定。これを怒ったローマ法王は英国に密使を送る。ウォルシンガムは不穏な動きを抑えるため、スコットランド女王メアリー(ファニー・アルダン)を暗殺。臣下たちは結婚により身を守るようエリザベスに薦め、ロバートにはすでに妻がいることを告げる。国内では旧教派のノーフォーク卿(クリストファー・エクルストン)が法王と結託し反撃に出ようとしていた。意を決したエリザベスはローマからの密使を探し出し、ノーフォーク卿をはじめとする旧教派を一網打尽にする。愛に破れ祖国と生きることを決意したエリザベスは、人々の前で「私は国家と結婚します」と宣言するのだった。

後日談・・処女王となったエリザベスを、ウォルシンガムはずっと警護したそうな。

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2009年7月10日 (金)

映画111・・・インソムニア

インソムニア(2002・アメリカ)

Photo_3 監督・クリストファー・ノーラン、出演・アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、ヒラリー・スワンク・・

インソムニア・・不眠症

24時間太陽が沈まないアラスカのナイトミュートの町。17歳の少女の死体がゴミ捨て場から発見され、ロス警察からベテラン警部のウィル・ドーマー(パチーノ)と相棒のハップ(マーティン・ドノヴァン)が捜査の助っ人にやってくる。彼ら二人には、過去の事件に関して内部監察からの疑いが掛かっていた。ウィルは、海辺の小屋付近で目撃した犯人を追って、濃霧の中で発砲し、誤ってハップを撃ち殺してしまう。放心状態のウィルは罪悪感に苛まれながらも、それを告白することができない。そんな彼に、事件の犯人であるミステリー作家のウォルター・フィンチ(ウィリアムズ)から電話がかかってくる。フィンチはウィルに取り引きを持ちかけ、少女のボーイフレンドだった少年ランディ(ジョナサン・ジャクソン)をすべての犯人に仕立てようと誘い、ウィルは混乱する。しかしやがて、フィンチの家を地元の刑事エリー(スワンク)が訪ね、ウィルも交えて大乱戦になった際、ウィルはフィンチを射殺。発見した別の銃の薬莢(ウィルの9mm)を、瀕死のウィルにエリーが忘れようと言うが、踏み外すなと言い返したウィルは、安心して久しぶりの眠りにつくのだった。

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2009年7月 9日 (木)

映画110・・白い風船

白い風船(1966・イラン)

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監督・ジャファール・パナヒ、出演・アイーダ・モハマッドカーニ、モフセン・カリフィ・・

イスラム暦の大晦日。ラジエー(モハマッドカーニ)はお母さん(フェレシュテ・サド・オラファイ)に新年飾りの金魚を買ってくれとせがむが、うちの水盤の金魚と同じだと言って取り合ってくれない。市場の金魚は太っていてヒレが大きくて花嫁さんみたいに綺麗なのに・・お兄ちゃんのアリ(カリフィ)がお母さんと掛け合い、やっと買ってもらえることになった。大事なお札を金魚鉢に入れ、市場に走るラジエー。途中で寄り道して意地悪な蛇遣いにお金を巻き上げられそうになるが、相棒の小父さんがお金を返してくれた。ところが金魚屋につくとお金がない。来た道を探したら見つかるよと小父さんに言われ、親切な老婦人(アンナ・ブロコフスカ)も一緒に来てくれた。はたしてお札は道端の側溝の格子に引っ掛かっていた。ところがラジエーが駆け寄る直前にオートバイがその上を通り、お札は側溝に落っこちてしまう。親切な老婦人はすぐ側の仕立屋のバフティアリさん(モハマッド・バフティアリ)に頼んでくれたが、老婦人が行ってしまうとバフティアリさんは客との喧嘩に夢中でラジェのお札どころではない。とりあえず金魚屋の小父さんにはお金が見つかったと知らせ、小父さんは金魚をくれたが、お金が取れるまで預かってもらう。側溝のそばで困っているとお兄ちゃんが心配してやって来た。バフティアリさんは正月休みが終わって隣の店の人が帰ってきてから取ってもらえばいいという。お兄ちゃんは店の人の家を探しに行き、ラジエーは兵隊さん(モハマッド・シャハニ)に話しかけられる。彼には彼女と同じくらいの妹が二人いるが、お金がないので田舎に帰れないのだそうだ。今度はアフガン人の風船売りの少年が通りかかり、お兄ちゃんは彼が風船を繋いでいる棒を強引に借りる。最初は怒っていた少年だが、事情が分かるとお札をくっつけるためのガムまで買ってきてくれた。少年のおかげでやっとお札が取れた。兄妹は一目散に金魚屋に走っていく。後には白い風船の残った棒を持った、風船売りの少年だけがぽつんと残された。新しい年が明ける。

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2009年7月 6日 (月)

映画109・・カズンズ/今ひとたび

カズンズ/今ひとたび(1989・アメリカ)

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監督・ジョエル・シューマカー、出演・イザベラ・ロッセリーニ、テッド・ダンソン、ショーン・ヤング、ウィリアム・ピーターセン、ノルマ・アレアンドロ・・

76年のフランス作品「さよならの微笑」のリメイク。

マリア(ロッセリーニ)は、高校の同級生だったトム(ピーターセン)と結婚11年目。ラリー(ダンソン)は、二度目の妻ティッシュ(ヤング)と結婚2年目。マリアの母イーディ(アレアンドロ)とラリーの伯父の結婚式で出会った二人は、それぞれの配偶者の浮気を知る。慰めあい語り合ううちに、次第に打ち解け親しさを増す。お互いの熱い思いを知りながらも、「特別の友だち」でいようと話し合うが・・。惹かれ合う素直な気持ちを抑えられず結ばれ、二人でレストランを開いて休みの日にセーリングをしたいと夢を語るが、家族を捨てきれず逢わないことにする。ラリーの伯父が死に、その後マリアの母親とラリーの父親の結婚式。ティッシュは一人で生活を始め出世している。ラリーがマリアにダンスを申し込み、トムの理不尽さにマリアはラリーと踊る。時が過ぎ・・「マリアの店」の前から、お互いの子供と共にセーリングに出かける二人。

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2009年6月30日 (火)

映画108・・から騒ぎ

から騒ぎ(1993・アメリカ)

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原作・ウィリアム・シェークスピア、監督・ケネス・プラナー、出演・ケネス・プラナー、デンゼル・ワシントン、ロバート・ショーン・レナード、キアヌ・リーヴス、エマ・トンプスン、ケイト・ベッキンセイル、マイケル・キートン・・

イタリア、トスカナ地方。田園の地メシーナを収めるレオナート(リチャード・ブライアース)の一家は、陽光の降り注ぐ中でなごやかにピクニックを楽しんでいた。弟のアントニオ、美しい娘ヒーロー(ベッキンセイル)、姪でヒーローの従姉妹に当たる陽気で勝気な娘、ベアトリス(トンプソン)が朗読する詩に耳を傾けていた。そこへ急ぎの従者が、戦いに勝ったアラゴンの領主ドン・ペドロ(ワシントン)が、メシーナへ凱旋することを知らせにやって来た。レオナートたちは歓喜し、村は一躍大騒ぎに。若くハンサムなクローディオ(レナード)、独身主義者のベネディック(ブラナー)、ペドロの異母弟ドン・ジョン(リーヴス)の一行は村に到着し、ペドロは早速レオナート一家と再会する。クローディオとヒーローは好意を寄せ合い、ベネディックとベアトリスはお互いに強い口調でからかい合う。一人不服そうなのが、兄ペドロを疎ましく思っているドン・ジョンだった。ヒーローに心ひかれたクローディオは、ペドロのはからいで彼女の気持ちを知ることができ、両家の間で婚礼の話がまとまる。挙式の準備が進む中、レオナートとペドロは、今度は顔を合わせれば口論ばかりしているベネディックとベアトリスのことが気になる。彼らの考えが図に当たり、彼と彼女はお互いに愛していることを知る。そんな周りの幸せなムードが気に入らないドン・ジョンは挙式の前夜、手下を使って悪巧みを巡らせ、ペドロとクローディオにヒーローが不貞を犯したと思い込ませた。挙式当日、クローディオはヒーローを不貞の女と罵り、婚礼はなかったことにすると怒る。ドン・ペドロとクローディオが出ていった後、神父は「これは何かの間違いだ。ヒーローは悲しみのあまり死んでしまったことにして、身を隠すようにしなさい」と助言する。ドン・ジョンは村から秘かに姿を消していた。やがて警保官ドグベリー(キートン)がドン・ジョンの手下に何もかも白状させ、クローディオとドン・ペドロは、すべてが策略だったことを知る。後悔と悲しみに暮れるクローディオは、自分の非を彼女の亡骸に償い、その代償としてアントニオの娘と無条件で結婚することを誓う。そして見知らぬ女性との婚礼の当日、新婦の顔を覆ったベールを上げると、そこにはヒーローの顔が。クローディオは心から詫び、彼女もその愛を素直に受け止める。一方、ベネディックとベアトリスの心もすでに決まっていた。逃げていたドン・ジョンも捕まり、2組の男女の幸せを祈って村人たちは心から祝福するのだった。

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2009年6月29日 (月)

映画107・・ママの遺したラヴソング

ママの遺したラヴソング(2004・アメリカ)

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監督・シェイニー・ゲイベル、出演・スカーレット・ヨハンソン、ジョン・トラボルタ、ガブリエル・マクト・・

フロリダで怠惰な生活を送るパーシー(ヨハンソン)に、深い確執のせいで長年会っていなかった母の訃報が届く。ニューオーリンズの生家に帰ったパーシーを待っていたのは、見知らぬ二人の男。元文学部教授のボビー・ロング(トラボルタ)と彼を慕う作家志望の青年ローソン(マクト)。古ぼけた一軒家で、嫌々ながらの同居生活が始まる。新しい生活、文学との出会い、初恋、そして初めて聞く亡き母の横顔。ささくれだっていたパーシーの心は、いつか少しづつ癒されていく。そしてある日、母が自分に宛てた一通の手紙を発見する。

トラヴォルタが今まで見せたことのない繊細な表情を見せている。生きることにつまずき、そしてまた歩き出そうとする全てに人に優しいストーリー。舞台のニューオリンズがもつ“酒とバラの日々”的雰囲気は魅力で、米南部のゆったり流れる空気は癒し系。奇妙な3人の暮らしが始まる。娘と母の元恋人=大学教授の諍いや葛藤、しかし次第に温かな感情が芽生え、同居する大人の男2人によって投げやりだった娘は人生を再生しようと自分に向き合う、という成長と絆を描いた人間ドラマ。文学的な言葉をちりばめたり、ジャズをBGMに“らしい”雰囲気が・・相手にも知らされなかった彼女の父親はボビーであった。

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2009年6月28日 (日)

映画106・・ザ・ペーパー

ザ・ペーパー(1994・アメリカ)

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監督・ロン・ハワード、出演・マイケル・キートン、マリサ・トメイ、グレン・クローズ、ロバート・デュヴァル・・

ニューヨークのタブロイド紙新聞社に勤める記者たちの激烈な一日を、軽快かつユーモラスなタッチで追いかけた群像劇。

午前7時。NYの地方紙・サン の編集局次長ヘンリー(キートン)は目を覚ました。深夜に起きた殺人事件が各紙の一面を賑わす中、サンだけが遅れをとっていた。妊娠8ヶ月の妻マーサ(トメイ)は仕事本位の夫に不満で、他紙への転職を強く望んでいた。午前9時。出社したヘンリーに、編集局長のアリシア(クローズ)が金切り声で内線電話をかけてくる。やがて編集会議が始まった。午後2時。ヘンリーは面接に出掛けたが、センチネル編集部のグレイにサンを侮辱され、腹いせにデスクの上のメモから例の殺人事件に関する特ダネを拝借する。その頃、編集長バーニー(デュヴァル)は前立腺ガンの宣告を受けていた。また、アリシアは私生活の財政難から金のことが頭から離れない。夕べの殺人事件の容疑者として、2人の黒人少年が逮捕されたのも同じ頃だった。そして、午後の編集会議。アリシアは昨夜の事件をトップに、「犯人逮捕」の大見出しにと主張するが、ヘンリーはセンチネルで盗んだネタから誤認逮捕だと信じ、2人は真っ向から対立。8時までに容疑者の写真と無実の証拠をつかまなければ、彼の案はボツになる。だが、確証を得られないまま、刻々と時は過ぎていく。そんな時、マーサの活躍で極秘情報が手に入った。どうやら真犯人はマフィアらしい。午後10時。バーニーは病気で弱気になり、疎遠になっていた娘に会いに行ったものの冷たくされて街のバーで酒をあおっていた。一方、マクドゥーガルと協力して警察の証言を得たヘンリーは、急いで社に戻るが、非情にも輪転機は轟音を立てて回り始めていた。社主に昇給願いを却下されイラついていたアリシアは、何としても輪転機を止めさせようとしない。格闘の末、ようやく止めたヘンリーにアリシアはクビを宣告し輪転機を再始動させ、ヘンリーに「社の理念は消えた」と言われる。午後11時。ヘンリーが落胆して家に帰ると、マーサが切迫流産の危機にされされて入院。一方、バーニーと同じバーで、マクドゥーガルの言葉で報道に携わる者としての良心を取り戻したアリシア。だがその時、マクドゥーガルに記事を書かれた交通局長が報復のため彼に銃を突きつけ、流れ弾がアリシアの足に命中。マーサと同じ病院に収容された彼女は、社に電話して記事の差し替えを命じる。翌朝、アリシアは刷り上がったばかりのサンをベッドで満足そうに読む。マーサは、無事男の子を出産。午前7時。テレビのニュースがサンのスクープを報じる。今日も忙しい一日の始まりだ。

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2009年6月27日 (土)

映画105・・スター誕生

スター誕生(1976・アメリカ)

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監督・フランク・R・ピアソン、出演・バーブラ・ストライサンド、クリス・クリストファーソン・・

トップ歌手を夢見る女性がその座を得、ロック界のスーパースターとの悲劇の愛を描いたリメイク作品。77年ゴールデン・グローブ賞最優秀作品賞、主演女優賞、主演男優賞、作曲賞、主題歌賞を受賞。

ジョン=ノーマン(クリス・クリストファーソン)は、ロック界のスーパースター。酒と麻薬に溺れる彼は、ふと立ち寄ったクラブでエスター(バーブラ・ストライサンド)のステージを見て才能をを発見する。翌日、ノーマンはコンサートで酔いどれメチャメチャにしてしまい、傷を負い、エスターとははぐれ、財政的危機にも追い込まれてしまった。公演のキャンセルは続き、あの公演の損害賠償をと、関係者はノーマンの邸に集まる。そこへ放送局がヘリコプターよりインタビューを求めるが、怒ったノーマンは発砲してしまった。後日謝罪に局を訪れたノーマンは、エスターと再会する。家財道具も何もないジョンの邸に見立てた土地で、愛を確認し合う2人。ジョンは彼女のために曲を作り、彼女の才能を育てていく。ノーマンは自分のコンサートで観客に彼女を紹介し、コンサートは大成功。マスコミは連日、彼女を追い、レコードは売れ、全国巡演も決定した。2人は結婚する。グラミー賞発表の日が来た。受賞するエスター。今や大スターのエスターにとってノーマンは邪魔な存在だと人々はそう言い、ノーマンは気づくがエスターは彼を必要としていて解らない。ある日、二人の愛を永遠にするため決意したノーマンは、フェラーリに乗って事故死する。そして数日後彼を追悼するコンサートが催され、偉大な歌手ノーマンの死を一流ロック・グループが惜しんだ。静かにイントロが流れ、悲しみからまだ立ち上がれないエスターの歌が流れてくる。愛しいノーマンのあの想い出の歌が、今満員の聴衆の中にも大きくひろがっていった。

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2009年6月20日 (土)

映画104・・12人の優しい日本人

12人の優しい日本人(1991・日本)

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脚本・三谷幸喜、監督・中原俊、出演・塩見三省、相島一之、上田耕一、中村まり子、林美智子、豊川悦司・・

日本に陪審員制度があったらという仮定で、ある殺人事件の審議に奮闘する12人の陪審員の姿をユーモラスに描く。

ある殺人事件(別れた夫から復縁を迫られ、トラックの前に突き飛ばして殺したとされる事件)の審議のために12人の陪審員が集められる。12人は、職業も年齢もバラバラな無作為に選ばれた人々で、陪審委員長を努める40歳の体育教師の1号、28歳の会社員の2号、49歳の喫茶店店主の3号、61歳の元信用金庫職員の4号、37歳の庶務係OLの5号、34歳のセールスマンの6号、33歳のタイル職人の7号、29歳の主婦の8号、51歳の歯科医の9号、50歳のクリーニング店おかみの10号、30歳の売れない役者の11号、そして同じく30歳の大手スーパー課長補佐の12号。被告人が若くて美人だったことから審議は概ね無罪で始まり、すぐ終わるかに見えたが、討論好きの2号が無罪の根拠を一人一人に問い詰めたことから、審議は意外な展開へ。有罪派と無罪派と分裂、さらに陪審員達の感情までもが入り乱れ、被告人が有罪の線が強くなっていく。ところがその時、他の者から浮いていた11号が事件の謎解きを推測し始め、それによって事件の新たな事実が提示される。そして事態は再び逆転し、殺意の証明が出来ないものとして被告人に無罪の評決が下るのだった。

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2009年6月19日 (金)

映画103・・シン・レッド・ライン

シン・レッド・ライン(1998・アメリカ)

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原作・ジェームズ・ジョーンズ、監督・テレンス・マリック、出演・ジム・カヴィーゼル、ショーン・ペン、ベン・チャップリン、ジョン・キューザック、ウディ・ハレルソン、ジョージ・クルーニー、ニック・ノルティ・・

太平洋戦争の激戦地であるガダルカナルを舞台に、生死の狭間に生きる米兵たちの人問模様を豊潤なイメージで綴った大作ドラマ。

1942年、ソロモン諸島ガダルカナル島。アメリカ陸軍C中隊に属する二等兵ウィット(ジム・カヴィーゼル)はメラネシア系原住民に魅せられたかのように無許可離隊を繰り返していた。そんな彼を歴戦のつわものであるウェルシュ曹長(ショーン・ペン)は看護兵に配属した。さて、C中隊を率いるたたきあげの指揮官トール中佐(ニック・ノルティ)は、クィンタード准将(ジョン・トラヴォルタ)の見守る前で兵士を上陸させる。日本軍の守備隊がたてこもる内陸の丘の攻略にかかる中隊だが、敵の銃火の下、ケック軍曹(ウディ・ハレルソン)はじめ兵士たちは次々に命を落とす。焦るトールの強引な突撃命令を、中隊長のスターロス大尉(エリアス・コーティアス)は部下を無駄死にさせたくないと拒絶した。結局、丘は戦場にあっても故郷に残した美しい妻(ミランダ・オットー)の面影を胸に戦い続けるベル二等兵(ベン・チャップリン)の決死の偵察とガフ大尉(ジョン・キューザック)指揮の攻撃部隊の活躍でみごと陥落。トールはさらに奥の日本軍の本拠地も攻め落とさせた。作戦に成功した中隊だが、トールは命令に背いたスターロスを解任した。ひとときの休養の後、進軍を再開した中隊は今度はジャングルの中で日本軍に遭遇。看護兵から一兵卒に復帰していたウィットは自ら申し出て仲間3人で斥候に出たが、部隊をかばおうとして日本軍に包囲され命を落とした。ウェルシュは彼の墓の前にひざまづく。スターロスに代わり新たな中隊長のボッシュ大尉(ジョージ・クルーニー)が赴任したが、戦闘はなおも続く。ウェルシュやベルは様々な思いを胸に島を離れるのだった。

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2009年6月17日 (水)

映画102・・ギフト

ギフト(2000・アメリカ)

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監督・サム・ライミ、出演・ケイト・ブランシェット、ヒラリー・スワンク、キアヌ・リーブス、グレッグ・キニア、ジョバンニ・リビシ、ケイティ・ホームズ・・

ジョージア州の小さな町で、一年前に夫を事故で喪い三人の子供を育てているアニー(ブランシェット)。彼女にはギフト(超感覚)があり、カードを使った占いで細々と生計を立てている。夫のDVに悩むヴァレリー(スワンク)はアニーを度々訪れ助言を受けるが、夫のドニー(リーブス)は彼女を魔女扱いする。息子の教師であるウェイン(キニア)には、町の有力者の娘ジェシカ(ホームズ)という婚約者がいる。修理工のバディ(リビシ)は精神を病んでおり、アニーを唯一の友だちとして慕い助言を受けている。ある日、ジェシカが失踪し、父親がアニーを頼って来る。アニーには、ジェシカが湖の中ににいるのが見える。そこはドニーの土地の湖で、自堕落な生活をしていたジェシカの死体が発見され、ドニーが逮捕され有罪となる。裁判に翻弄され真犯人に迷いがあるアニーは、幼い頃父親から受けた虐待が元で精神を病んだことを思い出したバディが助けを求めるものの応じる余裕がない。暴走したバディは、父親に火を放ち病院送りとなる。ウェインと再び湖を訪れたアニーは彼が犯人だと気付き、襲われた所をバディが助け警察まで送る。ウェインが自供し、バディに助けられたと話すアニーは、バディが既に病院で自殺していたと聞かされる。彼女の手には、以前バディに貸していて今回返されたハンカチが・・。事件が片付き、アニーは三人の子供たちと亡き夫の墓参りをする。

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2009年6月15日 (月)

映画101・・ボイスレター

ボイスレター(1998・アメリカ)

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原作・ジョン・フォスター、監督・デヴィッド・カーソン、出演・パトリック・スウェイジ、ジア・カリデス、エリザベス・ラシオ、ティナ・リフォード、キム・マイカーズ・・

妻殺しの容疑で、無実の主張をしながら獄中で死刑囚としての生活を送るレイス(スウェイジ)は、獄中で手記を発表しそれが元で4人の女性とボイスレター(カセットテープに肉声を吹き込む文通)を交わしていた。死刑執行まで40日余りになったある日、弁護士の奔走もあり2審で無罪となり出所した彼の元に謎のカセットテープが届き、それは自分以外の女性達とボイスレターしていたことを知った者からの死刑宣告であった。誰かを突き止めるために女性たちの下を訪れるが、度重なるストーカー行為の果てに次々と妻が殺された手口で殺されていき、レイスはその連続殺人の犯人として追われる身になりながら真相を突き止めていく。ラスト・・疑わしかった元警官のリタ(カリデス)の機転で真犯人(ジュディス)が分かり、二人して旅立つ。

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2009年6月13日 (土)

映画100・・パルプ・フィクション

パルプ・フィクション(1994・アメリカ)

D111752788_2監督・クエンティン・タランティーノ、出演・ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリス、ティム・ロス、ハーヴェイ・カイテル、エリック・ストルツ、クエンティン・タランティーノ、ユマ・サーマン、ロザンナ・アークエット、マリア・デ・メディロス・・クリストファー・ウォーケン、スティーヴ・ブシェミ・・

L・Aで起きる、くだらない話というタイトルのオムニバス作品である。

※レストランで、パンプキン(ロス)が彼女と強盗する話をしている。ビンセント(トラボルタ)とジュールズ(ジャクソン)が、裏切り者の所から取引の品を取り戻す・・プロローグ

※ビンセントがボスから妻のミア(サーマン)の世話を頼まれ、食事に出かけて戻ったところ帰り際にミアがヘロインの過剰摂取になり、売人のランス(ストルツ)を頼り何とか息を吹き返させる。

※落ち目のボクサー・ブッチ(ウィリス)は、ボスから八百長を持ちかけられ裏切って勝ち、相手が死ぬ。彼女のファビアン(メディロス)と逃げようとするも、形見の時計を取りに戻りビンセントを殺し、逃げるところをボスと出くわしその後のことを忘れる約束で解放され、ファビアンと逃亡する。

※ジュールズとビンセントは裏切り者の一人を車に乗せて引き上げる途中、ビンセントの銃が暴発し車中で殺してしまい、ジュールズの友人ジミー(タランティーノ)を頼るが、恐妻家のジミーにキレられ始末屋のウルフ(カイテル)を呼んで処理する。

※一連の厄介事を片付けたジュールズとビンセントはレストランへ。強盗事件が発生し、足抜けして更正する積りのジュールズが上手く立ち回り、カップルを帰らせ自分達も立ち去る・・エンディング

時系列・・ビンセントとジュールズが取引の品を取り戻す→横領したギャングを追い込むも反撃に合い全弾逸れ、ジュールズが奇跡を実感。ビンセントが誤射で独りを殺したためウルフが掃除→ビンセントとジュールズがレストランで食事。パンプキンが彼女と強盗(オープニング)。ビンセントとジュールズ、事態を収めレストランを去る(エンディング)→ブッチが八百長を裏切りトラブルに。ブッチを追っていたビンセント、アパートで鉢合わせ殺される→逃げるブッチとボスが鉢合わせ、なし崩し的に変態に監禁される。事態を切り抜けボスへの貸しで八百長事件がチャラになり、ブッチは逃亡する。

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2009年6月12日 (金)

映画99・・日曜日のピュ

日曜日のピュ(1992・スウェーデン)

Photo_2脚本・イングマール・ベルイマン、監督・ダニエル・ベルイマン、出演・トミー・ベルイグレーン、レナ・エンドレ、ヘンリク・リンロース、ヤーコブ・レイグラーフ・・

「日曜日に生まれた子供は不思議な力を持っている。他の人には見えないものを見ることができる幸福な子供なんだ。」

1920年代、スウェーデンの田園地帯を舞台に、8歳になったばかりの少年イングマール(愛称ピュ)のひと夏の思い出と、初老を迎えた現在の姿をフラッシュバックさせながら描いたヒューマン・ドラマ。巨匠ベルイマンが幼少期を綴った脚本を、息子のダニエルが初映画化した。

ピュは、子ども扱いされる事に不満を抱いたり、父への愛情を上手く表現できなかったり、時計職人の死に纏わる不思議で怖い話に驚かされたりする少年である。牧師である父に畏敬の念を抱きながらも、打ち解けられず怖い存在と思っていた。ある日曜日、遠く離れた教区への二人だけの旅の帰り、池で泳いだり花の名前を教えて貰ったり、雷雨に遭遇し雨宿りした時、打ち解けられたかのように思えた。冒頭の言葉は、同じ日曜日生まれの父に言われたものである。牧師でありながら人に厳しく、家族に恐れられていた孤独な父。50年も連れ添った妻の死後、日記に見つけた辛辣な言葉。息子の冷たい態度。語り尽くせない父と息子の絆と、その死に当って父の苦悩を理解し許そうとする。

淡々とした物語の背景として描かれる、穏やかな北欧の深い森や湖、たおやかな小川の流れや木漏れ日の美しさ。澄み切った風景の中にある、晩年不仲だった主人公の父に対する憧憬が眩しい。

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2009年6月10日 (水)

映画98・・愛の勝利

愛の勝利(2001・英、伊)

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原作・マリヴォー、監督・クレア・ペプロー、出演・ミラ・ソルヴィノ、ベン・キングズレー、フィオナ・ショウ、ジェイ・ロダン、レイチェル・スターリング・・

18世紀ヨーロッパ。レオニード王女(ソルヴィノ)は、父親が先代の国王から奪い取った王位を継承していたが、正当な継承者であるアジス(ロダン)に権利を返そうと彼を探し出すが、アジスに一目惚れしてしまう。アジスは国を追放され、哲学者(キングズレー)とその妹(ショウ)に守られ、王女を憎むように育てられる。王女はアジスに近づくため、侍女(スターリング)と共にフォーシオンと名乗り男装して乗り込み、狙いはあくまでもアジスに王位を譲り妻に納まることであるが、それぞれ彼らを虜にしてしまう。真相を知ったアジスは、一度は彼女を追い出すが追いかけていって結ばれる、というミュージカル風のコメディである。常に無い、キングズレーの初心な表情がある作品。

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2009年6月 9日 (火)

映画97・・くたばれ! ハリウッド

くたばれ! ハリウッド(1986・アメリカ)

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監督・アラン・アルダ、出演・アラン・アルダ、マイケル・ケイン、ミシェル・ファイファー、リリアン・ギッシュ・・

ピューリッツァー賞も摂った歴史学教授アンダ(アルダ)が書いた、アメリカの独立戦争に纏わる小説が映画化されることに。ハリウッドから撮影スタッフや俳優達が集まり、静かな町が大賑わいになる。脚本を読んだ教授は、ストーリーが全く別物のコメディになっているのに驚く。彼の史実に基づいた格調高い作品が、売らんかなのアクション・セックス・ナンセンスに溢れた物になっていたのだ。自分の作品を守るために、脚本の手直しに参加することにする。しかし、脚本家は大ボケで、監督は商業主義に凝り固まり、主演男優(ケイン)は女の事しか頭にない始末。唯一救われたのが、主演女優(ファイファー)が役柄にピッタリで、彼女と束の間の恋に落ちるが・・ドタバタの内に作品は完成し・・女優は男優と関係し、男優と接近していた恋人の同僚が彼の元に戻る。アンダのとぼけた母親役で、リリアン・ギッシュがいい味わいである。

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2009年5月30日 (土)

映画96・・溝の中の月

溝の中の月(1982・フランス)

31879z8x5jl__sl500_aa192__2原作・デイヴィッド・グーディス、監督・ジャン・ジャック・ベネックス、出演・ジェラール・ドパルデュー、ナスターシャ・キンスキー・・

港のドッグが立ち並ぶ一角、路地の奥で、ある日若い娘がカミソリで喉を掻き切った。男に強姦され、そのショックで取った行動だった。彼女の血が、月の光が輝く溝の中に滴る・・その溝に写る月の美しさ。その娘カトリーヌ(キンスキー)の兄ジェラール(ドパルデュー)は、妹の仇を取ろうと犯人を追い、夜の港をさ迷い歩く。ミカド・バーで、山の手の金持ちチャニングに会うが、彼の正体は謎である。夜の町には労働者と売春婦が屯している。チャニングの妹ロレッタ(キンスキー)が現れ、ジェラールは妹と瓜二つなのに驚く。ジェラールの情婦ベラは、ロレッタに嫉妬する。ジェラールはこの掃き溜めのような町から出たいと思い、月の光の輝く中で手を差し伸べる美しいロレッタと深夜に結婚するが、目が覚めると、いつもの暗い部屋にいた。嫉妬に狂ったベラが、ジェラールを襲わせる。・・「別の世界へ出よ」・・砂に埋まったボトル。ジェラールは、山の手の暮らしが恐ろしく、ベラの元に戻る。妹の事件の犯人は解らないまま・・

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2009年5月25日 (月)

映画95・・パニッシャー

パニッシャー(2004・アメリカ)

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監督・ジョナサン・ヘンズリー、出演・トム・ジェーン、ジョン・トラボルタ・・

裏社会を支配する資産家、ハワード・セイント(トラボルタ)。ある夜、彼の息子がFBIによって殺され、怒り狂ったセイントは、潜入捜査官フランク・キャッスル(ジェーン)の一家を虐殺。家族を失ったキャッスルは、法律ではセイントを罰しきれないと、闇の私刑執行人パニッシャーとなりセイントを制裁する機会を狙う。キャッスルが生き延びている事を知ったセイントは、二人の殺し屋を送り込む。殺し屋を交わしたキャッスルは、セイントの妻と彼の右腕の会計士の行動を追う。会計士がゲイでセイントに隠していると知り脅迫し、セイントには彼の妻と会計士が浮気していると思い込ませる。セイントは妻と会計士を殺害し、キャッスルがセイントを殺害する。キャッスルは自殺を思い留まり、法で裁けない悪人たちを制裁していく事を決意する。

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2009年5月24日 (日)

映画94・・死刑台のエレベーター

死刑台のエレベーター(1957・フランス)

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原作・ノエル・カレフ、監督・ルイ・マル、出演・モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、リノ・ヴァンチュラ・・

25才のルイ・マル監督の初作品。音楽はマイルス・ディヴィスである。

技師ジュリアン(ロネ)と、その社長夫人フロランス(モロー)は愛人関係にある。自由を求めて、社長を亡き者にしようと二人で完全犯罪を目論む。その実行日、ジュリアンは拳銃をポケットに忍ばせ、バルコニーから社長室に。社長を射殺すると、その手に拳銃を握らせた。再びバルコニーから一階下の自分の部屋に下り、何食わぬ顔でスタッフと共にエレベーターで降りて外へ。手すりにロープを忘れた事に気付き、エレベーターで昇り取りに行こうとしたが、途中でエレベーターが止まってしまう。管理人が電源を切って帰ってしまったのだ。何とか脱出しようと試みるが無駄で、彼を待つフロランスとの約束の時間が過ぎていく。不安になったフロランスは、ジュリアンを探して夜のパリの街を彷徨う。その頃、チンピラのカップルがジュリアンの車を盗んで郊外へ。車内には、レインコートとカメラ、拳銃が。カップルは、あるモーテルで知り合ったドイツ人夫婦のパーティで、いたずらに写真を撮り現像に出す。フロランスは、夜の女達と一緒に警察に連行されてしまう。朝、チンピラのカップルは、ドイツ人のスポーツカーを盗もうとして夫婦を射殺してしまい、恐ろしくなって薬を飲み心中を図る。ドイツ人夫婦殺しは、宿帳にあったジュリアンと推定されてしまう。フロランスは身分を明かし釈放されるが、警部(バンチュラ)から、ドイツ人殺しでジュリアンが逃亡したと聞かされる。万策尽きて朝を待ったジュリアンは、身に憶えのない事件の犯人とされるが、無実の証明をしようとすると社長殺しが危ういと立証できない。警察は社長を自殺として取り合わず、ドイツ人殺しを糾明する。フロランスはチンピラたちに辿り着くが、二人は死んでおらず、ジュリアンの嫌疑を晴らすため通報する。その隙に男がフィルムを取りにモーテルへ戻るが、ドイツ人と写した写真が元で逮捕される。彼を追ってきたフロランスも、社長殺しの共犯で逮捕されてしまう・・同じフィルムに写っていた、ジュリアンとの親しげな姿が、彼らの関係を物語っていた。

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2009年5月22日 (金)

映画93・・すべての美しい馬

すべての美しい馬(2000・アメリカ)

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原作・コーマック・マッカーシー、監督・ビリー・ボブ・ソーントン、出演・マット・ディモン、ペネロペ・クルス、ヘンリー・トーマス、ルーカス・ブラック、サム・シェパード・・

1949年、テキサス州・アンジェロ。祖父の生き方に憧れ、いずれその牧場を継ぐことを望んでいたジョン(ディモン)であったが、祖父の死により、相続人の母親が石油会社に牧場を売り払ってしまう。弁護士(シェパード)に相談するも、どうにもならなかった。カウボーイとして生きていくことを諦められないジョンは、幼馴染みのレイシー(トーマス)と共に新たな土地を求めてメキシコへの旅に出る。その途中、ならず者気取りの少年ブレヴィンス(ブラック)と行動を共にし国境の川・リオグランデを渡る。嵐の雷を怖がり度を無くしたブレヴィンズが失った銃と馬を近くの村で発見し、取り返そうとしたブレヴィンスは追われるハメに。ジョンとレイシーは大牧場に雇われ、野生馬の調教を始める。ジョンは牧場主の娘アレハンドラ(クルス)と恋に落ちるが、評判だけがメキシコの女の名誉だと彼女の大叔母に交際を禁じられる。急に自家用飛行機で立ち去るアレハンドラ・・警官に逮捕されるジョンとレイシー・・ブレヴィンズとの共犯だと疑われたのだ。自分達の前でブレヴィンズが殺され、止められなかったジョンは自責の念を感じる。二人は刑務所に入れられるが、劣悪な環境でレイシーは正気を失いそうになり、ジョンは食事中にナイフで襲われ相手を殺してしまう。突然彼らは解放され、レイシーはテキサスに戻り、ジョンはアレハンドラの下へと。大叔母が金で釈放させたのだが、それと引き換えに、アレハンドラにジョンと二度と会わないことを約束させていた。何とかアレハンドラに会うが、ジョンとの事を打ち明けた父親を説得できず二人を逮捕させてしまった事を悔い、今回の誇りに代えた約束はどうしても破れないと告げる。ジョンは、自分とレイシー、そして死んだブレヴィンスのため、危険を犯し馬を取り戻しに行く。銃撃で撃たれもし、危うい所を牢獄で助けたインディアンに救われ、何とかテキサスへ戻って行く。

無邪気だった青年が、厳しい現実に直面し挫折しながらも友情と自分を見失わず、愛のために命を掛けることも知り、真のカウボーイとして逞しく成長し名誉を重んじる男になっていく。荒涼とした大地を駆け巡る馬の群れ、調教される前の野生馬の躍動感が美しい。

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2009年5月21日 (木)

映画92・・ダーク・ウォーター

ダーク・ウォーター(2005・アメリカ)

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原作・鈴木光司、監督・ウォルター・サレス、出演・ジェニファー・コネリー、アリエル・ゲイド、ダグレイ・スコット、ティム・ロス・・

1974年、雨のシアトル。放課後、雨の中母の迎えをひたすら待つ5才のダリア。2005年、雨のニューヨーク。迎えに来た母のダリア(コネリー)と、ニューヨークの外れにあるルーズベルト島の新しいアパートを見に行くセシリア(ゲイド)。古ぼけたアパートに入ると、セシリアは異変を感じ嫌がるが住むことに決まる。ダリアは離婚調停中で、娘の親権獲得に懸命であるが、幼い頃のトラウマ(母に愛されなかった)から今も逃れられていない。娘を愛しているものの、足りないのではないかと罪悪感と焦燥感に苛まれている。移り住んだ夜、不安でいっぱいの二人の前に、次々と恐怖が襲い掛かる。寝室の天井のシミから水が滴り落ちてくる・・誰も居ない筈の、上の部屋から聞こえてくる音・・コインランドリーで、噴出す黒い水・・学校やアパートで、見えぬ友達と話すセシリア・・。友人の知り合いの弁護士(ロス)に助けられながらも、起こる異変は、娘との二人きりの新生活に押し潰れそうなプレッシャーを感じるダリアの夢にまで侵食してくる。ダリアは、トラウマに足を掬われそうになり現実と悪夢の境目に翻弄されながら、襲い掛かる恐怖や自らの心の闇と戦いながら懸命に娘を守ろうとする。母親の混乱に小さな胸を痛めながら、目に見えぬ力の存在を敏感に察知するセシリア。セシリアに捕り付いていたのは、上の部屋の、両親に見捨てられた少女ナターシャだった。ある晩、ダリアが導かれるように屋上の給水塔を覗いて少女を発見するに及び、このアパートを出ることを決意する。それを知ったナターシャは、セシリアを風呂で溺れさせようとする。セシリアを救うために、ナターシャの母となり一緒に行くと約束するダリア。父カイル(スコット)とアパートを出る際、ダリアに抱きしめられ「いつも見守っている」との言葉を胸に立ち去って行くセシリア。

終始降りしきる雨と陰鬱な湿気、滴る黒い水・・

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2009年5月20日 (水)

映画91・・秘密のかけら

秘密のかけら(2005・加・英・米)

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原作・ルパート・ホームズ、監督・アトム・エゴヤン、出演・ケヴィン・ベーコン、コリン・ファース、アリソン・ローマン、レイチェル・ブランチャード、デヴィッド・ヘイマン・・

華やかなショービジネスの裏側を舞台に描くミステリー。1950年代、やりたい放題だが、最高にショーマンシップに満ちたやり取りを。ラニー(ベーコン)とヴィンス(ファース)は、かつて一世を風靡したエンターテイナー・デュオであったが、15年前に、彼らを解散に追い込んだスキャンダルがあった。テレソン(難病ポリオの募金を募る)前夜に・・。ラニーは今もショービズ界で活躍するが、ヴィンスは隠遁生活を送っている。1972年、ロサンゼルス。若手ジャーナリストのカレン(ローマン)は、有名人の暴露本で名を売ろうと、彼女の少女時代のアイドル(テレソン)で人気絶頂の中解散した二人に狙いを定める。解散の切っ掛けになった、女性モーリーン(ブランチャード)の変死事件の真相を解き明かすため、ラニーとヴィンスに近づいていく。彼らが宿泊したホテルのメイドだが、ジャーナリスト志望のモーリーンは二人の部屋に泊まり、口止めにと大金を要求した。ラニーはヴィンスがモーリーンを殺したと思い、解散を決意。ヴィンスは事件には触れずに暴露本に協力すると、100万ドルを要求。ラニーに近づくため、身分を偽りインタビューの切っ掛けを作ったカレン。ラニーのマネージャーであるルーベン(ヘイマン)は、モーリーンを殺しておきながら二人の誤解を利用し、テープがあると100万ドルを要求。

誰もが嘘をつき、甘い美酒に酔いしれ罠に落ちていく様をクッキリと描いている。

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2009年5月17日 (日)

映画90・・アナザー・カントリー

アナザー・カントリー(1983・イギリス)

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監督・マレク・カニエフスカ、出演・ルパート・エヴェレット、コリン・ファース、ケイリー・エルウェス・・

1930年代、英国パブリック・スクールの最高峰イートン校で、寮生活をする秀才ガイ(エヴェレット)。新年度の代表を決めるに当って、有望な位置にいたガイは、行く行くは外交官からパリの駐在大使へのパスポートを手にすべく、階級闘争に踏み出した。異端児(同性愛、共産主義者)を排除し自分たちの世界(体質、体制)を守る名目で、僚友たちから性癖を咎められたガイは、将来を悲観し復讐心に燃える。親友のトミー(ファース)の共産主義に感化され、よりアグレッシブになり、ソ連のスパイ活動へと逸脱していく・・実話を基にしているとか。

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2009年5月11日 (月)

映画89・・ヴィデオドローム

ヴィデオドローム(1983・カナダ)

Photo_2監督・デヴィッド・クローネンバーグ、出演・ジェームズ・ウッズ、デボラ・ハリー、ソーニャ・スミッツ、ピーター・ドボルスキー、レス・カールソン・・

カナダ・トロント、暴力やポルノを売り物にしているケーブルテレビ局の社長マックス(ウッズ)が見つけ出した、禁断のヴィデオ「ヴィデオドローム」。拷問と殺人が果てしなく繰り返されるヴィデオを見続けると幻覚が起こり、やがてその人間の身体までも変貌させてしまうという、現代文明が生み出した悪夢のような話である。恋人のニッキーは、興味本位からヴィデオドロームが作られているピッツバーグへ行ってしまう。幻覚の世界を彷徨うマックスは、ヴィデオを提供し自分を騙していた(ヴィデオドロームによって世界を変えようとしている)ハーラン(ドボルスキー)とコンヴェックス(カールソン)に操られ、会社の重役二人を射殺する。ヴィデオドロームを無き物にしようとしているビアンカも殺すように指図されるが、ビアンカに諭されハーランとコンヴェックスを殺す。波止場の廃船に逃げ込んだマックスは、TVスクリーンに映るヴィデオドロームのニッキー(既に殺されている)に導かれ、新人間になるため拳銃を自分の頭に向け発射。

特殊メイクの幻覚シーン、テクノと内臓感覚の結合で生まれた恐怖!?

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2009年5月10日 (日)

映画88・・ハンニバル・ライジング

ハンニバル・ライジング(2007・米、英、仏)

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原作・トマス・ハリス、監督・ピーター・ウェーバー、出演・ギャスパー・ウリエル、コン・リー、ドミニク・ウェスト・・

ハンニバル・レクターが人喰いハンニバルになるまでの、幼少期から青年期までを描いている。

1944年・リトアニア、名門貴族の家系に生まれたレクター(ウリエル)は、東部戦線での戦禍を逃れるために家族で隠れ家に移るが、ドイツとソ連の戦闘に巻き込まれ両親を喪う。妹ミーシャと取り残され暮らすうち、ドイツの協力者だった逃亡兵たちが乗り込み二人を監禁。ミーシャは、飢えだした彼らに殺され喰われてしまう(ハンニバルも知らずにスープを・・この衝撃で記憶を喪う)。雪の中を彷徨っていたハンニバルは、保護され孤児院に送られるが心を閉ざしたまま成長する。孤児院を逃亡したハンニバルは、唯一の親類であるパリの叔父の下へ行くが叔父は亡くなっており、未亡人のレディ・紫から作法や武道を教わり、高度な教育を受けさせてもらうが、次第に心の奥に封印されていた情念を目覚めさせ(彼らの名前も思い出せず、自白剤を用いて自らの記憶を呼び戻す)、逃亡兵たちへの復讐を誓う。妹と暮らした小屋を訪れたハンニバルは、喰われたまま放置されていた妹を弔う。次々と足跡を追って惨殺していくが、主犯を殺した後火をつけ自らの死も演出し最後の犯人の下へ・・

両親と妹を喪ったハンニバル、原爆で家族を喪ったレディ・紫、戦争で家族を喪い戦争犯罪人を今も追っているポピール警視(ウェスト)・・笑うと片頬に抉れが出るウリエルの表情は、不気味さと高貴さと悲しみを感じさせる。

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2009年5月 8日 (金)

映画87・・ベティ・ブルー

ベティ・ブルー(1986・フランス)

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原作・フィリップ・ジアン、監督・ジャン・ジャック・ベネックス、出演・ベアトリス・ダル、ジャン・ユーグ・アングラード、コンスエロ・デ・ハヴィランド、ジェラール・ダーモン・・

激情的な20歳のベティ・ブルーと作家を目指す35歳のゾーグ。ゾーグ(アングラード)は、海辺の小さな村でバンガローのペンキ塗りをして生計を立てていた。ある日、彼の前にキュートなベティ(ダル)が現れ激しい恋に落ちる。ベティが同居する事で一緒にペンキ塗りを始めるが、単調な仕事にうんざりしたベティはヒステリーを起こし家具や食器を外に投げ出す。その時見つけたゾーグの日記風の小説を徹夜で読み、彼に才能があると作家になることを薦める。雇い主とベティが喧嘩したことでベティは家に火をつけ、二人はベティの友人であるパリのリサ(ハヴィランド)を訪ねる。ベティはゾーグの小説をタイプし、端から出版社に送りつける。リサの恋人エディ(ダーモン)と親しくなったゾーグは、二人でエディの店で働き始めるが、女性客の態度に腹を立てたベティが客の腕にフォークを刺してしまう。やっと来た出版社からの返事が冷たいものだったので、ベティは編集者の顔を傷つけてしまう。エディの母親が亡くなって、皆でエディの故郷へ向かう。その静かな小都市で、知人の手放したピアノ店で働きゾーグも新しい小説を書き始めるが、少しずつ二人の生活が崩れ出す。ベティの神経が病み出していく。妊娠したと二人で楽しみにしていたが、ある日、結果が陰性で子供は出来ないという医師のカルテを見たゾーグがベティを探すと、彼女は流産してピエロのような化粧で虚ろな目をしていた。症状は進行し、ベティは右目を抉ってしまう。直後に、パリの出版社からの連絡でゾーグの小説が出版される事に。ベティに報告するも反応は無く、虚脱状態で廃人同様になりベッドに縛り付けられたままの彼女に耐え切れず、女装して病院に行き、枕を顔に押し付けて窒息死させる。ゾーグはペンキを塗っていた頃の二人の写真に見入っていたが、再び書き始めた傍らで見守っているのは二人で可愛がっていた猫だった。「書いてるの?」ベティの声がする。「草稿中なんだ」ゾーグは猫に答える。

原題の「朝、摂氏37度」とは、女性の妊娠しやすい体温のこと。

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2009年5月 7日 (木)

映画86・・ムーラン・ルージュ

ムーラン・ルージュ(2001・アメリカ)

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監督・バズ・ラーマン、出演・ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジム・ブロードベント、リチャード・ロクスバーグ、カイリー・ミノーグ(緑の妖精)・・

1900年、夜のパリに瞬く魅惑のナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」。華麗なショーは人々を魅了したが、セットに金を掛け過ぎて経営は火の車。オーナーのジドラー(ブロードベント)は、資産家のウースター公爵(ロクスバーグ)に新しいショーの主役サティーン(キッドマン)をあてがい投資を引き出そうとする。本格的な女優を目指すサティーンもパトロンを必要としており依存は無かったが、青年作家クリスチャン(マクレガー)と勘違いしてしまい、それが切っ掛けで愛し合ってしまう。

ムーラン・ルージュの歌姫にして美しき高級娼婦と、イギリスの上流階級出身であるが父親に反対されモンマルトルで舞台作家を目指す純な貧乏青年との、悲恋を描いたミュージカルである。煌びやかに飾り立てられた、如何わしい世界に浮かび上がる純白な恋。二人の恋は公爵に知られるようになり、嫉妬に狂った公爵がクリスチャンを殺させようとしている事を知ったサティーンはクリスチャンに別れを告げる。

舞台の幕が上がり、公爵の指示通りにヒロインが金持ちと結ばれるはずが、思い切れないクリスチャンが現れ、二人は愛を確認する。ラストのカーテンコール直前、再び倒れた(結核)サティーンは死んでしまう。その後、クリスチャンは心から愛した女の物語を書き始める。

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2009年4月30日 (木)

映画85・・ブーベの恋人

ブーベの恋人(1963・イタリア)

Photo_2原作・カルロ・カッソーラ、監督・ルイジ・コメンチーニ、出演・クラウディア・カツディナーレ、ジョージ・チャキリス、マルク・ミシェル・・

走る列車、車窓に横顔が・・二週間に一度マーラ(カルディナーレ)は彼に逢いに行く・・回想が始まる・・

1944年、イタリアの田舎町。マーラの家をブーベ(チャキリス)が訪れる。終戦で故郷に帰る途中、マーラの異父兄の最後を報告するためだった。ブーベとマーラの兄はファシスト党と戦うパルチザンの闘士だった。ブーベはマーラにパラシュートの絹布を送る。その後の数ヶ月文通が続き、冬になってマーラの下を訪ねるが、マーラの気持ちも確かめず、父親から婚約の許しを貰って帰ってしまう。再び数ヵ月後、仲間を撃った憲兵の息子を射殺したため追われる身になる。マーラを連れて故郷に帰るが、隠れ家の廃墟にも危険が迫り、ブーベはユーゴに逃亡する。長い間ブーべからの便りが無く、父の家にい辛くなったマーラは、街の友人を頼り働き始める。やがてマーラに、真面目なボーイ・フレンドのステファノ(ミシェル)が出来る。一年の月日が経ち・・ブーベはユーゴ政府によってイタリアに送還され、裁判を受けることに。マーラは、ブーベが無罪になればブーベから解放されると思い、ブーベのために偽証しようとするが法廷で嘘がつけず、ブーベは14年の刑に。

ブーベは硬派で、逢っても党(共産党)の話ばかりである。ゲリラ活動に忙しく、やり取りする手紙も仕事や党活動に明け暮れる報告のようなものであった。それでもブーベを待つ生活を選んだ、マーラのひたむきさと一途な思いが、本来の明るさや力強さを健気に見せる。戦後の混乱期の、揺れる世相の中のドラマである。過ぎた7年とこれからの7年を想うマーラの瞳が涼しく、音楽が素晴らしい。

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2009年4月27日 (月)

映画84・・太陽と月に背いて

太陽と月に背いて(1995・イギリス)

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監督・アグエスカ・ホランド、出演・レオナルド・ディカプリオ、デヴィッド・シューリス、ロマーヌ・ボーランジェ、ドミニク・ブラン・・

19世紀フランス、象徴主義の詩人アルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌの軌跡を描いた文芸ドラマ。

若く美しく才気溢れるランボー(ディカプリオ)、酒に溺れると凶暴になる内気なヴェルレーヌ。二人の奇跡的な出会い、2年に渡る同性愛の日々、その果ての別離と破滅。その後ランボーがアフリカへの放浪の旅に出て、孤独な死を迎えるまで。二人の愛と残酷さ、インスピレーションと敵対心、和解と決別・・暴力的でエロティック、挑発的な愛の物語を情感溢れるタッチで描いている。若く天才的な才能を持ちながら無節操で残酷なランボー。ランボーに引き込まれながら、芸術家の内面における創造と破壊の葛藤に揺れるヴェルレーヌ。

初老の詩人ヴェルレーヌの下を、ランボーの妹のイザベル(ブラン)が訪ね、兄の遺稿を返して欲しいと告げるところから物語は始まる。16歳のランボーが、ヴェルレーヌを頼ってパリに出てくるものの、その傍若無人な奔放さで妻マチルド(ボーランジェ)とその両親の反感を買い追い出され・・ヴェルレーヌがその住まいを手配し、恋愛関係に・・二人はロンドンに渡り、大英博物館で詩作をするランボーと生活費の工面に負われるヴェルレーヌの仲は、次第に崩壊していく・・ある時、別離の言葉で逆上したヴェルレーヌが、ランボーに銃を向けその手を撃ってしまう・・この事件の審問で男色が明らかになり、2年の懲役に・・その間、ランボーは散文詩集「地獄の季節」を完成し断筆・・その後再会するものの、ヴェルレーヌは家族の元へ、ランボーはアフリカへ・・イザベルの去った後、彼女の名刺を破り捨てるヴェルレーヌは、かつての若き天才との想い出を辿る・・

ランボー・・骨肉腫が悪化し右足を切断。その後、癌が全身に転移し37歳で夭折。臨終を看取ったのは妹イザベルである。この頃流行した「アブサン」・・苦蓬などの薬草酒でアルコール濃度が60~70%と高く、緑色で水を混ぜるとやや白く濁る。芸術家の口をして緑色の詩神と呼ばれ、ここの二人やゴッホなども浴びるように飲んだ。

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2009年4月26日 (日)

映画83・・ブロークン・フラワーズ

ブロークン・フラワーズ(2005・アメリカ)

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監督・ジム・ジャームッシュ、出演・ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、ジェシカ・ラング、ティルダ・スウィントン、ジュリー・デルピー・・

ある日、一人の中年独身男の下にピンクの手紙が舞い込む。20年前に別れたという匿名の女性からで、一人の息子がいて父親探しに出たと。多くの女性達と気ままな恋を楽しんできたドン・ジョンストン(マーレイ)。コンピューター関連事業で成功し金はあるものの、家を出て行く恋人を引き止めるでもなし、全く覇気が無く羨ましさを感じさせない。この一件に他人事のようなドンであるが、隣に住むウィンストン(ライト)に勧められ、そのシナリオに沿って過去の女性達の下を訪ねて歩くという、「舞踏会の手帖」のオッサン版的なロード・ムービーである。ピンクの花束を抱え、チャイムを押すのにもポーカーフェイスのまま。女性達のその後はそれぞれだが、人生をドロップアウトしたような顔に次第に味が出て来る。確たるものも見つけられず、帰宅後それらしい少年が現れるがハッキリしないまま・・哀愁と茶目っ気、とぼけたユーモアと切なさが・・

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2009年4月24日 (金)

映画82・・フィラデルフィア

フィラデルフィア(1993・アメリカ)

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監督・ジョナサン・デミ、出演・トム・ハンクス、デンゼル・ワシントン、ジェイソン・ロバーズ、ジョアン・ウッドワード、アントニオ・バンデラス・・

エイズで死にゆく男の不当解雇の法廷闘争である。

フィラデルフィアでエリート弁護士のアンドリュー・ベケット(ハンクス)は、ある日エイズに感染していることを告げられる。それを知った事務所は彼を解雇。エイズ差別の不当解雇として、損害賠償と地位の保全を求め訴訟に踏み切ろうとするが、弁護の引き受け手が無く、かつてのライバルだったジョー・ミラー(ワシントン)に依頼する。ミラーはエイズ恐怖症であったが、世間の冷たい視線にも毅然と対処し、熱心に資料を漁るベケットに心を動かされる。解雇から7ヵ月後、裁判が開廷される。予断を許さぬ裁判の行方と平行して、ベケットの症状は悪化しついに裁判中に倒れる。ベケットは、原告側の勝訴の報を、愛する家族や仲間たちに囲まれてベッドの上で聞く。恋人のミゲール(バンデラス)に見守られながら静かに息を引き取る・・ミラーは、掛け替えのない友の死を実感する。

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2009年4月23日 (木)

映画81・・フロム・ヘル

フロム・ヘル(2001・アメリカ)

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監督・アルバート&アレン・フューズ、出演・ジョニー・デップ、ヘザー・グレアム、イアン・ホルム・・

1888年、ロンドン。メアリー(グレアム)と仲間達は、ホワイトチャペルで娼婦をしながら何とか生きていた。ある夜、仲間の一人が襲われ喉を掻き切られて殺され、次々と犠牲者が・・切り裂きジャックのゲームの始まりだった。捜査に当るアバーライン警部(デップ)は、2年前に妻子を亡くして以来アヘンの幻覚(予知能力も顕現)に癒しを求めていた。肝心の捜査は、上司のウォーレン卿などの妨害でなかなか進まない。娼婦好きだった王子(クラレンス公)は、メアリーの仲間と結婚し子を設けるものの何者かに連れ去られ、妻はロボトミー化され子は孤児院へ。ヴィクトリア女王と侍医のサー・ウィリアム(ホルム)は王子の梅毒を懸念し、それによって自分の名誉が落ちたと感じたサー・ウィリアムが、娼婦達を処刑していたのだ。使命を果たしたサー・ウィリアムも、暴露を恐れた背後のフリー・メイソンの仲間からロボトミー手術を施され廃人に。事実でなくとも事件が決着し、仲間の子を連れて移り住んだメアリーに追っ手がかからぬよう、彼女の元へ行けないアバーラインはアヘン窟で死ぬ。

昼夜で異なる顔を持つロンドンの下町、娼婦が暖を取るパブ、警部が現実逃避するアヘン窟、横たわる死体や冷え冷えとしたモルグ、高価な葡萄におびき寄せられる娼婦達、ランタンの緑のおぼろな光、あの世への渡し賃の二枚の銅貨・・映像はスタイリッシュである。

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2009年4月22日 (水)

映画80・・ハンニバル

ハンニバル(2001・アメリカ)

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原作・トマス・ハリス、監督・リドリー・スコット、出演・アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、ゲイリー・オールドマン、ジャンカルロ・ジャンニーニ・・

「羊たちの沈黙」の続編である。バッファロー・ビル事件後、レクター(ホプキンス)が護送中に逃亡して10年。レクターの被害者で唯一の生存者であるメイスン・ヴァージャー(オールドマン)が、クラリス・スターリング(ジュリアン)を呼び出す。イタリア・フィレンツェに潜伏中のレクターは、フェル博士として司書をしていた。フェル博士の正体に気付いた刑事パッツィ(ジャンニーニ)。メイスンはレクターを豚の餌にしようとし、察知したレクターはメイスンと組んでいたパッツィを殺す。メイスンはクラリスを囮にしてレクターをおびき寄せ、レクターを奪還しようと乗り込んだクラリスが撃たれてしまう。逆にメイスンを豚に喰わせたレクターは、クラリスを湖畔の隠れ家に運び看病する。意識を取り戻したクラリスがレクターに手錠を掛けるが、レクターは自分の手首を切り落として逃亡・・

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2009年4月21日 (火)

映画79・・レッド・ドラゴン

レッド・ドラゴン(1997・英・米)

Photo_3原作・トマス・ハリス、監督・ブレット・ラトナー、出演・アンソニー・ホプキンス、エドワード・ノートン、レイフ・ファインズ、ハーヴェイ・カイテル・・

FBI捜査官グレアム(ノートン)は連続殺人の捜査でレクター博士(ホプキンス) の助言を受けていて、レクターが犯人と知り双方大怪我をするも逮捕に至るが、その精神的疲労で引退していた。その後、二家族惨殺事件で元上司のクロフォード(カイテル)が協力を依頼し、捜査に加わり再びレクターの下を訪れる。

「噛み付き魔」ダラハイド(ファインズ)の、悲しい生い立ちと盲目の女性との恋。ウィリアム・ブレイクの水彩画「大いなる赤き竜と日をまとう女」に魅せられ、「赤き竜」であるレッド・ドラゴンを自分と同一視するダラハイド。人間的な歴史や悲しみをものともしない強靭な精神力のレクター。レクターの唆しで、自らの家族も襲われそうになるグレアム。誰がゲームを支配するのか・・ダラハイドは、恋人をドラゴンに取り上げられるのを阻むために、彼女を殺そうと家に火を放つが、彼女の抵抗に合い銃で自殺・・

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2009年4月20日 (月)

映画78・・アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナ(1997・英・米)

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原作・レフ・トルストイ、監督・バーナード・ローズ、出演・ソフィー・マルソー、ショーン・ビーン、アルフレッド・モリーナ、ミア・カーシュナー・・

全編ロシア・ロケで構成された文芸作品。映像が美しい。

ほぼ原作通り(本の項を参照)だが、唯一違っていたのが・・原作ではアンナがヴロンスキーとの子(娘)をもうけるが、映画では死産している。

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2009年4月19日 (日)

映画77・・幸せのちから

幸せのちから(2006・アメリカ)

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原作・クリス・ガードナー、監督・ガブリエル・ムッチーノ、出演・ウィル・スミス、ジェイデン・スミス、タンディ・ニュートン・・

1981年、サンフランシスコ。妻と5歳の息子クリストファー(ジェイデン・スミス)と暮らしていたセールスマンのクリス・ガードナー(ウィル・スミス)は、努力をするも家賃も払えずどん底の生活を送っていた。とうとう妻が出て行き、住まいからも追い出され、貯金も底をついてしまう。そんなクリスが最後に選んだ道は、自分の才能を信じて一流証券会社に入社する事だった。6ヶ月の無給のインターンを経ても正式採用されるのはたった一人。愛する息子のため、奇跡を信じてクリスの過酷な戦いの日々が始まる・・施設だろうがバス・ターミナルであろうがトイレであろうが、一晩の雨露を凌げればどこででも寝る生活を余儀なくされ・・苦境にひたすら耐え、息子の笑顔に励まされ頑張るものの思うように行かないことの連続・・最後の最後まで、無力感と遣る瀬無さが拭えない。

クリス・ガードナーの実話で、ホームレスから億万長者になったアメリカン・ドリームの話であり、クリストファー役はウィル・スミスの実子である。

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2009年4月17日 (金)

映画76・・マーサの幸せレシピ

マーサの幸せレシピ(2001・ドイツ)

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監督・サンドラ・ルッテルベック、出演・マルティナ・ゲディック、セルジオ・カステリット、マクシメ・フェルシテ・・

完璧なはずの女性シェフ、マーサ(ルッテルベック)のレシピには一つだけ欠けているものが・・

ドイツのハンブルグ、洒落たフランス料理店。父親から料理することを教わり、一流のシェフとして働くマーサの料理は芸術的。しかし、オーナーには「街で二番目のシェフ」と称され、セラピーに通うことを強制される。毎日の生活に欠かせない食という仕事に携わりながら都会でシングル生活を送るマーサが、新しい人生に向き合い幸せのあり方に気付いていく、ほろ苦く暖かい作品。

シングルマザーだった姉の死で、8歳の姪リナ(フェルシテ)と暮らし始める。マーサの料理にも手を出さず、心を閉ざすリナ。几帳面なマーサと違い、人生を楽しむ主義のイタリア人シェフ・マリオ(カステリット)がやってきて、店の雰囲気がガラリと変わる。料理という小さな世界しか知らなかったマーサが、自分の人生のレシピに欠けていた人間らしいコミュニケーションの大切さに目覚めていく。仕事で成功しながらも私生活では他人に上手く心を開けず、気持ちはあっても愛情表現が出来ない不器用なヒロイン。料理は得意でも自分の食にも無関心である。自分とは正反対のマリオに不快感を感じるが、リナは彼のパスタは食べるのである。マリオはマーサに敬意を払いながらも、愛情と自信に溢れた料理作りをする。自然体のマリオに、次第にマーサも心を開いてゆく。マリオがリナの父親を探してくれ、リナはイタリアに引き取られていくが、リナのいない寂しさに仕事も手に付かず迎えに行き・・

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2009年4月15日 (水)

映画75・・キッド

キッド(2000・アメリカ)

Kid0_2監督・ジョン・タートルトーブ、出演・ブルース・ウィリス、スペンサー・ブレスリン、エミリー・モーティマー・・

ある日突然8歳の自分に出会ってしまった男。成功一辺倒の自分に疑問を持ち出し人生を見詰めなおすというストーリー。

ラス(ウィリス)は、有名人にイメージ・アップのアドバイスをする優秀なイメージ・コンサルタントであり、リッチな独身生活を送っている。唯一の肉親である父親とは長年疎遠で、傲慢なほど自信たっぷりな男である。カメラマン兼アシスタントのエイミー(モーティマー)に事あるごとに説教をされている。

40歳の誕生日前に自宅で少年を目撃。翌日、その少年が昔の自分ラスティ(ブレスリン)であると知る。話をするうちに、自分が子供の頃の夢を何一つ叶えていないことに愕然とする。パイロットになりたかったこと、犬を飼いたかったこと、幸せな家族を持ちたかったこと。そして、ラスティに訪れる8歳の誕生日が人生で最悪な日であったことを思い出す。悪ガキから犬を助けようとして逆に殴られて以来、苛められっ子になったこと。

何のために少年が現れたのか解り、その頃にタイム・スリップする。誕生日のその日に、同じ状況でラスティは悪ガキに挑みやっつける。その後にもっと悪いことが待っていた。ラスティは母親が癌で助からないことを知ってしまうのだ。大人になったラスは、妻を喪うことを恐れるあまり息子に冷たかった父親を許せるようになる。

飛行場のカフェで二人で誕生日を祝っていると、犬を連れた男が現れる。自分の操縦する飛行機で家族と共に旅に出るラスだった。その姿に励まされたラスとラスティは、それぞれの生活に戻っていく。

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2009年4月 7日 (火)

映画74・・N.Y.式ハッピーセラピー

N.Y.式ハッピーセラピー(2003・アメリカ)

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監督・ピーター・シーガル、出演・アダム・サンドラー、ジャック・ニコルソン、ジョン・タトゥーロ・・

デイブ(サンドラー)は子供の頃から苛められっ子で、初恋の少女の前でパンツを下ろされるという大恥をかかされたトラウマがある。大人になってからも優柔不断で本音が言えない。出張で乗った飛行機で、客室乗務員とトラブル。どう見ても相手が悪いのだが逮捕され、怒り抑制プログラムを受ける羽目になる。そのドクター・バディ(ニコルソン)は、飛行機で隣り合わせトラブルの元になった男だった。いかれたセラピストと、ひょんなことから患者になってしまった男のドタバタ・コメディである。気弱なのにキレ易いとレッテルを貼られ、理不尽な命令に振り回され、そのストレスから怒りが爆発する・・デイブの優柔不断を何とかしようと仕組まれた2週間の出来事の後のどんでん返し・・スタジアムでのプロポーズ・・

他にもそうそうたる有名人が出てくるのだが、ストーリーが追いて行ってないようなドタバタ振りである。

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2009年4月 2日 (木)

映画73・・スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー(1986・アメリカ)

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原作・スティーヴン・キング、監督・ロブ・ライナー、出演・ウィル・ウィートン、リバー・フェニックス、リチャード・ドレイファス、ジョン・キューザック・・

オレゴン州(原作ではメーン州)の小さな町キャッスル・ロック。それぞれに傷を持つ12歳の少年4人が、線路伝いに死体探しの2日間の冒険に出る。

作家ゴードン・ラチャンスは「弁護士クリストファー・チェンバーズ刺殺される(酔っ払いの喧嘩の仲裁で)」の新聞記事を目にし、遠い過去の日を想い出す。クリスは親友であった。

田舎町で、ゴーディ(ウィートン)・クリス(フェニックス)・テディ・バーンの4人は、性格も個性も違うがウマが合いいつも一緒に遊んでいた。木の上に組み立てた秘密小屋に集まっては煙草を吸ったりカードをしたりで、少年期特有の連帯感で結ばれていた。数日以来行方不明になっていた少年が30k先の森の奥で列車に撥ねられ、死体が野ざらしになっていると聞き、死体を見つければ英雄になれると・・

出来すぎた兄の死で父親に冷たくされたり、家族のせいで自分まで悪いレッテルを貼られたり・・多感な時期の心理や友情が描かれている。たった2日間の留守で戻った町は小さく感じられる。早く大人になりたいという純粋な気持ち・・大人になるたびに何かを失っていく現実の虚無感・・ベン・E・キングの主題化がリバイバルヒットした。

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2009年3月30日 (月)

映画72・・ボーイ・ミーツ・ガール

ボーイ・ミーツ・ガール(1983・フランス)

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監督・レオス・カラックス、出演・ドニ・ラヴァン、ミレーユ・ペリエ・・

タイトル・・月並みな話という物語の類型の一つの言い方。

アレックス(本名)三部作の初長編で、ゴダールの再来と云われ「ポンヌフの恋人」へと続く。

恋人フロランスに振られたアレックス(ラヴァン)、いつも悲しげなモノローグをパリの街に浮かべるような孤独な男。フロランスが残した傷から、自殺しようとしたメモを部屋の壁に貼ったパリの地図に貼り付ける。遠い世界で暮らすミレーユ(ペリエ)も、恋人ベルナールと喧嘩ばかりの日々。まるで別々の夢かのような二つの世界は、徐々に距離を縮め出会うが・・親友に恋人を奪われ殺そうとして思い留まるが、同じような境遇のミレーユを知り彼女が向かうパーティ会場へ潜り込み、近づきになった途端恋に落ちるが彼女は別れたばかりの恋人との悶着を引きずっており・・

青春時代の孤独感・焦燥感・自意識過剰・自己中心・・夢想と現実の間に取り残されるような感覚、お互いに自閉症的な男女の刹那的な生き方を、スタイリッシュな映像(夜間のみの撮影でモノクロ)で綴っている。

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2009年3月27日 (金)

映画71・・ネイバーズ

ネイバーズ(1981・アメリカ)

Neio_2 原作・トマス・バーガー、監督・ジョン・G・アヴィルドセン、出演・ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、キャスリン・ウォーカー、キャシー・モリアーティ・・

アール・キーズ(ベルーシ)は、郊外に暮らす平凡な中年男。空気は良くのんびり出来、快適な生活を送っていた。そこへ燐人として、ヴィク(エイクロイド)とラモーナ(モリアーティ)が越してきた。常識人のアールにとっては、このとてつもなく風変わりなカップルに追いていけない。退屈していたイーニッド(ウォーカー)は大喜びで、学校の寮から追い出されてきた娘とパーティーを。夜中のバカ騒ぎの中、ラジコンの衝突でヴィクの家が丸焼けに。カップルに振り回されながらも楽しかった一夜を思い、出て行く二人への別れを惜しむ。娘は寮に戻り、妻は土着文化の勉強と称して勝手気ままを。カップルが戻って来、アールがいないと面白くないという。二人と一緒にいく決心をし、置手紙の変わりに家を燃やして立ち去る。ブルース・ブラザーズのドタバタ・コメディでベルーシの遺作である。

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2009年3月25日 (水)

映画70・・ホワイトナイツ

ホワイトナイツ(1985・アメリカ)

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監督・テイラー・ハックフォード、出演・ミハイル・バリシニコフ、グレゴリー・ハインズ、イザベラ・ロッセリーニ・・

ロシアからアメリカに亡命した天才バレエダンサーであるニコライ・ロドチェンコ(バリシニコフ)は世界的なスターになるものの、東京公演に行く途中故障により飛行機がソ連の空軍基地に緊急着陸する。ニコライは重症を負い、犯罪者としてKGBの監視下に置かれる。その監視役にタップダンサーのレイモンド(ハインズ)があたる。レイモンドはベトナム戦争で悲惨な経験をし、アメリカへの失望で脱走しソ連に亡命していた。KGBはニコライを再びキーロフ・バレエに出させようと、レイモンド夫妻とレニングラードに住まわせる。そこはかつてニコライが住んでいた豪華マンションであった。ニコライとレイモンドは衝突しながらも、次第に友情を感じ始めるが、ニコライにはキーロフへの復帰をする気は無くかつての恋人で今はキーロフの芸術監督をするガリーナ・イワノフに再会しても変わらない。やがて、ガリーナの好意で領事館への通報が成功し、レイモンドが取り残されるもニコライは後日人質の交換でレイモンドを取り戻し国境を越える・・

バリシニコフ・・当時37歳で、彼自身もアメリカに亡命し、アメリカン・バレエシアターの芸術監督を務めた。

ハインズ・・タップダンス界のスーパー・スターで、俳優・歌手・監督も。

監督のハックフォードは「愛と青春の旅立ち」も手掛けており、主題歌はライオネル・リッチーの「セイ・ユーセイ・ミー」でアカデミー賞も取っている。

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2009年3月20日 (金)

映画69・・ダークネス

ダークネス(1992・アメリカ)

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製作総指揮・ドン・ジョンソン、監督・デヴィッド・アンスポー、出演・ヘレン・ハント、スティーブン・ウェバー、ジェフ・ファーエイ・・

テレビ映画のためタイトルの映像が無い。日本のテレビ用に“狙われた女捜査官”などという陳腐な副題が付いている。元は「捜査官ジーナ」である。

危険な囮捜査に挑んでいく婦警ジーナ(ハント)。連続する少年殺害。殺人現場で目撃されたIQの高いカイル(ファーエイ)には決め手が無く・・ジーナとカイルの心の闇・・実話を基にした話で、連続殺人に接近するが異常犯罪の心理に触れていくうち自身も巻き込まれていく・・犯人もそうだが、ジーナは幼少時に受けた家庭崩壊で傷ついたこと(去って行った父に迎えに来る約束を破られ、母に要らないんだと手酷く叱られ・・今も母親と上手く行っていない)を思い出し感情抑制が効かなくなっていく・・また一人の少年が犠牲となり、三日間酒に溺れる・・何とか犯人の告白をテープに・・

凛々しさと脆さを感じさせるハントの笑顔は切なさがあって好きな女優の一人である。

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2009年3月19日 (木)

映画68・・シエスタ

シエスタ(1987・アメリカ)

Kf36_l_2監督・メアリー・ランバート、出演・エレン・バーキン、ガブリエル・バーン、ジョディ・フォスター、ジュリアン・サンズ、イザベラ・ロッセリーニ、チャーリー・シーン。メイン・テーマ曲はマイルス・ディビスである。

耳をつんざく轟音で目覚めるクレア(バーキン)・・何故か青空が目の前に広がり、飛び立つ飛行機の底が見える・・真っ赤なドレスの裾を乱して、飛行場の滑走路の近くの空き地で気絶していたよう・・自分が誰なのか、どうしてここに居たのか思い出せない・・立ち上がってふらふらと歩き出すが、ドレスが血に塗れている・・誰かを殺してしまったのだろうか・・少しずつ蘇える記憶・・アメリカに夫(シーン)と暮らし、夫のプロデュースでパラシュートの無いスカイダイビングをするはずだった・・その直前、手紙を読んで、スペインにいるオーグスティン(バーン)に逢いに来たはず・・

黒のパンツ・スタイルと、赤いドレスが対照的である。一人の女が記憶を辿って浮遊する、エキゾチックなスペイン。彼には妻(ロッセリーニ)がおり、彼女の死のスカイダイビングを止めさせようと・・彷徨う彼女は、やがて衝撃の事実に行き当たる。ナイフで殺されたのは・・

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2009年3月16日 (月)

映画67・・去年マリエンバートで

去年マリエンバートで(1960・フランス)

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原作・ロブ・グリエ、監督・アラン・レネ、出演・デルフィーヌ・セイリグ、ジョルジュ・アルベルタッツィ、サッシャ・ピトエフ・・

黒澤明の「羅生門」に触発され、芥川龍之介の「藪の中」をモチーフにしている。

一人の男X(アルベルタッツィ)が、バロック風の古い城に迷い込む。そこでは優雅なパーティーが繰り広げられており、バルコニーで一人の女A(セイリグ)を発見する。去年マリエンバートで逢ったと伝えるが、彼女は記憶にないと言う。男の話を聞いているうちに、朧気ながら記憶があるように思い出す。男が言う「去年愛し合い、一年後に再会をする約束だった。迎えに来ました、一緒に行きましょう・・」現在、Xの回想、Aの回想、実際の過去、の4つの視点から成り立っている。Aの夫M(ピトエフ)は、去年マリエンバートで何があったのか知っているのだが・・緻密に計算された構成だが、シュールでストーリーも設定も無い、幻と現実の中の人間の意識を描いているモノクロ作品。最後は男の言うまま、共に男の誘う世界へ旅立って行く・・マリエンバートというのは、プラハの西方にある保養地である。

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2009年3月 9日 (月)

映画66・・11:14

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51hzlusnkml_2監督・グレッグ・マルクス、出演・ヒラリー・スワンク、パトリック・スウェイジ、レイチェル・リー・クック、ヘンリー・トーマス、クラーク・グレッグ・・

夜11時14分を起点に錯綜する5つの事件が織り成す、タイム・ミステリーのオムニバス映画である。

※ジャック(トーマス)は、深夜に恋人に会うため酒を飲みながら運転中、突然車に衝撃を受け顔の潰れた男がいたため、トランクに隠している所に警官が・・

※ティミーは友人二人とふざけながらドライブ中、エディが窓から小便をし余所見をした途端道路上の人間を撥ねてしまい、そこに現れた男が逃げる車に発砲する。

※フランク(スウェイジ)が犬の散歩中、墓地で男の死体を発見。近くに娘のチェリー(クック)のネーム・プレートがあったため、事件を隠蔽しようと男をトランクに入れ陸橋へ向かう。

※バジー(スワンク)が雑貨店で働いていると、友人のダフィから恋人チェリーの中絶費用のため嘘の強盗事件を持ちかけられ、ダフィが持ってきた拳銃を弄ぶうちに誤って発砲しガラスケースを割ってしまい、共犯を受け入れ自分の腕を撃たせる。

※チェリーが墓地で浮気相手とセックスをしていると、墓石の銅像の首が彼の頭を直撃し即死してしまい、ダフィに罪を被せるため店に行き隠蔽工作をした後、墓地に戻ると死体が無く逃げようとするも、車がエンストし恋人ジャックに迎えを頼む電話をする。

※パトカーの警官(グレッグ)は、腕に怪我をしたバジーを助け病院へ向かう途中、チェリーの交通事故に遭遇し、傍にいた男が通報にあった男とそっくりなので逮捕したためバジーが共犯を告白。二人を乗せた後、鹿が撥ねられたという通報のあった現場でジャックに・・

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2009年3月 7日 (土)

映画65・・リバー・ランズ・スルー・イット

リバー・ランズ・スルー・イット(1992・アメリカ)

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原作・「マクリーンの川」ノーマン・マクリーン、監督・ロバート・レッドフォード、出演・ブラッド・ピット、グレイグ・シェイファー、トム・スケリット・・

1910~1920年の、モンタナ州・ミズーラの雄大な自然と、ブラックフット川のフライフィッシング・・語り手はノーマン。

スコットランド出身の厳格な牧師の父(スケリット)、真面目で秀才の兄ノーマン(シェイファー)、陽気で才能があるものの生きる道を見出せない弟ポール(ピット)。兄はシカゴで大学の講師に、弟は地元で新聞記者になる。兄弟は対照的な性格であったが、事あるごとに共に父から教わったフライフィッシングをする。ポールは破天荒でギャンブルにハマったり、人種差別の時代にジプシーの女性と付き合ったりもするが、フライフィッシングを極め非凡な才能を示す。やがて、ギャンブルに因る縺れで拳銃の台尻で殴り殺されてしまう。父が訳を訊ねるも、ノーマンは明かさない。時が移り・・ノーマンは教職をリタイアした後地元に戻り、フライフィッシングを続けている。父の晩年の説教を思い出す・・「そのものの全てを知らなくとも、その全てを愛することは出来る・・」

人生は様々で、楽しいこと・悲しいこと・苦しいことなどがあるが、その時の流れの中で川は変わらぬ姿で流れ続けている。陽射しに反射する川の輝き、緩やかに流れる川が突如として激しい力強さを見せる。分け隔てなくありのままでいられる場所、果てることのない川、澄んだ川の流れと瑞々しい森の緑がそこにある。

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2009年3月 5日 (木)

映画64・・情婦マノン

情婦マノン(1948・フランス)

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原作「マノン・レスコー」アベ・プレヴォー

監督・アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、出演・セシル・オーブリー、ミシェル・オークレール・・

44年、レジスタンス運動に加わっていたロベール(オークレール)は、ドイツ兵との売春で村人にリンチされていたマノン(オーブリー)を救い、彼女の虜になってしまう。ロベールは運動から脱落し、彼女を連れて解放に湧き立つパリへ向かう。マノンはロベールを愛していないわけではないものの、真面目な結婚生活を説くロベールに耳を貸さず、娼婦家業も厭わない。マノンの兄レオンは闇屋をやって羽振りが良く、マノンの歓心を買うためロベールも闇屋になるが、贅沢な暮らしに憧れるマノンを唆しアメリカの金満家と結婚させようとするレオンを殺してしまい、逃げるロベールをマノンが追う。イスラエルに向かう貨物船で、密航者である二人に同情した船長は他のユダヤ人たちと共にパレスチナの海岸に上陸させる。砂漠を旅する一行はアラビア人部隊に襲撃され、銃撃を受けたマノンは死んでしまう。

「ここで死ぬために私は来たのよ、あなたの傍で死ぬために。もう私達の恋を邪魔するものもないわ、何も・・」マノンの死体を逆さに担いで砂漠を歩くロベール・・顔だけ残して砂に埋め、キスをして口説き顔を寄せて絶命する。「僕は幸せなんだよ、君が死んで・・君はもう僕のものだから。愛しているよマノン・・君は僕のものだ、マノン・・」

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2009年3月 2日 (月)

映画63・・カラマーゾフの兄弟

カラマーゾフの兄弟(1968・ソ連)

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原作・ドストエフスキー、監督・イワン・ブイリエフ、出演・ミハイル・ウリヤーノフ(ドミトリー)、キリール・ラウロフ(イワン)。アンドレイ・ミャフコフ(アリョーシャ)、マルク・プルードキン(フョードル)、リオネラ・ブイリエワ(グルーシェニカ)、スヴェトラーナ・コルコシコ(カテリーナ)、ワレンチン・ニクーリン(スメルジャコフ)・・

ほぼ原作に忠実で、3時間44分の大作である。

粗筋については、本のカテゴリーの原作で・・

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2009年2月 7日 (土)

映画62・・博士の愛した数式

博士の愛した数式(2005・日本)

Dvd_img_3原作・小川洋子、監督・ 小泉堯史、出演・ 寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆、浅丘ルリ子・・

若いシングルマザーの家政婦が、事故で記憶障害になり記憶が80分しか持たない数学博士の元に。ある足の悪い未亡人から、義弟である博士への助けを依頼されたのだ。博士の背広にはクリップでメモ用紙が。博士は話すことに戸惑って混乱すると、数式を用いる。博士の数学は、小難しくなく温かくて美しい。家政婦に子供がいることを聞くと、心配し学校が終わったらここへ来るようにと。博士はその10歳の男の子をルートと呼んだ。「どんな数字でも嫌がらずに匿ってやる、偉大な記号だよ」と。未亡人の元には、愛するものへといういう文字と共に「e(πi)=-1」の数式が。ルートの野球の応援で熱を出した博士を、親子で泊まりで看病する。目覚めた博士の「僕の記憶は80分しか持たない・・」という言葉に、その意味する苦しみを目の当たりにし胸を突かれる。その看病が元で、解雇される。・・その後、未亡人からの連絡が。「有るがままを生きてみよう・・」という博士の言葉で、再び博士の元で。ルートが成長し数学の教師になり、新任の教室で自分の名前の由来を語り始めるところから、この物語が進んでいく。

孤高、静けさ、清明、素直さ、敬い、直感・・

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2009年1月30日 (金)

映画61・・ライ麦畑をさがして

ライ麦畑をさがして(2001・アメリカ)

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監督・マルコム・クラーク、出演・D・J・クオールズ、レイチェル・ブランチャード、コリン・フォックス、ショーン・カナン・・

ショーン・カナンは脚本も手掛けている。

J・D・サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を愛読する19歳の少年ニール(クオールズ)。ニールは療養所を出た来たばかり。両親の離婚・NY州知事の父親・ゲイの兄ピーターの死と悩みは尽きない。兄ピーターがゲイである事を父親に告げた時、父親は怒り、そのショックでピーターは死亡し、発見したのがニールであった。その後ニールは精神が不安定になり・・2年遅れで寄宿学校へ転入した。教師のパターソン(カナン)は、生徒達にライ麦畑の主人公のその後についての課題を出す。ニールはサリンジャーに手紙を出すも、会えないと断りの返事が。サリンジャーに会いに行こうと。NYからニュー・ハンプシャーへの行程。演劇クラスで知り合った、NYに憧れている17歳の少女TJ(ブランチャード)とクリスマス休暇直前に逃避行を決行。父親からの追っ手から逃れながらも、行く先々で様々な経験をし二人は恋にも落ちるが、ニールのサリンジャーへの固執が切っ掛けで喧嘩をし離れ離れに。ニールはサリンジャー邸を探し当てサリンジャーを目前にした時、TJへの想いに気付き彼女の元に戻ろうとする。末期癌を患っているTJは寒空を彷徨い、病院に収容されるも死去。ホールデンとニールは違う、ピーターはニールの心の中にいると諭される。現実に目覚めたニールは迎えに来た父親と病院を出る。

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2009年1月22日 (木)

映画60・・きみに読む物語

きみに読む物語(2004・アメリカ)

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原作・ニコラス・パークス、監督・ニック・カサベテス、出演・ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジーナ・ローランズ、ジェームズ・ガーナー、サム・シェパード・・パークスは「メッセージ・イン・ア・ボトル」の作者でもあり、監督はローランズの息子である。

1940年代、身分違いの純愛を貫こうとする恋人同士の行く末が綴られる。家族とひと夏を過ごすためにノース・カロライナを訪れた良家の子女アリー(マクアダムス)は、地元の青年ノア(ゴズリング)と出逢い恋に落ちる。ノアはアリーに夢を語る。古い農場を買って家を建て直すんだと。アリーもそれにリクエストする。気付いた両親に反対され仲を引き裂かれる。ノアはアリーに当てて365日毎日手紙を書き送るものの、アリーの母の元で止まる。その後ノアは戦争に行き、親友を喪う。戻ると、父親(シェパード)が家と引き換えに農場を買えという。手続きに行った先でアリーを見かけるものの、彼女は婚約していた。ノアは執念で家を建て替え始めるが、その途中父親が亡くなる。家の完成と共に、燃やしてしまおうか売ってしまおうかと懊悩する。優しい未亡人と親しくなるも、愛せない。アリーが花嫁衣裳を選んでいる時、新聞のアリーの婚約記事の下にノアの家の写真が・・失神してしまう。式の前に心の整理をと、アリーはノアを訪ねる。あの日から、7年の月日が経っていた。母と婚約者が現れ・・母はノアの手紙の束をアリーに渡し、似たような自分の過去を話し、正しい選択をせよと。

記憶を喪ってしまった老女(ローランズ)。同年輩の男(ガーナー)が彼女に、繰り返し一つの物語を読み聴かせる。ホンのつかの間、記憶が蘇えることもある。ノアは、一緒にいるためにアリーの病院に住み着いている。その物語の巻頭には「これを繰り返し読んでくれたら、私は戻ってくる」と。アリーが書いたものだった。ノアも心臓が悪く3度目の発作の後、夜にアリーの元を訪ねる。アリーは意識があり、二人で眠りに就く。アリー「おやすみなさい」、ノア「きっとまた会おう」・・ビリー・ホリディの「I'll Be Seeing You」。二人が初めて踊った思い出の曲。二人で永遠の眠りに就く・・

サム・シェパードが渋い。

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2009年1月21日 (水)

映画59・・最高の人生の見つけ方

最高の人生の見つけ方(2007・アメリカ)

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監督・ロブ・ライナー、出演・ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ショーン・ヘイズ・・

ロブ・ライナーは、スタンド・バイ・ミーの監督でもある。撮影当時、共に70歳のオスカー俳優の初共演。自動車整備工のカーター(フリーマン)、実業家のエドワード(ニコルソン)。共に癌で入院し、同じ部屋で遭遇(エドワードの病院)。お互いに余命半年。カーターがバケット・リスト(棺桶に入るまでにやっておきたいことを書いたもの)を作っているのに興味を持ったエドワードが、リストに項目を追加し実行しようと誘う。躊躇っていたカーターだが誘いに乗ることにし、エドワードの秘書(ヘイズ)を連れ、二人で最高の旅に出発する。・・荘厳な景色を観る・・世界一の美女にキスをする・・スカイ・ダイビングをする・・ライオン狩りをする・・涙が出るほど大笑いをする・・赤の他人に親切にする・・など。旅から帰り、カーターが先に・・エドワードが弔辞を・・その後、エドワードも逝き・・秘書が高峰の雪山を訪れ、それぞれの灰を入れた缶を収める、リストも入れて・・この秘書が良い味を出している。

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2009年1月20日 (火)

映画58・・オープン・ユア・アイズ

オープン・ユア・アイズ(1997・スペイン)

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一人の男が辿る、夢と現実が曖昧になる恐怖を描いたサイコ・サスペンス。 悪夢と現実の狭間の喪失感。スタイリッシュな映像。謎めいたストーリー。ハンサムで裕福な青年セサル(ノリエガ)は奔放な恋愛を望み、一度会った女とは二度と会わない主義で親友の好きな女も横取りするが、その前の女ヌリア(ニムリ)に嫉妬され無理心中を図られる。セサルは生き残るものの顔が醜く変貌し、恋人のソフィア(クルス)からも遠ざかれる。「死んだ人間を冷凍保存し未来で蘇生させ病気を治す・・蘇生後、当時の記憶を植え付け・・」セサルはこれに飛びつき、手術が成功(?)→ソフィアと復活→悪夢を見るように(ソフィアがヌリアに変わり、自分の顔が再び醜く・・)。悪夢から逃れるようにソフィアを殺してしまう→再び現実に戻るため自殺する・・

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2008年11月13日 (木)

映画57・・ブルーベルベット

ブルーベルベット(1986・アメリカ)

51nu2f4esbl_2監督・デヴィッド・リンチ、出演・カイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー・・

赤い薔薇・青い空・白いフェンス・・バックにボビー・ヴィントンの「ブルーベルベット」が流れている。ノースカロライナ州郊外の閑静な町ランバートン。都会の大学に通っていたジェフリー(マクラクラン)は、父親の急病で帰郷。父を見舞った帰り、野原で切り取られた片耳を発見。父の知り合いのウィリアムズ刑事に届ける。その娘のサンディから、その耳が町のアパートに住む歌手ドロシー(ロッセリーニ)に関係していると聞かされ、二人で協力しジェフリーはドロシーのアパートに忍び込む。彼は次第に静かな街の裏にある官能と倒錯の世界へ引き込まれていく・・。サンディとクラブに行き、ドロシーの歌う「ブルーベルベット」を聴く。再びドロシーの部屋に忍び込んだ彼は、ドロシーと、フランク(ホッパー)が卑猥な言葉を喚き、酸素吸入器を使い青いベルベットを咥えつつ彼女を犯す様子を覗き見る。フランクの後を追け、彼が黄色の服の男と会うのを見る。ドロシーの夫と息子を人質にとっているフランク。ジェフリーはドロシーと扇情的な愛を交わすが、フランクに見つかり仲間の店に連れて行かれ、そこにはドロシーの息子が監禁されていた。翌日ジェフリーは警察に行き、黄色の服の男がゴードン刑事だと知る。サンディとパーティーから戻ると、裸のドロシーが。ドロシーの部屋で耳の無い男とゴードンの死体を発見。そこに現れたフランクを射殺・・ランバートに再び平和が。

長閑な町を舞台にした殺人・脅迫・倒錯の物語。耽美と退廃の世紀末世界観、そして綺麗な映像と幻想的な世界が・・

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2008年10月30日 (木)

映画56・・白い恐怖

白い恐怖(1945・アメリカ)

D111455247原作・フランシス・ビーディング、監督・アルフレッド・ヒッチコック、出演・イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック・・、幻想シーンの美術・サルバドール・ダリ

「緑の荘園」と呼ばれる精神病院の院長は、面倒見が良いが病後で年齢もあり引退する事に。そこへ新任のエドワーズ博士(ペック)が赴任してきた。女医コンスタンス・ピーターソン(バーグマン)は、精神医学界での高名な彼に惹かれていくが、ある日、エドワーズが白と黒の縞模様に異常な恐怖を抱いていることに気付く。彼女は、彼が自分の名前も覚えていない記憶喪失の患者ジョンであることを突き止める。

ジョンは本物のエドワーズ博士を自分が殺し、成り代わっているものと思い込む。コンスタンスはジョンと一緒に失われた記憶を辿り、事件の裏に隠された意外な事実を暴いていこうとする。

警察に追われながらも、真相を知るべく二人は彼女の恩師の元へ。恩師から数日の猶予を貰い、記憶の断片にあるスキー場へと向かう。そこで、エドワーズ博士が崖から転落したことが分かる。警察に名乗り出て通報するも、遺体が捜索され発見されると、エドワーズ博士は背中から銃で撃たれていたことが判明。ジョンは捕らえられ、コンスタンスが奔走するも疑いが晴れない。

元の院長が復職し普段の状態の病院に戻る。元の院長の何気ない一言「エドワーズ博士は好きではなかった・・」で、コンスタンスが真相に気付き院長もそれを知る。同じ銃で殺そうとした彼女に、一度目は体調不良で情状酌量だろうが今度はそうは行かないと言われ、その銃で自殺する。

ジョンは釈放され二人はハネムーンへ。

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2008年10月23日 (木)

映画55・・スモーク

スモーク(1995・アメリカ)

Smoke_2 原作・ポール・オースター、監督・ウェイン・ワン、出演・ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハート、ハロルド・ペリノーJr、ストッカード・チャニング、フォレスト・ウィテカー・・

ニューヨーク・ブルックリン・・街角の煙草屋に集う3人の男を巡るそれぞれの物語を綴る、ユーモアと人情味あふれるストーリー。

煙草の煙の重さ・・まず煙草1本を計り、それに火を点けその灰と吸殻を引くのだそうな・・

煙草屋の店主オーギー(カイテル)は、毎朝同じ時刻に店の前の写真を撮る。作家のポール(ハート)は、妻を強盗の流れ弾で失って以来仕事が手に付かない。ポールがボンヤリして車に撥ねられそうになるのを助けた少年ラシード、本名・トーマス(ペリノー)。家出中のラシードは生き別れになった父サイラス(ウィテカー)の自動車修理屋で働き始める。オーギーはポールに、同じように見える写真も皆違うのだと言う。再びポールを訪れたラシードは、止むを得ず強盗の金を拾って追われていると告げ、ポールの元で暮らし、オーギーの店で働き始める。店に損害を与え、拾った金で埋め合わせを。オーギーの元に昔の恋人ルビー(チャニング)が現れ、二人の間に娘がいて、その娘が麻薬に溺れているので助けて欲しいと。ギャングがトーマスを追ってポールの元に。ポールとオーギーはトーマスを心配し、電話で無事を知らせてきたトーマスを訪ね、サイラスと親子の対面をさせる。オーギーはルビーにトーマスからの鐘を渡し、娘を更正施設にと。ポールにクリスマス向けの仕事が。オーギーはポールに、14年前のクリスマス体験を語って聴かせる。万引きを追いかけ犯人の財布を拾い、クリスマスに返そうと訪れるもその祖母に孫と間違えられ、そのフリをし、トイレで盗品のカメラを見つけ1つ失敬したと(作り話?)。ポールはそれを原稿にする。

過去と現在・嘘と真実を巧みに交差させ、下町に生きる人々の人生をより深く描いているものの重くならず、シンプルで良質の味わい深い大人のドラマになっている。

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2008年10月16日 (木)

映画54・・21GRAMS

(2003・アメリカ)

Img145_212_2 監督・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、出演・ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲンズブール・・

一つの交通事故から、三人の運命が絡み合っていく。

事故を起こしたジャック(デル・トロ)は、二年前までとは打って違って、今は敬虔過ぎるほどのクリスチャンである。幸せなはずだったクリスティーナ(ワッツ)は、その事故で夫と娘二人を失う。余命一ヶ月の数学者ポール(ペン)の状態を聞いて、別居していた妻メアリー(ゲンズブール)が戻ってくる。クリスティーナの夫の心臓を貰ったポールは提供者を探し始める。ジャックは、妻の反対を押し切って自首するものの神の裏切りを感じ、罪の意識に苛まれる。クリスティーナは轢き逃げ犯を訴えないでいたが、後で殺したいと思うようになり、また薬を。メアリーは子供を欲しがるが、ジャックはお互いの間が冷え切っていると。ポールの心臓は再び悪くなっていく。クリスティーナに言われ、ポールはジャックを殺そうと・・ジャックが二人の元を訪れ、争いの中ポールは自分の胸を・・クリスティーナは妊娠し・・

・・出会うべくして出会う、ポールとクリスティーナ、そしてジャック。ストーリーは時系列になっておらず始めは捉え難く、ドキュメンタリータッチのオムニバスのような構成である。21g・・人は死ぬと21g軽くなる・・それは魂の重さ・・何度も繰り返される「それでも人生は続く・・」

それにしても、ゲンズブールはボーイッシュな少女の面影がまるでない。

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2008年10月13日 (月)

映画53・・ハイド・アンド・シーク

ハイド・アンド・シーク(2005・アメリカ)

51aqsl62bwel_2 監督・ジョン・ポルソン、出演・ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング、ファムケ・ヤンセン・・

別名「暗闇のかくれんぼ」・・もう、いいかい・・まぁだだよ・・もう、いいかい・・もう、いいよ。

心理学者のデイヴィッド・キャラウェイ(デ・ニーロ)は妻マリソン(エイミー・アーヴィング)を亡くし(浴室で手首を切って自殺)、それによって娘のエミリー(ファニング)は心を閉ざす。デイヴィッドは娘と二人で、ニューヨーク郊外の静かな町の古い一軒家に引っ越す。そして、娘を思うあまり、次第にトラブルに巻き込まれていく。恐るべき秘密を隠したエミリーには、彼女にしか見えない想像上の友達チャーリーがいた。エミリーはチャーリーとかくれんぼをするのだが、ある一線を越えた時、戦慄の扉が開く。以来エミリーは常軌を逸した行動を取り始め、チャーリーがやった事だと。

先の見えない不気味なストーリー展開と、ラスト15分の息もつかせぬどんでん返しの連続・・チャーリーは、デイヴィッドのもう一つの人格であった・・デイヴィッドに師事した児童心理学者のキャサリン(ヤンセン)が、緊迫した状態を悟り二人の下に・・ついにデイヴィッドを射殺し・・エミリーを引き取り、一緒に暮らすことに。

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2008年10月 9日 (木)

映画52・・バットマン・ビギンズ

バットマン・ビギンズ(2005・アメリカ)

51hwqqtbbvl_2 監督・クリストファー・ノーラン、出演・クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ケイティ・ホームズ・・

青年ブルース・ウェイン(ベール)が、いかにしてバットマンになったかを現代風の世界観の中で描く。

不況と貧困に喘ぐゴッサム・シティ。慈善家でもある大富豪の息子ブルースは、強盗に幼くして両親を目の前で殺される。十数年後、ブルースはその犯人が裁判直後に殺されるのを目撃。自らへの罪悪感・悪とは・正義とは・・葛藤し、当てのない旅に出る。ヒマラヤで「影の同盟」という組織に接触。人は何故堕ちるのか、どん底から這い上がる事を学ぶためである。やがてゴッサム・シティに舞い戻った彼は、執事のアルフレッド(ケイン)と社内で左遷されていた科学者フォックス(フリーマン)の協力の下、悪と戦う事を決意。幼馴染のレイチェル(ホームズ)も、検事として戦っていた。彼女は「人は名前じゃない。何を成し遂げたかで決まる」と。

戦車のようなバット・モービル、揺らがない信念と強靭な肉体を包む漆黒のスーツは、敵に恐怖を与え闇の番人として戦うため。ファンタジーというより、真実味のあるドラマのようだ。

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2008年9月29日 (月)

映画51・・ALWAYS三丁目の夕日

(2005・日本)

Poster02_2 原作・西岸良平(漫画)、監督・山崎貴、出演・吉岡秀隆、堤真一、小雪、薬師丸ひろ子、堀北真希、須賀健太・・

昭和33年、東京タワーが完成する年、東京の下町、夕日町三丁目。

短気だが家族思いの父(堤)、優しい母(薬師丸)、息子の一平が暮らす鈴木オートに、集団就職の六子(堀北)がやってくる。小さな修理工場にがっかりする六子に、一平が近いうちに我が家にテレビが来ると。向かいの駄菓子屋の茶川(吉岡)は三文文士である。恋心をいだく飲み屋のヒロミ(小雪)の所に、引き取り手の無い少年淳之介(須賀)が。茶川が引き受けることに。

夏・・鈴木オートにテレビが届き、町内の皆が集まりプロレス観戦。淳之介が茶川の冒険小説のファンだと分かり少し仲良くなる。ある日、ヒロミと茶川の話で実の母親の所在が判明。一平と共に淳之介はそこを訪ねていくが逢えない。いなくなって大騒ぎしている皆の所に二人が帰ってくる。淳之介にビンタする茶川「心配させんなよ、お前とは縁もゆかりも無いんだからな」といつもの台詞。抱き合う二人は親子のよう。

冬・クリスマス・・青森行きのキップを貰った六子は嬉しくなさそう(母の思いを誤解)。茶川は鈴木に借金し、淳之介に万年筆、ヒロミに空っぽの指輪の箱をプレゼント。ヒロミは親の借金で店を手放し町を出て行く。淳之介の父親が現れ連れて行く。追いかけ泣き崩れる茶川の前に淳之介が・・(ここでウルッと来てしまった。だから嫌なのよ邦画は!!)

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2008年9月22日 (月)

映画50・・ショート・カッツ

(1994・アメリカ)

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原作・レイモンド・カーヴァー、監督・ロバート・アルトマン、出演・ティム・ロビンス、マデリーン・ストウ、ジュリアン・ムーア、マシュー・モディーン、ジャック・レモン・・

害虫駆除のヘリコプターが飛んでいる以外は、いつもと変わらないロス郊外の住宅地。10組・22名の日常が複雑に絡み合いながら進行し、そこここで喜怒哀楽が演じられ・・現実が少しズレまくった日常は、やがて恐るべき結末へ・・

些細な事から生じる出会いと別れ、葛藤と和解、愛と裏切り、生と死・・時に擦れ違い、重なり合い・・

ケイシー少年が車に撥ねられる・・その孫を訪れる祖父(レモン)は、疎まれながらも息子に妻との過去のいきさつを語り、孫の不幸で立ち去る・・ケイシーを跳ねた女は少年の死を知らず、生活を立て直したいと・・ジャズシンガーの母とチェリストの娘は、うまく理解し合えず娘は自殺・・愛人のいる警官(ロビンス)は妻(ストウ)に見透かされ、愛人に捨てられて家族の元に・・画家の妻(ムーア)の過去に拘る医師の夫(モディーン)・・ヘリの操縦士は別れた妻に嫉妬し、家の中をメチャクチャに・・釣りに出かけた三人は、死体に出くわし・・プール清掃の夫は妻(テレフォン・セックスの仕事)に不満が溜まり・・二組でピクニックに出かけるものの、一人がそこでナンパした女性を石で殴り殺してしまう・・大きな地震が起こり・・やがて治まる・・皆は再び普段の生活に戻っていく・・

三時間を越す、シニカルでユーモラスな群像劇ではあるが、その取り止めの無さが逆に現実的に感じられる。

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2008年9月18日 (木)

映画49・・ストレイト・ストーリー

ストレイト・ストーリー(1999・アメリカ)

Ssimage58 監督・デイヴィッド・リンチ、出演・リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン・・

アイオワ州・ローレンス、73歳の老人アルヴィン・ストレイト(ファーンズワース)は、家の中で転倒し杖の世話に・・そこへ、10年来仲違いしてして音信不通の兄のライル(スタントン)が心臓発作で倒れたとの知らせが・・考えた末に、兄の住むウィスコンシン州・マウント・ザイオンまで行く事に・・そこまでは350マイル(563K)・・アルヴィンは免許も無く、足腰が不自由なのでバスにも乗れない・・頑固にも、自分の力で兄の元を訪ねようとする・・娘ローズ(スペイセク)の反対を押し切り、芝刈り機に乗り荷車を引いて出かける・・一度は芝刈り機の故障で戻るものの、小型の中古トラクターを買い再出発・・時速8Kで6週間を掛けて兄の元に辿り着くという話である。

途中、様々な困難に遭う・・廃屋で雷雨を避け、妊娠した家出娘に出会い、鹿を轢いてパニックになる女性と遭遇(鹿を美味しく頂き、角は飾りに)、ロードレースの若者達との一晩で老いについて語り、出会った老人と戦争話をし、トラクターの故障で助けを借り人の温かさに触れ、牧師と話し・・子供の頃兄と過ごした日々を語り、全て流してまた一緒に星を見たいと・・

頑固ではあるものの人には柔和に接しながら、慌てず騒がず、やっとのことで兄の元に辿り着く。荒れたポーチに二人して座り、言葉少なく「あれに乗ってきたのか?」「そうだよ」・・

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2008年9月15日 (月)

映画48・・ターミナル

ターミナル(2004・アメリカ)

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監督・スティーヴン・スピルバーグ、出演・トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ・・

ニューヨーク、ジョン・F・ケネディ空港の国際線ロビー。入国手続きゲートで、東欧クラコウジア人のビクター・ナボルスキー(ハンクス)は、足止めに・・彼が国を出発した直後、クーデターが起こり政権崩壊状態に・・入国ビザが取り消され母国に帰ることも出来ず、ビクターはある「約束」を果たすため、アメリカに入国できるまで空港内で生活することに・・ビクターがアメリカに来た目的とは、亡き父が40年来のジャズファンで、父の代わりに残された一人のサインを貰うことだった・・恋をしたアメリア(ジョーンズ)に問われ、父も自分に同じことをしてくれたはず、と・・肌身離さず持っている缶には、父が集めたそれまでのサインが入っている・・

空港は、物は何でも揃うが本来人々が通過するだけの「ターミナル」である。アイデンティティーも無く、言葉も解からず、収入の道も無く、友人もいない・・責任逃れの杓子定規な警備局主任に意地悪くあしらわれながらも、その人柄と一途さで次第に皆に受け入れられ・・クーデターが収束した時、恋には破れるものの、念願の父との約束を果たすため空港の外に足を踏み出す・・

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2008年9月 8日 (月)

映画47・・マグノリア

マグノリア(1999・アメリカ)

D111760673 監督・ポール・トーマス・アンダーソン、出演・トム・クルーズ、ジュリアン・ムーア・・

10人以上の24時間を描く、3時間を越す群像劇。

L.A.郊外、長寿クイズ番組「チビッ子と勝負」が始まる。その製作者アールは末期癌で病床に・・金銭目当てだった後妻のリンダ(ムーア)、病人に尽くす看護人のフィルが付いている・・アールの息子フランク(クルーズ)は、癌の母と共に捨てた父を恨み、今や新興宗教の教祖まがいのSEX伝道師である・・番組の名司会者ジミーは、癌で余命が無い・・その娘クローディアは、父に悪戯されたと恨み薬物中毒に・・そこに真面目な警官ジムが現れ、クローディアに恋をする・・クイズ番組の天才少年スタンリー・・その昔天才少年だったドニー・・

病人に頼み込まれたフィルは何とかフランクに連絡をとろうとし・・夫の末期に自分の心の変化に気付いたたリンダは、混乱の末に夫の薬で自殺を図り・・拒絶しつつもフランクは父の元に馳せ、思いの丈を・・父の言いなりだったスタンリーは「僕は人形じゃない!」と・・見当違いに強盗しようとするドニーを諫めるジム・・

彼らの運命は変転の時を迎え、一人一人に救済がもたらされるラストへ・・

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2008年8月28日 (木)

映画46・・めぐりあう時間たち

めぐりあう時間たち(2002・アメリカ)

31nj3nvtjxl__sl160_ 原作・マイケル・カニンガム、監督・スティーブン・ダルドリー、出演・ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ・・

1923年、作家ヴァージニア・ウルフ(キッドマン)は、精神病の療養でロンドン郊外のリッチモンドに住み「ダロウェイ夫人」を執筆中。午後にはパーティーが控えている・・

1951年・ロサンジェルス、「ダロウェイ夫人」を読む妊娠中のローラ(ムーア)は、自分を偽り夫の望む妻を演じるのに疲れながらも、息子と二人で夫のバースディ・ケーキを焼く・・

2001年・ニューヨーク、「ダロウェイ夫人」と同名の編集者クラリッサ(ストリープ)は、元恋人でもある友人でエイズの作家リチャード(ローラの息子)が受賞したのでパーティーの準備を・・

異なる時代と場所で、三人の女性が抱える苦悩。真摯に自分の人生を全うしようとするほど圧し掛かってくるしがらみ、世間、肉親、他人・・そんな日常の中で、人生を模索するその表情に隠されたもう一つの顔、その言葉に隠された真意・・ヴァージニアは自分を鮮やかに生きようと、入水自殺を決行・・ローラは、自分らしく生きればモンスター扱いされる時代に家族を捨て、息子にも自殺され一人取り残される・・クラリッサは自我を抑えながらも、公然と女性と同居し・・漂う緊張感、繊細な傷つきやすさに満ち苦悩の末に選び取る人生は、たとえ悲劇に見えても素晴らしい。

三つの時代、三つの場所で、三人の女性が共有するものは・・生の不安、自分らしく生きること、社会的役割とのギャップ、死の影、レスビアニズム・・運命的一日を綴った文芸ドラマ。時代を超え、「ダロウェイ夫人」に導かれ、一つの物語へと紡がれ・・三つのパーティー、女達は眠り目覚め「花は、私が買ってくる」と・・

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2008年8月21日 (木)

映画45・・蝶の舌

蝶の舌(1999・スペイン)

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人生は情熱に燃え、儚くも尊い翼で羽ばたくことを許される。脆くて儚い人生をコツコツと築いていくこと、その人生を全体主義権力の偏執が乱暴に破壊すること。

8歳の少年モンチョが大好きな先生と出会い、大自然の驚異に触れながら成長し、やがてスペイン内戦という悲劇的な時代に直面するまでを描いた運命の物語である。

1936年、グレゴリオ先生はクラスを森に・・「ティノリンコ」という鳥は繁殖期になるとメスに蘭の花を贈ること、蝶には細くてゼンマイのように巻かれた舌があること・・先生引退の日、子供達に「自由に飛び立ちなさい!」と教える・・夏の日、先生は少年にスティーブンソンの冒険小説「宝島」と虫取り網をプレゼントする・・・ファシズムの影が忍び寄るスペイン内戦(新しい体制のもと、これまでの価値観がくずれ共和派の取締りが・・)前夜、激しく揺れ動く時代の中で、楽しい夏休みが一転・・まだ「さよなら」の仕方も知らない少年は、ある決断を迫られ・・自分の感情を裏切るか、家族の平和を脅かすか・・ラストで叫ぶ「別れの言葉」が、痛切な響きとなり・・「蝶の舌は、普段は巻かれていて見えない。花の蜜の匂いを嗅ぐと、蝶は舌を伸ばし花の奥にある蜜を吸うんだ」という先生の教えには、いつかきっと訪れる自由な世界へのメタファー(暗喩)が込められて・・「人が死ぬとどうなるの?地獄はあるの?」の問いに「あの世に地獄など無い、地獄は人間が作るものだ」と・・連れ去られる先生に、母に囁かれ「アテオ(不信人者)、アカ!」と叫ぶが、車を追って石を投げながらも「ティノリンコ!蝶の舌!」と・・

「汚れなき悪戯」「ミツバチのささやき」「エル・スール」に並び称される、好奇心に満ちた子供達の無垢な眼差しを繊細に描き出している・・

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2008年8月18日 (月)

映画44・・彼女を見ればわかること

彼女を見ればわかること(1999・アメリカ)

41aj0am8f3l 監督・ロドリゴ・ガルシア、出演・グレン・クローズ、ホリー・ハンター、キャシー・ベイカー、キャリスタ・フロックハート、エイミー・ブレネマン・・

L.A.郊外に住む、5人の女性の悩み多き日常とささやかな転機を描くオムニバス。

監督の父は、作家のガルシア・マルケスである。

Thingsyou ※キーナー医師の場合

認知症の母を介護する女性医師の心の拠り所とは・・母との会話はもはや成り立たず、何度も同僚医師に電話するも相手からはなしのつぶて。占い師は、エレインの満たされない心の空白を当て、近い将来の出会いを示唆する・・

Thingsyou21_2レベッカへの贈り物

不倫関係の末に妊娠した女性の葛藤と決断とは・・銀行支店長をしながら不倫を続けて3年。妊娠し主治医から最後のチャンスと言われるが、相手には理解されず中絶を決意するが、その前夜副支店長とベッドを共に。彼女に付き纏うホームレスの女との奇妙な関係にさえ、心を慰められ・・

Thingsyou1 ※ローズのための誰か

思春期の息子を持つシングルマザーの新たな恋とは・・教師をしながら童話を書いているローズは15歳の息子と暮らしているが、向かいに越してきた男性が気になり・・

Thingsyou31 ※おやすみリリー、クリスティーン

死に行く恋人を見つめるレズビアンの占い師は・・他人に助言するのは得意でも、恋人を喪おうとする今、途方に暮れるクリスティーン。死に向かい合うことを恐れ、心を閉ざしているのは彼女の方だった・・

Thingsyou51 ※キャシーを待つ恋

盲目の妹との関係を通して愛を模索する女性刑事は・・キャシーは恋人がいないが、妹(キャメロン・ディアス)は自分の容姿に自信が有り経験も豊富。高校時代の同級生の自殺を追いながら、その話を妹にする。愛の無い人生に絶望したのだろうと泣く妹にも、弱く傷つきやすさがあるのだと気付く・・

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2008年8月14日 (木)

映画43・・ナイト・オン・ザ・プラネット

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991・アメリカ)

41p257wbdtl 監督・ジム・ジャームッシュ、音楽・トム・ウェイツ、出演・ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、ベアトリス・ダル、ロベルト・ベニーニ・・

同時進行の5話のオムニバス。異なるタイムゾーン・大陸・言語。タクシードライバーと客達・・夜を走り抜けながら・・車内の狭い空間で・・目的地までの、宙ぶらりんのつかの間の関係。夕暮れから宵闇のロサンジェルス→夜のニューヨーク→深夜のパリ→そしてローマ→夜が明け行くヘルシンキ。

L.A.・・ドライバーのコーキー(ライダー)が、スカウト・エージェントの女性(ローランズ)を乗せ、チェーン・スモーキングを窘められながらも彼女の自宅に到着。そこで女優としてスカウトされるが、車のエンジニアになりたいからと断る。残念がりながらも、少し羨ましげに見送るローランズ、かっこいい!ハリウッドの論理を一蹴・・

N.Y.・・東ドイツからの元道化師のドライバー。道も車にも詳しくなく、乗せた客に運転してもらう始末。次第に打ち解け、客の自宅まで。料金を確認しないドライバーに客が確かめろ、と。道に迷いながら、ニューヨークに戻ろうと・・ニューヨークの金の論理を一撃・・

パリ・・見下す外交官2人を下ろし、盲目の若い女(ダル)を乗せるドライバー。指図する彼女を見下す積りで絡むが「色が見え、皮膚で愛を感じる」と。目的地のロワーズ河岸で下ろし「気をつけて」と言うが「あんたこそね」と返される。歩く彼女の耳に、車の衝突音が。「目が見えてるのか!」と怒鳴られるドライバー。人間の感性に訴えて・・

ローマ・・司教を乗せたドライバー(ベニーニ)。セックス絡みの罪を勝手に懺悔。司教は辟易し心臓の薬を飲もうとするが、こぼして飲めずに死亡。気付いたドライバーは、公園のベンチに司教を置き去り。ベニーニのマシンガントーク。死が対照的に絡み・・

ヘルシンキ・・雪の街で3人の酔客を拾うドライバー。寝てしまった同僚の身の不運を嘆く2人に「やっと子供を授かったが、未熟児で1週間持たないと・・辛いので愛情を持たないようにしていたが、妻に諭され、愛を掛けた矢先に死なれた・・」と。2人は痛く同情する。寝ていた客を無事に下ろし、走り去る・・これも死が対照的に描かれ・・

http://jp.youtube.com/watch?v=6USU93KPSUc

奇妙な可笑しさと卓越したセンスの会話。背景に広がる、空しさに満ちた荒涼感・・タクシーは走り続け・・

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2008年8月 7日 (木)

映画42・・パリ、ジュテーム

パリ、ジュテーム(2006・フランス)

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18編×5分のオムニバス作品である。パリの街のそれぞれの場所のエピソードが綴られる。一見バラバラな話がごく自然に繋がっていて、美しいハーモニーを醸し出している。

チェイルリー駅で、アメリカ人の男性がチョットした騒動に巻き込まれ(ブシェミ)・・カルチェラタンで、初老の夫婦が粋なやり取りをし(ローランズ)・・盲目の学生は、電話で恋人から突然の別れを告げられ・・息子を亡くした女性は、夜のヴィトワール広場でカウボーイと出会い(ビノシュ)・・深夜のマドレーヌ界隈で、人間を襲ったばかりのヴァンパイアと出くわすバックパッカーの青年(イライジャ・ウッド)・・印刷所に現れた青年は、そこで下働きをしている青年に電話番号を残し(ギャスパー・ウリエル)・・セーヌ河畔で、友人とナンパしていた青年がアラブ系の女性に惹かれ・・愛人のいる男が妻に別れを切り出そうとした時、妻が末期の白血病と知らされ・・移民の女性が朝も暗いうちから子供を預け、ベビー・シッターをし子守唄を・・

街のそこここでの出逢い・別れ・通りを駆け抜け・微笑・・パリの街へのオマージュ・・

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2008年7月31日 (木)

映画41・・コーヒー&シガレッツ

コーヒー&シガレッツ(2003・アメリカ)

Coffe_2 監督・ジム・ジャームッシュ、出演・ロベルト・ベニーニ、ケイト・ブランシェット、スティーヴ・ブシェミ、ルネ・フレンチ・・

コーヒーと煙草をテーマにした11編のオムニバスである。モノクロ映像で、センスのいい音楽とユーモアがある。ジャームッシュが18年の歳月を掛けて、80年代から現代までのそれぞれを描き、観る人各人の映画体験を呼び覚ますようだ。永遠の時を刻み続けるのが、カフェインと紫煙。そこには、緩くて粋な時間が流れている・・

☆変な出会い(ベニーニ)・・外のカフェテリア、二人の男、コーヒーを置き換えたり、掛ける椅子を換えたり、相手の診察券で歯医者へ・・

☆双子(ブシェミ)・・双子がコーヒーを飲みながら服や靴のことで言い合いを、ウエイターのブシェミ現れコミカルに絡む・・

☆ルネ(ルネ)・・ルネが雑誌を読みながら煙草とコーヒーを、ウエイター何度も現れコーヒーを注ごうとする・・

☆問題なし・・久しぶりに会った友人同士、会いたかっただけという友人に何かあったのだろうと最後まで疑っているもう一人・・

☆いとこ同士(ブランシェット)・・女優のケイトがホテルのロビーで従姉妹に会う、ケイトの一人二役・・

☆幻覚(ビル・マーレイ)・・二人の男がコーヒーを、バイトのマーレイ現れポットのままコーヒーを・・

☆シャンパン・・老いた男二人、仕事の休憩中に不味いコーヒーをシャンパンと思おうと言う、寝るから休憩終わりに起こしてくれ、もう2~3分しか・・

淡々とした日常の風景が、他愛も無い会話のそこここに漂っている・・

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2008年7月24日 (木)

映画40・・デッド・カーム

デッド・カーム(1988・アメリカ・オーストラリア)

Deadcalm 製作・ジョージ・ミラー、監督・フィリップ・ノリス、出演・ニコール・キッドマン、サム・ニール、ビリー・ゼーン

息子を事故で喪ったジョン(ニール)とレイ(キッドマン)夫婦は、傷を癒すためにヨットでの旅に出る・・そこへ、小型ボートで漂流していた男ヒューイ(ゼーン)と遭遇・・助けを求めてきた男の説明によると・・乗務員が全員、食中毒で死亡したと・・男の様子や話に疑問を感じたジョンは男をキャビンに閉じ込め、その帆船の様子を見に行く・・そこには、殺害された男女の遺体があり・・ジョンはヨットに戻ろうとしたが、男に乗っ取られたヨットはジョンを置き去りに・・沈没しかかった船で、一人奮闘するジョン・・興奮気味の危なげな男の隙を付いて、ジョンを助けに戻ろうと奮闘するレイ・・無線で、何とか意思の疎通を図ろうとするジョンとレイ・・レイがやっと男に傷を負わせ、ヨットに繋いだ救命ボートに乗せ海に・・機転とレイの助けでヨットに戻ったジョンは、男のボートを銃で撃ち・・穏やかな時間が戻り、シャンプーするレイの髪に触れる手は・・照明弾を・・

劇場未公開だが、テレビ放映されDVDにも。キッドマンのブレイク前の作品。

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2008年7月21日 (月)

映画39・・シン・シティ

シン・シティ(2005・アメリカ)

Main_ph 原作・フランク・ミラー、監督・ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ、出演・ブルース・ウィルス、ミッキー・ローク、クライブ・オーエン、イライジャ・ウッド、ジェシカ・アルバ・・

元はアメリカン・コミックである。罪の街シン・シティで繰り広げられる、3人の男達の愛と復讐を描いたクライム・アクション。ストーリーは、3人の男達のモノローグで進行し、背景はCGでの合成である。

エピソード①・・マーヴ(ローク)は、顔に醜い傷跡を残す屈強な男で仮出所中・・彼は、美しき高級娼婦のゴールディに一夜の愛を与えられるが、翌朝彼女は殺されて・・天使を奪われ殺人の罪を着せられるが、彼女の双子の妹と共に、警察の追っ手をかわし真犯人探しを・・殺人は国を裏から牛耳るロアーク卿の差し金で・・冷血な農場の殺人鬼ケビン(ウッド)が・・

エピソード②・・ドワイト(オーエン)は、顔を変え逃亡した殺人犯・・恋人シェリーに付き纏うジャッキーを痛めつけ・・ジャッキーは娼婦達の自治区オールド・タウンへ・・そこはドワイトの元恋人が仕切っていて・・殺人マシーンのミホがジャッキーを殺す・・ジャッキーは警官(悪徳)であったため警察からの仕返しに・・

エピソード③・・心臓に持病を持つ刑事ハーディガン(ウィリス)は、ロアーク議員の息子で幼女殺人犯のジュニアを追い詰め半殺しにし、少女ナンシー(アルバ)を救うが、議員の差し金で投獄され・・8年後、ナンシーの手紙が途絶えた事を心配したハーディガンは、罪を認め出所・・美しく成長したナンシーと再会するが、彼女がジュニアに再び拉致される・・ナンシーを救うため、ハーディガンは最後の戦いに・・

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2008年7月10日 (木)

映画38・・モンパルナスの灯

モンパルナスの灯(1958・フランス)

D110928251_2 原作・ミシェル・ジョルジュ・ミシェル                            監督・ジャック・ベッケル、出演・ジェラール・フィリップ、アヌーク・エーメ、リノ・バンチュラ・・

貧困と病苦の内に、36歳でモンパルナスに散った、エコール・ド・パリの画家モディリアーニ・・

1910年代のモンパルナス。モディリアーニ(フィリップ)は元恋人だったロザリーの酒場で飲み・・虚無的苛立ちをベアトリスの元で発散・・巷を彷徨う彼を力づけてくれるのは、同じアパートに住む画商のスボロウスキー・・純な才能を持つ彼を認めていた。ある日、画塾の生徒であるジャンヌ(エーメ)と知り合い、恋に・・彼女の父が許さず、失意を酒に紛らわせる・・健康を害した彼を、ロザリーとスボロウスキーが助け、ニースに・・ジャンヌが現れ、つかの間の愛と平和な制作活動に・・パリに戻ると、開いた個展が不評・・空腹と絶望・・妻との生活を守るため、デッサンを持って街の酒場を歩き続け・・警察病院で行路病者として死亡・・彼の才能は、死んでから世に知られるだろうと予測していた画商モレル(バンチュラ)は、彼の死を見届けると、未だ知らぬジャンヌを訪れ作品の数々を買い取り・・ジャンヌの目は涙に濡れ「あの人はどんなに喜ぶ事でしょう・・あまりにも長い間認められなかったのですから・・」と。

・・その後、ジャンヌは娘とお腹の子を顧みず、後追い自殺(飛び落り)をしたそうな・・

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2008年7月 3日 (木)

映画37・・記憶の棘

記憶の棘(2004・アメリカ)

51w0ut2wrhl 監督・ジョナサン・ブレイザー、出演・ニコール・キッドマン、キャメロン・ブライト、ローレン・バコール・・

愛する夫が、ある日ジョギング中に心臓発作で他界。10年の歳月が流れ、アナ(キッドマン)は辛抱強く待っていてくれたジョセフと結婚しようとしていた。そんなある日、母エレノア(バコール)のバースディー・パーティーに一人の少年(ブライト)が現れる。少年はアナの亡き夫(ショーン)の生まれ変わりだと名乗る。信じられないアナは少年ショーンを帰すが、翌日結婚しないで欲しいという手紙が届けられる。そうこうしている内に、ジョセフとの婚約パーティーを開く。ショーンの親友クリフォードとその妻クララも訪れるが、クララは夫を先に行かせ林の中へ。林の中で、穴を掘り持参したプレゼントを埋めるクララ。その様子を少年が見ている。再び少年がアナを訪れ、亡きショーンしか知りえないエピソードのあれこれを語る。再び少年を拒絶したアナだが、追い出された少年が気絶する。その様子に、亡き夫の最後のイメージが重なるアナ。アナは周囲の反対にも拘らず、少しずつ少年を信じ始め、ジョセフとも気まずい仲に。疑いを持っていたクリフォードの妻クララは、少年を問い詰める。自分は亡きショーンの愛人で、生まれ変わりのショーンが現れるのなら、自分のところへの筈だと。ある日、アナは少年に、一緒に何処かに逃げ10年後に結婚しようと告げる。少年は、今までの事は嘘だったと告白する。少年は、クララが林の中に埋めたショーンからの多くの手紙を手に入れていたのだった。アナはジョセフに謝り、結婚する。その日彼女の手紙への返事が、少年から届けられる。再び学校に戻り、自分は空想が過ぎると、今カウンセリングを受けていると・・

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2008年6月30日 (月)

映画36・・ブロウ

ブロウ(2001・アメリカ)

21jmzg2zt8l 監督・テッド・デミ、出演・ジョニー・デップ、フランカ・ポテンテ、ペネロペ・クルス・・

ブロウとは、コカインやそれを吸入する事を指す。麻薬王ジョージ・ユングの実話。子供の頃、父の会社が倒産。母親の不満。ジョージは、勤勉な父親から「金は幻だ」と教わるが、貧乏からのし上がりたいと・・幼なじみとカリフォルニアに出る。CAのガールフレンドから紹介され、ビーチでマリファナを売り始め、その後ルートを見つけコカインのディーラーとなる。70年代後半、アメリカはバブル期の真っ最中であった。ハリウッドでは、コカインがパーティ・ライフの必需品であり、この頃出回ったコカインの80%がジョージのルートからであったといわれる。その間、最愛の恋人バーバラ(ポテンテ)がガンで死亡し、失意の存底に・・脱走したジョージを、母親が世間体を気にしたため通報し再逮捕・・その後、マーサ(クルス)と出会い結婚し、娘(クリスティーナ)が出来る・・気性の激しい妻もコカイン中毒になり、喧嘩の末警察に訴えられ再逮捕。借り出所の後、娘可愛さに娘の学校の送り迎えを・・娘と暮らすため、クリスティーナと迎えに行く約束するが、当日仲間に裏切られ再逮捕され実現できない・・父親(レイ・リオッタ)は、ジョージがどう変わろうとも突き放さず愛し、息子の生き方を理解しようとする・・服役中、父親の命が長くない事を知らされ、父親への思いをテープに吹き込み送る・・昔、父親に言われた「金は幻だ」という真実にやっと気付くジョージ・・父親は、ガレージの片隅で何度も何度も息子の声を聴く・・レイ・リオッタの父親役が秀逸である。ある日、大人になった娘が初めて面会に来る・・幻・・ジョージの娘への想いに胸を突かれる。70年代に台頭し、何もかも手に入れ全てを失った半生・・ジョージは今も服役中である・・娘は一度も訪れていない・・

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2008年6月19日 (木)

映画35・・エクステ

エクステ(2007・日本)

51kyrr96uxl 監督・園 子温、出演・栗山千明、大杉 漣・・

何者かの怨念を宿したエクステ(つけ毛)が恐怖を呼ぶホラー。ある日、横浜港に入荷したコンテナから大量の髪の毛・・その中に少女の遺体が・・警察の死体安置所の管理人をする山崎(大杉)は、美しい髪の毛に異常に執着する奇怪な中年男・・その死体の少女の髪が美しい事から、家へ連れて帰り・・何故か伸びる髪でエクステを作り、優子(栗山)の勤める美容院に持ち込む。優子の姉は娘のマミを虐待し、優子はマミを引き取る。エクステをつけた人が次々と怪死・・優子の姉も・・警察が山崎の家を突き止め向かうが、髪に襲われ・・優子の家で髪に襲われた優子とマミを、山崎が自分の所へと・・刑事二人を殺した山崎が、逃げようとする優子とマミを追おうとするが髪が引きとめ山崎は死ぬ・・山崎の家の大量の髪の毛が消え、少女は安らかな顔に・・。優子とマミは二人で暮らしていく事にする・・ホラーコメディ?

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2008年6月16日 (月)

映画34・・時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ(1971・イギリス)

21efknruufl_2 原作・アンソニー・パージェス、監督・スタンリー・キューブリック、出演・マルコム・マクダウェル・・

近未来のロンドン・・暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックス(マクダウェル)、ある殺人事件で仲間に裏切られ、14年の刑で投獄される・・

2年後、早く出所する為に 、自ら望んで攻撃性を絶つ洗脳の実験台に・・2週間の間、投薬され・拘束衣を着せられ・椅子に縛り付けられ・クリップで開いたままにされる瞼・残虐な映像を見せられ・尊敬するベートーヴェンの第九を聴かせられ、吐き気や嫌悪感を催させ、生理的拒絶反応を・・

その後出所するが、家族から疎まれ行き場がなく・・立場が逆転して、かつて加害した人々からの暴力禍・・自殺未遂の果てに元の凶暴さを取り戻し・・

「雨に歌えば」のメロディに乗って行われるレイプ、荘厳なバロックやクラシックをカバーした電子音楽、全編にシニカルな演出、ブラックなテーマをポップに昇華,、ロシア語と英語のスラングで組み合わせた「ナッドサット言葉」・・。ラストは・・政治に利用されるべく、その為のデモンストレーションを・・花と記者達と大音量の第九の中、アレックスは恍惚の表情を・・回復・・?

原作の最終章は省かれたそうで、アレックスは・・自分の犯罪は若気の至りで、子供時代の避けられない道であり、いずれ自分の子供にも止めるわけにはいかないだろう・・と嘯(うそぶ)く。欲望の限りを尽くす荒廃した自由放任と、管理された全体主義社会とのジレンマを描き、サタイア(風刺)作品になっている。

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2008年6月12日 (木)

映画33・・世界で一番パパが好き

世界で一番パパが好き(2004・アメリカ)

5131bg96n9l_2 監督・ケヴィン・スミス、出演・ベン・アフレック、リブ・タイラー、ジェニファー・ロペス・・

突然妻を失い職も失った男が 、一人娘の世話に奮闘しながら、再び人生を取り戻していく話である。

NYの華やかな音楽業界でヤリ手宣伝マンとして働くオリー(アフレック)。最愛の妻(ロペス)が出産時に急死。悲しみから逃れる為に娘の世話も父親任せにし、一層仕事にのめりこんでゆくが、大事な仕事での失言で失職する。やむをえずニュージャージーの実家で、父親と娘との3人暮らしを始める。父親にも諭され心機一転、良き父親になろうと決意。7年後、ブルーカラーとして真面目に働き、娘ガーティも素直で愛らしく育ち、レンタルビデオ屋の店員マヤ(タイラー)と知り合い・・ある日、昔の仕事を諦めきれないオリーにNYでの再就職の兆しが・・面接の日が娘の学芸会とぶつかり・・面接場所で業界の男(ウィル・スミス)と話し、その「賢い父親なら仕事にのめり込んだりせず、子供と泥んこ遊びを・・」に触発され、一転故郷へ舞い戻り・・

自分が愛し、自分を愛してくれる者達と暮らして行くことを選んだ男の、ハートウォーミング・コメディである。

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2008年6月 9日 (月)

映画32・・ヴィレッジ

ヴィレッジ(2004・アメリカ)

41wfcs03m7l 監督・M・ナイト・シャマラン、出演・ブライス・ダラス・ハワード、ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ・・

1897年、ペンシルヴェニア州・・深い森に囲まれ、周囲から隔絶された小さな森のミステリー・・村は常に霧に閉ざされ、子供たちは赤い花を見て泣き叫び、黄色に塗られた木々と松明が村を囲い・・年長者たちは皆大切な誰かを失い、この楽園のような共同体を作ったが、その奇妙な掟が破られた時・・盲目の少女アイヴィー(ハワード)と恋人ルシアス(フェニックス)が婚約した次の日、ルシアスはノア(ブロディ)に刺され重態に・・アイヴィーは薬を手に入れるために村を出る・・森に棲む怪物は村の長老たちの仕業であり・・アイヴィーの後を追った怪物は、彼女には見えないがノアであった・・怪物をかわし洞穴に落とす・・薬を手に入れ、戻るアイヴィー・・ノアは森の怪物に殺されたと・・

シャマラン監督は「シックス・センス」や「サイン」も手がけていて、森の外の監視小屋の上司を演じていた。アイヴィー役のハワードはロン・ハワード監督の娘である。

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2008年5月29日 (木)

映画31・・最後の恋のはじめ方

最後の恋のはじめ方(2005・アメリカ)

Photo_3  監督・アンディ・テナント、出演・ウィル・スミス、エヴァ・メンデス、ケヴィン・ジェームズ・・

恋愛コンサルタントのヒッチ(スミス)は、シャイで恋愛下手な男性でも憧れの女性の心を掴む事ができるはずと日夜奮闘している。出会いの演出から、エチケット、ファッション、デート中の会話までをサポートするのである。独自の恋愛理論と徹底した身辺調査を行い、3回のデートで相手の心を掴み決めさせるというものだ。

学生時代に失恋して心の傷が癒えないまま、二度と恋をしないはずのヒッチの前にゴシップ記者のサラ(メンデス)が現れ・・完璧な恋愛スタイルを持つ男がじょじょに恋の罠に嵌っていく。デートを取り持っている事がサラに知れ、その怒りからスクープされたりと、いつしか二人の間に溝が生まれ・・意を決したヒッチは、日頃のスマートさを捨てサラに心情をぶつける・・スミスにとっては初めてのラブ・コメディで、ハートフルなラブ・ストーリーになっている。

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2008年5月26日 (月)

映画30・・ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード(2006・アメリカ)

Photo 原作・ダン・ブラウン、監督・ロン・ハワード、出演・トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン・・

ストーリーは、ダ・ヴィンチの名画に秘められた謎を解き明ていくもの。ルーヴル美術館の館長が殺され、不可解な暗号が残される。その中にはハーヴァード大学のラングドン(ハンクス)教授の名も・・そのため、追われながらの真相追求となる。カトリックが2000年の間隠蔽してきた、聖杯伝説の真相は・・聖杯とシオン修道会の秘密とは・・バチカンの陰謀とは・・

聖杯はカップではなく、女性の形(V)を現し子宮を意味し・・「最後の晩餐」に描かれる唯一の女性、マグダラのマリアはキリストの妻であり、隠れ逃れた時に妊娠しており・・その亡骸の在り処は・・その血脈の末裔は・・

人は何を守るかによって、どんな人かが決まる・・とか。

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2008年5月19日 (月)

映画29・・愛と青春の旅立ち

愛と青春の旅立ち(1982・アメリカ)

Ppf112967_l_2 監督・テイラー・ハックッフォード、出演・リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、ルイス・ゴセット・Jr・・

父の不実で自殺した母親。元兵士の、今は不甲斐ない父親。青年ザック(ギア)は、やり場の無い生活から抜け出しパイロットになるため、父の反対を押し切って海軍士官養成学校へ。鬼軍曹フォーリー(ゴセット・Jr)の厳しい指導のもと、仲間達と過酷な訓練を受け始める。数週間後の初公休日、羽を伸ばそうと仲間達と共に地元の盛り場に繰り出した。そこで、町工場で働く娘ポーラ(ウィンガー)と出会う。士官候補生をものにして、玉の輿に乗ろうと躍起になる娘たち。ある日、個人的な悩みと訓練についていけなくなったザックの親友が自殺。その後、苦しみ翻弄されながらも、やっと仲間達と共に訓練が明け卒業する日が来た。寂しく諦めかけていたポーラの作業場に・・

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2008年5月12日 (月)

映画28・・隣のヒットマン

隣のヒットマン(2000・アメリカ)

Photo_2 監督・ジョナサン・リン、出演・ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー、ナターシャ・ヘンストリッジ・・

カナダのモントリオール、閑静な住宅街に一人の殺し屋がやってきた。歯科医のオズ(ペリー)は隣に越してきたジミー(ウィリス)と知り合い・・ジミーは、シカゴを牛耳るマフィアのボスを裏切り死刑に追いやって、刑を済ませて出所してきたばかり・・オズとジミーは何故か通じるものを感じ始めるが、オズは悪妻に唆されて騒動に巻き込まれてゆく・・ジミーの妻シンシア(ヘンストリッジ)に出会ったオズは一目ぼれ・・悪妻が自分を殺そうと殺し屋に頼んでいる事を知り・・1000万ドルの金を巡って二転三転の殺人ゲームが・・

人のいいオズとただの殺し屋ではないジミー、ストーリー展開は殺し合いなのに実に軽妙でからりとした辛口コメディになっている。マフィアの連中の裏を掻き・・ジミーも殺された事にし・・ラストは粋なハッピー・エンド!

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2008年5月 9日 (金)

映画27・・プライベート・ライアン

プライベート・ライアン(1998・アメリカ)

Photo_3監督・スティーヴン・スピルバーグ、出演・トム・ハンクス、マット・ディモン、バリー・ペッパー・

ノルマンディ上陸作戦の中、たった一人の兵士を救うために展開された作戦があった。実話にインスパイア(霊感を与える)された秘話で、圧倒的な戦闘描写である。

1944年、上陸作戦がほぼ成功後、ミラー大尉(ハンクス)に命令が下された。ライアン二等兵には3人の兄がいるがこの一週間で3人とも戦死している・・兄弟全部を戦死させるわけには行かないので、4人目のライアンを是が非でも故国へ、と。ミラーは中隊から7人を選び出し再び戦場へと・・たった1人の兵士を救うため多くの人命が危険に晒される事は無視される軍部の矛盾と皮肉。神を信じる敏腕スナイパーのバリー・ペッパーがいい。

死ぬ事と死なない事の重みがプロローグとエピローグに凝縮されている。

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2008年5月 5日 (月)

映画26・・ジョー・ブラックをよろしく

ジョー・ブラックをよろしく(1998・アメリカ)

84617view014 監督・マーティン・ブレスト、出演・ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォラーニ・・

ある日、胸の痛みを覚えた大富豪パリッシュ(ホプキンス)のもとに突如見知らぬ客(ピット)が・・

彼はパリッシュを迎えに来た死神で・・ついでにパリッシュを案内人として人間世界を見ようとしに来たのである・・

夕食の席で娘のスーザンは驚いた。その朝、コーヒーショップで一84617view003_2 人の魅力ある男と知り合うも、二人とも心を残したまま別れたのだが・・(その直後男は交通事故に遭い・・)

父に「稲妻に打たれる様な恋を・・」と言われ、その男にも同じ事を言われたのだった。

パリッシュの心配を他所に、人間の恋愛を知ったジョーは彼女をあの世に連れて行きたいと葛藤する・・パリッシュの人となりに打たれていたジョーは、スーザンを諦め、体を借りていた男を彼女の元に返し・・パリッシュと二人で旅立っていく・・

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2008年5月 1日 (木)

映画25・・愛と哀しみのボレロ

愛と哀しみのボレロ(1981・フランス)

51va9vhe8hl__ss500__2  監督・クロード・ルルーシュ、出演・ジョルジュ・ドン、ダニエル・オルブリフスキ、ジェラルディン・チャップリン・・

1981年、パリ。トロカデロ広場でのユニセフ・チャリティ・コンサートには多くの観客が詰めかけ・・TVの進行役にはエディット、踊り手はセルゲイ、歌い手がサラとダヴィッドの息子のパトリック・・運命の糸に操られる芸術家たちが今一堂に会して、一つの曲モーリス・ラヴェルの「ボレロ」の元に結集された・・

1930年代からの戦争を潜り抜けてきた、モスクワ・パリ・ベルリン・ニューヨークの4都市・4家族の戦中戦後史を音楽とバレエで描く、ルルーシュの大作ドラマである。ヌレエフ、ピアフ、カラヤン、グレン・ミラーらをモデルにしている。振り付けはモーリス・ベジャールである。ラスト17分のジョルジュ・ドンのボレロは圧巻である。

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2008年4月28日 (月)

映画24・・愛と喝采の日々

愛と喝采の日々(1977・アメリカ)

514jy9hk9jl__sl160_ 監督・ハーバート・ロス、出演・シャーリー・マクレーン、アン・バンクロフト、ミハイル・バリシニコフ・・

オクラホマ・シティ・・バレーダンサーのディーディー(マクレーン)は同ダンサーとの恋愛中に妊娠、そして結婚し二人の子の母となった。バレー団の一人エマ(バンクロフト)はディーディーの親友であった。そのバレー団が公演でシティにやってくる・・その昔、ディーディーがバレー団を辞めたのは、エマに勧められて娘(エミリア)を産んだ為である。エマはディーディーの代わりに「アンナ・カレーニナ」を演じ、プリマとなった。

Barishi_2 一家はこの公演を見に行くのだが、ディーディーはエマの舞台姿に感銘を受けつつも複雑な心境であった。その後エミリアがエマに勧められてそのバレー団に入る。エミリアの恋愛相談を受けているうちにエマがエミリアとの絆を深めていき・・それにつれてディーディーとエマの仲が微妙になっていく。その後の公演でエマもエミリアもそれぞれが喝采を浴び・・公演の後、ディーディーとエマのライバル意識が爆発する。20年前からのわだかまりが一気に・・やがて、お互いに笑いへと変わり、それぞれが自分自身を大切に生きてきた事を認め合う。

監督のロスは振付師出身である。世界最高のクラシック・ダンサーと謳われた、ミハイル・バリシニコフが出ている。

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2008年4月24日 (木)

映画23・・愛の嵐

愛の嵐(1973・イタリア)

F_ainoarashi200 監督・リリアーナ・カヴァーニ、出演・ダーク・ボガード、シャーロット・ランプリング、フィリップ・ルロワ・・

1957年冬のウィーン、マックス(ボガード)は二流ホテルのフロントとして目立たぬように暮らしていた。彼は20年前ゲットーの責任者として権力を振るう衛隊員だった。ある日、若手指揮者夫人のルチア(ランプリング)が現れる。ユダヤ人の美少女だった彼女はゲットーで彼に目をつけられ、彼の倒錯した性の愛玩物であった。ルチアは夫と共にウィーンを去ろうとするが夫は一人フランクフルトへ。何故ここへきたのかと詰め寄るマックスはルチアを殴り、悲鳴を上げて逃げ回る彼女・・ いつしか20年前の快楽の淵で・・元ナチス隊員たちは自分たちを守る為その悪行を知る人間を消し去り生き延びてきたのだが、今回はルチアを消す為の会議を・・マックスは彼女をアパートに匿い仕事も辞め・・そこは出口の無い牢獄と同じだった。追い詰められた二人は歪んだ愛と憎悪・哀れみをぶつけ合い、やがて当時の服装に身を包み車で逃げ出す・・尾行車が・・ドナウの橋で車を捨て歩き出す二人・・銃声が二発・・崩れるように倒れる二人・・

この映画はバチカンを激怒させ、ルキノ・ヴィスコンティに「悲痛で残酷で、恐ろしいほどの傑作だ」と言わしめた。

・・デカダンスとマゾヒズム、エロスとタナトスの物語。

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2008年4月21日 (月)

映画22・・愛人関係

愛人関係(1973・フランス)

Mafrvxhxs_2 原作・リチャード・マシスン、監督・ジョルジュ・ロートネル、出演・アラン・ドロン、ミレーユ・ダルク・・

ペギー(ダルク)は、夫殺しの弁護で彼女を救ったマルク(ドロン)に保護され、南仏ニースに一緒に住んでいた。そんな時、脚本家フランソワが現れ・・彼女の周辺で連続殺人が起き・・フランソワも負傷する。警察からペギーの逮捕を告げられるマルク・・ペギーとフランソワは二人で暮らそうと新しい生活を始める。ある日、カミソリを手にフランソワに襲い掛かるペギー・・駆けつけたマルクは・・病んでいる彼女を・・殺し・・

サイコスリラー的なロマンス映画。ドロンとダルクは当時愛人関係で・・ダルクの売り出しに一役買った作品(監督がかつての愛人)。原作者のリチャード・マシスンは「トワイライトゾーン」のライター出身で、「激突」の作者でもある。

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2008年4月17日 (木)

映画21・・愛情物語

愛情物語(1955・アメリカ)

51oop3e1n0l__sl500__4 監督・ジョージ・シドニー、出演・タイロン・パワー、キム・ノヴァク・・

ピアニストのエディは身を立てるべくニューヨークに。そこで資産家令嬢のマージョリーと知り合い、デビュー を飾り彼女と結婚。長男を産んだ彼女が急死する。悲しみから逃れるように海軍に入隊。復員した時、息子は10歳に。世話係のチキータと再婚。再び幸福に包まれた彼だが、すでに不治の病に・・。30~40年代に知られたピアニスト、エディ・デューチンの伝記映画である。実際の演奏はカーメン・キャバレロ「トゥ・ラブ・アゲイン」が大ヒット。

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2008年3月26日 (水)

映画20・・リップスティック

リップスティック(1976・アメリカ)

Photo_3 Photo_4 監督・ラモント・ジョンソン、出演・マーゴ・ヘミングウェイ、アン・バンクロフト・・、音楽・ミシェル・ポルナレフ

モデルのクリスは両親亡き後妹を養育しながら自活していたが、ある日、妹の音楽教師にレイプされ告訴するが無罪に・・深く傷ついた彼女は、自分を取り戻すため妹と狩猟の旅へと最後の仕事に・・そこで妹がレイプされるに及んで許せないクリスは・・男を追いかけライフルで射殺・・弾倉ガ空になっても撃ち続け・・彼女のために検事と弁護を引き受けるアン・バンクロフトがイイ。因みにマーゴはヘミングウェイの孫娘で妹役は実の妹である。

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2008年3月24日 (月)

映画19・・リコシェ

リコシェ(1991・アメリカ)

Photo_2 監督・ラッセル・マルケイ、出演・デンゼル・ワシントン、ジョン・リスゴー・・

自分の不注意で新米刑事に逮捕された凶悪犯。新米刑事はそれ以来出世していく。復讐のみを考え続け巧みに脱獄し(身代わりを作り自分が死んだように見せかけ)、時間をかけて 地方検事補にまでなった元刑事に罠を仕掛け・・復讐に燃えるジョン・リスゴーがひたすら怖い。

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2008年3月17日 (月)

映画18・・離愁

離愁(1973・仏・伊)

D111239392 原作・ジョルジュ・シムノン 監督・ピエール・グラニエ=ドフェール 出演・ロミー・シュナイダー、ジャン=ルイ・トランティニャン・・

1940年、ドイツがノルウェー・デンマークについでフランスに侵攻。事態の切迫につれ、男(ジュリアン)は列車で避難する事に。ある駅でユダヤ人の女(アンナ)が乗り込むのを手助けし、心通わせるが終着駅で離れ離れに。その間、車窓からは美しく穏やかな田園風景が・・。3年後、彼は家族と共に平凡な生活に戻っていたが、ナチの秘密警察(ゲシュタポ)から呼び出され、レジスタンスの一員として捕らえられている女と再会。彼女との関係(彼女を知っているか)を追求され、シラを切れば身の保全が・・敢えて彼は彼女に近づき、静かに手を伸べそっと彼女の頬に触れる・・彼にとっての「ファム・ファタール」であった・・

追われ続けた辛い過去を持ち、哀しみの全てを見てしまったかのような眼差しとその立ち姿・・無造作に後ろに束ねた髪・・ラストのストップモーションで見(魅)せるロミーの横顔の美しさは、天下一品。私生活の度重なる不幸故か、過量薬物摂取で没、享年42歳。

・・寡黙で繊細な映画です・・

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2008年3月 3日 (月)

映画17・・デスノート

デスノート(2006・日本)

Vpbt12686_l 原作・大島つぐみ、監督・金子修介、出演・藤原竜也、松山ケンイチ、鹿賀丈史・・

死神が落としたデスノートを偶然拾った(ライト)が、司法の限界から個人で粛清を始める。始めは罪人だけだったが、だんだん邪魔をする人間たちをも次々と・・自分を神だと言うまでに。 探偵Lが登場し・・

デスノートに触ったものは死神を見、所有権を放棄すると記憶が消え、また触ると蘇えり、半分の寿命と引き換えに新たな力を、第2第3のキラが現れ・・再び・・

日本映画は殆ど見ないのだが、たまたまテレビで・・しかし長い。

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2008年2月28日 (木)

映画16・・Mr.グッドバーを探して

Mr.グッドバーを探して(1977・アメリカ)

Goodbar2 監督・リチャード・ブルックス、出演・ダイアン・キートン、トム・べレンジャー

平凡な聾唖学校の女教師が夜な夜なバーに出没し・・寂しい毎日を埋めるように男たちと・・昼と夜の別な時間を過ごすうち、一人の魅力的な男と出会い・・フェードアウトしていくエンディングは凄まじく、惨いほど。

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2008年2月18日 (月)

映画15・・西部戦線異常なし

西部戦線異状なし(1930・アメリカ)